私の闘病日記

私の闘病日記vol.6『腹腔鏡下大腸全摘手術・回腸人工肛門造設術』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.6
『腹腔鏡下大腸全摘手術・回腸人工肛門造設術』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話の続きになります!

前回のお話を読んでいない方は、下に貼っておくので、ぜひこちらから読んでくださいね!

私の闘病日記vol.5
『大腸全摘手術に向けての準備』

私の闘病日記vol.5『大腸全摘手術に向けての準備』 今回は… 私の闘病日記vol.5 『大腸全摘手術に向けての準備』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話の続きにな...

ぜひ、読んでね〜!

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、

『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.6
『腹腔鏡下大腸全摘手術・回腸人工肛門造設術』

をお話していきたいと思います。

それでは!

あゆ
あゆ
Let’s go!

手術当日の朝

2019年2月4日。

手術当日。

とうとうこの日がやってきた。

朝起きると…

まだまだ入院生活に慣れていないせいか、

目が覚めた時に、家じゃないと気付いた瞬間の絶望感は、凄まじいほどだった。

すると…

看護師さんが病室にやって来た。

「朝もアルジネードウォーターを飲まなきゃいけないから、もう渡しとくね〜」

と言われて、1本のアルジネードウォーターを渡された。

(また飲まなきゃいけないの…しかも寝起きに…)

そして…

看護師さんは、

「あと、血栓予防の弾性ストッキングも渡しとくね」

(血栓…弾性ストッキング…よく分からないけど、まぁいっか)

渡されたものをテーブルに置いて、早速アルジネードウォーターを飲んだ。

少し冷えていたから、だいぶ飲みやすかった。

それから何もすることもなく、ただ時間が過ぎるのを待った。

すると…

再び、看護師さんが病室にやって来た。

血圧と体温を測ってもらうと、

「手術室に行くのは8時半だから、それまではゆっくりしててね」

と伝えられる。

(ゆっくりと言われても、全然落ち着かないんですけど…)

そう思いながらも、ベッドでゴロゴロして、スマホでSNSを見ながら時間が経つのを待った。

すると…

ママと兄が病室に来てくれた。

時間になるまで、世間話をしていると、朝食の時間になった。

私は食べれないけど。笑

病室にご飯の匂いが漂っている。。

(みんなご飯…いいなぁ)

そして…

手術室の移動時間が近づいてきて、看護師さんから渡された弾性ストッキングを履いた。

長さが膝下まであって、少しキツくて履きづらかった。

例えるなら、メディキュットみたいな感じ。。

(キツいし早く脱ぎたい…)

腹腔鏡下大腸全摘手術・回腸人工肛門造設術

朝8時半。

手術室に移動する時間になった。

ママと兄、看護師さんと一緒に手術室へ向かう。

病室から出て、エレベーターに乗って、手術室前に到着。

「家族の方とは、ここでお別れです」

と看護師さんから言われる。

「じゃあね〜!!」

と手を振ってバイバイした。

看護師さんと一緒に入ると…

奥の方まで手術室が何部屋も並んでいた。

手術室の扉ごとに、番号が書かれている。

(何番の部屋で手術するんだろう…)

すると…

看護師さんから、帽子(紙製のような緑色の帽子)を渡された。

「手術室では、この帽子を被らないといけないから…」

そう言われて、髪の毛が1本も出ないようにしっかりと帽子を被る。

周りを見ると、自分以外にも手術する人は数人いた。

(私の他にも、今日手術する人がこんなにいるんだ…)

(手術を受ける人が毎回こんなにいると、先生は大変だな…)

そして…

看護師さんに呼ばれて、手術室に案内してもらう。

結構、奥の方まで歩いていく。

(緊張する…帰りたくなってきた…)

そして…

ついに、手術室に到着。

手術室の扉が開くと、中には手術着を着た人がたくさんいた。

(思っていたよりも広くて、結構明るい…)

自分が想像していた手術室とは少し違う印象を受けた。

よく医療ドラマで見る手術室は、暗くて少し狭くて、とにかく暗いイメージだった。

そう思うのは私だけかな…?笑

手術着を着た先生から、小さい椅子に座るように促される。

すると…

・名前
・生年月日
・手術の内容
・麻酔の方法

などなど…

細かく聞かれる。

多分、本人確認のため。。

名前、生年月日、腹腔鏡下大腸全摘手術、回腸人工肛門造設術、全身麻酔…

としっかり伝えた。

手術室の先生たちは、とても優しかった。

本人確認が終わると、手術台に案内される。

手術台に横になると、台が温かくなっていて背中がポカポカした。

自分の頭の周りには、心電図モニターが3つ程並んでいた。

(なんかすごい本格的…)

左側の壁を見ると…

手術の経過時間を測るための機械なのか、ストップウォッチみたいに1、2、3と秒数が増えていく。

血圧計や心電図のモニター、人差し指の爪先にパルスオキシメーターを付けたり、点滴をとる。

1人の先生が、手の甲に点滴のルートをとる。

(え…腕じゃなくて手の甲に刺すの…!?)

腕に刺すと思っていたから、手の甲に刺すことにちょっとビックリ。。

血管が細いから、点滴のルートをとるのに、今まで一発で成功したことがなかなか無かったから、

(きっと何回か刺されるんだろうな…)

と不安になった。。

すると…

「あれ…うーん…だめ、、か。。」

と針を抜いてみたり、また入れたりを繰り返して、、

案の定、想像通り。。

先生も一生懸命やってくれているけど、何回も刺されてすごく痛かった…

手の甲に刺して、腕にも刺して…

結局、最終的に手の甲で成功。。笑

(手術する前から疲れた…痛かった…)

点滴のルートをとるのに、すごく時間がかかってしまった。

手術室に8時半過ぎに入ったのに、時計を見るともう9時近くになっていた。

時間がかかりすぎて、周りの先生や看護師さん達が少しざわついていた。

すると…

手術室に主治医が入って来た。

(先生…もう帰りたいょ…)

そして…

ついに、手術の準備が整った。

全身麻酔が始まる。。

麻酔科の先生から、

「手術が終わって目が覚めたら、口を大きく開けるのを忘れないでね」

と言われた。

(口を大きく…何の意味があるんだろう…?)

少し疑問に思ったけど、言われた通り忘れないようにしようと思った。

手術が終わった後、忘れてなければいいんだけど。。

すると…

酸素マスクを口に持っていかれる。

酸素マスクからは、微かに風が出ていた。

この瞬間、一気に不安な気持ちになった。

怖い。すごく怖い。

(目が覚めた後、一体どんな風になってるんだろう…)

手術台がポカポカ温かくて、だんだん眠くなってきた。

いや。違う。。

きっと全身麻酔が効き始めたんだ。

眠くてあくびをしたせいなのか、不安のせいなのか。

勝手に涙が溢れ出てきて、目の前の景色がぼやけてきた。

麻酔科の先生から、

「息を吸って、吐いてを繰り返してね」

と言われた。

すると…

だんだん、目が開けていられなくなるくらい眠くなってきた。

内視鏡検査をする時と同じように、自分の体が下へ下へ沈んでいくような、眠くなっていくような、あの感じ。。

(次に目が覚めた時には、もう大腸ないんだ…)

そう思いながら眠りにつく。

想像を絶する痛み

周りが、やけに騒がしい。

目が覚めると、、

私…何してたんだっけ…?

一瞬ここがどこなのか、自分が何をしていたのか、状況が全くわからなかった。

そして、やっと、

手術が終わったことに気がついた。

(あ…そうだ、口を大きく開けなきゃいけないんだっけ…)

そう思った時…

麻酔科の先生から、

「口を大きく開けて!!」

と言われて、急いで口を大きく開けた。

(これ本当に、何の意味があるんだろう…)

未だに謎。。笑

誰か知ってる人いる…?

微かに電気の光を感じられるくらいで、なかなか目が開かない。

周りの先生や看護師さんみんなが慌ただしくしている、ということだけが、雰囲気でわかった。

部屋は暖かいのに、体はすっごく寒くて、死ぬほどブルブル震えた。

「寒い…寒い!!!」

必死に訴えた。

この時は、寒さが勝って、痛みは少ししか感じなかった。

(何で…何でこんなに寒いの…めっちゃ震える…)

少し時間が経つと、誰かが電気毛布をベッドに敷いてくれた。

そのおかげで、寒さが改善した。

まだ意識ははっきりしていなかったけど、

自分が横になっている台が、HCU病棟に向かって移動していることは、はっきりとわかった。

手術が終わってから、HCU病棟に運ばれるまで、所々は覚えているような気がするけど、あまり記憶がない。

完全に目が覚めたのは、HCU病棟に着いてからだった。

部屋にかかっている時計を見ると、18時半。。

(もう夕方6時半…結構時間かかったな…)

手術は朝9時頃から始まって、HCU病棟に着いたのは18時半。

隣を見ると、ママと兄が椅子に座って私を見ていた。

他の病室からも、機械の音が響き渡っていた。

よく医療ドラマで聞く機械の音。。

部屋は眩しいくらい明るく、やけに空間が広くて、前には大きな自動ドア。

自分の体には…

・酸素マスク
・痛み止めの点滴
・パルスオキシメーター
・動脈に刺された針
・尿、お尻の管
・ドレーン

などが繋がっていた。

驚くほど全く体が動かない。

しかも…

痛い!!

痛すぎる。。

はるかに想像を超える痛み。

そして…

吐き気。

寝返りをしたくても、できない、もどかしさ。

とにかく、痛みがひどすぎて眠れそうにもなかった。

(とにかくマジで、本当に痛い!!震える…)

生理痛を何千倍も痛くしたような痛み。。

痛み止めの点滴はしてるみたいだけど、全くといっていいほど効いていないような。。

激痛。。

体を動かさなくても、もう息をするだけで、死にそうなくらい痛かった。

息をするだけで痛いなんて、、そんな経験今までしたことないよ、本当に。笑

(この痛みは一体いつまで続くの…こんな痛くて寝れる…?)

正直、腹腔鏡だから、そんなに痛くないだろうと思っていた。

開腹手術よりも、腹腔鏡の方が痛くない的な…

実際に、主治医もそんなようなことを言っていたような、言っていなかったような。。

あまり覚えてないけど。笑

(今、体の中はどうなってるんだろう…)

すると…

HCU病棟の看護師さんから、

「痛みのレベル、10が最高だとして、今どれくらい?」

と聞いてきた。

声を出すのも辛い中、

「9か10…」

と答えると、看護師さんは、

「結構痛いんだね〜でも、女性の方が痛みに強いって言うからね!」

と。

(いやいや。女性の方が痛みに強いとしても、痛いもんは痛いから…!!)

まさに、暗い地獄の奥底にいるような気分。。

こんな痛い思いしたのは、初めてというくらい痛かった。

それに、ついさっきまで全身麻酔で寝ていたのに、やけにまだ眠くて、あくびが止まらなかった。

何回もあくびを繰り返していたら、涙が酸素マスクに沿って流れていった。

目の周りは、あくびで出る涙で濡れてるし、髪の毛はもう触らなくてもわかるくらい超グチャグチャ…

目やにも付いているし。

本当、顔が悲惨な状態。。

(絶対、顔やばいじゃん…誰も見ないで…)

まさに最悪な気分。

でも…

今はとにかく、痛みさえなくなってくれれば、それだけでいい。

腕と足を動かそうとしても、ずっしりと重くてなかなか動かすことができない。

痛み止めの点滴さえしていれば、そんなに痛くないと完璧油断していた。

手術を完全に甘く見ていた。

パパも大腸癌で大腸全摘の手術をしたってママが言っていたけど、パパもこんなに痛い思いをしていたのか、、

(痛い…痛い、痛すぎる…)

時間が経つのが、ものすごく遅く感じる。

時計を見ても、針がちっとも動いていないように見える。

もしかして、時計が壊れているじゃないか…

こんな風に思うほど、時計の針が全然進んでくれない。

(体も全然動かせないし、このまま痛みと闘いながら夜を過ごすのか…)

そう思うと、すごく憂鬱な気持ちになった。

それからもずっと強烈な痛みは引かず、痛み止めも全く効いている感じがしなかった。

医療用麻薬の使用

ナースコールで看護師さんを呼んで、相談すると…

「そしたら、医療用麻薬かな…」

(ま、麻薬…!?)

麻薬と聞いて、少しビックリ。。

でも…

これで少しでも楽になれるなら…

少しでも痛みが和らぐなら…

(やってもらうしかない…!!)

「…お願い、します…」

医療用麻薬を持ってきてくれるまで、頑張って痛みに耐える。

ただ…

それからずっと待っていても、看護師さんは、なかなか病室に来なくて。。

看護師さんに医療用麻薬を頼んでから、持ってきてくれるまでがすごく時間がかかった。

痛いから早くしてほしいのに、、

全然、看護師さんが病室に戻ってくる気配がない。

(主治医に許可をもらったりしているのかな…早くして…)

痛みに耐えるだけで、もう必死だった。

それからしばらく経って…

やっと看護師さんが病室に戻ってきた。

すぐに、医療用麻薬の痛み止めを入れてもらう。

すると…

数分後。

何だか、頭がボーッとしてきて、だんだん眠くなってきた。

(麻薬のおかげか、痛みも少し和らいできた気がする…)

麻薬が効き始めた頃、ママと兄は家に帰ることに。

軽く会話をして、バイバイした。

(痛すぎるし、私も家に帰りたい、、もう嫌…)

この時は、とにかく少しでも楽になりたかった。

HCU病棟の眠れない夜

看護師さんが、

「もう夜だから、電気を消しますね〜」

と言いに来ると、病室が真っ暗になった。

一晩中、頭の上を流れる機械の音と、微かに点滅する機械の光。

(何かめっちゃ重症じゃん…私。。)

体を動かせないどころか、手や足すら動かすことができない。

もう、じっとしていることしかできなかった。

仕方ないけど…

それから少し時間が経つと、病室のドアが開く音が聞こえた。

病室に入ってきたのは、主治医だった。

「痛かったら、看護師さんに痛み止めやってもらってね」

(先生…痛み止めやってもらってるけど、すごく痛いよ…)

そう言いたかったけど、声が出なかったから、

うん、、と静かに頷いた。

そして…

そのまま先生は病室を後にした。

(先生、忙しそうだな…)

それから時間が経っても、全然、眠れなかった。

家だったら、いつも速攻で寝られるのに。。

すると…

看護師さんが病室に入ってきて、

「ラジオあるから流してあげるね」

と言われて、ラジオを流してもらった。

でも…

結構、うるさい。。笑

これじゃ、絶対に寝られない。。

看護師さんに頼んで、すぐに消してもらった。

(せっかくラジオ流してくれたのに、悪いことしちゃったかな…)

手術はしたんだろうなとは思う。

こんなに痛いんだから。。

でも…

本当に自分の体の中から、大腸が無くなったなんて信じられなかった。

(本当に大腸は無くなったの…?)

(私の大腸は今どこにあるの…?)

いまだに信じられないし、感情がついていけない。

22年間ずっと体の中にあったものが、無くなった感じが全くしなかった。

何だか不思議な感じ。。

痛くて、すごく暇で、、でもスマホもできそうにもないし…

ずっと仰向けで寝ていたら、だんだん腰が痛くなってきた。

看護師さんに、

「ちょっと腰が痛くて…」

と伝える。

すると…

背中にクッションを入れてくれて、体の向きも変えてもらった。

それから、頻繁に血圧と体温も測った。

体温は39度〜40度もあった。

(めっちゃ熱出てるじゃん…)

痛みがある中、いつの間に眠れていた。

不思議と痛みが消える

目が覚めると…

まだ病室は暗い。

時計を見ると、ちょうど夜の0時だった。

(まだ夜か…早く朝にならないかな…)

すると…

少し寝たからなのか、いや、そんなわけないかもしれないけど、、

不思議と痛みがほとんど消えていた…!

(動くとやっぱり痛いけど、じっとしてると全然痛くない…!)

そんなことってある…?笑

自分でもよくわかんない。笑

さっきまで死ぬほど痛かったのに。

寝たらなぜか、全然痛くない…

でも、少しでも動けば、やっぱり痛い。。

そのまま大人しく、ベッドに横になっているだけだったら、全然痛みは感じなかった。

でも…

まだまだ夜は長い。

時計の針も、驚くほど全然進んでいない。

(早く朝になって…さっさと歩いて、早く治して退院したい!)

時間が経つのをひたすら待つ。

朝になって、早く歩いて、きつい弾性ストッキングも脱いで、窮屈な状態から少しでも早く解放されたかった。

だいぶ痛みが和らいだから、この調子なら歩ける自信があった。

本当、さっきまでと大違いすぎて、自分でもびっくり…笑

そのまま夜は、寝たり起きたりを繰り返して過ごした。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.6
『腹腔鏡下大腸全摘手術・回腸人工肛門造設術』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.7
『HCU病棟から一般病棟へ』

私の闘病日記vol.7『HCU病棟から一般病棟へ』 今回は… 私の闘病日記vol.7 『HCU病棟から一般病棟へ』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話の続きになり...

ぜひ、読んでね!!

最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように