今回は…
私の闘病日記vol.18
『手術後の壮絶な痛み』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
私の闘病日記vol.17
『腹腔鏡下大腸全摘術・
回腸人工肛門造設術』

そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.18
『手術後の壮絶な痛み』
をお話していきたいと思います。
手術直後
ザワザワザワ……
やけに周りが騒がしい。
話し声、物がぶつかるような音、機械の音……
少し目を開けてみると、うっすらと天井が見えた。
体を動かすことができない。
まるで自分の体が、石のように固まってしまっているかのようだった。
あれ……
私って、、
今まで
何してたんだっけ……?
ここがどこなのか。
自分が今まで何をしていたのか。
どうして眠っていたのか。
状況が全く理解できなかった。
何だか、不思議な感覚。。
あっ……
そっかぁ。。
手術……
ここでやっと、手術が終わったことに気がついた。
そういえば手術が終わったあと、口を大きく開けなきゃいけないんだっけ…
たしか全身麻酔をする前に、麻酔科の先生にそう言われた記憶があるけど。。
そんな風に考えていると、
「口を大きく開けて……!!」
と、誰かから大きい声で言われた。
急いで口を大きく開けて。。
…
いや、、
これ本当に何の意味があるんだろう。笑
未だに謎。。
それからはあまりにも眠すぎて、目を開けていることができなかった。
たまに瞼越しから、微かに電気の光を感じるくらい。。
周りの先生たちや看護師さんたちが慌ただしくしている、ということだけが雰囲気でわかった。
すると…
寒すぎる……!!!
突然、強烈な寒気が襲ってきた。
手術室の中は暖かいのに、なぜか体はすっごく冷えているような感じがして。。
寒気が止まらない。
自分でも体の震えを抑えることができないほど、ブルブルと震えた。
「寒い、、寒い……!!!」
周りにいると思われる先生や看護師さんたちに、必死に訴えた。
ちゃんと声に出して訴えていたのかは、自分でもわからないけど。。
この時は南極にいるのかと思うくらい、とにかく寒くて、寒くて…
そのおかげなのか、この時痛みは少ししか感じなかった。
どうして、、
何でこんなに寒いの……
少し時間が経つと、誰かがベッドの中に電気毛布を敷いてくれたみたいで、一旦寒さは改善した。
次第に体がポカポカ温まってきた。
電気毛布の温かさが心地良くて、それからまた眠ってしまった。
HCU病棟到着
手術室からHCU病棟に移動中。。
ずっと眠ったままで、あまり意識ははっきりしていなかった。
自分が横になっているベッドがガタガタと揺れていたため、HCU病棟に向かって移動していることは、何となくわかるくらい。
移動中、所々は覚えているような気がするけど、あまり記憶にない。
完全に目が覚めたのは、HCU病棟に到着してからだった。
病室にかかっている時計を見ると…
もう18時半。。
手術、結構時間かかったのかな…
朝9時頃から手術が始まって、HCU病棟に到着したのが18時半。
ってことは、、
目が覚めるまで、約9時間半も寝ていたってことか。。
横をチラッと見ると、ママと兄ちゃんが椅子に座って私を見ていた。
そんな心配しないで……
大丈夫だからさ、、
HCU病棟の病室は眩しいくらい明るくて、やけに空間が広くて、、
前方には大きな自動ドアがあった。
他の病室からも機械の音が響き渡っている。
入院初日にオリエンテーションのためHCU病棟に来たことがあったけど、その時とは少し雰囲気が違うように感じた。
そして…
術後自分の体には、これらのものが繋がっていた。
・酸素マスク
・痛み止めの点滴
・パルスオキシメーター
・動脈に刺された針
・尿導カテーテル
・肛門ドレーン
・創部ドレーン
『動脈に刺された針』とか『カテーテル』や『ドレーン』とか、、
そういう医療専門用語はわからないので、何となく雰囲気で伝わればいいなと思います…
間違えていたらすみません。。
手術前に説明を受けていたから、わかっていたつもりだけど…
やっぱり自分がいざこんな状態になると、なんとも言えない悔しさと苦しみに苛まれた。
想像を絶する痛み
驚くほど体が全く動かない。
足や腕、指さえも。。
寝返りをしたくてもできない、もどかしさ。
しかも…
すっっっごく痛い……!!
お腹全体が痛すぎる。
はるかに想像を超える痛み。
そして…
痛みに加えて、次第に吐き気も催してきた。
まだ吐く程ではないけど。。
激痛すぎて、全く眠れそうにもない。
というかさっきまで9時間半も寝ていたから、これ以上眠れる気がしなかった。
私の体の中、
どうなってるのかな……
想像しただけで恐ろしい。。
とにかく今は…
激痛、、
本当に痛すぎる……!!
というか、手術後ってこんなに痛いんだ…
ただ息をするだけでも、死にそうなくらい痛いんだけど。。
息をするだけで痛いなんてさ、、
そんな経験今までしたことないよ、本当に。。
手術を受けたことがある人は、みんなこの痛みを乗り越えているんだ…
すごいな、、強いな。。
この激痛を例えるなら、、
生理痛を何億倍も
痛くしたような感じ。
これ共感してくれる人いるかな…?
痛み止めの点滴はしてくれているみたいだけど、全くといっていいほど効いていないような。。
たしか『アセリオ』っていう痛み止めの点滴。
『アセリオ静注液』とは?
発熱や痛みに対する効果が期待できる。
基本的には、飲み薬や坐薬の使用が困難な方に対して点滴注射として使用される。
あれ”点滴バッグ”って言うのかな…?
点滴液の入った袋に、ニコちゃんマークが書かれているやつ。
いやいや、、
こんなところで、かわいさをプラスしなくていいのよ。笑
でも、このポップな感じ、、
私は嫌いじゃないけど。笑
そんなアセリオの点滴をしても、痛みが和らぐわけでもなく…
とにかく今の私は、ヤバイ。
本当にヤバイ。。笑
全然笑えるような状況じゃないけど、ヤバすぎて笑いさえ起きる。
さっきから”ヤバイ”っていう表現しかしていないけど、ヤバすぎてそれ以外の言葉が思いつかない。笑
この痛みは一体、
いつまで続くの……?
なんだか気が遠くなる。。
正直、腹腔鏡手術だったらそんなに痛くないだろうと思っていた。
完全、油断。
手術を甘く見てた。
開腹手術よりも、腹腔鏡手術の方が痛くないみたいな…
実際に、そういう話を聞いたことがあるような、ないような。。
あまり覚えてないけど。
ということで、ここからは…
『腹腔鏡手術』と『開腹手術』の違いについてまとめてみました!
『腹腔鏡』と『開腹』の違い
『腹腔鏡手術』
直径2~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う。
皮膚切開創が開腹手術よりも少なく、手術後の疼痛も開腹手術に比べて軽いのが特徴。
そのため、術後の回復が早い。
入院期間の短縮と早期に社会復帰できることが最大の利点。
『開腹手術』
お腹を大きく開けて行う方法。
メリットは、執刀医が患部を直接見て、触った感覚を確認しながら治療が進められるところ。
患部を広く見渡せるため、出血などがあってもすばやく対応することが可能。
こんな感じ。。
もし間違えていたらすみません!
開腹手術よりも、私が今回受けた腹腔鏡手術の方が…
身体への負担は小さく、
術後の回復も早い!!
それに比べて開腹手術は、腹部を大きく切開して手術を行うため、術後の痛みや回復に時間がかかる傾向があるみたいです…
それに癒着のリスクも高いとされているらしく。。
でもさ、、
腹腔鏡手術でも、こんなに痛いのに…
開腹手術なんかしたら、私死んじゃうんだけど…!!
次回受ける膵臓の手術は開腹手術。。
私、耐えられるのかな……
今からすごく不安。。
それに…
『パパも大腸全摘の手術をしたんだよ』ってママが前に言っていたけど、パパもこんな痛い思いをしていたなんて、、
しかもパパの場合、腹腔鏡手術じゃなくて開腹手術。。
想像しかできないけど、、
パパも頑張ったんだから、私も頑張らなきゃ。。
すると…
HCU病棟の看護師さんが病室にやって来た。
「痛みのレベル、10が最高だとして今どれくらい?」
と聞いてきた。
痛みの、、レベル……?
どうだろう。。
でも、はっきり言って私、もうとっくに限界きてるんですけど…
今にも死にそうなくらい痛い……!!
それぐらい、つらい……!!
生きるために手術を受けたのに、今まさにもう、死にそうなんです……!!
