私の闘病日記

私の闘病日記vol.23〜大腸全摘編〜『ストーマパウチ交換』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.23
『ストーマパウチ交換』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.22
『術後のレントゲン撮影』

私の闘病日記vol.22〜大腸全摘編〜『術後のレントゲン撮影』 今回は… 私の闘病日記vol.22 『術後のレントゲン撮影』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない...

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に
何も病気がなくて、元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.23
『ストーマパウチ交換』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

夜の病棟散歩

この日の夜は、なかなか眠ることができなかった。

目がギンギンに冴えて、深夜になっても全くと言っていいほど眠くならない。

このままじゃ、
朝になっちゃう……!!

でも焦れば焦るほど、ますます眠れなくなっていく。

すると…

夜勤担当の看護師さんが、夜の見回りのため病室の中に入って来た。

手に持っている懐中電灯の光が眩しい。

「あれっ……」

私が起きていることに気が付くと、

「どうしたの?眠れないの…?」

と看護師さんが声をかけてきた。

「なんか、、全然眠れなくて…」

と小声で伝えると、看護師さんは、

「ちょっとだけ一緒に、夜の病棟をお散歩しようか!」

と言ってくれた。

えっ!!

いいの……!?

優しすぎる。。

でも…

申し訳ない、、よね…

そう思いつつも、看護師さんに管や点滴を整えてもらって、一緒に病室を出た。

病室から出ると、昼間よりも薄暗くて病棟は静まりかえっていた。

いつも賑わっているナースステーションも、看護師さんは数人しかいなくて、少し寂しい雰囲気。

夜の病棟って、
こんな感じなんだ……!!

深夜テンション、普段とは違う病棟の雰囲気にワクワクが止まらなかった。

興奮して、余計眠れなくなりそうなんだけど。。笑

夜の病棟散歩は、何だか特別感があった。

もちろん、周りに患者さんは誰ひとりいない。

看護師さんと、たわいもない会話をたくさんしながら病棟内を歩いた。

そして…

「じゃあ、もうそろそろ仕事に戻るからここでゆっくりしててね!」

「何かあったらナースステーションに声かけてね〜」

と看護師さんは言って、ナースステーションへと戻って行った。

看護師さん、
ありがとうすぎる。。

そして…

私は少しの間、ナースステーション前にある小さい椅子に座って休むことにした。

大きい窓から見えるキラキラと輝く夜景を見つめながら、ぼーっとする。

夜景がとてつもなく綺麗だった。

早く家に帰りたい……

みんなと同じように、早く普通の生活がしたい。。

普通に過ごせることが1番幸せ。

健康以上に幸せなことなんてない。

健康第一。。

そんなこと昔から知っている。

わかってはいたけど、自分が癌になってからは『健康』ということがどれだけ大事なことなのか、すごく痛感したというか。。

健康に過ごせることは、当たり前なんかじゃない。

すごく幸せなことなんだなって。。

そんなことを頭の中でグルグル考えていると、だんだん眠くなってきた。

ナースステーションにいる看護師さんに、

「もう病室に戻ろうかな…」

と声をかけて、看護師さんとまた一緒に病室へ戻った。

看護師さんにお礼を言って、寝る準備をする。

今度こそ、
眠れますように……!!

初めての睡眠薬

それから…

病室のベッドに横になってから約30分後。

結局…

全然眠れない……!!

寝るのってこんなに難しかった……?

私、いつもどうやって寝ていたっけ……?

深呼吸していれば眠くなってくるかな……?

あっ、、それかあれだ。

頭の中で羊を数えれば眠れる……?

羊が1匹、羊が2匹、羊が、、

って、、

ダメダメダメ。

全然ダメ……!!

そんな羊なんか数えてたら、ますます眠れない。。

病室に戻ってきた時は、眠れそうだなって思ったのに。。

すると…

さっき一緒に病棟内をお散歩してくれた看護師さんが、様子を見に病室に来てくれた。

「あれっ、、まだ眠れない…?」

「もし眠れないようなら、睡眠薬使う?」

と看護師さんは言った。

睡眠、、薬……?

それって、、

ヤバいやつ、、
ですか……?笑

なんて聞きそうになったけど、、笑

『睡眠薬』って聞くと…

・副作用が強い
・体に悪い
・怖い

こういうイメージがあったから。。

でも…

このままだと、時間が経っても眠れそうにないし、眠れないまま朝を迎えることになりそう。。

結果。

睡眠薬、使用決定!!

人生初めての睡眠薬。

「じゃあ、準備してくるからちょっと待っててね!」

と看護師さんは言って、病室をあとにした。

それから数分後。

看護師さんが病室に戻ってきた。

手元を見ると、注射器類が乗った銀の医療用バット(トレーのようなもの)を持っていた。

三方活栓、、っていうのかな…?

看護師さんは、点滴のチューブについているT字の形をしたところから、睡眠薬を少しづつ入れていく。

睡眠薬が体の中に入ると…

眠くなってきたような、そうでもないような。。

微妙な感じ。

まぁでも、そんなすぐには効かないか。。

すると…

看護師さんは、

「睡眠薬を使ったあとはフラフラして危ないから、立ち上がる時は必ずナースコールを押してね!」

そう言うと、そのまま病室をあとにした。

それからさらに数十分後。

眠れないアル……

※アニメ『銀魂』を観ていた人ならわかるはず。笑

いつもどうやって、、
寝てるんだっけ……?

そんな訳のわからない疑問が、いつまでもグルグルと頭の中を巡っていく。。

それとも睡眠薬って、すぐには効かないのかな…?

いや、でも、、

睡眠薬を入れてもらって結構時間が経ってるから、もう効いててもおかしくないはず。。

しかも内服薬じゃなくて、点滴から直接入れてもらってるから即効性もあると思ったんだけど…

眠るためにいろいろ考えてみたけど、一旦思考をストップさせて、、

とにかく今は、眠ることに集中しよう。。

何も考えず、瞑想を意識しながら目を瞑った。

それからどれくらい時間が経ったのかはわからないけど。。

結局、そのまま眠ることができず…

どうしよう。。

また病棟内を歩きに行こうかな。。

そうすれば眠くなるかもしれない。

看護師さんと一緒じゃなくても1人で歩けるし、何より仕事の邪魔をしたくないし。。

でもこんな夜中に、また病棟内を歩き回るのはさすがに非常識……?

病棟内徘徊患者、、なんて思われたくない。笑

それか、、

病室からは出ないで、ちょっと立ち上がって軽く体をほぐしたりしようか。。

とりあえずベッドから起き上がろう。

あっ。。

ここで看護師さんからの忠告を思い出す。

『立ち上がる時は、必ずナースコールを押してね!』

そう言っていたけど…

ナースコール押すのをためらう自分。。

だって、、

わざわざ看護師さんを呼んで、また病室に来てもらうのはさすがに申し訳ない。。

それに、立ち上がるだけなのにナースコールを押すのも、なんだか大袈裟な気もするし。。

睡眠薬が効いている実感なし、全然眠くもなんともない、頭がボーッとしているわけでもない。

私は大丈夫!!

1人でも絶対大丈夫!!

そう思っちゃって。。

看護師さんの言うことを素直に聞かない患者。笑

でもこの時の私、妙に自信があったんだよね。

睡眠薬が効いている実感がなかったから、別に立ち上がっても危なくないでしょ、って。

そして…

慎重に点滴や管を整えて、点滴スタンドにまとめていく。

ベッドの脇に移動して靴を履いて、、

スッとその場に立ち上がってみた。

すると…

あっ……

自分でもビックリするくらい全身に力が入らなくて、その場に倒れそうになった。

急いでベッド脇に座る。

危なかった……

看護師さんの言った通り、ナースコールを押して呼べばよかった。

そのまま静かにベッドに横になる。

やっぱり睡眠薬効いてるんだ。。

ベッドの上でボーッとしながら天井を見つめていると、気付いた時にはもう眠っていた。

傷と初対面

2019年2月8日。

手術から4日後。

この日は…

・手術の傷と初対面
・ストーマのパウチ交換

術後から今日まで、手術の傷を見ることもなかったし、パウチ交換も一度もしていなかった。

病室でのんびり過ごしていると、病室のカーテンがサーッと開いた。

「櫻根さん〜」

ストマちゃんが病室の中に入って来た。

『ストマちゃん』って誰だっけ?

そう思った方は、この回のお話を読んでね!

私の闘病日記vol.14
『大腸全摘手術の
入院スタート』

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『5.ストマちゃん』を読んでね!

話を戻して…

ストマちゃんは、

「会うの手術前ぶりだね〜」

「早速今日は、パウチの交換方法を教えていくからね!」

と言って、まずは手術の傷の確認をすることに。

今まで主治医や看護師さんが手術の傷を確認している時は、自分で自分の傷を直視することができなかったというか。。

見ようと思えば見れる状況ではあったけど、あえて見ないようにしていたというか。。

なんというか、見る勇気がなかったんだよね、きっと。

覚悟を決めて……!!

病衣を捲って、恐る恐る見てみると…

最初に思ったのは、、

すごく痛々しい。。

手術の傷って、こんな感じなんだ。。

横に小さく切られた5つの傷。

ストーマの位置に切られた少し大きめの傷。

今回は腹腔鏡手術だったこともあって、傷がすごく目立つというわけではないんだけど…

例え小さいとしても、傷は傷。

お腹に刻まれた勲章。

闘った証。

私、、本当に手術したんだ……

この日初めてお腹の傷を見て、改めて手術したことを実感した。

手術を経験したことがある人は、初めて手術の傷を見た時どう思った…?

ストーマパウチ交換

すると…

ストマちゃんはパウチを交換する上で、必要な道具一式を机の上に置いていった。

主にどんな道具を使うのかというと…

・ストーマパウチ
(センシュラ1イレオXproプラス)

・面板を剥がすリムーバー
・清浄クリーム(リモイスクレンズ)
・TREシール(ダンサック)
・専用のハサミ
・ガーゼ
・粉状皮膚保護材(ストーマパウダー)

などなど。。

それぞれの道具の使い方をストマちゃんから教えてもらう。

ストーマパウチに関しては、他にも種類がたくさんあるみたいで…

まず最初は、ストマちゃんオススメのパウチから試していくことになった。

とりあえず最初に試すパウチは…

センシュラ1イレオ
Xproプラス

その次に試すのが…

センシュラミオ1

このパウチ、実際に使っている人いるかな…?

どちらも『コロプラスト』というストーマ用品メーカーから購入するとのこと。

『使っていくうちに、自分の体に合ったパウチが見つかるといいね!』とストマちゃん。

初めてパウチを交換する上で、最初に思ったことは、、

大変そうだし、
めんどくさそう……

まず使う道具の多さに気が滅入った。

頭が混乱しそう。。

だって、、

もっと簡単に交換できるものだと思っていたから。

すると…

「私はスパルタだからね!」

「教えたあとは、できるまで手は貸さないから!」

と、ストマちゃんは言った。

えぇぇ……

そんなこと言われても、、笑

自称スパルタ。笑

でもそう言いつつも、なんだかんだストマちゃんは優しいから、気にしない。笑

それにしてもパウチ交換。。

慣れるまでかなり時間かかりそう。

ちゃんと自分ひとりで、パウチ交換ができるようになるのか。。

不安でいっぱい。

そして…

早速ストマちゃんに教えてもらいながら、新しく貼り付けるパウチの準備を始める。

ストーマサイズに合わせ、専用のハサミを使って面板を慎重にカット。

次に…

カットした部分を指でなぞって切断部分をなだらかに、そして囲うようにTREシールを貼って。。

時間もかかるし、ちょっと難しい。。

そして…

今お腹に貼ってあるパウチを剥がす工程へ。

皮膚にリムーバーをチョロチョロ垂らして、少しづつ面板を剥がしていくと…

Myストーマ登場。。

結構グロテスク。笑

「ここはもっとこうした方がいいよ…」

「この道具は、こう使ってね!」

などなど。。

ストマちゃんからのアドバイスを聞きながら、順調にパウチ交換を進めていく。

交換中にストーマから便が出てきたらどうしよう、という不安。。

とりあえず、なにかとめんどくさい。。

そして…

教えてもらいながら、やっと最後の工程へ。

新しいパウチの面板をお腹に貼り付けて、そのまま手のひらで温めて剥がれてこないように密着させる。

手のひらで温めながら抑えること約3分。

やっと…

パウチ交換完了……!!

今回初めてパウチ交換をしたけど、意外とスムーズに交換できた、、と思う。笑

ストマちゃんから『すごいじゃん!』って褒められた。

今までやったことないこと、慣れないことをするのってすごく疲れる。。

しかも結構、神経使うというか…

今のところ、、

ストーマは2,3ヶ月の期間限定。
後に閉鎖する予定。

2,3ヶ月だけだから、あっという間なんだろうけど、、

それでもやっぱり長い。。

早く閉鎖手術したいな…

きっとストーマに慣れた頃、閉鎖することになるんだろうな…

ちょっと憂鬱な気持ち。。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.23
『ストーマパウチ交換』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.24
『当たり前がいちばんの幸せ』

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ぜひ、読んでね!!

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように