今回は…
私の闘病日記vol.17
『腹腔鏡下大腸全摘術・
回腸人工肛門造設術』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に
何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.17
『腹腔鏡下大腸全摘術・
回腸人工肛門造設術』
をお話していきたいと思います。
手術当日の朝
2019年2月4日。
手術当日。
朝6時。
朝起きると…
そうだ、、
私、入院してたんだった……
まだまだ入院生活に慣れていないせいか、病室で目が覚めた時の絶望感は凄まじいものだった。。
今日は、手術当日。
まだまだと思っていたけど、ついにこの日がやってきた。
頑張るしかない。
生きるために。
すると…
「櫻根さん〜」
と声が聞こえたあと、病室のカーテンがサーッと開いた。
「朝もアルジネードウォーターを飲まなきゃいけないから、もう渡しておくね〜」
と看護師さんは言って、机の上にアルジネードウォーターを1本置いた。
またこれ、、飲むのか。。
しかもまだ起きたばかりなんだけど。。
そして…
「あと血栓予防の弾性ストッキングも渡しておくね〜」
と看護師さんは言った。
弾性ストッキング……?
血栓って、、何…?
分からないことだらけだけど、、
まぁ、いっか。。笑
そこで…!!
“なぜ手術の時に弾性ストッキングを履かなければいけないのか”
調べてみました!
全身麻酔などで長時間動けない状態が続き、手術後もベッドの上で安静にする時間が長くなってしまうと、血栓(血の塊)を作ってしまうことがある。
弾性ストッキングを履くことによって、足の深部にある静脈が圧迫されて細くなり、血液の流れが速くなって滞りにくくなり、血栓ができてしまうのを防ぐことができる。
こんな感じです。。
難しい。。笑
そして…
看護師さんから受け取った弾性ストッキングを机の上に置いて、早速アルジネードウォーターを飲むことにした。
ゴクゴクゴクゴク……
少し冷やしておいてくれたのか、だいぶ飲みやすくなっていた。
ありがたい。。
量が少ないから、早く飲み終えることができた。
それから特に何もすることもなく、、
ただひたすら時間が過ぎるのを待った。
暇だな……
ベッドの上で過ごしていると、だんだん眠くなってくる。
何かすることがあれば、眠気も気も紛れるんだけど。。
でもだからといって、今何かをする気にもなれないし。
結局ただただボーッとして、時間が過ぎるのを待った。
すると…
再びカーテンがサーッと開いて、
「櫻根さん、血圧と体温測りますよ〜」
と言いながら看護師さんは病室の中に入って、テキパキと血圧や体温など測って、、
パソコンに数値などを入力し終えると、
「病棟を出て手術室に行くのは8時半だから…」
「それまでは、病室でゆっくりしててね!」
と看護師さんは言った。
“ゆっくり”と言われても、、
全然落ち着かない。。
そう思いながらも、ベッドの上でゴロゴロしたりスマホでSNSを見ながら、時間が過ぎるのを待った。
この待っている時間、、
すごく嫌だ。。笑
すると…
カーテンが少し揺れたのがわかった。
誰か、、来た……?
…
「来たよ〜!!」
と言いながら、ママと兄ちゃんが病室の中に入ってきた。
それからしばらく家族と世間話をしてると…
病棟は、朝ご飯の時間になった。
私は食べられないけど。。
病室中に、ご飯の匂いが漂ってくる。
みんな朝ご飯か、、
いいな……
一体、私は手術してどれくらい経ったら、ご飯が食べられるようになるんだろう。。
手術が終わったあと、私どうなってるのかな。。
痛いのかな、、
でも痛み止め使ってもらえば、そこまで痛くないのかな。。
…
って。。
もう……!!
こんなこと考えたって、手術後のことなんか手術してみないと分からないんだから、、
そして…
ついに、手術室へ移動する時間が近づいてきた。
変な緊張感に襲われそうになりながらも、何とか平常心を保ちつつ、手術室へ向かう準備をする。
外袋を開けて、弾性ストッキングを実際に履いてみると…
結構、、キツイ。。
早く脱ぎたい……
長さが膝下まであって、かなりキツくて履きづらかった。
例えるなら、多分メディキュットみたいな感じ。
メディキュット、、買ったことないけど。。笑
手術室へ移動
朝8時半。
手術室に移動する時間になった。
カーテンがサーッと開くと、
「櫻根さん〜」
と言いながら、看護師さんが病室の中に入ってきた。
「では手術室に行く時間になったので、一緒に行きましょうね〜」
と看護師さんは言った。
ついに、、
ついにこの時がきた……!!
ママと兄ちゃん、看護師さんと一緒に歩いて手術室へ向かう。
病室から出て、職員用エレベーターに乗って、、
やっと手術準備室前に到着……!!
すると、看護師さんは、
「家族の方とは、ここでお別れです!」
と言った。
そっか。。
次にママと兄ちゃんに会う時は、もう手術が終わったあと…
無事にまた会えるように、私、手術頑張るから…!!
だから、、
ママも兄ちゃんも、達者でな……!!
そう心の中で伝えた。
そして…
「じゃあね……!!」
”元気よく、笑顔で”
2人に手を振ってバイバイした。
ママと兄ちゃんと別れたあと、看護師さんと一緒に中へ入ると…
手術室が奥の方まで、何部屋もズラーっと並んでいた。
結構、広い……!!
無駄にテンションが上がる。
今考えると、この時の自分無意識に現実逃避していたような、、
恐怖を通り越して、楽観的になっていたというか。。
不思議。。笑
手術室の部屋ごとに、扉に番号が書かれていた。
私は、、
何番の部屋で手術するんだろう…
すると…
看護師さんから、帽子(不織布の緑色の帽子)を渡されて、
「手術室の中では、この帽子をかぶらないといけないから…」
と言われた。
髪の毛が1本も出ないように、帽子を深くかぶった。
周りを見ると、、
患者さん、、結構いる……
手術を受ける患者さんが毎回こんなにいると、執刀する先生は大変だな。。
なんて考える。
すると…
看護師さんは、
「じゃあ、これから手術室に案内しますね〜」
と言って、一緒に歩いて移動する。
すごい緊張してきた……
奥の方へと歩いていき、ついに…
手術室に到着!!
手術室の扉が開くと、中には手術着を着た人がたくさんいた。
思っていたよりも中は広くて、結構明るい…
自分が想像していた手術室とは、少し違う印象だった。
よく医療ドラマで見る手術室は、暗くて少し狭くて、、
とにかく暗いイメージだったから。。笑
すると…
手術室の先生から、
「それでは、ここの椅子に座ってくださいね〜」
「いくつか質問をするので、答えてください」
と言われた。
とりあえず、言われたように椅子に座ると…
・名前
・生年月日
・手術の内容
・麻酔の方法
などなど…
細かく聞かれた。
多分、本人確認のためかな…?
『櫻根あゆ、生年月日、腹腔鏡下大腸全摘手術、回腸人工肛門造設術、全身麻酔…』
と先生に伝えた。
手術室の先生たちは、とても優しかった。
意外とフレンドリーな感じで。。笑
点滴ルート確保
一通り本人確認が終わると…
「では、こっちの手術台に移動して横になってくださいね〜」
と先生から指示を受けて、手術台に横になると…
背中が温かい……
手術台自体が温かくなっていて、結構心地良かった。
寝た状態のまま上を見上げると、自分の頭周りには心電図モニターのような機械が3つ程並んでいた。
なんか、、
すごい本格的。。
手術っぽいというか、
左側の壁を見ると、手術の経過時間を測るための機械なのか、ストップウォッチみたいに1、2、3…と秒数が増えていく。
よく医療ドラマで
見るやつだ……!!笑
ちゃんと実在することにビックリというか、、笑
そして…
血圧計や心電図電極(電極パッド)、パルスオキシメーターを付けられた。
手術室の先生は、点滴のルートをとるため私の腕に駆血帯を巻いて、どこにルートをとるか決めている。
ルート確保、
一発でお願い……!!
そう願いを込めながら、手のひらをグーにして力を込めた。
すると…
最終的にルートをとる場所が決まったらしく、、
手の甲に……
できれば、、腕がよかったな。。
なんて思ってみたり思わなかったり…
これはもう仕方ない。
私の脆弱な血管がそうさせたってことで。。
そして…
手術室の先生は、
「では、ちょっとチクッとしますよ…」
と言って、針を手の甲にスッと刺した。
イタイ、イタイ……
点滴のルートをとるのに、今まで一発成功したことがあまりないから、少し不安。。
すると…
手術室の先生は、
「あれ、、うーん……」
と言いながら、注射針を抜いてみたり、また皮膚の中にグーッと入れてみたり…
何度か繰り返して、、
あっ……
これは、、
多分ダメなやつだ。。
瞬時に察知。。
しかもこの注射針の抜き刺し行為、すっごく痛くて。。
特に『刺し』の方ね。笑
毎回こうなる私の血管、、
看護師や先生泣かせの私の血管よ、本当勘弁してほしい。。笑
…
そして…
「あぁ……だめ、、か。。」
と、手術室の先生はボソッと呟いた。
Oh my god……
仕切り直して、次は腕に。。
でも、腕も何回か失敗……
待って、待って、待って。。
次はどこに刺す……!?
って。。笑
もう絆創膏でいっぱいだけど、刺すところもうないんじゃ…
と思ったら、また手の甲に挑戦するみたいで、、
もうね、わかってるんだけど…
手術室の先生も一生懸命やってくれているし、、
いや、そもそも私の血管が良くない、というか本当申し訳ない。。
でもね、、何回も刺されてすごく痛くて、、
どうか、お願い……
次で決まりますように!!
そう祈りながら、痛みに耐える。
そして…
「よし。。これでおっけい……」
と手術室の先生は言った。
最終的に手の甲に針を刺して、、
やっとのことで…
点滴ルート確保成功……!!
大腸全摘術・人工肛門造設術
すると…
手術室に主治医が入って来た。
先生が来ればもう安心……
そしてついに、手術の準備が整った。
全身麻酔が始まる。
麻酔科の先生から、
「手術が終わって目が覚めたら、口を大きく開けるのを忘れないでね!」
と言われた。
えっ、、
口を大きく開ける……?
どうして……?
この意味知っている人いる…?笑
まぁでも、、
言われた通り忘れないようにしないと…!!
手術が終わった後、忘れてなければいいけど。。
そして…
口元に酸素マスクを装着させられた。
酸素マスク、、
初めてつけた……
何だか、、
今の私、めっちゃ病人っぽい…
酸素マスクを装着すると、何だか息苦しいというか、、
今すぐにでも、パッと取ってしまいたくなった。
手術室の天井を見ながら、
私、、
これからどうなるのかな……
そう考えた瞬間、一気に不安な気持ちになった。
次に目が覚めた時、私は一体どうなっているんだろう…
このまま目が覚めないってことには、ならないよね…?
私、、大丈夫だよね…?
怖い。。
なんか、、
すごく怖くなってきた……
すると…
麻酔科の先生は、
「息を吸って吐いて、を何回か繰り返してね〜」
と言った。
息を吸って、、吐く……
なんか、、
手術台もポカポカ温かいし、だんだん眠くなってきたな。。
…
って、、違うか。。
きっと全身麻酔が効き始めたのかな…
眠くてあくびをしたせいなのか、不安のせいなのか。
勝手に涙が溢れ出てきて、目の前の景色がぼやけてきた。
涙が頬をつたっていく。
誰か、、助けて……
すると…
鎮静剤を使った時と同じように、だんだん目が開けていられなくなるくらい眠くなってきて。。
自分の体が下へ下へ沈んでいくような、眠くなっていくような、あの感じ。。
次に目が覚めた時には、
もう大腸ないんだ……
そう思いながら、そっと眠りについた。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.17
『腹腔鏡下大腸全摘術・
回腸人工肛門造設術』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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