私の闘病日記

私の闘病日記vol.36〜膵腫瘍手術編〜『再び痛み吐き気との闘い』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.35
『回復の兆し』

私の闘病日記vol.35〜膵腫瘍手術編〜『回復の兆し』 今回は… 私の闘病日記vol.35 『回復の兆し』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこちら...

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

朝の採血

2019年4月4日。

手術から3日後。

朝6時。

この日も起床時間になると、

「櫻根さん、おはようございます…」

と看護師さんは小声で言いながら、病室の中に入ってきた。

眠すぎる。。

もっと寝かせて、、

今日は、起きてすぐに採血をすると決まっていた。

看護師さんは、

「朝早いけど、採血させてくださいね〜」

と言って、大きな音を立てないように採血をする準備を始めた。

朝から採血、、

つらすぎ……

さすがに寝起きの採血はつらいよょ。。

まだ起きたばかり、寝ぼけている中、腕に注射されるなんて…

嫌だなぁぁ。。

それから看護師さんは、テキパキとルートをとる場所を決めて、スッと針を刺し、血をとって…

無事、採血完了!!

めちゃくちゃスムーズにやってくれた。。

ありがたい。。

朝8時。

朝ご飯の時間。

いつものように看護師さんは、ご飯が乗ったお盆を持ちながら病室の中に入ってきて、机の上に置いて本人確認を済ませて病室をあとにした。

全く食べる気になれない…

というか、、

食欲ない……

結局。

頑張って食べようと試みたはいいものの…

完食ならず。。

朝ご飯の流動食は一口食べるだけで、全部食べることはできなかった。

いつ頃から、ちゃんとご飯が食べられるようになるのかな…

『痛み』『吐き気』『寒気』

お昼前。

痛い……!!

急に傷口が激しく痛み出した。

どうして今になってこんなに痛みが出るの…?

それに、痛みだけではない。

吐き気再来。。

やっと吐き気も治ってきたと思ったのに。

痛すぎる。

吐きそう。

またICU病棟にいた時のように苦しまなきゃいけないの…?

それだけはもう嫌だよょ。。

もしかしたら、、

前回大腸全摘した、傷が小さく済む『腹腔鏡手術』とは違って、今回の『開腹手術』は、お腹を大きく切開したから術後時間が経っても痛みが出やすいのかな…

わからないけど。。

ベッドから起き上がることができないほど痛い。

なんなら手術直後よりも痛い。

動けない、、

さらに痛みと吐き気に加えて…

寒い……!!

病室の中はポカポカしていて暖かいのに、自分の体はゾクゾクと震えるような、まるで凍えるかのように、だんだん寒気までしてきた。

ちゃんと布団をかぶっているにも関わらず、寒くて寒くて。

息をするのもつらい。。

この感じだと体温上がって熱もありそうだし、サチュレーションも下がってるかも。。

次第に頭の中がぼーっとしてきた。

とにかく今は、痛みだけでも軽減するためにはこれしかない。

必殺!!

硬膜外麻酔!!

ポチポチっと数回ボタンを押した。

早く、、

早く効いて……!!

でも…

それからいくら時間が経っても痛みが緩和されることなく、もちろん吐き気も寒気も治まることなく、ただひたすら耐えるのみ。

どうして効かないの、、?

鎮痛薬自体が切れているのか、それとも鎮痛薬が体の中に入ってはいるけど痛みが強すぎて効果を実感できないだけなのか…

この2つしか考えられない。

時間が経てば経つほど、痛みは増すばかり。。

なんで、、

なんでよ。。

すると…

カーテンがサーッと開いて、看護師さんが病室の中に入ってきた。

手元を見ると、お昼ご飯を乗せたお盆を持っている。

私が寝ていると思ったのか、看護師さんはお盆を机の上に置いたあと、本人確認をしないまままた出て行ってしまった。

もうお昼の時間か。。

でも、、

今の私にはとてもご飯を食べられるような状況ではなかった。

もう無理。。

これ絶対やばいやつ。

耐えられそうにない…

痛み、吐き気、寒気。

まさにトリプルパンチ。。

多分、、

多分だけど、痛みが引き金となって吐き気や寒気を引き起こしているはずだから。。

とりあえず痛みさえなくなれば楽になれるはず。

それから数分後。

もう、、

耐えられない!!

