今回は…
私の闘病日記vol.3
『術前検査と主治医との出会い』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話の続きになります!
前回のお話を読んでいない方は、下に貼っておくので、ぜひこちらから読んでくださいね!

ぜひ、読んでね〜!
そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.3
『術前検査と主治医との出会い』
をお話していきたいと思います。
それでは!
チャラ男先生
大腸癌宣告を受けて、3日後。
これから自分はどうなるのか、不安で不安で仕方なかった。
だけど…
いつものように平常心を保ち、あまり深く考えないようにした。
家族と一緒に、先生から紹介された大きい病院へ向かう。
病院へ向かう電車の中で、
これから仕事に行くのかスーツを着ている人、
友達と遊びに行くのかオシャレな格好をして携帯の画面をじっと見つめている人…
外にはいろいろな人がいる。
この電車に乗っている人たちの中で、癌と診断されたことがある人、病気の人は自分以外にどれくらいいるんだろう。
自分が癌患者だなんて思いたくなかったし、信じることができなかった。
(健康っていいな。元気っていいな。病気じゃないっていいな…)
今まで生きてきた中で、こんなふうに考えたことは一度もなかった。
涙が溢れてきそうなのを必死に堪えながら考えていたら、あっという間に紹介された病院に到着。
病院の中へ入ると…
自分がこの病院で入院、手術をすると思ったら一気に怖くなってしまった。
もう現実から目を背けることもできないし、逃げられない。
諦めるしかない。
そう思った。
先生からもらった紹介状を受付の人に渡して、診察券を作ってもらった。
受付の人に、
「外科の外来へ行ってくださいね」
と言われ、そのままエスカレーターに乗って外来へ向かう。
外来の待合室は、広くもなく狭くもなくという感じだった。
自分の番号が呼ばれるまで、家族と話をして待つことにした。
予約をしていなかったからか、なかなか呼ばれなかった。
(まだかな、まだかな…)
すると…
やっと自分の番号が電子掲示板に表示されて、指定された番号の診察室へ入る。
診察室のドアを開けて中に入ると…
1人の先生が椅子に座っていた。
しかも首元には、チャラチャラしたネックレス。。
お互いに軽く挨拶を交わして、椅子に座るように促された。
(こんなチャラチャラした先生が手術…?それだけは勘弁…)
というかそのネックレス…チャラい!!
大きい病院の先生って、こんなにチャラいの?
身なりや態度がチャラチャラ。。
すごく不安。
しかもイケメンじゃないし、テンションガタ落ち。笑
失礼だけど。。笑
自覚症状、家族構成など今までのことを細かく聞かれた。
どうやら今日は手術の日を決めるのでなく、大腸全摘手術をする前に色々な検査をしなきゃいけないらしい。
「他の臓器に病気はないかとか、転移はしていないかなどを調べるためです」
とチャラ男先生は言った。
大腸内視鏡検査、胃カメラ、注腸検査、造影剤CT、甲状腺エコー、PET検査、血液検査、呼吸機能検査、尿検査、レントゲン
などなど…
今までやったことがない検査もするということで、少し不安になった。
初日の今日は、血液検査とレントゲンと呼吸機能検査、尿検査をすることになった。
その結果を聞いたら、今日は家に帰ることができるらしい。
診察室から出て、それぞれの検査場へ行って、順調に検査は終わっていった。
今日やらなければいけない検査を全て終わらせて、また待合室で呼ばれるまで待つ。
電子掲示板に番号が表示されて、診察室の中へ入る。
チャラ男先生から検査結果を聞く。
すると…
どうやら今回の検査では、何も問題は見つからなかったらしく、ホッと安心した。
(とりあえず、良かった…)
他にもたくさん検査をしなければいけないため、検査の予約をとることになった。
予約票(検査の内容、同意書や注意事項などが書いてある紙)をたくさん受け取った。
「検査の結果は、僕からじゃなくて◯◯先生から聞くことになりますからね」
どうやらチャラ男先生が言うには、これらの検査結果はまた別の先生から聞くことになっているらしい。
(ということは、チャラ男先生は手術とは関係ない人なのかな…?)
◯◯先生ってどんな人なんだろう…
感じの悪い先生だったり、怖い先生だったら嫌だなと思った。
一通り話が終わって、診察室を出た。
チャラ男先生に、
「看護師から内視鏡の説明があるから、待合室で待ってて」
と言われ、椅子に座って待つことにした。
すると…
看護師さんが歩いてきて、内視鏡検査の説明が始まった。
(また2リットルの下剤飲まなきゃいけないなんて最悪!もう本当に最悪…)
前日の夜に飲む錠剤(酸化マグネシウム)、水に混ぜて飲むピコスルファートナトリウムと、
検査当日の朝に飲む、2リットルの下剤。
この病院で扱っている2リットルの下剤は基本『ニフレック』。
だけど…
下剤の種類を変更することも可能ということで、多少慣れているマグコロールに変更してもらった。
ついこの前、内視鏡検査をしたばかりなのにまた検査をしなきゃいけない。
その上、2リットルの下剤も飲まなきゃいけないなんて、これ以上憂鬱なことはない。
再び過酷な下剤との闘い
内視鏡検査前日。
錠剤の酸化マグネシウムは大きい上に、生地がザラザラしていて喉に詰まりそうになる。
ピコスルファートナトリウムは、水に入れて飲んだらやっぱり変に甘くて、すごくまずかった。
明日の朝に飲むマグコロールは、水で溶かして冷蔵庫に入れて準備万端。
経験上、冷蔵庫で冷やして飲むと比較的飲みやすい。
内視鏡検査当日。
朝6時に起床。
これから2リットルの下剤を飲むと思うと、すごく憂鬱で嫌になった。
下剤を飲まずに、ずっとこのままベッドで寝ていたいと心から思った。
もう気合いを入れて、ただ無になって下剤を飲んでいくしかない。
1口目を飲むと、相変わらずな味。笑
飲み始めて最初の300mlくらいは、まだグイグイ飲むことができた。
そのあとからどんどん辛くなってきて、体が下剤を一切受け付けなくなっていく。
(ここまでか…いや、頑張れ、私…)
空腹の体にポカリのような少し甘い液体が、一気にたくさん胃に入っていくと吐き気が襲ってくる。
氷で冷たく冷やして飲んでいるから、ずっと飲み続けていると体がブルブル震えるほどの寒気がやってくる。
膝にダウンジャケットをかけて、体が冷えないように下剤を飲んでいくけれど、寒気は一向に止まらない。
頑張って下剤を飲み続けた結果…
2リットル全部、飲むことができなかった。。
トイレでもまだ固形物が残るほどで、色が透明になるのには程遠い感じだった。
そうこうしているうちに、もう家を出なければいけない時間になってしまったため、飲むのを中止せざるを得なかった。
そのまま電車に乗って病院へ向かった。
病院に着き、再来受付を済ませて内視鏡検査の待合室へ歩いて行く。
内視鏡検査の受付で、
・トイレの回数
・何時から飲み始めたか
・全部飲めたか
などなど…
いくつか質問に答えた。
内視鏡検査前に質問される内容は、どこの病院も一緒なんだなと思った。
案の定、まだトイレの回数も少ないし、固形物もまだ出ていて色も全然透明になっていないから、
このままでは、検査はできないと言われた。
とりあえず待合室で少し待っていると…
1人の看護師さんが来て、
「それじゃ、別の部屋に案内しますね」
と言われた。
(今から何するの…まさか下剤を飲まされるとか…?)
下剤だけは、下剤だけは、やめて〜〜…
不安になりながらも、看護師さんの後ろをゆっくりとついて行く。
すると…
看護師さんは、とあるドアの前で立ち止まった。
ドアを開けて、看護師さんと一緒に中へ入っていく。
その部屋にはトイレと小さなベッド、椅子以外何もない小さな部屋だった。
看護師さんから、
「まだ腸の中がきれいになっていないから、浣腸してきれいにしようね」
と言われた。
(浣腸って何?聞いたことない…痛いの?)
追加の下剤を飲まされるんじゃないかと心配になっていたけど、下剤じゃなくて安心した。
それから…
ベッドに横になって、看護師さんがお尻からお湯くらいの温かい薬のような液体を入れてくる。
(なんだか変な感じ…)
その薬が出てこないように、3分くらい我慢したらトイレで出すという流れだった。
たったの3分だけなのに、我慢するのが結構辛かった。
ベッドの上に座って、お尻から薬が出てこないように気をつけながら我慢した。
少しでも気を抜くと出てきそうで、ちょっと焦る。
浣腸というのを初めてやって、思ったより少し大変だったけど、下剤を飲むよりは何千倍もマシだった。
1回の浣腸では、まだ腸の中は綺麗にならなかったから、2回浣腸することになった。
そして…
やっと検査ができるくらい腸がきれいになった。
看護師さんと年齢が近いこともあって、世間話もした。
浣腸が無事に終わって、母が待っている待合室に戻る。
検査の順番が回ってくるまで、しばらく待つことになった。
ちゃんと腸の中も綺麗になって、これでやっと内視鏡検査ができる状態になった。
(長かったけど、無事にここまでこれてよかった…)
大腸内視鏡検査
受付の人から、
「検査の順番が回ってきたので、検査室に案内します」
と言われて、一緒に歩いて内視鏡検査室に向かう。
やっぱり大きい病院だからか、内視鏡検査室が何個もあった。
検査室に入ると…
優しい雰囲気を醸し出している女性の先生が待っていた。
ベッドに横になって、血圧を測ったり、人差し指にパルスオキシメーターをつけて、早速検査の準備に取り掛かる。
先生から本人確認のため、自分の名前と生年月日を聞かれる。
すると…
先生は、
「今日は、〇〇先生も検査を見にくることになっているからね。もうすぐ来ると思うけど、優しい先生だから安心して」
と言った。
(ふーん…あのチャラ男先生が言っていた◯◯先生のことか…)
もしかしたらこれから先、お世話になる先生なのかもしれない。
そんなことを考えていると、その例の◯◯先生と思われる白衣を着た人が検査室に入ってきた。
主治医との出会い
例の◯◯先生が自分の目の前に立って、軽く挨拶をされた。
「こんにちはっ」
第一印象は…
そこらじゅうにいそうな、背の高い普通のおじさん。
見た目は、すごく堅物そう…
それに、冗談が全く通じなさそうなイメージ。。
優しそうな感じではあるけど、何とも言えない微妙な雰囲気。
そんな言いたい放題言ったら失礼だけど…
先生ごめんね。笑
でも内視鏡室は結構暗いから、顔はあまりハッキリ見えなかった。
あとからこの先生が、自分の主治医だということを知った。
先生に軽く挨拶を返して、女医さんが鎮静剤の準備をする。
鎮静剤を体の中に入れていく中、じっと眠くなるのを待つ。
でも…
全然眠くならなくて結局、鎮静剤を追加してもらった。
数秒すると、だんだん眠くなっていった。
体が下へ下へ落ちていくような感覚に陥って、自然と目が閉じていった。
内視鏡検査をしている途中、何回か目が覚めて内視鏡室の風景が見えた。
かすかに聞こえる先生や看護師さん達の声、機械の音。。
(まだ検査終わってないんだ…)
それから、またすぐに眠くなってそのまま寝た。
しばらくして気付いたら、休憩室のベッドで横になっていた。
鎮静剤を使っているため、検査後は1時間くらい休まないと家に帰らせてくれないらしい。
今回の内視鏡検査の結果は、どうだったんだろうと心配になった。
(結果がどうであれ、手術することに変わりはないか…)
それから、寝たり起きたりを繰り返した。
しっかり1時間休憩してから、ベッドから立ち上がったけれど、それでもまだ目眩がしてまっすぐ前に歩けなかった。
とりあえず検査が1つ終わって、ホッと安心した。
(他の検査も何事もなく、無事に終わってほしいな…)
大腸以外にも、どこか悪いところがあったらもう耐えられる気がしなかった。
地味に辛い注腸検査
内視鏡検査から2日後。
やっと内視鏡検査が終わったと思ったら、休む暇もなく次は注腸検査。
前日の夕食は18時までに済ませないといけないため、急いで食べた。
やっぱり検査前日の夜は落ち着かない。
夜に、250ミリリットルの下剤(マグコロール)を飲まなきゃいけないことになっていた。
(また下剤…もう飲みたくないんですけど…)
事前に、冷蔵庫に冷やしておいた下剤をゴクゴク飲んでいく。
今回の下剤は2リットルと比べて量が少ないけど、その代わり味がとても濃くなっていて、これもまた最悪な味わいだった。
無事に全部飲み干すことができ、寝る前にピコスルファートナトリウムも水に混ぜて全部飲んだ。
一通り飲むものは全て飲み終わって、やっとぐっすり眠ることができた。
検査当日。
検査技師の人から、お尻からバリウムを入れて台の上でクルクル体を回してレントゲンのように撮影すると説明を受けた。
まず最初に、腸の動きを止める注射をする。
そして…
お尻からバリウムを入れて、空気も入れて…
検査中は、絶対にお尻から空気が漏れないように、我慢しなきゃいけないと言われた。
お尻からバリウムの管を抜いて、検査技師の人からの指示通りに体を仰向け、うつ伏せ、横向きとクルクル回る。
思ったよりも長引いて、20分くらいで検査が終わった。
体の中にバリウムが残るとよくないから、液体の下剤を飲まなきゃいけないと説明された。
そして…
液体の下剤が入った、小さな紙コップを検査技師の人から受け取った。
(ここでも、また下剤を飲まなきゃいけないなんて…)
とりあえず、どんな味の下剤なのか気になったから、
「この下剤、どんな味ですか…?」
と聞いてみた。
すると…
「水みたいな味…ですかね?」
と言われた。
(水みたいな味って、、怪しすぎる…)
ちょっと疑いつつも、とりあえず飲まないと帰れないから一気に口の中に流し込んだ。
すると…
検査技師の人は、水の味がすると言っていたけど、全然水の味ではなかった。
(ほんとにもう…)
水というよりかは、ほのかに甘い味がして、ピコスルファートナトリウムと同じような味がした。
(もう最近、下剤ばっかり飲んでるじゃん…)
そう思いながら全部飲みほして、近くのトイレに駆け込んだ。
その日も無事に検査が終わって、家に帰ってきた。
とにかくやっと食事制限から解放されて、嬉しかった。
まだこれからも検査がたくさん残っているけれど、なんとか頑張れそうな気がした。
この短期間で下剤をたくさん飲んだけど、とにかく不味いし飲むのがすごく辛かった…
意識朦朧な10分間
造影剤CT検査当日。
検査前3時間は絶食のため、何も食べずに病院へ向かった。
体の断面を撮影するらしく、造影剤という薬を入れながら検査をすると説明があった。
どうやら造影剤という薬を使うと、より正確に診断ができるらしい。
検査技師の人に、
「造影剤が入っている時は体が熱くなるけど、これは正常な反応だから気にしないでくださいね」
と言われた。
(体が熱くなるって、どゆこと…!?)
造影剤で重い副作用が出ることもあるらしい。
アナフィラキシーとか。。
そして…
検査をする前に、別の小さな部屋に案内された。
そこで造影剤を入れるための点滴を、あらかじめ入れておかなければいけないらしい。
(気持ち悪くなったらどうしよう…)
検査技師の人は、迷うことなくスムーズに私の腕に針を刺して、1発で成功した。
そのおかげで、気持ち悪くならずに済んだ。
(本当よかった…)
検査技師の人から、
「呼ばれるまで、少し待っていてください」
と言われて待つことに。
それから数分後。
ついに検査室に案内された。
検査室に入るとそこには…
ドラマなどできっとみんなが見たことのある、大きな筒型の機械があった。
台に横になって、両腕を上にあげる。
すると…
検査技師の人から、
「最初の1回は、造影剤なしで撮りますからね」
と言われた。
検査が始まると、筒の中にどんどん体が入っていく。
音声に従って、息を吸って吐くのを何回か繰り返した。
機械が一旦止まり、検査技師の人が検査室に入ってきた。
すると…
「次は造影剤を使って検査をしていきますね」
と言われて、腕に刺さっている針に気をつけながら、慎重に注射器を移動させて機械に設置する。
検査技師の人が、機械のボタンを操作している。
すると…
「では始めます」
と言った。
検査技師の人は部屋から出て行くと、検査が再び始まる。
体に造影剤が入ってくると…
体がだんだん熱くなってきた。
(え…なんか気持ちわるっ…)
夏の暑さの暑いではなくて、高熱が出た時のような、意識が朦朧とするような感覚の熱さだった。
今までに感じたことのないような、不思議な感覚。
造影剤が頭の方へ回って、それから全身に行き渡っていった。
口の中が一気に苦くなるような不快な感じもあった。
造影剤が入ってから頭がぼーっとした中、息を吸ったり吐いたりを繰り返して、やっと検査が終わった。
立ち上がって移動する頃には、もう造影剤の熱さは感じなくなっていた。
さっきまで体があんなに熱かったのに、あっという間にいつもの体の状態に戻った。
検査の結果、何も問題ないことを願いながらそのまま家に帰った。
看護師さんの優しさ
次の日。
2年半、内視鏡検査で通っていた病院へ行った。
診断書を受け取るために。
病院に入ると、初めて来た時からお世話になっていた看護師さんが話しかけてくれた。
看護師さんは、もう私が癌になったことや紹介された病院で手術することを知っていた。
(もうこっちの病院に来ることはないんだな…)
改めてそんな風に思うと、少し寂しい気持ちになった。
先生も看護師さんも、みんないつも声をかけてくれたり優しくしてくれた。
とてもお世話になった2年半、長かったような短かったような。
看護師さんから、
「絶対に治るから大丈夫だよ、また遊びにきてね」
と言われて私は病院を出た。
改めて、入院と手術、頑張ろうと思った。
なんとか前向きに頑張れるような気がした。
甲状腺エコーと胃カメラ
数日後。
まだまだ手術前の検査は続き、甲状腺エコーと胃カメラの検査をする。
甲状腺の検査はエコーだったため、すぐに終わった。
胃カメラのため、内視鏡室の待合室へ行って、順番を待っていたその時。
受付の人が来て、
「検査で、胃の中を見やすくするための薬を飲んでくださいね」
と言われた。
そして…
透明の水のような液体が入った、小さい紙コップを渡された。
前にも胃カメラの時に、何回か飲んだことがあったから味はわかっていた。
(やっぱりどこの病院でも飲まされるんだ…)
それにしても、何だか少し量が多い気がした。
少しずつだけどゴクゴク飲み進めて、なんとか全部飲みきることができた。
水のような味。
だけど、水ではない。
できれば飲みたくない味。
それから少し時間が経つと、自分の順番が回ってきて、検査室に案内された。
内視鏡検査の時と同じ道を歩いて、検査室まで歩いて向かう。
検査室に入ると、検査してくれる先生と看護師さんがいて、もうすでに準備はできているようだった。
そのままベッドに横になって、鎮静剤の準備をする。
でも…
鎮静剤のルートがなかなか採れなくて、結局3回も刺されてしまった。。
(検査をする前から疲れちゃった…)
すると…
先生から、
「これから喉の麻酔をしますね」
と言われた。
喉の麻酔は、初めてだった。
(喉を麻酔するって、一体どうやって…?)
すると…
先生から突然、
「口を大きく開けて」
と言われた。
小さな霧吹きで、シュッと口の中に液体が入ってきた。
「ちょっと苦いけど、少しずつ飲み込んでね」
と言われて、飲んでみる。
すると…
自然と顔が険しくなるほど、とても苦かった。
(何だこれ…苦すぎてなかなか飲み込めない…)
一気には飲み込めず、少しずつ飲みこんでいく。
だんだん喉が変な感じになってくる。
次第に、唾液も飲み込めなくなっていって、喉が塞がっていくような感覚になった。
息はできるけど、息の仕方がよくわからないというか、なんだか苦しい…
何とも言えない変な感じだった。
(早く検査始まってほしい…)
すると…
口の中にマウスピースを入れられる。
「鎮静剤入れていくから、眠くなっていくよ」
と先生が言う。
すると…
だんだん目も開けていられなくなって、気付いたら眠っていた。
次に目を開けると、もう検査が終わっていて、微かに検査室の天井が見えた。
看護師さんが大きな声で名前を呼んでくる。
声をかけられていることはわかるけれど、とにかく眠すぎて全く反応できなかった。
寝た状態のまま、ストレッチャーで休憩室に運ばれて行く。
きっと結構な時間、寝てしまった。
時間が経つにつれて、だんだん目が覚めてきた。
遠くの方から、こっちに向かって歩いてくる足音が聞こえてきた。
サッとカーテンを開けられると、そこには看護師さんが立っていた。
「検査終わったから、また待合室で待っててね」
と言われて、フラフラしながら歩いて待合室まで戻った。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.3
『術前検査と主治医との出会い』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
↓↓こちらから続きが読めます!↓↓
私の闘病日記vol.4
『超音波内視鏡下穿刺吸引法と膵SPN』

ぜひ、読んでね!
最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。