今回は…
私の闘病日記vol.38
『病棟内フレンド』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、人生を生きていれば誰もが悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』をしてしまう人だっています。
何か、もう、消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば！！
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で全部『摘出』してしまったので、日常生活でも不便なことが多い。
（病気がなくて健康な人は、いいなぁ…）
と思うことも多いです。
でも！
人の悩みに、大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.38
『病棟内フレンド』
をお話していきたいと思います。
暴食始まる
手術から7日後。
ママがお見舞いに来てくれた。
ウォーキングも含めて、ママと一緒に病院内にあるコンビニに行った。
お菓子やら菓子パンやら。。
結構たくさん買った。笑
病室に来た看護師さんから、
「すごい買ったね〜」
「元気になってきた証拠だね！」
と。。
きっと、
え…こんなに食べるの。。
って思われて引かれたかも。。笑
そして、
その買ったものたちは、夜ご飯の前と後に全部平らげた。
いやもう、完全に食べ過ぎ。笑
とうとう、病院食だけでは足りないくらい元気になってきた。
痛みもなくなってきたし、朝昼晩のご飯が入院中の唯一の楽しみになった。
それに、
身の回りのことも、自分1人でもできるようになってきた。
手術してから、まだ一週間しか経っていないけど、
やっと完全復活という感じ。。笑
あとは、退院がいつになるのか。
これさえ決まれば、もう言うことない。笑
退院できる日が待ち遠しかった。
とにかく1番は、無事に手術が終わって本当に良かった。
痛いとか、気持ち悪いとか、精神的に辛かったり、たくさんのことがあったけど、
ここまで頑張って乗り越えて、本当に良かった。
りなさん
夜も病棟内をお散歩するのが、前回の入院からの習慣だった。
この日の夜も、病棟内を1人でお散歩していた。
（暇だなぁ…）
病棟内を何周かお散歩してても、誰も患者さんは歩いていないし、
看護師さんも忙しそうで、、
（少し歩き疲れたし…）
（もうすぐ9時。。もう消灯の時間か…）
もう自分の病室に戻ることにした。
病室のある方向に向かって帰ろうとしたその時…！！
向こうの方から歩いてくる女性の人から、
「こんばんわ〜」
と声をかけられた。
病棟内をお散歩している時に、知らない患者さんから声をかけられたのは、
ここの病院に入院してから、初めてのことだった。
だから最初は、
え…！？
なに、私に…！？
と少しビックリしたけど。。笑
でも、
挨拶されたら返さないと失礼すぎるから、慌てて
「あっ、こんばんは！」
と返した。
そのままその女性の人とすれ違って、また自分の病室に向かって歩き始める。
少し歩いたところで、女性の人から大きめの声で、私に向かって声をかけてきた。
「もしかして、大腸の人？」
と聞かれた。
（うん…？？）
（えっと…”大腸の人”とはどういう、、ことでしょうか…？）
と、一瞬何を聞かれているのかわからなかった。
だけど、
（あ…この人きっと”大腸の手術をした人？”と聞いているのか…？）
と自分なりに頭の中で解釈をして、
「はい、、大腸の人…です！！笑」
と答えた。
話してみると、どうやらこの女性の人も私と同じ、
大腸の疾患があって、入院しているらしく、
今回、手術をしてストマになった、とのことだった。
それから少し話していると、
同じ日に入院して、同じ日に手術したことが判明した。
これがきっかけで、その女性とお友達になった。
大腸の手術をしたということは、主治医が誰なのか。。
ちょっと気になった。笑
そこで、
「誰が主治医なの〜？」
と聞いてみると、
お友達の主治医は、スキンヘッド先生ということがわかった。
でも、
回診の時は、スキンヘッド先生は忙しいのか、
大体は、いつも私の主治医が回診に来るらしい。
お友達から、
「若そうだけど何歳？」
と聞かれて、
「22歳だよ」
と答える。
すると、
「たくさんプリンもらって、全部食べきれないから、明日持っていくね！」
「病室はどこにあるの？」
と聞かれた。
ナースステーションから遠い場所の方を指さして、病室の場所を教えた。
そして、別れ際に名前を教え合った。
女性の名前は”りな”さん。
この日から夜は、りなさんとお話しして過ごすのが習慣となった。
テレビ事件
手術から8日後。
朝、目が覚める。
ベッドの上でゴロゴロしながら、朝ご飯が運ばれてくるのを待っている時のことだ。
病室の端の方にある小さなテレビの画面が突然ついた。
（うわぁ…！！びっくりした。。）
どうやら、病室にいる3人の誰かが、こっちの方に向かってリモコンを操作したのか、
それによって、自分のテレビが反応してしまったみたいだ。
自分の病室にあるリモコンを操作しても、テレビが消えない。
（えぇ…なんで、なんで。。）
急いで、ベッドの中の奥の方に埋もれているナースコールを探し出して、
ポチッとボタンを押して、看護師さんを呼ぶ。
ﾌﾟﾌﾟﾌﾟﾌﾟ…
（ナースコール押したの久しぶり。。笑）
病室の外から、看護師さんがこっちの方に向かってくる足音が聞こえてくる。
すると、
シャーっとカーテンが開かれて、看護師さんが病室に入ってきた。
当たり前だけど、心配そうな顔で
「どうかしましたか…！？」
と聞かれる。
（こんなことで呼んでしまって申し訳ないかな…）
そう思いつつ、
「突然、テレビがついちゃって…」
と説明すると、
看護師さんが、同じ病室に入院している3人からリモコンを借りてきた。
ひとつひとつ、私のテレビに反応するか確かめていく。
すると、
３つのリモコンのうち1つが、私のテレビに反応して、画面が消えて真っ暗になった。
（よかった、よかった…）
とりあえず一安心。笑
看護師さんは、無事にテレビが消えたことを確認すると、
そのままナースステーションへと帰って行った。
できもしない外泊
それから、暇すぎて病棟内をお散歩していると、
ちょうど胸毛先生に出くわしてしまった。
最近病棟内で会うたびに、何回も何回も、
「外泊してもいいよ」
とよく言われるようになった。
いやいや、、
外泊していいのなら、早く退院させてよ。。っていう感じ。笑
しかもドレーンもついたままだし。
このまま外泊なんて、できるわけないじゃないか。。
しかも、毎回出くわすと手を振ってくるという。。
ちょっと苦手。笑
プリンのお裾分け
ベッドの上で暇していると、壁をノックする音が聞こえた。
（ん…なんだろう…？）
そう思ってカーテンを開けてみると、そこには
昨日お友達になった、りなさんが立っていた。
「これ昨日話した例のプリン！あげる！」
と言って、ありがたく受け取った。
（やったぁ！プリン嬉しい〜）
最近は元気になってきて、やけにお腹が空いていたから。。笑
そして、
「じゃあ、また後でね！」
と言って、りなさんは病室から出て行った。
それからは、家族がお見舞いに来てくれて、世間話をしたり、、
とにかく暇な時間を過ごした。笑
りなさんとプチ女子会
夜ご飯を食べ終わって、歯磨きをして、少しベッドの上でゴロゴロした。
（そうだ…！！プリンのお礼を言いに行こう！）
そう思って、りなさんがいる病室に向かう。
病室の場所を教えてもらっていたから、迷わずスムーズに行くことができた。
りなさんの病室は、個室部屋だった。
病室の前に到着すると、ドアをコンコンとノックして反応を待つ。
（いるかな…）
しばらくすると、ドアが空いて、
「入っていいよ〜」
と言われた。
中に入ると1人部屋だからか、すごく広々していた。
（1人部屋ってこんな広いんだ…！！）
トイレも病室の中にあるから、
籠っていても同じ病室の人に気を使わなくて自由だし、
他のベッドから、いびきも聞こえることもないし、
ちょっといいなぁ…と思った。笑
それでもやっぱり、1人だけの空間はちょっと寂しいなと思ったり。。
しかも個室って、結構値段がお高いから、、笑
「そうそう、プリンありがとね！！」
と、プリンのお礼をして、LINEも交換して、少しの時間お話しした。
まさか入院生活で、お友達ができるなんて思ってもいなかったから、嬉しかった。
りなさんは、もう退院する日程も決まっているとのことだった。
羨ましい。。笑
一体、私はいつになったら退院できるのだろうか。。
ドレーンも短くするばかりで、全然取れる感じじゃないし。。
退院の目処も立っていないし。。
とにかく早く家に帰りたかった。
それから、りなさんとしばらくお話してから、バイバイして自分の病室へと帰った。
ということで、今回はここまで！！
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.38
『病棟内フレンド』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか？
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています！
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