犬のしつけ完全ガイド!初心者向けの始め方・順番・基本の教え方を徹底解説

今回は…
犬のしつけ
について、お話ししていきたいと思います。
「犬のしつけは、いつから始めればいいの?」「トイレやおすわりは、何から教えればいい?」そんな疑問を抱えていませんか?
愛犬との暮らしが始まると、トイレの失敗や甘噛み、吠える行動など、さまざまな悩みに直面することがあります。大切な家族だからこそ、正しい方法でしつけをしてあげたいですよね。
犬のしつけで大切なのは、無理に言うことを聞かせるのではなく、愛犬の気持ちや成長に合わせて、できたことを褒めながら教えていくことです。
この記事では、犬のしつけを始める時期や基本の順番、トイレ・おすわり・待てなどの具体的な教え方から、甘噛み・無駄吠えへの対処法まで、初心者のあなたにもわかりやすく解説します。
愛犬との信頼関係を深めながら、今日からできることを一緒に学んでいきましょう!
犬のしつけの基本|初心者が最初に知っておきたい5つのポイント
犬のしつけを始める前に、まず理解しておきたいのが基本的な考え方です。
「しつけ」と聞くと、おすわりや待てなどの指示を覚えさせることをイメージするかもしれません。
しかし、しつけの目的はそれだけではありません。
犬が人間社会の中で安心して暮らし、飼い主と良好な関係を築けるようにすることが大切です。
最初に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
犬のしつけは安心して暮らすためのルールづくり
犬のしつけとは、飼い主の命令に従わせることではなく、人間と犬が一緒に暮らすために必要なルールを教えることです。
例えば、次のような行動が挙げられます。
- 決められた場所でトイレをする
- 名前を呼ばれたら飼い主に注意を向ける
- 危険な場所へ飛び出さない
- 人に飛びつかず、落ち着いて挨拶する
- 安心できる場所で休む
- 散歩中に安全に歩く
これらは飼い主が快適に暮らすためだけでなく、愛犬自身の安全を守るためにも重要な習慣です。
例えば、「おいで」を覚えていれば、危険な場所へ向かいそうになった愛犬を呼び戻す際に役立ちます。
また、ハウスに慣れていれば、来客時や災害時にも落ち着いて過ごしやすくなるでしょう。
犬のしつけは、あなたと愛犬が毎日を安心して過ごすための大切なコミュニケーションなのです。
犬のしつけは叱るより褒めて教えることが基本
犬のしつけで重要なのは、望ましい行動をした直後に褒めることです。
例えば、おすわりを教える場合、犬が座った瞬間に「いい子!」と声をかけ、ご褒美を与えます。
すると犬は、座るという行動と嬉しい出来事を結びつけて学習しやすくなります。
ご褒美には、次のようなものを活用できます。
- 犬が好きなおやつ
- 普段の食事用のドッグフード
- お気に入りのおもちゃ
- 楽しい遊び
- 犬が喜ぶ優しい声かけや触れ合い
ただし、何がご褒美になるかは犬によって異なります。
撫でられることを好む犬もいれば、遊びや食べ物の方が嬉しい犬もいるでしょう。
愛犬が喜ぶものを見つけ、成功した直後に与えることがポイントです。
叩く・怒鳴る・無理に従わせるしつけを避ける理由
犬が言うことを聞かないと、つい大きな声で叱りたくなることがあるかもしれません。
しかし、叩く、怒鳴る、強く引っ張るといった方法は避けましょう。
恐怖や痛みを与えるしつけには、次のような問題があります。
- 犬が飼い主を怖がるようになる
- 不安やストレスが強くなる
- 防御的な噛みつきにつながる場合がある
- 行動の原因が解決されない
- 飼い主との信頼関係に悪影響を及ぼす
例えば、室内でトイレを失敗した犬を強く叱ると、排泄すること自体を怖がるようになる場合があります。
大切なのは、失敗した行動を罰することではなく、成功しやすい環境を整えて、正しい行動を教えることです。
米国獣医行動学会(AVSAB)も、報酬を使ったトレーニングを推奨し、痛みや恐怖を与える方法を避けるよう求めています。
家族全員でしつけのルールと合図を統一する
家族で犬を飼っている場合は、しつけのルールを統一することも重要です。
例えば、同じ動作に対して家族がそれぞれ違う言葉を使っていると、犬が混乱してしまう場合があります。
次のように、合図をあらかじめ決めておきましょう。
| 教えたい行動 | 合図の例 |
|---|---|
| 座る | おすわり |
| 伏せる | ふせ |
| その場で待つ | 待て |
| 飼い主のもとへ来る | おいで |
| ハウスに入る | ハウス |
| くわえた物を離す | 離して |
また、合図だけでなく、生活上のルールも統一することが大切です。
例えば、ソファに乗ることを許可するのか、食事中に人間の食べ物を与えるのかなど、家族で話し合っておきましょう。
家族全員が同じ方法で教えることで、愛犬がルールを理解しやすくなります。
犬の性格や気持ちを理解して信頼関係を築く
犬にも、それぞれ異なる性格があります。
活発で遊ぶことが好きな犬もいれば、慎重で新しい環境に慣れるまで時間が必要な犬もいます。
そのため、すべての犬に同じしつけ方法や練習ペースが適しているわけではありません。
例えば、怖がりな犬に対して無理に人やほかの犬へ近づけると、かえって不安を強めることがあります。
愛犬の様子を観察しながら、次の点を意識しましょう。
- 苦手なことを無理にさせない
- 落ち着ける場所を確保する
- 小さな成功を積み重ねる
- 適度な休憩を取る
- 遊びや散歩の時間も大切にする
しつけの成果だけでなく、愛犬が安心して学べているかを確認することが重要です。
あなたと愛犬が、お互いを理解しながら少しずつ成長していくことを目指しましょう。
犬のしつけはいつから?子犬・成犬の始め方を解説
犬のしつけについて、特に多い疑問の一つが「いつから始めればいいの?」というものです。
結論からお伝えすると、犬のしつけは新しい家庭に迎えたときから、無理のない範囲で始められます。
ただし、子犬と成犬では注意したいポイントが異なります。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
子犬のしつけはお迎えした日から少しずつ始めよう
子犬のしつけは、お迎えした日から始められます。
ただし、最初からおすわりや待てなどを次々に教える必要はありません。
新しい環境に慣れることを最優先にしましょう。
お迎え直後は、次のようなことから始めるとよいでしょう。
- 安心して眠れる場所を用意する
- トイレの場所を決める
- 名前を優しく呼ぶ
- 飼い主の存在に慣れてもらう
- 落ち着いて過ごせたら褒める
最初の数日は、生活環境の変化によって緊張している犬もいます。
無理に触れ合ったり、長時間練習したりすることは避けてください。
まずは「この家は安心できる場所だ」と感じてもらうことが、しつけの第一歩です。
子犬の社会化期に経験させたいことと注意点
子犬の成長において重要なのが「社会化」です。
社会化とは、人・犬・音・場所など、さまざまな刺激に安全な形で慣れていくことです。
特に生後3か月頃までの時期は、社会化にとって重要な時期とされています。
例えば、次のような経験が考えられます。
- 家族以外の人の存在を知る
- 車や掃除機などの生活音に慣れる
- さまざまな床の感触を経験する
- 無理のない範囲で外の景色を見る
- 安全が確認された犬との交流を経験する
ただし、社会化は多くの刺激にさらせばよいわけではありません。
子犬が怖がっている場合は距離を取り、安心できる状態で少しずつ慣らしましょう。
また、ワクチン接種が完了していない子犬では、感染症対策も重要です。
抱っこで外の景色を見せるなど、安全性に配慮した方法もありますが、外出やほかの犬との接触については獣医師に相談してください。
社会化の目的は、怖い思いをさせることではなく、新しい経験を安心して受け入れられるようにすることです。
成犬や保護犬でもしつけを始めることはできる
「もう成犬だから、しつけを始めるには遅いのでは?」
そんな不安を感じているあなたもいるかもしれません。
しかし、成犬になってからでも新しい行動を学ぶことは可能です。
ただし、すでに身についている習慣を変える場合は、時間がかかることがあります。
例えば、散歩中にリードを引っ張る習慣がある犬では、落ち着いて歩く練習を少しずつ積み重ねる必要があります。
また、保護犬の場合は、過去の経験や新しい環境への不安などを考慮することが重要です。
いきなり多くのことを要求するのではなく、安心できる生活環境を整えることから始めましょう。
成犬のしつけで意識したいポイントは、次のとおりです。
- 今できていることを確認する
- 新しい環境に慣れる時間を確保する
- 簡単な練習から始める
- 無理に以前の習慣を変えようとしない
- 小さな成功を積み重ねる
年齢だけを理由に諦めず、愛犬に合ったペースで取り組んでいきましょう。
年齢だけでなく体調や性格に合わせて進めることが大切
犬のしつけでは、年齢だけでなく、健康状態や性格も考慮する必要があります。
例えば、関節に痛みがある犬に何度もおすわりをさせると、体に負担がかかる可能性があります。
また、聴力や視力が低下しているシニア犬では、声だけの合図が伝わりにくいこともあります。
そのような場合は、獣医師と相談しながら、無理のない方法を考えましょう。
| 犬の状態 | しつけで意識したいこと |
|---|---|
| 子犬 | 短時間の練習と社会化を重視 |
| 成犬 | 既存の習慣を確認して段階的に練習 |
| 保護犬 | 新しい環境への適応と安心感を優先 |
| シニア犬 | 体力・感覚機能・健康状態に配慮 |
| 怖がりな犬 | 距離や刺激を調整して無理なく進める |
犬のしつけにおいて最も大切なのは、年齢にこだわることではなく、今の愛犬に合った方法を選ぶことです。
犬のしつけは何から始める?初心者向けの順番と優先順位
犬のしつけには多くの種類があるため、初心者のあなたは何から始めればよいのか迷ってしまうかもしれません。
そんなときは、生活に必要な習慣と安全を守る行動から優先して教えることがおすすめです。
まずは、しつけの優先順位を一覧表で確認しましょう。
| しつけの種類 | 主な目的 | 優先度の目安 |
|---|---|---|
| 名前への反応 | 飼い主に注意を向ける | 高 |
| トイレ | 排泄する場所を覚える | 高 |
| おいで | 呼び戻しによる安全確保 | 高 |
| ハウス | 安心して休める場所をつくる | 高 |
| 離して | 危険な物を口から離す | 高 |
| おすわり | 基本的な合図を覚える | 中 |
| 待て | 落ち着いて待つ | 中 |
| ふせ | 伏せる動作を覚える | 中 |
※上記は一般的な優先順位の例です。愛犬の性格や生活環境、困っている行動によって順番は変わります。
それでは、初心者が取り組みやすい順番を詳しく解説します。
最初は安全で落ち着ける生活環境を整える
犬のしつけを始める前に、まず確認したいのが生活環境です。
どれほど丁寧にしつけをしても、犬が安心できない環境では、練習に集中することが難しくなります。
次のような環境を整えましょう。
- 静かに休める場所を用意する
- 飲み水をいつでも飲めるようにする
- トイレの場所を決める
- 危険な物を片付ける
- 滑りにくい床を用意する
- 適切な室温を維持する
特に子犬の場合は、家の中に危険な物がないか十分に確認してください。
電気コードや小さなおもちゃ、犬に有害な食品などは、届かない場所へ片付けましょう。
また、犬が疲れたときに誰にも邪魔されず休める場所を確保することも大切です。
安心できる環境づくりは、すべてのしつけの土台になります。
犬を迎える際の準備や日常のお世話については、関連記事も参考にしてください。
こちらの記事では、犬を迎える前の準備から食事、散歩、健康管理まで、飼育の基本を幅広く紹介しています。初めて犬を飼うあなたにおすすめです。
名前を呼んだら反応する練習から始める
犬が名前に反応できるようになると、日常生活でのコミュニケーションが取りやすくなります。
練習方法は次のとおりです。
- 静かな場所で愛犬の名前を優しく呼ぶ
- 犬がこちらを向いたらすぐに褒める
- 必要に応じておやつなどのご褒美を与える
- 短い練習を繰り返す
- 慣れてきたら少しずつ環境を変える
最初から名前を呼ぶだけで反応できるとは限りません。
その場合は、犬が自然にこちらを向いた瞬間を褒めることから始めましょう。
また、名前を叱る際に繰り返し使うと、名前に嫌な印象を持ってしまう可能性があります。
愛犬の名前は、嬉しいことや安心できる出来事と結びつけることを意識してください。
トイレの場所と排泄の習慣を覚えてもらう
トイレのしつけは、犬との生活で早い段階から取り組みたい習慣です。
まず、室内で排泄する場所を決めましょう。
トイレを覚えてもらうためには、排泄しやすいタイミングで決めた場所へ誘導することがポイントです。
例えば、次のようなタイミングが考えられます。
- 朝起きた直後
- 食事や水分補給の後
- 遊び終わった後
- 昼寝から起きた後
- 床のにおいを嗅ぎながら歩き回っているとき
決められた場所で排泄できたら、すぐに褒めましょう。
一方、失敗した場合は強く叱らず、静かに片付けます。
トイレの場所やタイミングを見直しながら、成功する機会を増やしてください。
安全を守るために「おいで」を優先して教える
「おいで」は、犬の安全を守るために役立つ重要なしつけです。
散歩中や室内で犬を呼び戻したいときなど、さまざまな場面で活用できます。
最初は、静かで安全な室内から練習しましょう。
- 愛犬の近くで「おいで」と優しく声をかける
- 飼い主のもとへ来たらすぐに褒める
- 好きなおやつや遊びをご褒美にする
- 少しずつ距離を延ばす
- 慣れてきたら刺激の少ない別の場所でも練習する
重要なのは、呼ばれて飼い主のもとへ行くと嬉しいことがある、と覚えてもらうことです。
また、呼び戻した直後に叱ることは避けてください。
なお、「おいで」を覚えた犬でも、屋外で必ず戻ってくるとは限りません。
安全が確保されていない場所でリードを外すことは避けましょう。
ハウスやクレートを安心できる場所にする
ハウスやクレートは、犬が安心して休める場所として活用できます。
ただし、無理に閉じ込めたり、罰として入れたりすることは避けましょう。
最初は扉を開けた状態で、犬が自由に出入りできるようにします。
中にお気に入りの寝具や安全なおもちゃを置くのも一つの方法です。
自分から入れたら褒めて、少しずつ良い印象を持ってもらいましょう。
練習の際は、次の点に注意してください。
- 無理に押し込まない
- 怖がっている場合は練習を中断する
- 十分な広さと換気を確保する
- 長時間の閉じ込めに利用しない
- 落ち着いて過ごせるか確認する
ハウスは罰を受ける場所ではなく、安心して休める居場所であることが大切です。
おすわり・待てなどの基本動作を段階的に教える
トイレや生活環境に慣れてきたら、おすわりや待てなどの基本動作にも取り組んでみましょう。
ただし、一度に多くのことを教える必要はありません。
例えば、最初はおすわりだけを練習し、できるようになってきたら待てに進むとよいでしょう。
練習の際は、次のポイントを意識してください。
- 最初は静かな場所で行う
- 一つの行動に集中する
- 成功した直後に褒める
- 難易度を急に上げない
- 犬が疲れる前に終える
基本動作を覚えることは、日常生活のさまざまな場面で役立ちます。
大切なのは、完璧にできることを急ぐのではなく、愛犬が楽しみながら学べる練習を積み重ねることです。
犬の基本的なしつけ7選!初心者にもわかる具体的な教え方
ここからは、犬の基本的なしつけ7種類について、具体的な教え方を解説します。
初心者のあなたにも実践しやすいように、手順と注意点を整理しました。
ただし、犬によって覚える速度や得意なことは異なります。
愛犬の様子を確認しながら、無理なく進めてください。
トイレのしつけ|決まった場所で排泄する習慣を教える
トイレのしつけでは、決められた場所で排泄する経験を積み重ねることが大切です。
基本的な練習手順
- 犬が落ち着いて排泄できる場所にトイレを設置する
- トイレシーツなどを用意する
- 排泄しそうなタイミングでトイレへ誘導する
- 正しい場所で排泄できたらすぐに褒める
- 成功した経験を繰り返す
トイレを失敗したときは、怒鳴ったり、排泄物に鼻を近づけたりしないでください。
汚れた場所は、犬に安全な洗浄剤でにおいが残らないように掃除しましょう。
また、トイレの失敗が続く場合は、トイレの場所や広さ、排泄のタイミングを見直します。
成功したときに褒めることと、失敗しにくい環境を整えることが重要です。
突然トイレの失敗が増えた場合には、泌尿器などの病気が関係している可能性もあるため、獣医師に相談しましょう。
おすわりのしつけ|座る動作を褒めながら教える
おすわりは、初心者が取り組みやすい基本的なしつけの一つです。
来客時や散歩の準備など、落ち着いてほしい場面でも活用できます。
基本的な練習手順
- 犬が好きなおやつを用意する