このまま我慢しようと思ったけど。。

ついに限界がきた。

早速ナースコールを手に取って、ボタンを押した。

プルプルプルプル……

すると…

すぐに看護師さんが病室に来てくれた。

「痛くて、、もう無理…」

声を絞り出してこう伝えると、

「痛み止めの点滴持ってくるね!」

と看護師さんは言って、病室をあとにした。

ヤバイ……

痛すぎる。。

少しの時間、頑張って痛みに耐える。

すると…

「櫻根さん、お待たせ!」

看護師さんが病室に来て、痛み止めの点滴を追加してくれた。

小さな点滴バッグの中には、真っ白の液体が入っている。

牛乳みたいな、、

前回の術後に使ってもらった痛み止めと似ていた。

名前はわからないけど。。

痛み止めが自分の体の中に入っていく…

早く痛み止め
効いてほしい。。

点滴スタンドには、さっきまで『ソルデム3A』という点滴だけだったのに、痛み止めの点滴も追加されて、何だか回復から遠ざかってしまったように思えた。

また振り出しに戻った気分。。

痛い……

気持ち悪い。。

さっき看護師さんがお昼ご飯を持ってきてくれたけど、痛みと吐き気でご飯を一口も食べることができなかった。

そもそも食べる以前に、今の私は起き上がることさえ難しい。

ご飯の匂いだけでも吐き気がして、思わずえずきそうになる。

早くご飯下げに来てほしい…

そう思っていると、看護師さんがお昼ご飯を下げに病室にやって来た。

「痛すぎて、全然食べられない…」

と伝えると、

「じゃあ、もうご飯下げちゃいますね〜」

と看護師さんは言って、そのままご飯を持って病室をあとにした。

それからどれくらい時間が経っただろうか。。

さっき追加してもらった痛み止めの点滴も半分以上減って、もうすぐなくなりそうになっていた。

でも…

痛すぎる!!!

未だに痛みは全く引かず、ただひたすら耐えることしかできない。

それに加えて、硬膜外麻酔のボタンを押しても全く効果がないんだけど、中に入っている鎮痛薬がもうなくなっちゃったのかな…?

謎。。

少しでも痛みが引いていくように祈りながら、そのまま目を瞑った。

あれ。。

いつの間に寝てた。。

痛みがある中少しだけ眠ることができた。

肝心な痛みと吐き気はというと…

よかった。。

さっきより
だいぶ楽になった……

寝たことによって、さっきよりも体はだいぶ楽になっていた。

シャンプーと傷の洗浄

起きてから、ベッドの上でぼーっとしていると看護師さんが病室にやって来た。

「これからシャンプーしに行こうか!」

と看護師さんは言った。

手術の日からずっと頭も洗えていなかったから、もう痒くて痒くて。。

看護師さんと一緒に病室を出て、洗面台と浴槽がある部屋に入った。

ここは、、お風呂…?

お風呂にしては、ちょっと違う気もするけど。。

すると…

看護師さんは、洗面台の前に車椅子を持ってきて、

「車椅子に座ってね〜」

と言った。

えっ……

まさか。。

そう思いながら、看護師さんに言われた通り車椅子に着席した。

そして…

そのまま洗面台に自分の頭を入れるような体勢(お辞儀をするような体勢)になって、、

看護師さんに頭を洗ってもらった。

前回入院した時も頭を洗ってもらったことがあったから、どんな感じなのかわかってはいたけど…

洗面台に自分の頭を入れるような体勢(お辞儀をするような体勢)で洗ってもらうから、お湯が全部、顔、それも鼻や耳に流れてくるから、それがすごく嫌で。。

お湯が鼻に、耳に、、
入ってくる……

特にお湯が鼻の中に入ると息がしづらいというか、息ができなくなるというか。。

それでもとにかく頭が痒かったから、看護師さんに洗ってもらって結構スッキリした。

早く自分1人でも、シャワーを浴びることができるくらい元気になりたい!!