と心の中で叫んだ。
これをそっくりそのまま言うことができれば、どれだけいいか。。
声を出すのもつらい中、
「9か10、、かな……」
と答えた。
喉が塞がりかけているような、そんな感覚で喋るのも結構つらい。
すると…
看護師さんは、
「結構痛いんだね〜」
「でも、女性の方が痛みに強いって言うからね!」
と言った。
オイオイオイオイオイ……
看護師さんよ、、
あのね、、
男性よりも女性の方が痛みに強いとしても、痛いもんは痛いからね……!?
早くこの痛み、
どうにかして……!!
お願いだから、、
この激痛地獄から早く解放させて…
暗い地獄の奥底にいるような気分で、今はとにかく生きてるだけで精一杯。。
それに、眠くも何ともないのに、なぜかずっとあくびが止まらない。
あくびを何度も繰り返していると…
目に溜まった涙が、酸素マスクに沿って頬の上を流れていった。
泣いてるって、
勘違いされたら嫌だな……
あくびによって出る涙で目の周りは濡れるし、髪の毛は触らなくてもわかるくらい超グチャグチャ。。
最悪すぎる。。
顔周りが全体的に悲惨な状態になっていることはわかっているけど、もうどうすることもできない。
それに今更こんなこと気にしたってしょうがない。
今はとにかく、痛みさえなくなってくれればそれでいい。
痛い……
痛すぎる。。
時間が経つのも、すごい遅く感じる。
病室にある時計の針がちっとも動いていないように見えた。
もしかして、時計が壊れているんじゃないか…
そう思うほど、時計の針は全然進まない。
腕や足を動かそうとしても、体がずっしりと重くて、なかなか動かすことができない。
指さえ動かすのが難しい。。
体を動かすこともできない中、このまま痛みと闘いながら夜を過ごすのか…
絶望的。。
それからいくら時間が経っても強烈な痛みは一向に引かず、痛み止めの点滴も効いている実感は全くなかった。
医療用麻薬『モルヒネ』
このままだと痛みに耐えられる自信がない…
そう思い、HCU病棟に来て初のナースコールのボタンを押した。
プルプルプルプル……
と鳴ったあと、看護師さんはすぐ病室に来てくれた。
「どうされましたか〜?」
そこで、痛みについて相談してみると…
「そしたら、、医療用麻薬使うか……」
と看護師さんはボソッと呟いた。
ま、、麻薬……!?
それって、、ちゃんと大丈夫なやつ…!?
って。笑
『麻薬』というワードを聞いて、ちょっとビックリ。。
でも…
これで今よりも楽になれるなら……
少しでも痛みが和らぐなら……
決めた。
使う!!
麻薬でも何でも、
どんと来い……!!
「……お願い、、します…」
と、私は看護師さんに伝えた。
医療用麻薬を持ってきてくれるまで、ただひたすら痛みに耐える。
でも、それからずっと待っていても看護師さんは、なかなか病室に戻ってこなくて。。
遅いよょょ。。
看護師さん、
早く来て……!!
病室に戻ってくる気配すら全くない。
もしかして、忘れられてる…!?
いや、、
そんなことはないか。。
それか、主治医に許可をもらったりしているのかな、、
とにかくつらすぎる、、早く来て…
じっとしていても悶絶寸前の痛さ。
もう痛みに耐えるだけで必死。
それからどれくらい時間が経ったのかはわからない。
ただただ痛みと闘い続けていると…
「お待たせしました〜」
と言いながら、看護師さんは病室に入ってきた。
来た……!!
これで、、
やっと楽になれる……
すぐに医療用麻薬の点滴を入れてもらった。
たしかこの時に使った医療用麻薬『モルヒネ』だったかな…
あまり覚えてはいないんだけど。。
医療用麻薬『モルヒネ』とは?
医療用麻薬であり、強い鎮痛作用を持つ薬剤。
医療用麻薬『モルヒネ』を使用してから数分後。
眠くなってきた……
何だか頭の中がボーッとしてきて、だんだん強烈な眠気が襲ってきた。
『モルヒネ』のおかげか、痛みも少し和らいできた気がする…
すごいなぁ、、麻薬って。。
ちょうど薬が効き始めた頃、ママと兄ちゃんは家に帰ることに。
「じゃあね、、また来るからね…」
と、ママと兄ちゃんは言って病室から出て行った。
いいな。。
私も家に帰りたい……
これから長い夜が始まる。。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.18
『手術後の壮絶な痛み』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
↓↓こちらから続きが読めます↓↓

ぜひ、読んでね!!
SNSもやっています!!
・X(旧Twitter)
・Instagram
・Threads
『櫻根あゆ』で検索してね!
最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。