- おやつを鼻先に近づけ、ゆっくり少し上へ動かす
- 犬が自然に腰を下ろしたら、すぐに褒める
- おやつを与えて成功を印象づける
- 座る動作が安定したら「おすわり」の合図をつける
このとき、無理に犬のお尻を押さえる必要はありません。
おやつの動かし方によって犬が後ろへ下がってしまう場合は、誘導方法を見直してください。
また、関節の痛みなどで座る姿勢が難しい犬には、無理に行わせないことが大切です。
ふせのしつけ|落ち着いて伏せる動作を教える
ふせは、犬が体を低くして伏せる動作です。
落ち着いて過ごす練習の一つとして取り入れられます。
基本的な練習手順
- 滑りにくい床で練習する
- おすわりなどの姿勢から始める
- おやつを鼻先から床へゆっくり動かす
- 自然に伏せた瞬間に褒める
- 慣れてきたら「ふせ」の合図をつける
最初から完全に伏せられなくても問題ありません。
前足を少し下げるなど、目標に近づいた行動を褒めながら進める方法もあります。
無理に体を押さえつけず、犬が自分から動作できるように教えましょう。
待てのしつけ|短い時間から少しずつ練習する
待ては、犬がその場で落ち着いて待つためのしつけです。
玄関での飛び出し防止や食事の準備など、さまざまな場面で役立ちます。
基本的な練習手順
- おすわりなどの姿勢で落ち着いてもらう
- 「待て」と短く声をかける
- 一瞬でもその場にいられたら褒める
- 「よし」などの解除の合図を伝える
- 少しずつ待つ時間を延ばす
最初から長時間待たせる必要はありません。
まずは1秒程度など、ごく短い時間から始めましょう。
慣れてきたら、時間・距離・周囲の刺激を一つずつ変えていきます。
一度に難易度を上げすぎないことが成功のポイントです。
なお、待てを覚えた場合でも、玄関や道路ではドアやリードなどによる物理的な安全対策を併用してください。
おいでのしつけ|呼んだら飼い主のもとへ来る練習
おいでは、飼い主が呼んだときに犬が近づいてくる行動です。
安全確保にも役立つため、早い段階から練習しておきたいしつけです。
基本的な練習手順
- 静かな室内で犬との距離を少し取る
- 明るい声で「おいで」と呼ぶ
- 犬が近づいてきたら褒める
- 飼い主のもとへ来たらご褒美を与える
- 慣れてきたら少しずつ距離を延ばす
呼んでも来ない場合は、繰り返し大声で呼ぶのではなく、距離を短くするなど練習を簡単にしましょう。
また、呼び戻しができた後に嫌なことばかりが起きると、呼ばれることを避けるようになる場合があります。
「おいで」は嬉しいことにつながる合図だと覚えてもらうことが大切です。
屋外で練習する場合は、安全な場所で適切なリードを使用してください。
ハウスのしつけ|安心して自分の居場所に入る練習
ハウスのしつけでは、ケージやクレートを安心できる場所として認識してもらうことを目指します。
基本的な練習手順
- 犬に合ったサイズのハウスを用意する
- 扉を開けて自由に出入りできる状態にする
- 中におやつを置き、自分から入れるようにする
- 入れたら優しく褒める
- 慣れてきたら「ハウス」の合図をつける
最初から扉を閉めることを急がないでください。
扉を閉める練習は、犬が中で落ち着いて過ごせるようになってから、短時間で慎重に進めます。
怖がったり、強く出たがったりする場合は、無理に続けないことが重要です。
また、クレートを長時間の閉じ込めや罰として使用することは避けましょう。
離してのしつけ|くわえた物を安全に離す方法
「離して」は、犬が口にくわえた物を放すように教えるしつけです。
おもちゃ遊びだけでなく、誤飲事故を防ぐためにも役立ちます。
基本的な練習手順
- 安全なおもちゃで犬と遊ぶ
- 犬がおもちゃをくわえたら、別のおやつを見せる
- おやつに興味を示しておもちゃを離した瞬間に褒める
- ご褒美を与える
- 動作が安定したら「離して」の合図をつける
練習では、無理に口を開けたり、おもちゃを強く引っ張ったりしないでください。
物を取り上げられることに不安を感じる犬では、くわえた物を守ろうとする行動が強くなる場合があります。
また、危険な物をくわえているときは、安全を最優先にしてください。
鋭利な物や有害な物を飲み込んだ疑いがある場合は、しつけの練習を続けず、速やかに動物病院へ相談しましょう。
犬の困った行動別しつけ7選!原因と対処法を解説
犬と暮らしていると、甘噛みや吠える行動、飛びつきなどに悩むこともあるでしょう。
しかし、犬の行動には何らかの理由がある場合が多く、単純に叱るだけでは解決しないことがあります。
大切なのは、困った行動が起こる原因を考え、犬が望ましい行動を選びやすい環境を整えることです。
ここでは、代表的な7つの困りごとについて解説します。
甘噛みをする犬のしつけ|噛む理由と適切な対応
子犬の甘噛みは、遊びや探索、歯の生え替わりなど、さまざまな理由で見られます。
また、興奮しているときや、疲れているときに噛む行動が増える犬もいます。
甘噛みに対応する際は、次の方法を検討しましょう。
- 噛んでもよい安全なおもちゃを用意する
- 手を噛む遊びを避ける
- 興奮しすぎる前に休憩を取る
- おもちゃを噛んでいるときに褒める
- 噛まれる状況をつくらないよう環境を整える
例えば、手を噛み始めた場合は、無理に遊びを続けず、安全なおもちゃへ誘導します。
その際、叩いたり、鼻先を強く押さえたりすることは避けましょう。
また、噛む力が強い、体が硬直する、威嚇を伴う、けがをするほど噛むといった場合には、単なる甘噛みと決めつけず専門家へ相談してください。
無駄吠えが気になる犬のしつけ|吠える原因を見極める
犬が吠えるのは、何かを伝えようとしている場合があります。
そのため、吠える行動をすべて「無駄吠え」と考えるのではなく、原因を確認することが大切です。
代表的な原因には、次のようなものがあります。
| 吠える原因の例 | 考えられる状況 | 対応の方向性 |
|---|---|---|
| 警戒 | チャイムや外の物音 | 刺激を減らし、安全な場所を確保する |
| 恐怖 | 知らない人や犬 | 無理に近づけず距離を取る |
| 要求 | 遊びや食べ物を求める | 落ち着いた行動を教える |
| 退屈 | 刺激や活動の不足 | 適切な運動や遊びを取り入れる |
| 不安 | 飼い主と離れる | 不安の原因を確認する |
例えば、窓の外を通る人に吠える場合は、カーテンや家具の配置によって外が見えにくい環境をつくる方法があります。
また、チャイムが鳴ったときに落ち着いていられるよう、刺激の弱い練習から始めることも考えられます。
ただし、恐怖や不安が強い犬では、専門家の支援が必要になる場合があります。
吠える原因を理解することが、適切なしつけへの第一歩です。
人に飛びつく犬のしつけ|落ち着いた挨拶を教える
犬が人に飛びつく行動は、興奮や遊びたい気持ちなどから起こる場合があります。
しかし、小型犬であっても、相手が転倒したり、けがをしたりする可能性があるため注意が必要です。
飛びつきへの対応では、次の方法を取り入れましょう。
- 人と挨拶する前に落ち着ける距離を取る
- 四本の足が床についている状態を褒める
- 落ち着いているときに挨拶の機会をつくる
- 興奮が強くなったら距離を取る
- 成功できる場面を繰り返す
来客時には、リードや柵などを使って安全を確保することも重要です。
また、飛びついた犬を強く押し返したり、怒鳴ったりすることは避けましょう。
飛びつかない行動を具体的に教え、成功したときに褒めることがポイントです。
拾い食いをする犬のしつけ|誤飲を防ぐための対策
拾い食いは、散歩中や室内で落ちている物を口に入れてしまう行動です。
犬はにおいや味を確かめるために物を口にすることがありますが、危険な物を飲み込むと健康被害につながる可能性があります。
拾い食いを防ぐためには、次の対策が重要です。
- 室内の小さな物を片付ける
- 散歩中は地面や周囲を確認する
- 犬が危険な物へ近づく前に距離を取る
- 「離して」や「おいで」を練習する
- 安全な物を選ぶ行動を褒める
特に重要なのは、危険な物を口に入れる前に防ぐことです。
また、口に入れた物を無理に取り出そうとすると、犬が慌てて飲み込んだり、噛みついたりする危険があります。
誤飲が疑われる場合は、物の種類や量、犬の状態を確認し、速やかに動物病院へ連絡してください。
自己判断で吐かせることは避けましょう。
散歩でリードを引っ張る犬のしつけ|安全に歩く練習
散歩中に犬がリードを強く引っ張ると、飼い主が転倒したり、犬の首や体に負担がかかったりする可能性があります。
安全に散歩するためには、落ち着いて歩く練習が大切です。
まずは刺激の少ない場所で、リードが緩んだ状態で歩けたら褒めましょう。
練習のポイントは次のとおりです。
- 犬に合った首輪やハーネスを選ぶ
- リードを強く引っ張らない
- 飼い主の近くを歩けたら褒める
- 落ち着けないときは刺激から距離を取る
- 短い距離から練習する
また、犬にとって散歩は運動だけでなく、においを嗅いだり、周囲の環境を知ったりする機会でもあります。
常に飼い主の横を歩かせることだけを目的にせず、安全と犬の楽しみを両立させましょう。
こちらの記事では、散歩の適切な時間や回数、必要な持ち物、安全な歩き方などを詳しく解説しています。愛犬との散歩をもっと楽しくしたいあなたは、ぜひ参考にしてください。
トイレの失敗を繰り返す犬のしつけ|環境とタイミングを見直す
トイレの失敗が続く場合は、犬がわざと困らせていると考えず、原因を見直しましょう。
例えば、次のような理由が考えられます。
- トイレの場所がわかりにくい
- トイレが汚れている
- 排泄のタイミングを逃している
- 周囲が騒がしく落ち着かない
- トイレまでの距離が遠い
- まだ十分に習慣が身についていない
改善するためには、犬が排泄しやすい時間帯を把握し、成功できる環境を整えます。
正しい場所で排泄できたときは、すぐに褒めてください。
失敗した場合は、犬を叱らず静かに掃除しましょう。
また、急に排泄回数が増えたり、血尿が見られたり、痛そうに排泄したりする場合は、病気の可能性も考えられます。
突然の排泄習慣の変化は、しつけの問題と決めつけず獣医師へ相談することが大切です。
留守番中に吠える犬のしつけ|不安を減らすための工夫
犬が留守番中に吠える場合、外の物音への警戒や退屈、飼い主と離れることへの不安などが関係している可能性があります。
そのため、吠えることだけを止めようとするのではなく、原因を確認しましょう。
例えば、次のような対策があります。
- 安心して休める場所を確保する
- 外の音や景色などの刺激を調整する
- 留守番前に適度な運動や遊びを取り入れる
- 短時間から一人で過ごす練習を行う
- 可能であれば留守番中の様子を確認する
ただし、強い不安から吠えている犬を長時間一人にすると、状態が悪化する可能性があります。
飼い主が離れるとパニックになったり、破壊行動や自傷につながったりする場合は、分離不安などの可能性を考え、獣医師に相談しましょう。
こちらの記事では、子犬・成犬の留守番時間の考え方や、短時間から始める練習方法、安全な環境づくりについて詳しく紹介しています。愛犬の留守番が心配なあなたにおすすめです。
犬のしつけがうまくいかない原因と改善するための6つのコツ
「毎日練習しているのに、なかなか覚えてくれない……」
そんな悩みを感じているあなたもいるでしょう。
しかし、犬のしつけは、必ずしも短期間で成果が出るものではありません。
犬の性格や年齢、生活環境によって、学習の進み方は異なります。
うまくいかないときは、愛犬を責めるのではなく、練習方法を見直すことが大切です。
ここでは、6つの改善ポイントを紹介します。
一度に多くのことを教えようとしていないか確認する
犬に複数の行動を一度に教えようとすると、何を求められているのかわかりにくくなる場合があります。
例えば、おすわりの練習中に、ふせや待てを次々に要求すると、犬が混乱することもあるでしょう。
最初は一つの行動に集中することがおすすめです。
まずはおすわりを練習し、安定してできるようになってから次の行動へ進みましょう。
また、難しい練習では、目標を小さな段階に分ける方法も有効です。
一度に完璧を目指すのではなく、小さな成功を積み重ねることを意識してください。
練習時間が長すぎる場合は短時間に区切る
犬のしつけでは、長時間練習すれば必ず早く覚えるわけではありません。
特に子犬は集中できる時間が短く、疲れてしまうことがあります。
最初は数十秒から数分程度の短い練習を目安に、愛犬の様子を確認しましょう。
例えば、次のような方法があります。
- 食事前に短時間のおすわり練習をする
- 遊びの途中においでを練習する
- 散歩前に落ち着いて待つ練習をする
- 成功したところで練習を終える
大切なのは練習時間の長さではなく、犬が集中できる状態で、成功する経験を積み重ねることです。
疲れやストレスのサインが見られたら、無理に続けないようにしましょう。
褒めるタイミングとご褒美の与え方を見直す
犬のしつけでは、褒めるタイミングが重要です。
例えば、おすわりをした数秒後に褒めると、犬が別の行動を始めている可能性があります。
その場合、何を褒められたのかわかりにくくなることがあります。
望ましい行動をしたら、できるだけその直後に褒めましょう。
また、ご褒美に使うおやつは、小さく分けて与えると便利です。
食べすぎを防ぐため、トレーニングで使用した分も含めて1日の食事量を調整してください。
犬によっては、おやつよりもおもちゃや遊びの方が効果的な場合もあります。
愛犬が喜ぶご褒美と、適切なタイミングを見つけることが大切です。
家族によって指示や対応が違っていないか確認する
家族で犬を飼っている場合、しつけの方法が統一されているか確認しましょう。
例えば、ある家族は飛びつきを許しているのに、別の家族は叱っている場合、犬がルールを理解しにくくなることがあります。
また、同じ行動に対して異なる合図を使っている場合も、混乱の原因になることがあります。
家族で次の項目を話し合っておくとよいでしょう。
- しつけに使う合図
- 褒めるタイミング
- おやつの与え方
- 家の中で守るルール
- 困った行動が起きたときの対応
家族全員で一貫した対応を心がけることが、犬の理解を助けます。
集中できないときは練習場所や難易度を変える
普段はおすわりができるのに、外へ出るとできなくなることがあります。
これは、周囲の音やにおい、人や犬などの刺激によって、集中しにくくなっている可能性があります。
そのため、最初は静かな室内で練習することがおすすめです。
慣れてきたら、少しずつ違う場所でも練習しましょう。
例えば、次のような順番が考えられます。
- 静かな室内
- 家族がいる室内
- 刺激の少ない屋外
- 人や犬が少ない散歩コース
- 安全が確保された、少し刺激の多い場所
難しい環境で失敗が続く場合は、一つ前の段階に戻りましょう。
できないことを繰り返させるよりも、成功できる条件を整えることが重要です。
体調不良やストレスが原因になっていないか確認する
普段できていたしつけが急にできなくなった場合は、体調不良やストレスが関係している可能性もあります。
例えば、次のような変化が見られないか確認してください。
- 元気や食欲が低下している
- 動くことを嫌がる
- 触られると嫌がる
- 急に攻撃的になった
- 排泄習慣が変化した
- 落ち着きなく歩き回る
- 睡眠や行動の様子が変わった
このような変化が見られる場合は、しつけを無理に続けず、獣医師に相談しましょう。
また、犬が強いストレスを感じている場合も、練習方法や生活環境を見直す必要があります。
しつけの成果よりも、愛犬の健康と安心を優先することが大切です。
犬のしつけがうまくいかないときのチェックリスト
- 一度に多くのことを教えすぎていない
- 練習時間を長くしすぎていない
- 成功した直後に褒めている
- 愛犬が喜ぶご褒美を使っている
- 家族で合図やルールを統一している
- 集中できる環境で練習している
- 難易度を急に上げていない
- 愛犬の体調やストレスを確認している
当てはまらない項目があった場合は、そこから見直してみましょう。
犬のしつけに必要な道具と安全な環境づくり
犬のしつけをスムーズに進めるためには、必要な道具を用意し、安全な環境を整えることも大切です。
ただし、高価なトレーニング用品をたくさん購入する必要はありません。
愛犬に合った基本的な用品を、安全に使用することを優先しましょう。
しつけ用のおやつやおもちゃを上手に活用する
犬のしつけでは、おやつやおもちゃをご褒美として活用できます。
おやつを使う場合は、次の点に注意してください。
- 犬が安全に食べられるものを選ぶ
- 少量ずつ与える
- 1日の食事量とのバランスを考える
- アレルギーや持病がある場合は獣医師に相談する
- 食べ物以外のご褒美も活用する
また、おもちゃは犬の体格や噛む力に合ったものを選びましょう。
壊れやすいおもちゃや、小さな部品が取れるものは誤飲の危険があるため注意が必要です。
大切なのは、おやつやおもちゃを使って、犬が楽しく学べる環境をつくることです。
ケージ・サークル・クレートの役割と使い方
ケージ・サークル・クレートは、犬の生活環境を整えるために活用できる用品です。
それぞれの特徴を確認しましょう。
| 用品 | 主な役割 |
|---|---|
| ケージ | 犬の生活スペースを区切る |
| サークル | 遊びや休息のための空間を確保する |
| クレート | 休息・移動・災害時などに活用する |
ただし、どの用品も、犬を長時間閉じ込めるための道具ではありません。
犬の体格に合ったサイズを選び、安全性と快適さを確認しましょう。
また、クレートに慣れていない犬を無理に入れると、恐怖やストレスにつながることがあります。
最初は自由に出入りできる状態から始め、少しずつ慣れてもらうことが大切です。
首輪・ハーネス・リードを安全に使用する
散歩や屋外での練習では、首輪・ハーネス・リードなどを使用します。
これらの用品は、犬の安全を守るために重要です。
選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
- 犬の体格に合ったサイズか
- 緩すぎたり、きつすぎたりしないか
- 留め具に破損がないか
- 犬の動きを過度に制限しないか
- 脱走の危険がないか
また、リードを急に強く引っ張って犬を従わせる方法は避けてください。
犬の首や体に負担がかかる可能性があります。
安全な用品を使用しながら、褒めて教える練習を取り入れることが大切です。
誤飲・脱走を防ぎながら練習しやすい部屋をつくる
犬のしつけでは、練習に集中できる環境を整えることも重要です。
室内で練習する場合は、次の点を確認しましょう。
- 床に危険な物が落ちていない
- 電気コードを保護している
- 犬に有害な食品や植物を片付けている
- 窓やドアから脱走する危険がない
- 床が滑りにくい
- 大きな音などの刺激が少ない
- 水や休息場所を確保している
特に子犬は好奇心が強く、さまざまな物を口にすることがあります。
危険な物を片付けることは、事故防止だけでなく、拾い食いなどの行動を予防するうえでも役立ちます。
こちらの記事では、ケージやサークル、食器、トイレ用品など、犬との生活に必要なアイテムを詳しく紹介しています。必要な用品を確認したいあなたは、ぜひ参考にしてください。
犬のしつけ教室は必要?専門家に相談する目安と選び方
犬のしつけは、飼い主が自宅で取り組めるものも多くあります。
しかし、困った行動が改善しない場合や、愛犬が強い不安を感じている場合には、専門家のサポートが役立つことがあります。
ここでは、しつけ教室の利用を検討する目安と、専門家の選び方を解説します。
自宅でのしつけとしつけ教室の違いを理解する
自宅でのしつけは、普段の生活環境の中で練習できることがメリットです。
一方、しつけ教室では、トレーナーから犬への接し方や練習方法について助言を受けられます。
| 比較項目 | 自宅でのしつけ | しつけ教室 |
|---|---|---|
| 練習場所 | 普段の生活環境 | 教室・訪問先など |
| 指導者 | 主に飼い主 | トレーナー |
| 費用 | 用品代などが中心 | 受講料などが必要 |
| メリット | 日常生活に取り入れやすい | 専門的な助言を受けられる |
| 注意点 | 方法が合っているか判断しにくい | 教室ごとに指導方針が異なる |
しつけ教室を利用したからといって、必ず問題が改善するわけではありません。
大切なのは、犬の性格や悩みに合った方法を学び、家庭でも無理なく取り組むことです。
噛みつきや強い恐怖など専門家への相談が必要なケース
犬の行動によっては、家庭だけで対応しようとせず、早めに専門家へ相談した方がよい場合があります。
例えば、次のようなケースです。
- 人やほかの犬に強く噛みつく
- 噛みつきによってけがをさせた
- 強い恐怖によってパニックになる
- 物を守ろうとして威嚇や攻撃をする
- 飼い主が安全に対応できない
- 留守番中に自傷行動が見られる
このような場合、自己判断で厳しいしつけを行うと、問題が悪化する可能性があります。
まずは動物病院に相談し、必要に応じて犬の行動診療に詳しい獣医師などの支援を受けましょう。
飼い主と愛犬、周囲の人の安全を守ることが最優先です。
突然の行動変化が見られたら動物病院で確認する
犬が急に吠えるようになったり、触られることを嫌がったりする場合は、体調不良や痛みが関係している可能性があります。
例えば、次のような変化には注意が必要です。
- 急に攻撃的になった
- 食欲や元気が低下した
- 歩き方が変わった
- 体を触ると嫌がる
- 排泄の様子が変わった
- 普段できていたことを嫌がる
こうした症状が見られる場合は、しつけの問題と決めつけないでください。
獣医師による診察を受け、病気や痛みが関係していないか確認することが重要です。
褒めるしつけを重視するトレーナーや教室を選ぶ
しつけ教室を選ぶ際は、指導方法を確認することが大切です。
特に、褒めるしつけや報酬を使ったトレーニングを重視しているか確認しましょう。
教室を選ぶ際のチェックポイントは、次のとおりです。
- 褒めるしつけを基本としている
- 体罰や恐怖を与える方法を使用しない
- 犬の性格や体調に配慮している
- 飼い主にも練習方法を説明してくれる
- 安全管理が適切に行われている
- 料金や指導内容が明確である
- 必要に応じて獣医師と連携できる
また、トレーナーの経験や学習歴、指導方針について確認することも重要です。
愛犬が安心して学べる環境かどうかを重視して選びましょう。
犬のしつけに関するよくある質問【Q&A】
最後に、犬のしつけについて初心者が疑問に感じやすい内容をまとめました。
しつけを進める際の参考にしてください。
犬のしつけは1日何回・何分くらい練習すればいい?
