私の闘病日記

私の闘病日記vol.33〜膵腫瘍手術編〜『嘔吐地獄』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.33
『嘔吐地獄』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

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私の闘病日記vol.32
『ICU病棟に到着』

私の闘病日記vol.32〜膵腫瘍手術編〜『ICU病棟に到着』 今回は… 私の闘病日記vol.32 『ICU病棟に到着』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方は...

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.33
『嘔吐地獄』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

地獄の始まり

前回、HCU病棟(高度治療室)に入院した時もそうだったけど…

一般病棟にいる時と比べて、こういう特別な病棟で過ごす夜の時間は、ものすごく長く感じる。

早く朝にならないかな……

とにかく今は、いち早く一般病棟に戻りたい。。

すると…

次の瞬間。

……!!!

ヤバイ……!!!

気持ち悪い。。

突然、激しい吐き気に襲われた。

ここからが本当の地獄の始まりだった。

どうしよう…

でも今日の朝は何も食べていないし、吐くものなんてないはず。

でも、、

めっちゃつらい。。

そう簡単にいかないことくらいわかってた。

術後は平和に過ごせるはずないんだから…

痛みがほとんどないからって、完全に油断していた。

今回は術後の痛みに苦しむことはなかったけど、吐き気と嘔吐が猛烈にひどかった。

手に握りしめていたナースコールのボタンを押して、早速看護師さんを呼ぶ。

プルプルプルプル……

早く、、

早く看護師さん来て!!

すると…

数秒後。

「櫻根さん、どうしましたか〜?」

と看護師さんが病室まで駆けつけてきてくれた。

来るの早っ!!

ナースコールを押してから、看護師さんが病室に来てくれるスピードがとにかく早い。笑

さすが集中治療室。。

来てくれた看護師さんに、

「吐き気がするんだけど…」

と相談すると、看護師さんはピンク色をした月型の容器(嘔吐物容器)を私の口元に当ててくれた。

できれば吐きたくない、きっと吐く瞬間つらいし。

でもこのままずっと吐き気に苦しみ続けるのも嫌。。

だったらいっそのこと一旦ここで吐いてしまった方が、あとで楽になれるかもしれない。

吐く瞬間はつらいけど、その時だけ我慢すれば…

きっと1回吐けば楽になれるはず。。

勇気を出せ、、私……!!

看護師さんが持ってきてくれた嘔吐物容器の中に、、

オエェェェェ……

と吐き出した。

苦しい。。

何年ぶりかの嘔吐。

手術当日の朝は何も食べていなかったから、ただ胃液が出たという感じだった。

胃液の苦みで、口の中がすごく不味い。。

口の中を濯ぎたいけど、、それは無理だよね…

嘔吐物容器を自分の手で持つ気力もなくて、看護師さんに容器を持ってもらう。

私が吐いている間も、看護師さんはずっと背中をさすってくれた。

ICU病棟専属の看護師さんが本当に優しすぎて、、

感謝しかない。。

でも、一旦吐いたはいいものの…

もちろん吐いた直後はスッキリして落ち着くんだけど、それから数分後にはまた強烈な吐き気が襲ってくる。

本当にキリがない。

ねぇ、、

どうして……?

なんでこんなに吐き気が……

意味がわからない。

原因は何、、?

だって術前説明の時、胸毛先生から、

『術後は激しい吐き気や嘔吐の可能性がある』

そんなこと一言も言われなかったよ…

それか全身麻酔の副作用とか…?

全身麻酔の副作用として『吐き気』『嘔吐』『頭痛』とか様々なものがあるらしいから。。

でも、もうわからない。

どうしたらいい……?

看護師さんが、病室の電気も消してくれて寝る準備は万端なのに、吐き気が邪魔をしてなかなか眠りにつくことができない。

吐き気が鬱陶しい!!

ICU病棟に着いてからすぐにママと兄ちゃんは帰っちゃったけど、こんなに何回も嘔吐を繰り返している弱った自分の姿を見られずに済んでよかったのかも。。

とにかく、、

せめて明日の朝までには、吐き気が少しでも治まっているといいな…

すると…

違う病室から誰かが大声で、

「助けてーー!!助けて!!」

と叫んでいるのが聞こえた。

いやいや。。

“助けて”って、、どうしたのょ。。

私の方が助けてほしいくらいだょ。。

胸毛先生の不平不満

病室の中に誰かが入ってくるのがわかった。

横を向くと、そこには…

肝胆膵外科の胸毛先生。

すると…

胸毛先生は、

「無事に手術終わりましたからね〜」

「思ったよりも、ストーマ閉鎖手術が長引いて…」

「膵臓の腫瘍もたったの1cm!」

「これだけなのに、取るのに結構苦労して…」

「そうそう、、手術ね、大変だったんだよ…」

ああだ、こうだ、、

どうのこうの。。

こんなことを言いに、わざわざここまで来たの…?

私の心配なんて、これっぽっちもしてくれない。

『大丈夫?』の一言もない。

ねぇ、、なんで……??

吐き気や嘔吐のことを相談しようかと思ったけど、もう声を出す気力も残っていなくて。。

そして…

手術の大変さを熱弁したあと、胸毛先生は病室から出て行ってしまった。

もう勘弁して。。

本当はものすごく眠いけど、吐き気や嘔吐のせいで全然眠ることができない。

半分寝たような状態で、ひたすら吐き続けた。

夜間は約10分の間隔で、ナースコールを押して看護師さんに病室まで来てもらった。

本当申し訳なさすぎる…

痛みに関しては全くと言っていいほどつらくないのに、とにかく吐き気や嘔吐が止まらない。

看護師さんは、病室に来てくれる度に、

「つらいね、つらいね……」

って言ってくれて。。

私が、

「腰が痛い……」

と言うと、腰の辺りに柔らかいクッションを入れてくれて、体の向きを変えてくれたり。

看護師さんには、本当お世話になってばかりで。。

感謝してもしきれない…

嘔吐地獄が始まってから、どれくらい時間が経っただろうか。。

私、もうどれくらい耐えてる…?

吐くのにも体力を使うから、結構疲れる。。

そろそろ心が折れそう…

無理かもしれない。。

これ以上耐えられないよ。

意識が遠のいていくような、、

誰か。。

助けて……

主治医の安心感

……、、

誰かが病室の中に入ってくる足音が聞こえた。

誰だろう。。

看護師さん、、かな……?

でもさっき来てくれたばかりだし、、

それか血圧か体温を測りに来たのかな。。

何度も病室に来てもらって申し訳ないな…

体を動かすこともできないし、吐き気がひどくて目を開ける気力すら残っていない。

すると…

「大丈夫ですか?」

と。。

この声は、、

主治医……

声で大腸外科の主治医だということがわかった。

どうしよう、先生、、私ね。。

さっきから吐き気が止まらなくて、ずっと苦しくて…

もう、、

耐えられないよ……

こんな風にペラペラと喋ることができたらどれだけいいか。。

とりあえず声を絞り出して、

「前回よりも、、全然痛くないょ…」

と主治医に伝えた。

そうすると、主治医が安心した表情を見せてくれたから、私も何だかホッとした。

大丈夫。

まだ頑張れる。

吐き気と嘔吐で心が折れている場合じゃない。

なんとしてでも耐えてやるんだ。。

自分にそう言い聞かせる。

せめて吐き気の原因だけわかれば…

でも原因がわかったからといって、この吐き気をどうにかできる、というわけでもなさそうだけど、なんでこうなっているのか。。

全身麻酔の影響だとしたら仕方ないけど、前回は吐き気の症状はこんなに出なかったし…

だとしたら他に何か原因があるはず。。

なんて、、

医療のことを何も知らないド素人な私が考えたってしょうがないか…

点滴の三方活栓から吐き気止めの薬を入れてもらってるけど、全くと言っていいほど効果はなかった。

看護師さん曰く、

『吐き気止めの薬は、1回使ったら何時間か空けないと使うことができない』

とのことだった。

本当だったら時間なんて気にせずに、どんどん吐き気止めの薬を入れてもらいたいところだけど。。

どんな薬でもそうだけど、これはもう仕方ないこと。

それに結局何回か吐き気止めの薬を入れてもらったけど、最終的に効果がないことがわかったから、看護師さんに、

「吐き気止めの薬は、もうやらなくて大丈夫…」

と伝えた。

それにしても、吐き気止めの薬を使っても治らないって、、

一体何が原因なの…?

どうして私、こうなっちゃったの…?

時間が経つにつれて、吐き気が落ち着いてくるといいな。。

吐き気・嘔吐の原因

吐き気止めの薬を入れても効果がない、この症状の原因は一体何なのか。

看護師さんが、このことを胸毛先生に聞きに行ってくれたみたいで…

看護師さん曰く、胸毛先生から、

『手術中に十二指腸をちょっと触っちゃったのが原因だろう』

そう言われたとのことだった。

何、、それ……

いやいや。。

“触っちゃった”って、、

十二指腸を”ちょっと触った”だけで、こんなに吐き気と嘔吐の症状が出るものなの…?

それ、、

“ちょっと触っちゃった”じゃなくて”結構触っちゃった”の間違いじゃなくて…?

しかも私に直接言いに来るわけでもなく、看護師さんを通してのこの言葉。

これが1番許せなかった。。

なんで面と向かって言いに来ないの…?

さっき胸毛先生、病室に来たけど、

『たった1cmの腫瘍を取るのが大変だった』

こればっかりで、”十二指腸がどうのこうの”なんて、一言も言ってなかったよ…

なんかもう悔しいよ。。

吐き気も全然治らないし苦しいし、どうしてこんな思いしなきゃいけないの…?

眠れそうだと思っても、またすぐに吐き気で起こされる。

何なのこれ。。

眠れそう→吐き気→嘔吐

この永遠の無限ループ。

さっき主治医が病室に来てくれた時に、吐き気と嘔吐のこと相談すればよかった。

後悔。。

眠すぎて意識が朦朧とする中、看護師さんを呼べるように常に手のひらで、ギュッとナースコールを握っていた。

夜中もナースコールを押し続けて、その度に看護師さんに来てもらって、吐いて吐いて吐きまくった。

最終的に胃液すら出てこなくなり、ただオエッとえずくのみ。。

それからというものの、少し寝て、えずきに起こされて、また苦しんで、また少し寝て…

これを何度も繰り返した。

そうしていると…

いつの間にか夜も明けて、とうとう眠れないまま朝を迎えた。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.33
『嘔吐地獄』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.34
『ICU病棟から一般病棟へ』

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ぜひ、読んでね!!

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
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