今回は…
私の闘病日記vol.19
『HCU病棟で過ごす夜』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば！！
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも！
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.19
『HCU病棟で過ごす夜』
をお話していきたいと思います。
長い夜の始まり
そして…
とうとう夜になった。
看護師さんが、
「もう夜だから、電気を消しちゃいますね〜」
と言いに来た。
ﾊﾟﾁﾝｯ
と電気が消えると、病室が真っ暗になった。
かすかに点滅している機械の光が、少し病室を明るく照らしてくれているようだった。
一晩中、頭の上を流れる機械の音を聞いていると、何だかひとり寂しい気持ちになってくる。
今の私、、
めっちゃ重症じゃん…
こんな状態になるなんて、思ってもいなかった。
それどころか、
何とかなるでしょ！
手術の後は、痛いかもしれないけど、ちゃんと痛み止めの点滴をやってもらえれば大丈夫でしょ！
っていう感じで、軽く考えていたから…
他人事にしか考えてなかったから…
どうしても、今の状況を受け入れたくなくて、そう考えることしかできなかった。
体を動かせないどころか、手や足すら動かすことができない。
ビックリするくらい、体中に力が入らない。
ただただ、じっとしていることしかできなかった。
主治医の回診
それから少し時間が経つと、病室のドアが開く音が聞こえた。
病室に入ってきたのは、主治医だった。
主治医は、
「痛かったら、看護師さんに痛み止めやってもらってねっ」
と言った。
いやいや、、
痛み止めやってもらってるんだけど…
すごく痛いよょょ…！！！
もう嫌だよょょ…！！！
本当はそう叫びたかったけど。笑
声を出すのも辛かったから、
「うん…」
と静かに頷いた。
そして、そのまま主治医は病室を後にした。
先生、相変わらず忙しそうだな…
医者って大変だな…
そんなことを考えたりして、時間が経つのをひたすら待つ。
それからも、いくら時間が経っても…
全然、眠れない…！！！
というか、こんな激しい痛みのある中、眠れる方がすごいか。笑
家だったら、速攻で寝られるのにさ。。
だっていつもベッドに入ってから、5分以内にはいつも眠れてるのよ。笑
早く退院して家に帰りたい。
やっぱり家が1番いいな。。
今、こんな状態だけど2週間後くらいには、ちゃんと退院できるんだろうか…
2週間後に元気に退院している自分の姿が、全く想像できなかった。
騒がしいラジオ
すると、看護師さんが病室にやって来た。
「ラジオあるから流してあげるね〜」
と看護師さんは言った。
ラジオをつけてもらうと…
それがね、結構、、
うるさい！！！笑
病室がラジオのせいでガヤガヤしているというか、騒がしいというか。。
なんでこんな夜にラジオをつけるのか…笑
これじゃ、私、、
絶対に眠れない…！！
たとえ今、体が元気な状態だとしても、絶対に眠れない自信ある！！笑
本当に、、ちょっとうるさすぎて…笑
そこで、また再び病室に来た看護師さんに、
「ちょっとラジオの音で眠れないかも…ﾃﾍｯ」
と言って、すぐに消してもらった。
『ﾃﾍｯ』とは言っていないけど、そんなテンションで。笑
なんかさ、申し訳ないじゃん…
せっかくラジオつけてくれたのに、悪いことしちゃったかな…
気が紛れるからと思って、つけてくれたラジオだろうから。。笑
まぁ、仕方ないよね！笑
ありがとう！！
看護師さん…！！
今は目を瞑って、とにかく眠ることに集中しないと…
信じられない現実
ラジオを消してもらっても尚、いくら寝よう寝ようと思っても、なかなか眠ることができなかった。
こういう時ってそうなんだよね。。
頑張って寝ようなんて、無理な話なんだから。笑
とりあえず一旦寝るのを諦めて、暗い病室でひとり考える。
手術はしたんだろうなとは思う。
こんなに痛いんだから。。
でも…
自分の体の中から、大腸が無くなったなんて信じられなかった。
本当に大腸なくなったの…？
いまだに信じられないし、感情だけがついていけない。
22年間ずっと体の中にあったものが、無くなった感じが全くしなかった。
これが現実なのかも、よくわからない。
夢の中みたいに、なんだかずっと頭の中がホワホワしている感じで。
何だか不思議な感覚。。
お願いだから早く治ってくれ…私の体。。
早くいつも通りの日常が戻ってほしい。
床ずれ対策
ずっと仰向けで寝ていたら、だんだん腰が痛くなってきた。
やばい…
でも体が全く動かないから、自分じゃどうしようもできない…
その時、ちょうど看護師さんが病室にやって来た。
「ちょっと腰が痛くて…」
と相談すると、看護師さんは
「床ずれになったら大変だから、ちょっと体の向き替えましょうね〜」
と言った。
ということで、ここからは『床ずれ』についてまとめてみました！
『床ずれ』とは？
褥瘡（じょくそう）ともいう。
同じ姿勢で寝たきりになるなど、皮膚が床に接して圧迫されることで生じるもの。
圧迫を受けた部位が赤くなり、水疱(すいほう)や紫斑(しはん)が現れる。
床ずれがひどくなると、皮膚の下にポケット（空洞）をつくったり、細菌感染して膿が出ることもある。
早い場合は、2時間同じ場所を圧迫していると褥瘡は発生するので、長時間の手術後などでも見られる。
調べたところ、こんな感じかな？
もし、間違えていたらごめんなさい！笑
床ずれって怖いなぁと、調べていて思いました。
勉強になりました。笑
そして話を戻して…
看護師さんに、体の向きを変えてもらうのを手伝ってもらう時、体を少しでも動かすと、お腹がすっごい激痛で。。
いたたたっっ…
お腹の中に、ずっしりとした重りのような大きな石のようなものが入っているような感覚。
痛重い感じ。
看護師さんは、そのまま背中に柔らかいクッションも入れてくれた。
そのおかげか、体の痛みは緩和した。
一安心。。
看護師さんに感謝…！！
でも…
とにかく体が全身だるくて、だるくて。。
寝ている状態でも、体がだるいのがわかる。
今、起き上がったら絶対に大変なことになるだろうな。。
きっと倒れるどころじゃない。
意識失う、、きっと。笑
考えただけで、恐ろしい。。笑
それから看護師さんは頻繁に病室に来てくれて、その度に血圧と体温を測ってくれた。
体温を測ると39度〜40度もあった。
やば…
めっちゃ熱あるじゃん…
私、今までこんな高熱出たことない。笑
高熱のせいで頭がボーッとする。
なんだか、だんだん意識が遠のいていくような感覚。。
息をするのさえ辛い。
それから、痛みやだるさのある中、いつの間にか眠りについていた。
消えた痛み
パッと目が覚めると…
まだ病室は真っ暗だった。
時計を見ると、ちょうど夜の0時だった。
まだ夜か…
早く朝にならないかな…
ここで！！
不思議なことが起きた。笑
あれ…
全然痛くない…！！
ほとんど痛みが
消えている…！？
なんで！？！？
さっきまで死ぬほど
痛かったのに…！！
息をするのも辛いくらい
痛かったのに…！！
少し寝たから！？
いや、そんなわけないかもしれないけど、、
ちょっと寝たからって、そんな手術後の痛みが消えるなんて聞いたことないし。笑
それでもやっぱり体を動かしたりすると少し痛いけど、じっとしてると全然痛くない…！！
痛みがなくなっていることに気がついた時は、何が何だかわからなかった。
そんなことってある…？笑
自分でもよくわかんない。笑
本当、謎すぎて。笑
寝たらなぜか、、全然痛くない…
でも、少しでも動けば、やっぱり痛いは痛い。
そのまま大人しく、ベッドに横になっているだけだったら、全然痛みは感じなかった。
今は、
じっとしているに限る…！！
眠れない夜
でも…
まだまだ夜はこれから。。
朝になるまでが長すぎる。
時計の針も、驚くほど全然進まない。
さっさと治して
早く退院したい！！
そんなことを考えながら、時間が経つのをひたすら待つ。
朝になって、早く歩いて、きつい弾性ストッキングも脱いで…
とにかく今は窮屈な状態から、少しでも早く解放されたかった。
だいぶ痛みが和らいだから、この調子なら絶対に歩ける自信があった。
さっきまでと本当に大違いすぎて。。笑
あんなに痛かったのにさ…
自分でもびっくり。笑
そのまま寝たり起きたりを何回か繰り返して、HCU病棟での夜を過ごした。
ということで、今回はここまで！！
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.19
『HCU病棟で過ごす夜』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか？
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています！
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