犬のしつけに必要な練習時間は、年齢や性格、集中力などによって異なります。
初心者の場合は、数十秒から数分程度の短い練習を、愛犬の様子に合わせて取り入れることから始めましょう。
長時間続けるよりも、楽しく集中できる状態で終えることが大切です。
また、食事前や遊びの時間など、普段の生活に練習を取り入れる方法もあります。
ただし、疲れているときや体調が悪いときは、無理に練習しないようにしましょう。
犬がしつけを覚えるまでにはどのくらいかかる?
犬がしつけを覚えるまでの期間には個体差があります。
犬の年齢や性格、教える内容、練習環境などによっても異なるため、一律に「何日で覚える」とは言えません。
また、静かな室内でできるようになったとしても、屋外など刺激の多い場所ではうまくできないことがあります。
そのため、一度できたら完成と考えるのではなく、さまざまな場面で無理なく練習を重ねることが大切です。
焦らず、愛犬の成長に合わせて進めましょう。
しつけにおやつを使うとおやつがないと従わなくなる?
おやつを使うこと自体が問題になるわけではありません。
ただし、おやつを見せないと行動しない場合は、ご褒美の使い方を見直す必要があるかもしれません。
最初はおやつで動作を誘導し、行動が安定してきたら、おやつを見せずに合図を出す練習へ少しずつ移行しましょう。
また、毎回おやつを与えるだけでなく、褒め言葉や遊びなども組み合わせることができます。
犬が行動を理解した後も、適切なタイミングで褒めたり、ご褒美を与えたりすることが重要です。
なお、おやつの量は1日の食事量に含めて調整してください。
犬種や性格によってしつけの方法は変わる?
犬種や性格、これまでの経験によって、しつけの進め方を調整する必要があります。
例えば、活発な犬と慎重な犬では、集中しやすい環境や好むご褒美が異なる場合があります。
また、体格や健康状態によっても、適した練習方法は変わります。
ただし、「この犬種だから絶対に覚えない」「この犬種なら簡単に覚える」と決めつけることは避けましょう。
犬種の一般的な特徴だけでなく、目の前にいる愛犬自身の性格や反応を大切にすることが重要です。
まとめ|犬のしつけは焦らず愛犬のペースで始めよう


犬のしつけは、飼い主の命令に従わせるためだけのものではありません。
あなたと愛犬が安心して暮らし、お互いを理解しながら信頼関係を深めていくための大切なコミュニケーションです。
今回の記事では、犬のしつけの基本から開始時期、具体的な教え方、困った行動への対応方法まで解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返りましょう。
- 犬のしつけは褒めて教えることが基本: 望ましい行動をした直後に褒め、成功体験を積み重ねる
- 子犬のしつけはお迎えした日から少しずつ始める: まずは安心できる生活環境づくりを優先する
- 成犬になってからでもしつけはできる: 年齢や性格、健康状態に合わせて無理なく進める
- 生活に必要なしつけから優先する: トイレ・おいで・ハウスなど、安全と日常生活に関わることから取り組む
- 基本動作は一つずつ教える: おすわり・ふせ・待てなどを段階的に練習する
- 困った行動には原因がある: 甘噛みや吠える行動などを単純に叱らず、理由を考えて対応する
- うまくいかないときは方法を見直す: 練習時間・環境・褒めるタイミングなどを確認する
- 安全な道具と環境を整える: 誤飲や脱走を防ぎ、安心して練習できる場所をつくる
- 必要に応じて専門家に相談する: 攻撃行動や強い恐怖、突然の行動変化がある場合は早めに相談する
犬のしつけを始めると、思いどおりにいかないこともあるでしょう。
「何度教えても覚えてくれない……」
「ほかの犬はできるのに、どうしてうちの子はできないの?」
そんな気持ちになることもあるかもしれません。
でも、犬の成長には個体差があります。
大切なのは、ほかの犬と比べることではなく、あなたの愛犬が昨日よりも少し成長できたことに目を向けることです。
初めて名前を呼んだときに振り向いてくれたこと。
初めて決められた場所でトイレができたこと。
初めて「おすわり」の合図に反応してくれたこと。
そんな小さな成功を、一緒に喜んであげてください。
あなたが優しく褒めてくれる時間は、愛犬にとっても嬉しい経験になるでしょう。
犬のしつけで大切なのは、完璧な犬に育てることではなく、あなたと愛犬が安心して幸せに暮らせる関係を築くことです。
焦らなくても大丈夫。
今日からできることを、一つずつ始めていきましょう。
あなたと大切な愛犬が、これからも笑顔あふれる毎日を過ごせますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※この記事は一般的な犬のしつけに関する情報を提供するものであり、個々の犬に対する診断や専門的な行動治療に代わるものではありません。愛犬の健康状態や行動に不安がある場合は、獣医師などの専門家に相談してください。







