今回は…
私の闘病日記vol.35
『回復の兆し』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.35
『回復の兆し』
をお話していきたいと思います。
病棟内ウォーキング
2019年4月3日。
手術から2日後。
手術後と比べると、吐き気や嘔吐は少しだけ良くなっている気がした。
それでもまだ完全に治ったわけではないけど。。
一体いつになったら良くなるのかな…
早く元気になりたい。
窮屈な弾性ストッキングも脱ぎたい。
そのためには…
歩くしかない!!
歩ける自信がなくても、とにかく頑張って歩く。
絶対に途中で諦めない。
そう決心した。
すると…
ちょうどタイミングよく病室に看護師さんが来て、
「病棟内、歩きたくて…」
と伝えると、
「わかった!」
「じゃあちょっと待っててね〜」
と看護師さんは言った。
硬膜外麻酔のボタンを押してもらって、鎮静薬を入れてもらう。
でもボタンを押したからといって『効いてる!』っていう感覚はあまりなくて…
気持ちの問題というか。。笑
そして…
看護師さんはテキパキと、ベッド脇にかかっているスイッチを使って背もたれ部分を起こしてくれたあと、管や点滴を綺麗に整えてくれた。
よし。
ここからが本番。
重い体を起こして、手すりを掴みながらベッドの脇に移動した。
次第に吐き気を催してくるのを必死に抑えながら、何とか耐える。
だるいを通り越して自分の体じゃないみたいな、まるで地震でも起きているかのように、全身が揺れているような感じがした。
なんて表現したらいいのかわからないけど。。
無事にベッド脇に移動して足を出して…
あとはその場に立ち上がるだけ。
歩ける自信はほとんどなかったけど、それでも今日は何がなんでも歩くと決めた。
吐こうが倒れようが頑張って歩く、絶対に。
そう心の中で宣言して、その場に一気に立ち上がった。
ヤバイ……
倒れる。。
一気に血の気が引いてクラクラしたけど、一旦落ち着いて、、
点滴スタンドに掴まっている手にグッと力を込めて、自分の全体重を乗せた。
そして…
そのまま一歩一歩、ゆっくりと前へ進んでいく。
歩く度に傷がズキズキと痛む。
硬膜外麻酔、、
ちゃんと効いてる……?
めちゃくちゃ痛いょ。。
そして…
ゆっくりと確実に進みながら、やっと病室から出ることに成功。
やった……!!
ちゃんと歩けてる!!
でも…
喜びと同時に、歩けば歩くほどそう簡単にはベッドに戻ることはできないという、焦りと不安も募っていく。
病室から出て歩いていると、廊下ですれ違う看護師さんたちに、
「おぉ〜!歩けてるじゃん!」
「すごいね!」
「頑張って!!」
と声をかけてくれた。
嬉しいぃぃぃ。。
やっとここまで歩けるようになった。
吐き気がまだ完全に治ったわけではないけど、少し歩けただけでも回復に近づいたように思えて嬉しかった。
そのまま少しだけ病棟内を歩いたあと、無事に病室に戻ることができた。
看護師さんに管や点滴を整えてもらってから、ベッドの上に横になる。
ベッドの上の安心感、凄まじい。。笑
とりあえず本当によかった。。
ちょっとの距離を歩いただけでものすごく疲れたけど、歩けたことは十分大きな一歩、だと思う。
尿道カテーテル抜去
病室に戻ってきて、ベッドの上で休んでいると…
カーテンがサーッと開いて、看護師さんが病室の中に入ってきた。
「さっき結構歩けたから、弾性ストッキング脱いじゃおうか!」
そう言われて、看護師さんに弾性ストッキングを脱がしてもらった。
めっちゃスッキリ……!!
窮屈で不快な弾性ストッキングとも、これでお別れ。
でも…
靴下を脱ぐことさえ、自分1人じゃ何もできなくて。。
そんな状況が嫌になってくる。
早く元気にならないと。
たくさん歩いて、とにかく今は自分1人でもできることを増やしたい。
すると…
「じゃあ、ついでに尿道カテーテルも取っちゃおうか!」
と看護師さんは言った。
えっ……!!
嬉しすぎる。。
今日尿道カテーテルも取れるなんて、、
前回手術の時はこんなに早く取れなかったから、今回も数日間は尿道カテーテルと共に生活しなきゃいけないのかと思っていたから。。
そして…
看護師さんからの深呼吸のタイミングに合わせて、息を吐いた瞬間にスルスルっと尿道カテーテルを取ってもらった。
ということで…
尿道カテーテル抜去完了!!
前回の術後は、お尻の管も繋がれていたけど、今回は尿道カテーテルだけ。
お尻の管がないだけでも、気持ち的にすごく楽で。。
なぜかというと…
前回お尻の管を抜去した時のこと。
自分の目で確かめたわけではないからわからないけど、抜去するにあたって、多分皮膚と管が繋がられている糸を抜糸したんだよね。。
それがすっごく痛かったの…
繋がられている糸をグイッと引っ張って、チョキチョキ切っている時が本当に痛くて。。
あの激痛はもう経験したくない…
って、、
少し話が脱線しちゃったけど。。
話を戻して…
今日で弾性ストッキングも、まさか尿道カテーテルも取ってくれるとは…
体が一気に身軽になったような感じがして、おかげで快適に過ごせるようになった。
手術が終わってから、やっと元気になってきている。
少しづつ退院に近づいている実感が湧くと、もっと頑張ろうって、そう思えた。
この調子で点滴とドレーンも早く取れるといいな。。
流動食スタート
手術から2日経過して、早速ご飯が出始めた。
最初は…
流動食。
お昼ご飯の時間になると…
「櫻根さん、お食事ですよ〜」
と言いながら看護師さんは、机の上にお昼ご飯を置いて病室をあとにした。
一昨日手術して、もうご飯出るの…?
何かの間違い、とかではなくて…?
いやいや、、
それにしても早すぎるよ。
だって前回は、術後5日にならないと飲食は禁止されていたのに。。
こんなにも違うものなの…?
それにまだ術後2日ということもあったし、吐き気も完全に治ったわけでもないから、全然食欲がなくて。。
どうしても食べる気になれない。
でも、、
少しでも食べて、
早く元気にならないと……
そう思って、時間をかけて食べることにした。
焦らず、ゆっくり、よく噛んで。
これを心掛けて食べれば、何とか全部食べられるだろう。。
早速、流動食のお皿を口元に持ってくると…
うっ……
吐きそう。。
食べ物の匂いを嗅いだだけで、一気に吐き気に襲われた。
どう、、して……?
これじゃ、食べられないよ。。
でも食べないと元気になれないし…
流動食は少量だし、時間をかけて吐かないように、ゆっくり慎重に食べれば。。
そう思って、チビチビと食べ進めていく。
…
気持ち悪い。。
思わず箸が止まる。
流動食だけなのに、胃が食べ物を一切受け付けようとしない。
食べ物を口の中に入れても、まるで門前払いされているかのようで。。
たとえ飲み込めたとしても、食べたものが胃からそのまま湧き上がってきて、吐き戻してしまいそうになる。
もうこれ以上食べたら、絶対に吐く。。
…
結局。
残してしまった。
全部食べることはできず、吐き気が少し落ち着くまで、しばらくベッドに横になって休むことにした。
もちろん食べたい気持ちはあるけど、もうこれ以上吐くのは避けたかった。
ストーマ傷口洗浄
お昼ご飯から少し時間が経ったあと。
看護師さんが病室にやって来た。
「ストーマがあった所の傷を洗いに行きましょう〜」
と看護師さんは言った。
ストーマの傷だけ……?
そして…
看護師さんと一緒に、歩いてお風呂場へと向かった。
点滴スタンドまるごとシャワー室に持っていって、看護師さんに点滴やドレーンが濡れないように綺麗に整えてもらった。
正直立っているだけでも、しんどい。。
ささっと傷口洗って早く病室に戻りたい。
病衣を捲って、手術の傷を見てみると…
結構、、目立つ。。
この日、今回受けた手術の傷を初めて見た。
お腹の中心から、縦に約10センチほど一直線に伸びた膵臓の傷跡。
ストーマがあった所は、糸が星形のように縫われていた。
結構全体的に目立つかも。。
それにやっぱり開腹手術は、これくらいの傷は残るよね…
理解していたつもりだけど、ちょっとショック。。
特に開腹手術の傷は、、
何というか、いかにも切られているっていう感じで。
でもこれは仕方ないことだよね…
生きていられることに感謝しないと。
手術の傷は痛々しくて、ストーマの傷に関しては穴がまだ塞がっていなかった。
ちょっとグロテスク。。笑
そして…
「傷、洗っていきましょうね〜」
と看護師さんは言った。
シャワーの水圧をすごく弱めに設定して、あとは傷にかけるだけ。。
傷にしみそうで怖いぃぃぃ。。
恐る恐る傷にお湯をかけてみると…
痛っ、、くない……!!
全然痛くない。
しみるどころか何にも感じない。
ただ温かいだけ。
意外。。笑
だってこういうのって大体痛いじゃん。
傷口にお湯かけるって、、
怪我した時もそうだけど、ちゃんと洗わないと傷口からバイ菌が入るとかなんとかで、絶対洗っていたけど、それがものすごく痛かったのを覚えてる。
傷口にしみてしみて…
あの痛さを思い出すだけで鳥肌立つ。。
それに今回なんて手術の傷だし、それに傷が完全に塞がっていないような状態だから、もう悶絶するほどの痛みなのではないか、、
って内心ビクビクしていたけど。。
とりあえず、、
いい意味で期待を裏切られたというか。笑
そして…
お湯をかけながら軽くこするように、ストーマのあった傷口を綺麗に洗っていく。
ボディソープの泡をつけて、とにかく優しく、傷つけないように慎重に。
触ると糸がチクチクとして、地味に痛かったけど。。
そのまま泡を残さないように洗い流して、、
無事…
傷口洗浄、完了!!
タオルで軽くポンポン叩くように拭いて、ようやくシャワー室から出た。
めっちゃ怖かったぁぁぁ……
…
この日の夜。
消灯直前まで病棟内をウォーキングをした。
夜は看護師さんも少人数で、歩いている患者さんもいないから、何だか開放的な気分になる。
昼間歩くよりも夜のこの時間に歩く方が、私は好き。
もう看護師さんと一緒じゃなくても、歩けるようになってきた。
点滴スタンドとは、まだ共に生活しないといけなさそうだけど…
日に日に良くなっていることを実感。
あとどれくらいで退院できるかな。。
胸毛先生(肝胆膵外科)曰く、今回の入院は…
『合併症などがなければ、2週間程度で退院できる』
そう言っていたような、言っていなかったような。。
たしか手術の同意書に書いてあったかな。
だとしたら、まだまだ退院できる日は程遠い。。
そんなことを考えながら病棟内を何周か歩いて、夜もぐっすり眠ることができた。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.35
『回復の兆し』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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