私の闘病日記

私の闘病日記vol.19〜大腸全摘編〜『HCU病棟で過ごす夜』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.19
『HCU病棟で過ごす夜』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

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私の闘病日記vol.18
『手術後の壮絶な痛み』

私の闘病日記vol.18〜大腸全摘編〜『手術後の壮絶な痛み』 今回は… 私の闘病日記vol.18 『手術後の壮絶な痛み』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方...

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.19
『HCU病棟で過ごす夜』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

主治医の回診

そして…

とうとう夜になった。

病室に来た看護師さんは、

「もう夜だから、電気消しちゃいますね〜」

と言った。

パチンッ

電気が消えると、病室の中が真っ暗になった。

かすかに点滅する機械の光が、病室を少しだけ明るく照らしてくれている。

頭の上から流れる機械の音を聞いていると、だんだん寂しい気持ちになってきた。

そんな寂しい気持ちを紛らわすように、暗い病室でひとり考える。

手術をしたことはわかってる。

ちゃんと理解しているつもり。

だって、こんなに痛いんだから。。

でも…

本当に大腸なくなったの…?

自分の体の中から臓器が1つ無くなったなんて、全く信じられなかった。

頭ではわかっているはずなのに、感情が追いついていけない。

22年間ずっと体の中にあったものが、無くなった感じがしない。

これが現実なのかも、、

よくわからなくなってきた。。

ずっと夢の中にいるみたいに、なんだか頭の中がホワホワしているような感じで。

早くいつも通りの日常が戻ってきてほしい。

当たり前のように朝起きて、ご飯食べて、仕事に行って、、

そんな普通だけど充実とした、幸せな日々が今じゃ懐かしく感じる。

またあの時みたいに戻れるのかな。。

これから先も元気に過ごせるのかな。。

なんか…

もう、、

嫌になってきちゃった……

まさか、こんな状態になるなんて思ってもいなかった。

それどころか、、

何とかなるでしょ……!

手術のあとは痛いかもしれないけど、ちゃんと痛み止めの点滴をやってもらえれば大丈夫でしょ……!

ただ楽観的に、軽く考えていたから。。

他人事にしか考えていなかったから。。

この時の私は、どうしても今の状況を受け入れたくなくて、現実的に考えることができなかった。

体を動かせないどころか、指すら動かすことができない。

自分でもビックリするくらい、体中に力が入らない。

じっとしていることしかできなかった。

それから少し時間が経つと、病室のドアが開く音が聞こえた。

誰か、、入ってきた……

そのまま病室の中に入ってきて、点滴バッグのラベルを見ている。

チラッと顔を見ると…

先生、来てくれたんだ。。

病室に入ってきたのは、主治医だった。

すると…

先生は、

「痛かったら、看護師さんに痛み止めやってもらってね」

と言った。

わかってる……

痛み止めの点滴も医療用麻薬も使っているけど、それでも結構痛い。。

この痛みはいつまで続くの…?

息をするだけでもつらいよ。。

ねぇ、、先生。。

私、こんな感じで2週間後に退院できる…?

こんな風にペラペラ喋ることができたらどれだけいいか。。

声を出すのもつらくて、心の中で問いかけることしかできなかった。

自分が自分じゃなくなっていくようで怖い。

そして…

そのまま主治医は病室をあとにした。

それからも、いくら時間が経っても、、

全然、眠れない……!!

というか、こんな激しい痛みのある中、眠れる人の方がすごいか。。

家だったら、速攻で寝られるのに…

早く退院して家に帰りたい。。

こんな状態で、ちゃんと2週間後に退院できるのかな…

2週間後、元気に退院している自分の姿が全く想像できない。

騒がしいラジオ

すると…

病室に来た看護師さんは、

「ラジオあるから、流してあげるね〜」

と言って、ラジオをつけた。

それが困ったことに、、

結構うるさくて。。笑

病室の中がラジオで騒がしいというか。。

きっと隣の病室にも聞こえちゃっているんじゃないかって、、

そっちの方が心配になるょ…

でも音量を小さくしてもらったとて、ゴニョゴニョと頭上で流れる音や声を聞いていたら、一向に眠れそうにないし。。

もうとにかくこれじゃ、、

絶対に眠れない……!!

たとえ今、体が元気な状態だとしても、絶対に眠れない自信ある。笑

本当に、、

それくらい、ちょっとうるさくて。。笑

そこで…

また再び病室に戻ってきた看護師さんに、

「ちょっとラジオの音で眠れない、、かも…テヘッ」

と伝えて、すぐに消してもらった。

『テヘッ』とは言っていないけど、そんな感じのテンションで。笑

なんかさ、、申し訳ないじゃん…

良かれと思って、ラジオをつけてくれたと思うとね。。

看護師さんには感謝してる。。

今は目を瞑って、とにかく眠ることに集中しないと…

それからラジオを消してもらったあとも、いくら寝ようと思っても、なかなか眠ることができなかった。

こういう時って、もう眠れないんだよね。。

頑張って寝ようなんて、無理な話なんだよね。。笑

床ずれ対策

ずっと仰向けの状態でいたら、だんだん腰が痛くなってきた。

どうしよう。。

でも体が全く動かないから、自分じゃどうしようもできない…

頑張って体を動かそうと思っても、やっぱり無理。。

その時、ちょうど看護師さんが病室にやって来た。

「あの、、腰が痛くて…」

と相談すると、看護師さんは、

「床ずれになったら大変だから、ちょっと体の向きを変えましょうね〜」

と言った。

ということで、ここからは『床ずれ』についてまとめてみました!

『床ずれ』とは?

褥瘡(じょくそう)ともいう。

同じ姿勢で寝たきりになるなど、皮膚が床に接して圧迫されることで生じるもの。

圧迫を受けた部位が赤くなり、水疱(すいほう)紫斑(しはん)が現れる。

床ずれがひどくなると、皮膚の下にポケット(空洞)をつくったり、細菌感染して膿が出ることもある。

調べたところ、こんな感じ。

話を戻して…

看護師さんに体の向きを変えてもらう時、少しでも動かすと、お腹がすっごい痛くて。。

イタイ、イタイ、イタイ、イタイ……

お腹の中に、ずっしりとした重りのような、大きな石のようなものが入っているような感覚。。

何というか、痛重い感じ。。

そのお腹の痛重さに加えて、とにかく体が全身だるくて、だるくて…

寝ている状態でも、自分の体がだるいのがわかる。

今、起き上がったら大変なことになるだろうな。。

きっと倒れるどころじゃない。

意識失う、、きっと。

そもそも今起き上がるなんて、できやしないけど。。笑

そして…

看護師さんは私の体を動かして、背中に柔らかいクッションを入れてくれた。

そのおかげか、腰の痛みは改善した。

一安心。。

看護師さん、
ありがとう……!!

それから看護師さんは頻繁に病室に来てくれて、その度に血圧と体温を測ってくれた。

体温を測ると39度〜40度もあった。

え、、こんなに。。

すごい熱あるじゃん……

今までこんな高熱出たことない。。

高熱のせいなのか、頭の中がボーッとする。

それともモルヒネのせい…?

それはわからないけど、何だかだんだん意識が遠のいていくような。。

息をするのがつらい。

体のだるさ、脱力感。

吐き気も少し、それから孤独感と不安。

大丈夫。。

私ならきっと、、大丈夫……

目を瞑り、呪文のように心の中で何度もそう唱える。

痛みに耐えながら、、

すると…

気がついたら眠りについていた。

突然消えた痛み

パッと目が覚めると…

まだ病室は真っ暗だった。

いつの間にか寝てた。。

時計を見ると、ちょうど夜の0時。

まだ夜か。。

でも少し寝たせいか、体がスッキリしたような…

早く朝になってほしいな。。

ここで、、

不思議なことが起きた。

えっ…

どうして…

痛みがほとんど
消えている……!?

どういうこと…?

全然痛くないんだけど、、

さっきまで、
死ぬほど痛かったのに……

息をするのもつらいくらい
痛かったのに……

そんなことってある…?

少し寝たから、、とか…?

いや、そんなわけないかもしれないけど、、

軽くパニック状態。。

何が何だかわからない。

どういう状況……?

ちょっと寝たからって、そんな手術後の痛みが消えるなんて聞いたことないし。。

まぁでもね、それでもやっぱり体を動かしたりすると少し痛いけど、じっとしていれば全然痛くなくて。

自分でもよくわかんないけど。。

本当、謎。。

とにかく今は、
じっとしているに限る!!

でも…

夜はまだまだこれから。

朝になるまで長すぎる。。

時計の針も、さっきから驚くほど全然進まなくて。

さっさと治して、
早く退院したい……!!

そんなことを考えながら、時間が経つのをひたすら待つ。

早く朝になって、歩いて、とにかくたくさん歩いて、早く治して退院したい。

それが私の今の目標。

事前に手術後は歩くようにと、看護師さんから言われていて、、

それは、なぜかというと…

『術後の合併症を防ぎ、回復を早めるため』

とのこと。

というかこの弾性ストッキング、きつすぎる。。

早く脱いで、この窮屈さから解放されたい。。

歩けることが確認できないと、弾性ストッキングを脱ぐことはできないらしい。

でも…

だいぶ痛みが和らいだから、この調子なら絶対に歩ける自信があった。

絶対に歩いてみせる……!!

なんなら、今からでも歩きたいくらい。

それにしても数時間、寝ただけで痛みがなくなるなんて。。

厳密に言うと、今”全く痛みがない”というわけではないんだけど…

だいぶマシになったというか。。

こんな不思議なことってあるのかな。。

腹腔鏡手術だから、とか関係ある…?

さっきまで、あんなに痛かったのに…

自分でもびっくり。。

そのまま寝たり起きたりを何回か繰り返して、HCU病棟の夜を過ごした。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.19
『HCU病棟で過ごす夜』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.20
『手術翌日の朝』

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように