私の闘病日記

私の闘病日記vol.37〜膵腫瘍手術編〜『排便障害』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.37
『排便障害』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』

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そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.37
『排便障害』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

血糖自己測定(SMBG)

術後4日経ったこの頃から、血糖値も測るようになった。

※血糖自己測定(SMBG)

血圧とサチュレーション、体温を測ったあとに血糖値。

血糖値をどうやって測るのかというと…

1.穿刺器具で指先に軽く針を刺す
2.出た血液をセンサー(試験紙)に付ける

数秒後…

血糖測定器に血糖値が表示される!

ちなみに…

正常値は『100mg/dL未満』。

補足すると…

110〜125mg/dL=『糖尿病予備軍』
126mg/dL以上=『糖尿病』

こんな感じです。

血糖自己測定(SMBG)を行う場合、穿刺器具を使って指先に針を刺すんだけど、これが結構…

地味に痛い。。

チクッッ

この瞬間がね、、地味に…

血糖値を測る度に、ちょっとしたストレスを感じてしまう。

私、、痛いの嫌なんです。笑

こんな極度の痛み嫌いの私が、よく2度の手術を乗り越えることができたなと、自分でも思います。。笑

入院中の過ごし方

そして…

もう痛みや吐き気も治まったことだし、、

歩かなきゃ……!!

とにかく早く治すためには、そして退院するためには歩くしかない。

今自分にできることといったら、ただひたすら歩くことのみ。

病棟内をお散歩しようと思い、病室から出ると…

前回の入院の時に仲良くなった清掃員のおばさんと、ばったり会った。

たしかこの前最後に会ったのは、術後の集中治療室(ICU病棟)から一般病棟に転棟した時だったかな。。

すると…

清掃員のおばさんは、

「だいぶ顔色が良くなったね〜!」

と言った。

嬉しいぃぃ。。

それから少し清掃員のおばさんと世間話をして、病棟内をお散歩した。

病棟内を歩いていると、このように清掃員のおばさんや先生たち、看護師さんと会うことが多いからその度に、お話しできるのが結構楽しかったりする。

何なら、誰かとお話しをするために病棟内をお散歩しようと思うほど。笑

みんなの仕事の邪魔をしてしまって、申し訳ないけど…

本当、、ありがとうございます。。

夜。

いつものように、病室から出て病棟内をお散歩する。

昼間の病棟と比べると、看護師さんたちも少人数、先生も患者さんも誰1人歩いていない。

ちょっとした特別感。

そして…

病棟内をひとりお散歩中、ナースステーションに目を向けると、そこには主治医(大腸外科)の姿があった。

あっ……

先生だ。。

マスクをつけていなかったから、一瞬誰かと思っちゃった。

ブラックコーヒーをパソコンの隣に置いて、ただ今お仕事中。。

ここは気付かれないように、そっとナースステーションの前を通り過ぎる。

なんだかんだ入院生活を満喫している自分。笑

楽しくはないけど、決してつまらなくもない。

それから正体はわからないけど、いつもナースステーションの方から、

「看護師さーーーーん!!」

「看護師さーーーーん!!」

って、、

大声で叫んでいる患者さんの声が聞こえて。。笑

それも大きな声だから、結構びっくりする。。

それから…

夜寝る時、隣のベッドに入院している患者さんが、消灯時間になっても部屋にある小さな電気を消してくれなくて、それが眩しくてなかなか眠れなかったり。。

とにかく今回の入院中も、様々なことがありました。笑

あとは前回と同じく、入院中は病室でNetflixを観たりして過ごした。

『あいのり』とか『鬼嫁日記』とか。。

本当、、懐かしい。。

昔のバラエティやドラマほど面白い気がするのは私だけ…?笑

排便障害、始まる

2019年4月6日。

『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』

術後5日経過。

朝6時。

いつも通り朝早くに、

「櫻根さん、、」

「採血させてくださいね〜…」

と看護師さんは小声で言いながら、病室の中に入ってきた。

今日も朝から採血か。。

つらい……!!

看護師さんはテキパキとルートをどこにとるか決めて、サッと針を刺し、血液をとり…

手際が良すぎる。。

無事、早朝採血終了。

それからレントゲンも、一人でもスムーズに歩いて行けるようになってきた。

手術してから1日1日経つごとに”回復してきた!”と感じられるほど、術前のようにだんだん元気に過ごせるようになってきた。

食欲も戻りつつあって術後5日目にして、やっと病院食も全部完食できるようになった。

ご飯を全部完食できたことすら、ただそれだけのことなんだけど結構嬉しくて。。

こんな当たり前のようなこと…

まるで奇跡のようで。。

大袈裟、、かな…?

それから病院内にあるコンビニで、お菓子や甘いスイーツなどを買いに行って病室でひとり食べたり。。

あまり重いものは食べちゃいけないのかもしれないけど、主治医や看護師さんから特に『食べちゃダメ!』って言われてないし…

これをいいことに何でも食べまくる不良患者とは、まさに私のこと。。笑

ここまで回復するのにすごく時間がかかったし、結構長かった…

手術前は、こんな大変なことになるなんて思ってもいなかったから、想像を絶したというか。。

私、、

ここまでよく乗り越えられたな、って…

自分で自分を褒めてあげたい。笑

ただし…!!

まだ”ある”問題が残っているのを忘れてはならない。

それは何かというと…

『排便障害』

一体、『排便障害』とは何なのか…

調べてみました!

『排便障害』とは?

大腸全摘手術後(人工肛門閉鎖後)や直腸切除手術後に多く見られる症状のこと。

主に…

1.頻便(排便回数の増加)
2.便意切迫感(便意を我慢できない)
3.便失禁(便が漏れる)
4.残便感
5.下痢

などなど。。

私の場合、この中の全ての項目に該当。。

多分ストーマ閉鎖手術や直腸手術を経験したほとんどの人は、排便障害に悩まされていることが多いんじゃないかな…?

それでもようやく食欲が戻ってきて、食べられる量も増えてきたのは本当によかったなって、、

そう思うんだけど…

目の前に立ちはだかる排便障害という大きな壁。。

食べれば食べるほど、トイレに行く回数も増えてしまう。

それも食べるだけには収まらず、ただ何か飲み物を飲んだだけでも、、

いや…

食べたり飲んだりしなくても、普通に生活をしている中でも便意を催してしまう排便障害は誠に厄介で。。

それにすぐトイレに向かわなければ失禁してしまうため、まさに駆け込み電車ならぬ駆け込みトイレ。笑

ハラハラドキドキ。。

常にトイレに篭っていたいくらい。

私、、

退院したあと、どうなるの…?

こんな状態で外に出かけられる…?

また仕事、、できるようになる…?

自信なんてない。

大腸が無いって、
本当に大変……

改めて大腸がないことの大変さを実感した。

ストーマがあった頃はストーマの悩みが尽きなかったけど、閉鎖したら閉鎖したで結構つらくて…

ただ今までストーマから便が出ていたのが、お尻から便が出るのに変わっただけなんだけどね。。

ストーマだった頃は、パウチに半分くらい便が溜まったらトイレに行って排泄物を捨てればよかった上に、すぐトイレに行く必要もない、もちろん便意切迫感もない。

一見、いいことだらけのように思えるストーマ…

中には、、

ストーマの方が生活の質が上がるんじゃない…?

そう思う人もいるかもしれないけど…

それでも!!

ストーマのびらんに苦しめられた過去は、当然忘れられるはずもなく…!!

この時のことが書かれた記事を読んでいない人は、ぜひ読んでね!

私の闘病日記vol.27

『ストーマ周りの
皮膚トラブル』

私の闘病日記vol.27〜大腸全摘編〜『ストーマ周りの皮膚トラブル』 今回は… 私の闘病日記vol.27 『ストーマ周りの 皮膚トラブル』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読...

ストーマのびらんに悩まされていた頃と比べると、排便障害は何だか乗り越えられそうな気がするの。。

なぜなら…

びらん以上の苦しみは、今後一切ないと思ってるから。。

それでもこれから想像もしていなかったような事態が起きそうな予感もするけど…

排便障害、
絶対に乗り越えてみせる!

内服薬の処方

それにしても何度も何度もトイレに行くと、その度にお尻がヒリヒリして激痛が走る。

叫びたいほどの痛みに襲われる。

ヤバイ……

排便障害つらい。。

そこで…

主治医に排便障害のことについて相談すると、お薬を処方してくれた。

・ミヤBM(整腸剤)
・ロペラミド(下痢止め)

これプラス…

・鉄剤

なぜ『鉄剤』が処方されたかというと、どうやら採血の結果で少し貧血気味だったらしく。。

何ていう名前の薬か忘れちゃったけど、すごく飲みやすい錠剤だったのは覚えてる。

サイズは少し大きめだったけど、表面がツルツルしていて飲むのに全く苦労しなかった。

そして。

問題の排便障害はというと…

『ミヤBM(整腸剤)』『ロペラミド(下痢止め)』を飲んだからといって、特にトイレに行く回数が減ることはなく…

薬による効果は
感じられなかった。

それも全くといっていいほど…

残念。。

でも大腸を全摘しているんだから、これは仕方のないこと。

大丈夫。

想定内。

まだまだこれから。

何か他に策はあるはず。

排便障害に悩まされつつも、実は嬉しいことも。。

何かというと…

薬を処方されるようになってから、病棟専属の薬剤師さんと関わることが増えて。。

それがね、、

超イケメン!!

笑。。

すみません、、こんな。。笑

しかも『神尾楓珠』風のイケメン。

病棟内をお散歩中、会う度に話すようになって、結構仲良くなって。

また会いたいな。。笑

病室お引越し

2019年4月8日。

『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』

術後7日経過。

久しぶりによく眠れた気がする。

大腸全摘の手術をしてストーマになった日から、夜ぐっすり眠れたという実感がなかったから嬉しかった。

ストーマのパウチ漏れが起きたらどうしよう…

パウチの中身がパンパンに溜まる前に、トイレに行かなきゃ…

などなど。。

もうそんなことを考える必要はない。

なんて幸せなんだろう…

でも!!

今はまだ自分の体からドレーンが繋がられているから、寝る時は少し気にしながら寝返りはしているけど…

早くドレーンもなくなって欲しい。

きっとドレーンが取れれば、退院の話も出てくるはず。

今からその日が待ち遠しい。

そして…

いつものように早朝の採血を終えて、時刻は朝8時。

朝ご飯が運ばれてくると…

おやつ付き……!!

なんと、、

この日から、おやつが出るようになった。

ビスケットやクッキー、バウムクーヘン、飲み物のジョアも。。

おやつの種類は様々だった。

素直にすごく嬉しい。。笑

そして…

お昼頃。

レントゲンを終えて病室に戻ってくると…

看護師さんから、

「これから病室を移動してほしくて、荷物をまとめておいてほしいんだけど…」

と言われた。

病室を、、移動……

なるほど。。

今までは、急変する可能性が高かったため、すぐ対処できるようにナースステーションから1番近い病室だった。

でも…

もうだいぶ術前のように回復してきたため、つまり急変などの心配がなくなったので、ナースステーションから1番遠い病室に移動となった。

簡単に荷物をまとめたあと、少しベッドの上でボーッとしていると…

「櫻根さん〜」

「荷物まとめられた?」

と言いながら、看護師さんが病室の中に入ってきた。

「できました!」

と伝えると、

「じゃあ、移動しましょうね〜」

と看護師さんは言って、一緒に病室を出た。

看護師さんに少し荷物を持ってもらって、病棟内を歩いていく。

そして…

新しい病室に入ると、、

出入り口側ベッド……

窓側がよかった。。

ちょっとガッカリ。笑

でも…

移動先の病室は少し暗いけど、今まで通りのんびり過ごすことができそうな落ち着いた雰囲気の空間だった。

ということで…

病室引越し完了!!

ドレーン長さ調節

この日も回診で胸毛先生(肝胆膵外科)が病室にやってきた。

「ドレーンをまた短くしましょうね〜」

と。。

胸毛先生、、やっぱり苦手。。笑

胸毛先生は、手術の傷口から3センチ程飛び出ているドレーンをグリグリと雑に回して、数センチ引っこ抜いた。

………!!!!

言葉の表現が難しいんだけど、、

ドレーンを抜かれる瞬間、内臓を持っていかれそうになって、一瞬息ができなくなった。

待って待って、、

一気に全部抜いてくれないの…?

毎日少しづつ抜いていく感じ、、デスカ…?

そして…

チョキンッッッ!!!

胸毛先生がまたお腹から約3センチ程残して、ドレーンを短く切った。

次に、少しお腹から出たドレーンの切り端にガーゼを覆い被せて、この2つを安全ピンで留めて固定した。

この処置、、

あと何回やるの…?

強力ポステリザン軟膏

術後7日目にして、やっとお粥は出なくなった。

ついに…

普通食に変更!!

でも…

それからさらに、、

一気にトイレに行く回数が増え始めた。

つまり。

トイレ回数増加=頻便=お尻激痛

こうなるわけであって…

とにかく本当にお尻が痛すぎて……!!

『痛いぃぃぃ……!!!』

泣き叫びたい気持ちを抑えつつ、心の中で留まらせ、トイレでひたすら痛みに耐え抜く。

やっとのことでトイレから出たと思ったら、数秒後にまた便意を催すこともしばしば。。

本音を言うと、24時間ずっとトイレに座っていたい気持ちだった。

こんな生活がこれから先ずっと続くの…?

気が重くなる。

それに大部屋(4人部屋)だから、自分ひとりが病室のトイレを長時間占領するわけにはいかない。

ここで考えたのが…

便意に余裕がある時は、病室の近くにある来客用のトイレへ行くことにしていた。

こういう時、個室だと周りの患者さんのことを気にせずに自由にトイレを使うことができるからいいなぁ…

なんて思ったり。。

このお尻の痛み、、

なんとかならないかな…

そう思った私は、回診の時に病室に来てくれた主治医に相談してみることにした。

すると…

『強力ポステリザン軟膏』

この薬を処方してもらった。

でも…

強力ポステリザン軟膏を塗っても、お尻の痛みはなかなか良くならず。。

というのも結局、お尻に塗ってもまたすぐにトイレへ行くことになってしまうから、その度に薬が落ちてしまって…

これだと全く意味がないというか。。

もうどうしたらいいのか…

全くわからない。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.37
『排便障害』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.38
『病棟内フレンド』

私の闘病日記vol.38〜膵腫瘍手術編〜『病棟内フレンド』 今回は… 私の闘病日記vol.38 『病棟内フレンド』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこ...

ぜひ、読んでね!!

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本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
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