それから看護師さんは、私の頭を洗い終えるとナースステーションに戻って行った。

頭は洗ってくれたけど、、

どうやら髪は乾かしてくれないらしい。。笑

ナースステーションのドライヤーを使って、自分で自分の髪を乾かした。

早くベッドで横になりたい…

髪を乾かしている最中も車椅子に座っているのにも関わらず、体がものすごくだるくて、髪を乾かすのがちょっとつらかった。

それから約10分後。

ようやく髪を乾かし終えて、病室に戻ってくることができた。

はぁ……

疲れた。。

それからは少しベッドの上で休んだり、病棟内をお散歩して看護師さんと世間話をしたり、お見舞いに来てくれた家族と話したりして夕方まで過ごした。

夕方。

カーテンがサーッと開くと、看護師さんが病室の中に入って来た。

「ストーマがあったところを洗いましょうね〜」

と看護師さんは言った。

ここで…?

洗うって、、

どうやって……!?笑

そう思っていると…

お湯が垂れてきても大丈夫なように、何枚か重ねたガーゼをズボンのウエストゴム部分に入れ込んで、、

温かいお湯が入ったシリンジを使って、傷口を丁寧に洗ってくれた。

お湯が心地良い。。

全然傷口に染みないし痛くもなんともない。

でもまだ見るからに痛々しい手術の傷。。

これから先、完全に消えることはないけど、いつになったら傷は薄くなっていくのかな…

硬膜外麻酔抜去

2019年4月5日。

手術から4日後。

えっ……

なんか病衣が濡れて、、る……!?

この日、あることに気が付いた。

硬膜外麻酔が漏れ始めていることに。。

でも、どの部分から漏れているのかは不明。

なんか背中の辺りが濡れていることに気がついて、とりあえず急いでナースコールを押した。

プルプルプルプル……

前に誰かから聞いたことがあるんだけど、、

硬膜外麻酔に関しては結構危険なものなのか、脊髄を傷つけると大変なことになるとか…

すごく不安!!

そして…

ナースコールを押してから数秒後。

「櫻根さん、どうなさいましたか〜?」

と言いながら、看護師さんは病室の中に入ってきた。

「なんか、、」

「硬膜外麻酔から何かが漏れているみたいで…」

と説明すると、

「えっ…」

と看護師さんは言いながら、私の病衣を触って濡れていることを確認した。

「ちょっと胸毛先生(肝胆膵外科)に聞いてくるから、待ってて!」

と看護師さんは言って、急いで病室を出て行った。

※実際には『胸毛先生』とは言っていないよ。
ちゃんと名前で呼んでいます。笑

それからさらに数分後。

看護師さんが病室に戻ってきて、

「櫻根さん…」

「今、胸毛先生が病棟にいなくて、、」

と言っている看護師さんの後ろを見ると、そこには主治医(大腸外科)の姿があった。

先生来てくれたんだ!!

嬉しい気持ちに包まれる。。

主治医は硬膜外麻酔の状態を観察したあと、どこから漏れているのかはわからないとのことだった。

すると…

「術後4日目だし痛みもなくなってきているから、もう硬膜外麻酔取っちゃいましょうか」

と主治医は言った。

取ってくれるの……!!

手術直前に硬膜外麻酔を入れた時と同じように、横向きの体勢になって、海老のように背中を丸めて、、

主治医に硬膜外麻酔をスルスルッと引っこ抜いてもらった。

めっちゃスッキリ!!

PCEAポンプやPCAボタンがなくなったことで、結構身軽になった。

それに背中に入っていたカテーテルも違和感が続いていたから、それも無くなってすごくスッキリ。。

自分の体から繋がれている管が一個一個減っていくと、だんだん退院に近づいているようで嬉しい気持ちになった。

ソルデム3A抜去

硬膜外麻酔が取れてから数分後。

「櫻根さん〜」

と言いながら、看護師さんが病室の中に入ってきた。

すると…

「じゃあ、点滴ももう取っちゃいましょうね〜」

と看護師さんは言った。

本当に……!?

嬉しいぃぃ。。

看護師さんはテキパキと腕に刺さっている点滴の針を抜いて、点滴スタンドから点滴バッグを外した。

針を抜く瞬間って地味に痛いよね。。

チクッて。。

ということで、ついに…

『ソルデム3A』卒業!!

点滴による、常に腕を気にしながら過ごす生活もようやく終了。

残すは…

ドレーンのみ。

点滴スタンドにグルグル巻き付いている、このドレーン。。

いつになったら取れるのかな…

まだまだ時間がかかりそうな気がする。。

自分の体からドレーンが繋がられていると、うつ伏せで寝ることもできない。

(私は完全にうつ伏せ派!!笑)

仰向けで寝るにも横向きで寝るのも、すごく気を遣う。

何だか鬱陶しくて、全然安眠できない…!!

ドレーンカット

点滴『ソルデム3A』が取れてから、少し時間が経った後。

暇だな。。

とベッドの上でボーッとして過ごしていると…

「櫻根さん〜」

と聞こえた次の瞬間、カーテンが開いて胸毛先生が病室の中に入ってきた。

今日も相変わらずスクラブの首元から胸毛が溢れかえっていた。

言葉にならない心の悲鳴が上がる。。笑

すると…

「ドレーンを短くカットしましょうね〜」

と胸毛先生は言った。

えっ……

ドレーンって、、
カットしていいものなの…?

そんな私の不安が伝わったのか、

「ドレーンは切っても大丈夫だから」

「お腹から約3センチ残しで短く切ることによって、歩く時ももう点滴スタンドと一緒に歩かなくて済むからね〜」

と胸毛先生は言った。

そして…

チョキンッッッ!!!

胸毛先生はハサミを使って、ドレーンを短くカットした。

お腹から少しだけ飛び出たドレーンの切れ端部分にガーゼを覆うように貼って、もし排液が漏れ出しても大丈夫なように処置してくれた。

この時はドレーンが短くなった上に、点滴スタンドももう使わなくても病棟内を歩けることが何よりも嬉しかった。

でも…

この処置をしたことによって、あとからあんなに大変な思いをすることになるなんて、、

この時の私は知る由もなかった。

真相不明の吐き気の原因

手術から4日経つと、やっと吐き気が治まってきた。

吐き気が治まると同時に、だんだん食欲も戻ってきた。

1回目の手術(大腸全摘手術と人工肛門造設)の時よりも、今回(膵腫瘍手術と人工肛門閉鎖)の方が苦しい時間が長かった上に、体調が回復するまでかなり時間がかかった。

特に吐き気。

こんなに吐き気が強く出るなんて、想像すらしていなかったから、、

本当につらかった…

このことでちょっとモヤモヤしていることがひとつ。

それは…

『長引く吐き気の原因』

ICU病棟で入院している時は、とにかく吐き気がひどくて、、

でも…

胸毛先生本人から直接、このことについて説明されることは一度もなくて。。

看護師さん経由で、吐き気の原因は、

“ちょっと十二指腸を触っちゃったから”

というのは聞いたけど、、

“触っちゃった”って何…!?

このことについて自分から直接、胸毛先生に聞いてみようかとも思ったんだけど、何というか…

聞きづらいというか、接しづらいといいますか。。

はい、、ちょっと苦手ナンデス…

でももう酷かった吐き気も治まったわけなので、これはこのままで。。

なので未だに、この真相はわかっておりません。笑

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.37
『排便障害』

私の闘病日記vol.37〜膵腫瘍手術編〜『排便障害』 今回は… 私の闘病日記vol.37 『排便障害』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこちらか...

ぜひ、読んでね!!

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように