私の闘病日記

私の闘病日記vol.16〜大腸全摘編〜『ニフレックとの激闘』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.16
『ニフレックとの激闘』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.15
『術前説明』

私の闘病日記vol.15〜大腸全摘編〜『術前説明』 今回は… 私の闘病日記vol.15 『術前説明』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこちらか...

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、人生を生きていれば誰もが悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』をしてしまう人だっています。

何か、もう、消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、元気な状態であれば…

私は、あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で全部『摘出』してしまったので、日常生活でも不便なことが多い。

(病気がなくて健康な人は、いいなぁ…)

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、

『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.16
『ニフレックとの激闘』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

2リットルの下剤再び

2019年2月3日。

入院3日目。

ついに、手術前日。

ニフレックを飲まなきゃいけない日を迎えた。

初めてのニフレック。

朝10時。

看護師さんから、2リットルのニフレックを渡された。

すでに粉は水に溶かされていて、重みたっぷりのニフレック。。

(相変わらず2リットルは重い…)

朝の10時から2〜3時間かけて、2リットル全部飲まなきゃいけないことになっている。

この量を全て飲むのは、本当に、本当に大変なの。

本当に、苦痛、、

今まで下剤は、マグコロールとモビプレップしか飲んだことがない。

初ニフレック。。

だから、ニフレックはどんな味がするのか分からなかった。

(どんな味なんだろう…不味かったらどうしよう…)

いや、絶対まずいに決まってる。。

家から持ってきたコップに、ニフレックを満タンに注ぐ。

ドキドキ。。

初めてのニフレック

そして…

いざ1口目!!

緊張の一瞬。。

すると…

匂いはレモン。

味はゴムっぽい感じ。。

兄が言っていた通り。。

(最悪っっっっ!!)

いや、でももう下剤が不味いということは予想通りというか、、

なんかこう、レモン水みたいな感じだったらよかったのに。。

味の改良してほしい。。

自分の好きな飲み物を、頭の中でイメージしながら飲もうと試みた。

でも…

やっぱり無理。。

医療用の飲み物と思うと、さらに飲む気が失せた。

体が一切、受け付けようとしない。

まさに最悪な状況。。

オエッ。。

2時間で2リットル飲める人、この世にいるのか。。

悔しい思いを封印しながら、ゴクゴクと飲み進めていく。

(仕方ない、、頑張るしか。。)

飲んでいくにつれて、だんだん苦しくなってくる。

すると…

看護師さんが様子を見に来た。

「何か、、全然飲めなくて…」

と相談してみた。

でも、看護師さんは、

「トイレで透明になるまで、飲まなきゃいけないからね…頑張って…!」

と。。

そんなの知ってる、当たり前。。

はぁぁ。。

どうやら、飲むのに時間を使い過ぎると、

下剤の効き目が、どんどん無くなってしまうらしい。

つまり、

チビチビ飲んで、時間だけが経ってしまうと、

下剤の効き目は無くなり、いつまで経っても透明にはならない、

ということ。。

そうなると、手術ができなくなっちゃう。

それだけは、絶対に避けたい…!!

入院までして、嫌な思いをして下剤を飲んでいるのに、手術ができなくなるなんて。

そんなの嫌だ!!

あぁ。。

2リットルの下剤、この世から消えてほしい。。

(飲めないものは飲めない。。もうどうしたらいい…)

ニフレックが全部なくなるには、まだまだ程遠い。

悩んでいても仕方ない。。

少しづつニフレックを飲み続ける。

主治医からのアドバイス

地道に飲み進めていると、主治医が病室にやってきた。

下剤の飲み具合を見に来てくれたみたいだった。

「もうこれ以上飲めないよ…」

すると、

先生がアドバイスしてくれた。

「アメ舐めながら飲むといいよ。

自販にある午後ティーとかで、味変しながら飲んでみたり…」

(え!!午後ティー飲んでいいの…!?)

どうやら、先生も内視鏡検査で下剤を飲んだことがあるらしい。

アメは手元にないし。。

しかも、舐めていると時間がかかりそうだったから、アメはやめた。

(午後ティーだったら、かなり味変できるかも…!)

早速、試してみようと思い、病室を出て自動販売機へ向かう。

自動販売機で、午後ティー(レモン)を買って、病室に戻る。

(何とか午後ティーの力を借りて、頑張って全部飲まなきゃ…)

期待と不安が混じる中、ニフレックをまた飲み始める。

ニフレックをコップ1杯飲み終わったら、午後ティーをひとくち。

これを何回も繰り返す。

すると…

午後ティーがなかなかの味変を成し遂げて、飲むペースが結構上がった。

(これだったら、全部飲めるかもしれない…!)

おばあちゃんとの絡み

すると…

同室のおばあちゃんが動き出した。

私のベッドの方に向かって歩いてくる!

と思った同時に、突然カーテンを開けてきた。

「どう?下剤は?ちゃんと飲んでるの?」

「…あれ、まだこんなに残ってるじゃん〜!」

「ほら、早く飲まないと!!」

と、やけに絡んでくる。。

(あぁぁぁあ、、来た来た…もう本当にうるさい…)

(必死になって飲んでるのに、何で来るの…勘弁して)

それに、

何も言わずに、勝手にカーテンを開けてこないでほしい。

プライバシーが。。

急に来て、何を言い出すかと思いきや…

「まだ飲めてないの?」

「ちょこちょこ飲んでるからいけないんだよ。
こんなの一気に飲まないと!」

「私が飲んだ時は、すぐ飲み終わったけどね〜」

一方的にすごい話しかけてきて、飲もうと思ってもなかなか飲めなかった。

話の途中途中で、

「ほらほら、早く飲まないとダメだよ」

とおばあちゃん。

(あなたがここにいるから、なかなか飲めないの!!)

と声を大にして言いたくなった。

今思うと、その時ちゃんと言えばよかった。。

って少し後悔してる。。

不愉快極まりない。

手術が終わって、HCU病棟で1泊したあと、

またこの病室に戻ってくると思うと、本当に嫌な気持ちになった。

そして…

やっとおばあちゃんが、自分のベッドに戻ったことを確認して、ニフレック再開。

(苦しい…辛い…もう飲めない…)

すると…

看護師さんが病室に来て、様子を見に来た。

まだ残っているニフレックを見て、

「代わりに半分くらい飲んであげたいよ」

「こんな量なかなか飲めないよね…」

と看護師さん。

(優しい。。)

少し話をしたら、気分が紛れた。

再び、気を取り直してニフレックを飲み進める。

午後ティーを買いに行くのも、もう10回くらい繰り返した。

完全に飲み過ぎ。。笑

糖分やばすぎ。。笑

そして、

トイレに行くと、やっと便が透明に近づいてきた。

(きた…!!ここまで長かった…あと少し!)

ニフレックと午後ティーを交互に飲み続ける。

5時間30分の闘い終了

ついに!

15時30分。

だんだんニフレックも減っていって、トイレに何回か行くと、ついに透明になった。

(やったぁぁ…!)

最近の中で、1番嬉しい瞬間だった。

看護師さんにチェックしてもらうため、ナースコールで呼んだ。

「お〜透明になったね。これで手術受けられるね」

一気に解放された気がした。

まだ手術が終わった訳でもないのに、これで全てが終わった気分になった。

10時からニフレックを飲み始めて、飲み終わったのが15時30分。

約5時間半に及ぶニフレックとの激闘に、やっと終止符を打つことができた。

(看護師さんも、みんな優しい人で良かった…)

主治医からのアドバイスが大きかった。

ありがとう、、先生…!!!

とりあえず、やることはやった。

手術は先生に任せて、あとはなるようになるよね。。

夜。

HCUに持っていく荷物を、看護師さんと一緒に確認した。

1つ1つの持ち物に名前を書いて、ベッドで1人ゆっくり過ごした。

アルジネードウォーター

消灯前。

看護師さんが病室にやって来た。

「寝る前にアルジネードウォーターを飲んでほしいの」

と言われて、小さい紙パックのジュースのようなものを1つ渡される。

『アルジネードウォーター』とは?

術後の血糖管理に効果的。

アルギニン、亜鉛、銅を含んだ 炭水化物含有飲料。

傷を治す時に必要な栄養素も 摂取できる栄養機能食品。

(何これ…まずそう…)

飲んでみると、

そこまで量は多くなく、スポーツドリンクの風味がした。

下剤のマグコロールの味と似てる。

(サイズも小さいから、すぐに飲み終わりそう…!)

すると…

同室のおばあちゃんがカーテン越しから、私に話しかけてくる。

「…だよね〜。…だったよ。…でしょ?」

(何言ってるのか、さっぱり分からないんだけど…)

私に話しかけているのか、ただの独り言なのか。

まさに理解不能。。

でも…

もし話しかけてきてるとしたら、何も反応しないのはやっぱり申し訳ないから、

とりあえず、

「うん、うん」

と返してみた。

おばあちゃんも私と同じく明日手術するようで、アルジネードウォーターを飲んでいる。

すると…

「これ、さっきの下剤よりも飲みやすいでしょ?」

とおばあちゃんが言ってきた。

今度は、ちゃんと聞き取ることができた。

「そーですね!!」

と、いいとも風に返答。。

すると…

また独り言を言い始めたので、私はそのまま静かにアルジネードウォーターを飲み続けた。

そして、数分後。

無事に全部飲み終わった。

今日は、初めてのニフレック。

病院で初めて2リットルの下剤を飲んだ。

(今日は、下剤の1日で疲れた…)

そう考えていたら、いつの間にか寝ていた。

手術前日、ちゃんと眠れるかなって少し心配だったけど、

意外といつも通り寝ることができた。

不思議と手術への不安とか恐怖とか、この日は一切なかった。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.16
『ニフレックとの激闘』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
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