私の闘病日記

私の闘病日記vol.14〜大腸全摘編〜『大腸全摘手術の入院スタート』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.14
『大腸全摘手術の
入院スタート』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.13
『膵SPN(充実性偽乳頭状腫瘍)
診断』

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そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.14
『大腸全摘手術の
入院スタート』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

入院当日の朝

2019年2月1日。

ついに、この日がやってきた。

まだまだと思っていたけど、あっという間に入院当日。

家で朝ご飯を食べてから、病院へ向かう。

この前2泊3日の検査入院をした時、病室の枕がぺったんこすぎて、なんというか…

硬いというか、肩が凝るような感じがして、、

よく眠れなかったから、今回の入院ではいつも家で使っている枕を持参した。

結構大きくて、荷物が増えちゃうけど。笑

Myまくら大事。。

やっぱり自分の枕が1番落ち着く。。

手術は自分にとって未知の世界すぎて、変なドキドキ感が止まらないまま病院に到着した。

10階病棟到着

2019年2月1日。

『腹腔鏡下大腸全摘術』
『回腸人工肛門造設術』

手術を受けるため、

入院しました……!!

朝11時。

前回検査入院をした時と同じように、入院センターで手続きを済ませた。

入院するのが2回目ということもあって、手続きは比較的スムーズに終わった。

特にやることもないんだけどね。笑

今回の病棟は『10階』とのことだった。

前回よりプラス2階。

病室からの眺めはどんな感じかなぁ、なんて思いながら病棟専用のエレベーターに乗った。

エレベーターの中は、点滴スタンドを引いている患者さん、お見舞いに来ている人たちで結構いっぱいだった。

10階に着くまで、息を潜めるように静かに過ごす。

そして、、

ピンポン……

エレベーターにある表示を見ると『10階』に到着したことがわかった。

とうとう着いてしまった。。

なんか急に、、

ドキドキが止まらない……

エレベーターから降りて病棟への自動ドアを抜けると、目の前には長ーい廊下が広がっていた。

検査入院をした時は8階病棟だったけど、今回入院する10階病棟もただ階数が変わったくらいで、特に病棟の雰囲気自体に変わりはなかった。

ということで…

無事、10階病棟到着!!

そのままナースステーションの方へ歩いて向かう。

私、今日から数週間ここで生活するのか…

今回、『手術』というミッションをクリアしないと、家に帰ることはできない。

なんとしてでも、頑張って乗り越えるしかない。

ナースステーションに着くと、看護師さんがたくさんいた。

その中の1人の看護師さんが私に気がついて、こちらに向かって歩いてきた。

「今日から入院する櫻根ですけど…」

と看護師さんに伝えて、入院センターで受け取った書類を渡すと…

「櫻根さんですね!」

「椅子に座って、少し待っていてくださいね〜」

と看護師さんは言った。

それから椅子に座って待つこと数分。

今日の日勤担当の看護師さんがやって来た。

「お待たせしました〜」

「早速だけど、身長と体重を測ってくださいね」

と看護師さんは言った。

ナースステーション前に置かれている身長計と体重計でそれぞれ測り終えると、看護師さんは続けて、

「では、病室に案内しますね!」

と言って、病室まで一緒に歩いて移動する。

窓側がいい……!!

前回検査入院した時は、出入口側だったから今度こそ…!!

そう祈りながら歩いていく。

すると…

看護師さんは、ある病室の前で立ち止まって、

「櫻根さんの病室は、こちらになりますね〜」

と言った。

恐る恐るそのまま病室の中に入ると、そこは4人部屋の大部屋だった。

そして、自分のベッドの位置はというと…

窓側だ……!!

念願の窓側。笑

よかった。。

しかも病棟が10階ということもあって、大きな窓から見える外の景色が、それはそれはとても綺麗で。

ずっと眺めていても飽きない。笑

家から持ってきた大きな荷物を棚などに置いて。。

・採血
・血圧測定
・酸素飽和度(SpO2)測定

これらを看護師さんはテキパキとこなしていき、、

カタカタカタカタ……ッターン…!!!

パソコンの電子カルテに、それぞれ測定した数値などを入力した。

そして…

「では、また来ますね〜」

と看護師さんは言って、病室をあとにした。

荷物の整理整頓をして、スマホでTwitterやインスタを見たり、、

それにしても、、

暇すぎる……!!

入院して早々、特にやることもなく、、

何だか落ち着かないし。。

とりあえずベッドの上で、ひたすらぼーっとして過ごす。

それでね、、ここでひとつ。。

愚痴になっちゃうかもしれないんだけど…

私の前方ベッドには、おばあちゃんが入院していて。

そのおばあちゃんが、ちょっと厄介と言いますか…

そんな”厄介”って言ったら失礼なんだけど、それは重々承知なんだけど、、

結構、私の苦手なタイプのおばあちゃんで。

めちゃくちゃ話しかけてきて、かなりしつこくて。

勝手にカーテンを開けて、中に入ってきたり…

でも、『来ないで!』とか『話かけないで!』なんて言えないし。。

病室を変えてもらおうかな、とも考えたんだけど、入院して早々そんな要望言っていいのかな、とかいろいろ考えちゃって…

結局退院するまで、一緒の病室で過ごすことになっちゃうわけなんだけど、、笑

入院中の悩みのひとつでした。。笑

手術前準備

特にやることもなくベッドの上で休んでいると、だんだん眠気が襲ってきた。

やばい。。

眠くなってきた……

病室の中も暖かくて、、

ちょっとだけ寝ようかな。。

というか寝てもいいのかな…?

でも誰か来たら、、と思った瞬間…

サーッとカーテンが開いた。

「櫻根さん〜」

と言いながら、看護師さんが病室に入ってきた。

すると…

「今日は手術前で説明することがたくさんあって、いろいろな人が病室に来るから少し忙しくなるよ!」

と看護師さんは言った。

説明……?

“いろいろな人”って、、
誰が来るの……

嫌だな。。

そして、看護師さんは続けて、

「これからレントゲンを撮りに行ってほしくて…」

と言って、病棟からレントゲン室までの行き方を簡単に教えてもらった。

それから病棟を出て外来の方へ向かって、レントゲン室まで歩いて行く。

病棟からレントゲン室まで行くのは初めてだった。

外来エリアに着くと、ちょっと肌寒かった。

今はまだ2月。

1年の中で、1月と2月が1番寒い気がする。。

外来で来た時とは違って、すれ違う患者さんたちが羨ましく感じた。

みんないいな。。

家に帰れて羨ましい……

そう思えば思うほど、何だかひとり虚しい気持ちになった。

今回は、どれくらいの期間入院することになるんだろう…

検査入院をした時とは違って、数週間入院しなきゃいけないのはわかっているけど。。

とにかく家に帰りたくて、帰りたくて。笑

そして…

無事にレントゲンを撮り終えて、そのまま病室に戻った。

レントゲンを撮りに行っただけなのに、なんか疲れた…

少し寝ようかな、、

そう思った瞬間。

またまた病室のカーテンが開いて、看護師さんが中に入って来た。

すると…

「手術する時に必要なものがいくつかあるから、下の購買で買ってきてほしくて…」

と看護師さんは言って、買うものが書かれた紙を受け取った。

『必要なもの』

・紙おむつ
・腹帯
・尿とりパッド
・ガーゼ
・ストロー付きコップ

手術前って、意外とめんどくさい。。笑

看護師さんから、購買の場所や買ってくる物などの説明を受けて、病棟を出た。

紙おむつとか、尿とりパッドとか…

お年寄りじゃないよ、私。。

なのに、こんなものを付けるなんて…

ありえない。。

こんなの、、
絶対ありえない……!!

手術のあとに、自分が紙おむつなどをつけている所を想像すると、もう言葉にならないくらいの悔しさというか絶望感というか、、

もう嫌なことばっかり。。

本当嫌になってくる。。

なんでよ、、

なんでこんな……

どうしても今の自分の状況を受け入れたくない。

感情だけが追いつかない中、購買で買い物を済ませて病棟に戻った。

HCU病棟オリエンテーション

購買から病棟に戻ると、次は…

・HCU病棟(高度治療室)オリエンテーション
・麻酔科医からの説明

これらのため、家族と一緒にHCU病棟へ向かった。

入院してからずっと気持ちは暗いまま。。

そして…

無事、HCU病棟の受付に到着。

受付にいた看護師さんに、

「オリエンテーションで来た、櫻根ですけど…」

と伝えると、

「櫻根さんですね…」

「では、HCU病棟を案内しますね〜」

と看護師さんは言って、家族と一緒に後ろをついて行く。

HCU病棟の中に入ると…

何ここ、、

手術の後、
私ここに運ばれるんだ……

HCU病棟は、さっきまでいた一般病棟とは雰囲気が全く違った。

いかにも重症患者が入院するような、その空気の重苦しさが何とも言えなかった。

思わず、言葉を失う。

嫌だ……

怖い。

逃げ出したい。

このままどこか遠いところへ行って、消えてしまいたい…

そう思っても無理なことはわかってるけど、、

あまりにもHCU病棟の雰囲気に圧倒されてしまって、血の気が引いていくのを感じた。

大腸全摘の手術が終わったらHCU病棟で1泊して、早くて手術の翌日に一般病棟に移動できるとのことだった。

でもそれは合併症が起こらなかった場合だけど、一応そのような予定らしく、看護師さんからそう説明を受けた。

どうしよう。。

何か本当に、
ヤバイことになってきた……

私、本当に手術するんだ。。

急に手術する実感が湧いてきて、思わず足がすくんだ。

もう自分では、どうすることもできない。

諦めるしかない。

そして…

一通り看護師さんからHCU病棟の説明を受けて、無事HCU病棟のオリエンテーションが終わった。

そのまま休む暇もなく、麻酔科の先生とお話をするため別室へ案内された。

今回の手術の麻酔方法は…

『全身麻酔』

ここで!

『全身麻酔』について簡単にまとめてみました!

『全身麻酔』とは?

痛みをなくし、手術による身体への負担から患者を守る。

意識がなくなり人工呼吸も必要になる。

麻酔中は、麻酔科の医師が患者さんの全身状態を監視して、必要な処置を行う。

こんな感じです!

麻酔科の先生から、全身麻酔をするにあたってリスクや副作用、合併症などの説明を受けた。

でも…

漠然とした不安感によって、もはや何を説明されているのかよく分からず、内容も全く頭に入ってこなかった。

手術に対する恐怖心が、時間と共にどんどん増していった。

ストマちゃん

HCU病棟のオリエンテーションと麻酔科医とのお話が終わって病室に戻ると、外はもう暗くなってきていた。

もう夕方……

今日1日あっという間だったな。。

手術の時間まで、刻一刻と近づいていく。

すると…

「櫻根さん〜」

と声がしたあと、カーテンがサーッと開いた。

人工肛門(ストーマ)専門の看護師さんが、病室にやって来た。

以下、人工肛門専門の看護師さんのことを『ストマちゃん』と書いていきます。笑

入院中、家族の中では『ストマちゃん』って呼んでたから…

もちろん本人には内緒。笑

気が強くて、ちょっとお節介なストマちゃん。笑

ストマちゃんから、人工肛門について説明を受けた。

『人工肛門(ストーマ)』とは?

人工肛門とは、手術によってお腹に新しく作られた便の排泄の出口のこと。

自分の腸を直接お腹の外に出して、排泄物の出口として利用するもの。

などなど。。

私の場合は、大腸を全摘するので回腸人工肛門』になるとのことだった。

人工肛門って……

すごい抵抗ある。。

私、、どうなっちゃうのかな…

そして…

一通り人工肛門の説明を終えたあと、ストーマサイトマーキングをしてもらった。

『ストーマサイトマーキング』とは?

術前に人工肛門を造るべき位置を体表上に選定して、同部に印を付けること。

つまり、簡単にいうと…

人工肛門を造設する場所に、マーカーで印をつけるということです!

術後のストーマの合併症を予防するため、ストーマサイトマーキングをするとのこと。

ベッドに横になって、お腹をしっかりと伸ばした状態で、どこに人工肛門を造設するか決めていく。

ストマちゃんは第一候補と第二候補、それぞれ造設する場所を決めて、青いマーカーで印をつけた。

お腹にマーカーで印をつける時、くすぐったくて…

すごくつらかった。。笑

そして…

人工肛門の説明とストーマサイトマーキングを終えたストマちゃんは、

「じゃあ、次に会うのは手術後だから!」

「またね〜」

とだけ私に伝えると、忙しそうにして病室から出て行った。

主治医とコーンスープ

事前に、

『夜になったら先生から手術の説明があるので、病室にいてくださいね』

と看護師さんから言われていた。

現在の時刻は18時。

病棟では、夜ご飯の時間。

“夜になったら手術の説明”って言われたけど…

夜って、、何時から…?笑

このままだと夜ご飯と被っちゃいそうだけど。。

すると…

カーテンがサーッと開いて、

「櫻根さん、お食事です〜」

と言いながら、看護師さんが病室の中に入ってきた。

今日の夜ご飯は、なんだろう…

容器に蓋が閉まっていて、中身はわからない。

多分スープ系かな。。

看護師さんは、ご飯が乗ったお盆を机の上に乗せると、

「お名前と生年月日お願いします〜」

といつもと同じように聞いてきて、それに答えて…

「ごゆっくりどうぞ〜」

と看護師さんは言って、病室をあとにした。

主治医が病室に来る前に、、

いただきます……!!

容器の蓋を開けようとした瞬間。

「櫻根さんっ」

と、カーテン越しから声が聞こえた。

この声は、、

主治医が来た……!!

ご飯、どうしよう…

とりあえず、

「はーーい…」

と返事をしたあと、主治医はカーテンを開けて病室の中に入ってきた。

「あっ…これからお食事でしたか…」

と主治医は言うと、続けて、

「冷めちゃうと美味しくないから、手術の説明はご飯を食べたあとで大丈夫ですよ」

と言った。

いや、でも、、

きっと先生忙しいよね……

せっかく病室に
来てくれたんだから……

そう思って、

「夜ご飯は、手術の説明が終わったあとで大丈夫です!」

と私は言った。

すると…

主治医は、机の上に置かれている夜ご飯を見て、

「(蓋を)開けて、開けて…」

と言った。

あっ…えっと、、

開け、、て……?笑

そのまま容器の蓋を開けると、中には温かいコーンスープが入っていた。

ちょっとサラサラタイプのコーンスープ。笑

すると…

「冷めちゃうと美味しくないから…」

と主治医は言って、病室をあとにした。

優しいな、、先生。。

ありがとう……

そのままコーンスープを飲み干して、、

主治医がまた病室に来るまで、ベッドの上でのんびりしながら待った。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.14
『大腸全摘手術の
入院スタート』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.15
『術前説明』

私の闘病日記vol.15〜大腸全摘編〜『術前説明』 今回は… 私の闘病日記vol.15 『術前説明』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこちらか...

ぜひ、読んでね!!

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように