今回は…
私の闘病日記vol.25
『ストマ装具からの漏れ』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば！！
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも！
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.25
『ストマ装具からの漏れ』
をお話していきたいと思います。
初めてのパウチ漏れ
そして…
手術から8日目にして、初めてパウチから便が漏れた。。
ショック。。
たまたまパウチの状態を見てみようと思って、服を捲って見てみたら、パウチの面板から便がぐんぐんと出てきているのを発見いたしまして。。
ちょ、待てよ！！！
いやいや、、どうして。。
おーーい！！！
どうしたらいいの…！？
便が漏れるなんて思ってもいなかったから、最初どうしたらいいのかわからず、、
びっくり…
本当、こういう時って焦りしかない…
でも幸いなことに、漏れたことに気付いたのが早かったから、服やベッドを汚さずに済んだ。
それは本当に、本当によかった。。
とりあえず、、
ナースコールだ…！！！
ポチッとな。
とナースコールを押すと…
ﾌﾟﾌﾟﾌﾟﾌﾟﾌﾟ…
早く！！！
看護師さん、早く来て！！
そして数秒後。
カーテンが開いて、看護師さんが病室に入ってきた。
「はーい、どうしました〜？」
どうしたもなにも！！
とりあえずこれを見て！！
そう思いながら、
「漏れちゃったんですっ！！」
と看護師さんに漏れたことを必死に伝える。
すると…
「ありゃ〜…」
「じゃあ、ストマ専門の特別看護師さん(ストマちゃん)に連絡してみるから、ちょっと待っててね〜」
と看護師さんは言って、ストマちゃんに早速連絡してくれた。
ストマちゃんが来るまでの間、看護師さんに漏れ始めている面板の上からテープのようなものを貼ってもらって、便が出てくるのを阻止してもらった。
とりあえず、、
応急処置完了！！
そして数分後。。
病室のカーテンが開くと、そこには…
ストマちゃん登場！！
私の救世主！！
ストマちゃんは、便が漏れている場所などを確認すると、テキパキとパウチを取って、新しいパウチに張り替えてくれた。
ありがたや。。
初めてパウチ漏れを経験して、改めてストマの大変さを思い知った。
それに、今…
パウチから便が漏れた！！
っていう感覚は全く無かった。
ちょっとストマ確認してみようかなぁ〜
くらいの気分で見てみたら、ちょうど漏れていることに気がついたから。。
確認したタイミングが本当に良かったみたいで。
新しいパウチに交換した張り替えてくれたという安心と同時に、不安も一気に込み上げてきた。
あと少し
気付くのが遅れていたら…
ヤバイことに
なってたよね…？
それに、寝てる時とかに漏れたら…
想像しただけでも恐ろしいわ。。笑
いくら2,3ヶ月の期間限定と言えど。。
これから大丈夫かな…！？
ものすごく不安。
それに、何だか乗り越えられる気がしなくて。。
わがまま言っても、仕方ないのはわかっているけど。
早くストマ閉鎖したい…
ストマと早く
おさらばしたい！
明日にでも…
いや、今からでも、早くストマ閉鎖の手術してもらえたらいいのに。。
腹腔ドレーン抜去
2019年2月13日。
手術から9日目。
この日は、お腹に刺さっている腹腔ドレーンが取れることになっていた。
たしか、同じ病室の例のおばあちゃんも、この日にドレーンが取れると言っていた。
すると…
回診の時間になると、何人か病室にゾロゾロと入って来るのがわかった。
もしかして、もう
大腸外科の回診来た…！？
と思ったら、どうやら肝胆膵外科の先生たちのようだった。
というのも、同じ病室のおばあちゃんは、肝胆膵外科の先生たちにお世話になっているみたいで。
肝胆膵外科の回診は、いつもたくさんの先生たちが病室に入ってくるんだけど、
そんな大人数で来なくてもいいんじゃないか…
って毎回思ったり思わなかったり。笑
いいんだけどね、別に。笑
すると…
おばあちゃんは、これからドレーンを抜いてもらうみたいで、なぜだか実況を始めた。
「あれぇぇ…」
「ドレーン抜く時、全然痛くないね〜」
「痛くはないけど、何か変な感じだね〜」
などなど。笑
相変わらず。。
なんか、、もう無理……
同じ病室ということだけで、気が狂いそうになる。。笑
それから数分後。
またまた病室に誰かが来る足音が聞こえて、カーテンが開くとそこには…
大腸外科の先生たち！！
ついに…
ついに、
ドレーンを抜くことに！！
どうやら、ドレーンはお尻の管と一緒で、皮膚と管が糸で繋がれているようだった。
なんか、、
すごい緊張してきた！！
ドレーンを抜く前に、ハサミで糸をチョキチョキ切ってもらう。
それが、チクチク痛くて痛くて…
やっぱり糸を切ってもらう時が1番痛かった。。
それでも、お尻の管の時よりは痛くなかったけど、苦痛な時間ではありました。。
もうこんな思い
一生したくない…！！
そして糸を切ること約3分。
ようやく糸を切り終えると、
「これからドレーン抜いていくけど、変な感じがするけど痛くないからね〜」
と先生は言った。
“変な感じ”とは…
一体どんな感じですか…！？
そこを詳しく教えて…ほしいです。。笑
と思いつつ、何も言わずそのまま頷く私。
そして、先生はドレーンをニュルニュルっと引っこ抜いていった。
うぉっっっっ！！！
息が詰まるような、そうでもないような。
ドレーンを抜く時は、すっごく変な感じだった。
たしかに全然痛くはなかったんだけどね。。
自分の想像だけど、多分、お腹にナイフを刺されたとして、そのナイフを抜かれる時の感覚と似ているのかな、なんて。。笑
そもそもお腹にナイフを刺されたことないから、わからないんだけどさ。笑
もう自分でも、何を言っているのかわかんないんだけど。笑
それに、ドレーンがニュルニュルと抜けていく時、内臓と内臓の間を通って抜かれていくような感覚がして、一瞬息ができなくなるような感じもあった気がする。
うーーん。。
なんて表現したらいいのかわからん。。笑
でも先生の言う通り、とにかく『変な感じ』でした！！笑
しかも、体の中に入っていたドレーンは、思っていたよりも結構長くて。
こんなに長いドレーンが
体の中に入っていたなんて…
びっくり。笑
というか、ちょっと衝撃だよね。
私の体の中、今どんな風になっているんだろう…って。
とりあえず、無事にドレーンがとれて本当に良かった！
管やドレーンがとれていくと、どんどん体が身軽になっていく。
嬉しい…！！！
だんだん退院が近づいていっているようで、嬉しい気持ちでいっぱいになった。
病棟で過ごすバレンタインデー
2019年2月14日。
手術から10日後。
もちろん、退院できるわけもなく、、
結局、病院でバレンタインデーを過ごすことになった。
世の中は、恋人たちがキラキラ賑わうバレンタインデー。
う、羨ましい。。笑
まるで、みんなとかけ離れた別の世界にいるように感じる。
それに、病棟はバレンタインデーとは思えないほど、いつもと変わらない日常だった。
それでも唯一、この日バレンタインデー気分になれたことがひとつだけあった。
それは…
夜ご飯！！！
この日のバレンタインデーのメニューはというと…
『ハンバーグ』
『ガトーショコラ』
いつもよりも豪華な夜ご飯。
しかもご飯と共に、メッセージカードが付いていた。笑
Happy Valentine’s Day！
〜by栄養管理室〜
でも今の私は、、
Happy…ではないな。。笑
というか病院食で、ハンバーグとガトーショコラって。。
驚きなんだけど…！！笑
しかも結構美味しかったというね。。笑
まだ手術して間もない患者が、こんな豪華なものを食べてもいいものなのか…
久しぶりに好きなものを食べることができて、すごく嬉しかった！
地獄の日々の始まり
そして…
手術してから10日が経ったこの頃、ついにトラブル発生！！
ついにヤツは暴走を始めた。笑
“暴走”というか、、
何というか。。
名付けるなら…
パウチ漏れ地獄…！！
この日から、地獄の日々が始まったのでした。。
もうね、、
何度も、何度も、何度も！！
便が漏れて、漏れまくって。。
その度に、何度も何度も、パウチの交換を繰り返して。。
でも、それでも尚、何度も何度も漏れて、、
うおぉぉぉい！！！
どうなってやがる…！！
新しいパウチに交換しても、またすぐに漏れてしまう。。
さすがに、ここまでくるともう、、
心が折れる…
24時間ずっと漏れていないかの確認。。
そればっかり。
不安。
精神的に辛い。
漏れていることに気づいた時の最悪の絶望感。
ムカつく。
イライラしてばっかり。
全然思い通りにいかなくて、病室で泣き叫びたくなる。
ﾑﾘｨｨｨｨｨ……!!!
ストマのパウチ漏れに関しては、もうどうしたらいいのか全くわからない。。
そもそも漏れる原因がわからない。
パウチの消耗も多く、もったいないと言うことで…
看護師さんが、ストマちゃんに連絡を入れてくれた。
ストマちゃんが病室に来てくれるまで、看護師さんにパウチの周りにテープを貼ってもらったり、応急処置をしてもらう。
だけど…
パウチの上からテープを貼ってもらっても、パウチの面版から便がグングンと、外側に出てきてしまう。。
もうお願いだから…
いい加減止まって…！！
泣きそうになりながら心の中で祈っても、便は全く止まってくれない。
すると…
パウチ漏れを繰り返したせいか、ストマの周りの皮膚がチクチク痛痒くなって、赤く荒れてきてしまった。
ついに、、
『びらん』が
できてしまった…
『びらん』とは？
ストマ周囲皮膚に生じた炎症のこと。
（かぶれ、ただれ）
水様便だと皮膚についた時に、びらんを起こしやすい。
辛いぃぃぃ…
とりあえず、看護師さんにテープを貼ってもらったり応急処置をもらっても、結局時間が経つと、だんだんテープが湿ってきて、便が漏れてきそうになってしまう。
ヤバイ、、もう漏れる…
救世主ストマちゃん
もう泣きそう、辛い、無理、どうしたらいいの…
こんなに何度も
漏れるなんて…！！
ストマちゃん、早く来て！！
何度でも何度でも何度でも
立ち上がり呼ぶよ…
きみの名前
声が涸れるまで…
なんて歌っている場合じゃない…！！笑
すると！！
病室のカーテンが開くとそこには…
私の救世主
『ストマちゃん』！！
やっと！！
ストマちゃんが病室に来てくれた。
「もう無理…！！」
「心が折れそうなんだけど…」
と、ストマちゃんに訴える私。。
すると、ストマちゃんは、
「大丈夫、大丈夫！」
「これくらい大丈夫だから！」
全然大丈夫じゃないもん…！
泣きそうぅぅぅ…
とりあえず、ストマちゃんに急いでパウチの交換をしてもらって、一旦落ち着くことができた。
ストマちゃんは、漏れの原因を探るべく、パウチ面板のどこから漏れ出しているのかなどを確認して、そのまま病室を後にした。
それからも、パウチ漏れは止まらなく続き…
寝ている時でも、便は容赦なく漏れてくる。
もう、、なんでよ…
少しでも目が覚めた時に、パウチから便が漏れていないことを確認してから、また眠りにつく。
これを夜の間、何度も繰り返した。
ということで、今回はここまで！！
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.25
『ストマ装具からの漏れ』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか？
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています！
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