今回は…
私の闘病日記vol.3
『壮絶な下剤との闘い』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が
息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に
何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を
手術で全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.3
『壮絶な下剤との闘い』
をお話していきたいと思います。
マグコロールとの闘い
ついに…
内視鏡検査当日。
朝、スマホのアラームが鳴る前に目が覚めた。
起きようと思っていた時間よりも、少し早く起きることができた。
でも…
まだ外が暗い時間に起きることが滅多にないから、目が全く開かないほどすごく眠かった。
今すぐベッドに戻って、二度寝したいくらい。。
あぁ、、最悪な朝だ…
今回飲むのは…
昨日の夜、冷蔵庫でキンキンに冷やしておいた『マグコロールP』という2リットルの経口腸管洗浄剤。
食器棚を開けて数あるコップの中から、お気に入りのマイコップを取り出す。
マイコップと2リットルの下剤を持って、共に着席。
準備は整った。
ここからが本当の闘い…
変な緊張感に襲われる。
テレビをつけて、録画してあったイッテQを見ながら飲むことにした。
とにかくまずは気を紛らわさないと…
早速、マグコロールをコップに注ぐ。
ポカリと同じく、マグコロールも白く濁った液体だった。
そして…
徐々にコップを口元に近づけさせて…
記念すべき第1口目!!
ゴクゴクゴクゴク……
飲んだ瞬間、、
普通にポカリじゃん!!笑
Googleで調べた時、クチコミで言っていた通りの『ポカリのような味』。
“ような”というか、”もろ”ポカリの味。笑
これだったら、、
2リットル全部
飲めそうな気がする!!
飲み始めて最初の方は少しずつだけど、ゴクゴクと順調なペースで飲むことができた。
ただ…
残り約半分に差し掛かかると、だんだんお腹いっぱいになってきて。。
空腹の中、しかも朝からポカリのように変に甘い医療用の飲み物を飲んでいると思うと、次第に吐き気を催してきた。
ちょっとヤバイ…
今まで飲んだ分の下剤が、胃から逆流してきそうになってくる。
さすがに朝から2リットルは多すぎるか。
どんどん苦しくなってきて、ペースが急激に落ちる。
うわ。。
これきっつい…
というか朝起きてすぐ、2リットルも飲める人いるの…?
何でこんな量を飲まなきゃいけないの…?
もう泣きそうになって、心が折れそう。
でも…
2リットルの下剤を2〜3時間かけて飲んで、大腸の中が空っぽにならないと検査はできない。
そう思うと…
やばい、
もっと早く飲まなきゃ…
だんだん焦ってきて、無理にでもペースを上げてグイグイ飲み続けた。
焦りに追い打ちをかけるかのように、事前に冷蔵庫で下剤をキンキンに冷やしておいたからか、体の芯から凍えるように寒気が襲ってきた。
寒い。
苦しい。
つらい。
もう吐きそう…
ここでトイレに駆け込んで、全部吐いたら…
今まで頑張って飲んだ分が水の泡。
だから…
ここで絶対に
吐くわけにはいかない…!
なんとか下剤が逆流してこないように踏ん張った。
検査予約の時、看護師さんは
「大体下剤を飲んでから5,6回トイレに行けば、固形物は出てこなくなりますからね」
「それ以降は、便の色が透明に近い水様便に変わっていくからね」
と言っていた。
今の私は、まだまだ全然ダメ…
程遠い。。
自分の目の前には、なかなか減ってくれない大量の下剤。
テレビでイッテQを見ても、全然面白いと思えない。。
もう、、
無理かも。。
うわぁぁぁぁぁあああ!!
心の中で発狂。笑
滝のように吐く直前というところまで、頑張って飲み続けた。
でも…
最終的に、結局残りあと900ミリリットルというところで、限界を感じた。
それからは一口も飲むことなく…
飲むのをやめて諦めてしまった。
下剤に打ち勝つどころか、、
もはや惨敗…
下剤も全部飲めなかった上に、トイレに行ってもまだ固形物が出てきてしまう。
なんて言われるかな…
もしかしたら検査できないかもしれない。。
でも、とりあえず今は病院に行かなきゃと思った。
モビプレップ地獄
ママと電車に乗って病院へ向かう。
検査3日前から、力が出るようなご飯も食べていない。
もちろん今日も下剤を飲むだけで、何も食べていない。
だから、もう体がフラフラで貧血気味。
全然、力が入らない…
それでも、最後の力を振り絞って病院まで行く。
この時期は立っているだけで、汗がじんわり背中を伝っていくほど暑い季節だった。
セミがうるさいほど活発に鳴く真夏の時期。
体の中の水分が、どんどん出ていってしまう。
本当は、水分をちゃんと取らないといけないんだけど…
下剤ばかり飲むばかりに、もうお腹いっぱいで。。
水も何も飲まずに家を出てきてしまった。
だからなのか、何だかすごく頭の中がクラクラして、意識が遠のいていくような感じになった。
もしかして熱中症…?
それでも、フラフラしながら頑張って歩いた。
家の近くの最寄り駅に行くのもやっと。。
それから…
ガタンゴトンと電車に揺られながら、やっと病院の最寄り駅に着いた。
駅から20分程歩いたところで、、
無事、病院に到着!!
入り口の自動ドアを抜けて、周りの迷惑にならないように、静かに病院の中へ入る。
スリッパに履き替えて、
「今日、内視鏡検査を予約してるんですけど…」
受付にいる看護師さんに、そう伝える。
看護師さんは私のカルテを探して、
「櫻根さんですね〜」
と言って、それからいくつか質問をされた。
・下剤は全て2リットル飲めたか?
・トイレは全部で何回行ったか?
・便の色は透明になったか?
などなど…
それに対して…
・下剤は全部飲めなかった
・トイレの回数もまだまだ少ない
・便の色も透明には程遠い
看護師さんに正直に伝える。
すると…
「このままじゃ、検査はできないから…」
そう言われてしまった。
やっぱりそうくるか…
すると…
「少しまずいけど追加で下剤を出すから、これを全部飲んで欲しいの…」
と看護師さんから言われた。
追加で、、下剤だと……?
そして…
看護師さんから、プラスチックのコップに、なみなみに注がれた溢れんばかりの下剤を受け取った。
なんじゃ、、こりゃ…
まるで、地獄に突き落とされたような気分。。
しかも、1回で飲みきれるような小さなコップではなくて。。
結構大きいプラスチックのコップに注がれていた。
嫌がらせデスカ……?
そう思ってしまうくらい満タンに入っていて、溢れそうなほどの量だった。
これって、、どんな味がするのかな。。
看護師さん、”少しまずいけど”って言っていたけど、本当に”少しまずい”だけ?
嘘じゃないよね…?
ていうか、そもそもこんなに注がなくてもいいじゃん…
一点の濁りもなく、透明に透き通っている液体。
見るからにマグコロールとは違う下剤ということがわかった。
マグコロールは、こんなに透き通った液体じゃなかったし。。
ちょっと濁っている感じだったし。。
下剤がなみなみに注がれたコップに、鼻を近づけて匂いを嗅いでみると…
ほのかに梅風味の酸っぱい匂いがした。
ま、、まずそう。。
ポカリ味の次は、まさかの梅味…?
瞬間的に、吐き気を催してきそうになった。
もう自分の中で、味がまずいのはほぼ確定された。
絶対に飲まなきゃいけない。
これ以上逃げらない。
これが最終手段と言われているような、そんな雰囲気を醸し出していた。
息を止めて、思い切って飲んでみた。
飲んでみると…
やばい……!!
不味すぎる…!!
一気に口の中が、梅の酸っぱさでいっぱいになった。
口がまるで断固拒否しているかのように、なかなか体の中に入っていかない。
そういえば、マグコロールの味を調べた時のこと。
数ある下剤の中で、梅風味の下剤もあると書いてあったのを思い出した。
もしかしたら、この下剤のことか…?
これは…
『モビプレップ』
梅の味。
私の苦手な味。
多分、みんなも苦手な味…
だと思う。。
全然、喉を通っていかない史上最悪な味。
そして…
飲んでいくと同時に、吐き気も次第に催してくる。
吐いたらヤバイ…
吐いたらヤバイ…
だけど、ここで一度コップから口を離してしまうと、2口目は今以上に飲むのがつらくなることはわかっていた。
あと少し…
頑張れ、私。。
諦めそうになりながらも、心の中で何回も呟いた。
チビチビと少しずつだけど、今ある力を振り絞ってゴクゴク飲んでいった。
コップの中の下剤がみるみる減っていく。
吐き気を慎重に抑えながら、最後の1滴も残さず一気に飲み干した。
そして、、
無事、完飲……!!
もう本当にまずすぎて、人間が飲む飲み物の味じゃない。笑
看護師さんによると、検査前は水とお茶は飲んで良いとのことだったので、500mlのペットボトルのお茶を全部飲み切る勢いでガブガブ飲んだ。
お茶を飲んだことによって、口の中からモビプレップの梅味がどんどん消えていく。
とりあえずここまできた。
やることはやったし、できることはやった。
あとは、トイレで透明になるまで、もう一息。。
そして…
トイレに行き始めて5回目。
ついに!!
透明になった……!!
これで大丈夫でしょ…
そのまま流さずに、トイレの便座の近くにある呼び出しボタンを押して、看護師さんを呼んだ。
ボタンを押すと…
プルプルプル…
と小さな音が鳴った。
約1分後。
トイレの方に向かってくる看護師さんの足音が聞こえてきた。
すると…
看護師さんが、トイレのドアをコンコンとノックして中に入ってきた。
もしこれでダメだったら…
また更に追加の下剤を飲まされるに違いない。
それはわかってる。。
でも、それだけは絶対に避けたい…!!
入ってきた看護師さんにチェックをしてもらうと…
「固形物も出ていないし、これでやっと検査できるね!」
と看護師さんから合格をいただいて。。
やった…!!
頑張ってよかった!
ここまですごく長かった。。
「検査の順番がまわってきたら呼ぶから、それまで待ってて!」
そう看護師さんに言われた。
少しの間、待合室で待つことになった。
検査ができるようになるまで、自分が想像していた以上にすごい時間がかかった。
まだ本番の検査すらしていないのに、もうすでに疲れてしまった。
前処置、、
本当に大変すぎ…!!
針刺し拷問
「櫻根さん、こちらにどうぞ〜」
看護師さんに呼ばれて、一旦処置室に入る。
処置室に入ると、小さな椅子に座るよう促された。
「今回の内視鏡検査は、鎮静剤で眠っている間に検査するから、その前に点滴の針を入れておくね」
と、看護師さんに言われた。
注射、怖いぃぃぃ…
そして…
点滴の注射をすることに。。
看護師さんが注射針を出して、準備をしている。
ヤバイ……
ドキドキしてきた。。
右腕だけ腕まくりをして、小さなクッションの上に腕を差し出す。
看護師さんは、私の腕に駆血帯を巻いて、どこにルートをとろうか人差し指でトントンと叩きながら考えている。
「ここかな…あ、ここか…」
と看護師さんは言いながら、ルートをとる場所を決めていく。
針を刺されると思うと緊張しすぎて、心臓が飛び出てきそうになった。
大袈裟すぎるかもしれないけど。。笑
注射、すごい苦手なの…
そして、看護師さんは、
「よし、ここだな…」
と呟いた。
長時間悩みながらも、ようやくルートをとる場所が決まったようだ。
アルコールが染み込んだ脱脂綿で、私の腕を軽く擦る。
私の血管細すぎるから、失敗しないように祈りながら、その瞬間を待つ。
どうか、、
一発でルート確保
成功しますように…!
看護師さんは、改めてルートをとる場所の確認を済ませる。
「ここかな…」
「では、少しチクッとしますよ〜」
「1、2の3!」
…
痛っ……!!!
気持ち悪くなりそうだったから、なるべく針が刺さっている部分を見ないようにして。。
看護師さんの顔をチラッと見てみると、険しい顔をしていた。
えっ……
ちょっと待って。。
何だか、、嫌な予感…
そして、看護師さんは、
「あれ…じゃあこっち…かな?」
とボソッと呟いた。
これ絶対ダメなやつだ…
勘弁してぇぇ…
針を数ミリ抜いてみたり、またグッと深いところまで刺してみたり。
いやいや、痛すぎるんですけど…
いろいろ試行錯誤したはいいものの、看護師さんは結局、
「ごめんなさいね。一旦抜きますね〜…」
そう言った。
Oh my god……
看護師さんは、針が刺さっている部分を脱脂綿で強く抑えながら、そのままスーッと真っ直ぐ針を抜いていく。
この瞬間も地味にチクッと痛みが走る。
また最初から仕切り直しかぁ…
看護師さんが、また次に刺す注射針の準備をしている。
すると…
だんだん血の気が引いていって、吐き気がしてきた。
もう、、無理。。
吐きそう…
看護師さんにそう伝えると、ベッドに横になるように言われた。
それからベッドに横になって3分程休んだら、だいぶ吐き気が落ち着いてきた。
寝たままの状態でルート確保再開。
右腕で失敗した後は、左腕に針を刺すことになった。
そして…
またしても、失敗。。
次はまた戻って右腕に刺すことに。。
それからようやく、3回目でルート確保は成功した。
やっと終わった…
もう疲れた…
検査前の準備は、やっと一通り終了。
左右の腕には止血用テープが2つと点滴の針が刺さっていて、なんとも痛々しい姿になってしまった。
ようやくベッドから起き上がる。
そして…
点滴の針に気を遣いながらスリッパを履いて、静かに待合室に戻る。
待合室で待っている間、ルートをとった部分を見ていると、また気持ち悪くなってきそで。。
気を紛らわすために、ママと静かにコソコソ話をして、検査の順番がまわってくるまで待った。
すると…
「櫻根さん、検査室にどうぞ〜」
ついに…
やっと検査できる……!!
ここまで長かった。。
長い道のりだった。。
看護師さんに案内されながら、検査室のドアを横にスライドさせて中へ入った。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.3
『壮絶な下剤との闘い』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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