私の闘病日記

私の闘病日記vol.39〜膵腫瘍手術編〜『ドレーン大量排液事件』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.39
『ドレーン大量排液事件』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.38
『病棟内フレンド』

私の闘病日記vol.38〜膵腫瘍手術編〜『病棟内フレンド』 今回は… 私の闘病日記vol.38 『病棟内フレンド』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこ...

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』を
してしまう人だっています。

何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…

私は、
あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。

病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、
大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.39
『ドレーン大量排液事件』

をお話していきたいと思います。

あゆ
あゆ
レッツゴー!!

新人看護師の勉強会

2019年4月10日。

『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』

術後9日経過。

この日もいつも通り、お昼ご飯を食べ終えると…

「櫻根さん〜」

カーテンがサーッと開くと、病室に数名の看護師さんが入ってきた。

その中には…

前回入院した時からお世話になっている看護師さんと、新人看護師さんが数人いた。

まだナース服が着慣れていない感じが、何だか初々しい。。

なぜ私の病室に数名の看護師さんが来たのかというと…

新人看護師さんのお勉強会。

なぜか私の病室でお勉強会を開催することになったみたいで。。笑

今回のお勉強会の内容は、、

『身体抑制』

だった気がする…

記憶がちょっと曖昧。。

ベッドの足元に何かマットのようなものを敷いて…

多分転倒予防の離床センサーっていうのかな?

センサーマットっていうのかな…

詳しくはわからないんだけど。。

そのマットを踏むと、サイレンが鳴るとかなんとか…

といっても実際に、私が何をするとかそういうわけではなくて。

ただベッドの上に座って、お勉強会を見ているだけ。笑

ちょっと、、

というか、かなり気まずい…

何をしていればいいのかわからなくて。。

お勉強会の内容に関しては、自分にはさっぱり意味がわからなかったけど、きっとこれも勉強の1つなのかな、と思いながらその姿を眺めていた。

すると…

カーテンが勢いよくサーッと開いて、

「櫻根さん、どうしたの…!?」

と言いながら、ベテラン看護師さんが慌てた様子で病室に入ってきた。

次は何事……!?

看護師さんこそ、そんな慌てた様子でどうしたの…!?

すると…

病室に入ってきた看護師さんは、

「なんだ…」

「今日は櫻根さんの病室で、お勉強会だったのね!」

と言って、続けて看護師さんは、

「櫻根さんの病室の欄に”身体抑制”って書いてあったから、、」

「何かあったのかと思ったよ〜」

と言った。

それから30分くらいかな…

新人看護師さんのお勉強会は、無事に終了した。

ちょうどこの時期。

4月ということもあって、病棟内で新人看護師さんを見かけることが多くなった。

業務内容や患者さんとの接し方などをベテランの看護師さんから教えてもらっていて、1人のベテラン看護師さんにつき、約2人の新人看護師さんを連れて一緒に回診などに来ていた。

さっきのように病室に来て、お勉強会を開催していたり。。

新人さん、大変そう…

そう思うと同時に、日々命と向き合う仕事をしていることに尊敬の念を抱いた。

でもこれは看護師さんだけではなくて、全ての医療従事者の人に言えることであって…

患者側の私からすると、本当に感謝しかありません。。

そう思いながら病棟内をお散歩していると…

胸毛……!!!!

少し遠くの方で、胸毛先生(肝胆膵外科)が歩いているのを発見。

気付かれないように、そーっと、、

壁に隠れて、ひょっこり覗いていると、、

あっ。。

キヅカレタ。。

バッチリ目が合ってしまった。

すると…

胸毛先生は手を振ってバイバイしてくる。

テ、、フッテル……

思わず顔が引き攣りそうになるのを抑えながら、笑顔でお辞儀をして、そのまま自分の病室に戻った。

何もすることがなくベッドの上でゴロゴロして過ごしていると、同じ病室に新しい患者さんが入院してきた。

その名も…

ハタ皇子。笑

何でハタ皇子と名付けたかというと、、

新しく入院してきた患者さんの声が、アニメ『銀魂』に出てくるキャラクターのハタ皇子にすごく似ているから。笑

ただ声が似ているだけ。

顔は全然似ていないけど。。

ドレーンの排液漏れ

術後9日目、ある事件が発生した。

一体、何が起きたのかというと…

ドレーンからの排液事件。

ドレーンから信じられないほどの排液が漏れ始めた。

胸毛先生がドレーンを切ってしまったことによって、漏れ出すと病衣まで濡れてしまって。

というのもドレーンを切ってしまったことで排液バッグがないから、出てくる排液がどんどん漏れ出してしまうわけであって…

それにドレーンの切り口にガーゼを当てていても、出てくる排液の量が多すぎて、すぐにガーゼがビショビショになってしまう。

ガーゼに留まらず病衣にまで浸透していく…

着替えても着替えても濡れてビショビショに。。

ヤバイ……

どうしたらいいの!?

あの時ドレーンを中途半端に切らないで、そのまま排液バッグと繋いだままにしておけば、こんな大変な思いをしなくて済んだのに。。

前回の入院の時はストーマのパウチ漏れに悩まされて、今回の入院に関してはドレーンの排液漏れ…

本当に嫌になるょ。。

もう自分でも対処しきれなくなり、結局ナースコールを押した。

プルプルプルプル……

そして…

数秒後。

「櫻根さん、どうしましたか〜?」

と言いながら、看護師さんは病室の中に入ってきた。

「ドレーンから排液が止まらなくて…」

と看護師さんに説明すると、出てくる排液をひたすらガーゼに染み込ませてくれた。

すると…

出てくる排液の量がだんだん落ち着いてきた。

ホッ……

とりあえずこれで一安心。

お礼を言うと、看護師さんは病室をあとにした。

でも…

それから少し時間が経つと、、

また排液が大量に、次から次へと出てきてしまって。。

それはそれはもう一向に止まらない。

これ以上、、

無理かもしれない…

対処法が何も思いつかない。

「もう!!」

「これ本当どうしたらいいの…!?」

と看護師さん。

ついに、もうどう対処したらいいのかわからなくなって、

「胸毛先生に、どうしたらいいのか聞いてくるね!」

※実際には、”胸毛先生”とは言ってないよ。笑

そう看護師さんは言って、それからしばらく待つことに。

数分後。

「櫻根さん…」

看護師さんが病室に戻ってきた。

この様子だと、、

対処法は、、無い、って感じデスカ…?

すると…

看護師さんは、

「そのうち出なくなるでしょ、それまでガーゼで止めておいて〜、って言われた…」

と言った。

まるで他人事のような。。

看護師さんは、胸毛先生のその返答に少しイラッとしたのか、

「いやいや、、」

「こんなに排液が出てきているのに、どうしたらいいわけ…!?」

そう言いながら、看護師さんは処置を進めた。

今思い返すと、手術後嘔吐を繰り返した時だって、胸毛先生は最後まで自分から原因を説明することなく、結局それで終わり…

“十二指腸を触っちゃったのが原因”っていうやつね。。

私は胸毛先生直接ではなくて、看護師さん経由で聞いたから。。

もう終わったことを、ああだこうだ言っていても仕方ないのはわかってるけど…

スミマセン、、愚痴を言ってしまって。。

排液が漏れ出す度にナースコールを押して、看護師さんに病室まで来てもらって、ガーゼを貼ってもらって、ひたすらガーゼに排液を染み込ませて…

この処置を1日に何度も何度も繰り返した。

このお陰と言ったらなんだけど、この日の日勤担当の看護師さんと話す機会が増えて、自然と仲良くなった。

思い出せない”あの顔”

そして…

ドレーンからの排液漏れが少し落ち着いたところで、一旦病棟内をお散歩することにした。

いつも通り病棟内を歩いていると、どこかで見覚えのあるような、ないような、、

そんな男性の先生と目が合った。

なんか、、

どこかで会ったような…

話したことはないと思うけど。。

でも、、

なんか”あの顔”見たことがあるような…

全く思い出せない。。

『私たち、どこかで会ったことありましたか?』

そんな風に聞きたくなったけど…

いやいや、、これじゃまるでナンパ。。笑

もし初対面だとしたら結構気まずい。

それに急にそんなことを聞かれた方は、きっとドン引きするよね。

こういう不思議なこともあるものなんだな、と思いながらそのまま病棟内をお散歩した。

叫び声の主

夜。

消灯時間前。

この日も、りなさんとナースステーション前にある椅子に座って、プチ女子会を開催した。

『りなさん』って誰だっけ?

っていう人は、この回のお話を読んでね!

私の闘病日記vol.38
『病棟内フレンド』

私の闘病日記vol.38〜膵腫瘍手術編〜『病棟内フレンド』 今回は… 私の闘病日記vol.38 『病棟内フレンド』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方はこ...

『2.りなさん』を読んでね!

お互い今日あった出来事などをお話しした。

私はもちろん『ドレーン排液漏れ出し事件』の一連のお話。。

すると…

ナースステーションから近い病室から、おじいちゃん患者さんが出てくるのが視界に入った。

次の瞬間!!

「看護師さーーーーん!!」

「看護師さーーーーん!!」

と、おじいちゃん患者さんは叫び始めた。

こ、、この叫びは……

聞き覚えのある叫び声だった。

というのも…

「看護師さーーーーん!!」

「看護師さーーーーん!!」

と叫んでいる声が、よく自分の病室まで聞こえてくることがあったから、

あっ、、

今日も叫んでる。。

一体誰が叫んでるのかな…

と思っていたところだった。

ナースステーションにいる看護師さんも、

また叫んでる……

と言わんばかりに、そのまま仕事を続けている。

誰が叫んでいるのか、やっと判明いたしました。。

主治医の安心感

りなさんと女子会中、主治医(大腸外科)が夜の回診のため病棟にやってきた。

「あっ!先生、こんばんわ〜」

と、りなさんが声をかけると、主治医がこっちに歩いてきた。

しばらく3人でお話しをして…

私、この時間が結構好きで。。

りなさんや主治医とお話しをする、この時間が…

心が安らぐというか、満たされるというか。

安心感に包まれるようで、1人じゃないって、そう思えるというか。

今回の手術入院のメインは膵臓。

回診などは主に肝胆膵外科。

肝胆膵外科メインの胸毛先生がいる手前か、主治医が病室に来ることは少ない。

だから主治医に聞きたいことがあっても、病棟内をお散歩している時のタイミングでしか聞くことができない。

肝胆膵外科じゃなくて、今回も大腸外科がメインだったらよかったな…

やっぱり私、、

そんなことを考えていると、気づいたらもう言葉に出していた。

「やっぱり先生が1番安心する…」

と。。

すると…

時が一瞬止まったかのように、その場が静まり返った。

あっ…

私、、今とっさに
何て、言った……?

ほぼ無意識。

すると…

りなさんは主治医の方を見て、

「だって〜、先生っ!!」

と笑顔で言った。

主治医は、一瞬驚いたかのような表情をしたあと、

「ありがとうございますっ」

と言った。

自分を診てくれる先生が、主治医で本当によかった。

主治医からの安心する言葉1つ1つが、いつも気持ちを楽にしてくれる。

先生、いつも本当にありがとう。。

それからしばらく3人でお話しをしたあと、主治医は再び夜の回診へ戻って行った。

「もう消灯時間が近いから、私たちももう病室に戻ろうか!」

と、りなさんが言ったのをきっかけに、バイバイしてそれぞれの病室へ戻った。

退院予定日、決定

2019年4月12日。

『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』

術後11日経過。

この日、同じ病室に入院していたハタ皇子が退院してしまった。

カーテン越しから、ハタ皇子の声がもう聞けないと思うと少し寂しい。。笑

そして…

ついに今、入院しているこの病室で私が1番の古参となった。

周りの患者さんは、どんどん入院してきては退院していってしまう。。

私は一体、いつになったら退院できる…?

すると…

「櫻根さん〜」

と声がしたあと、病室のカーテンが開いて胸毛先生が入ってきた。

ついに!!

退院予定日決定!

パチパチパチパチ……!!!

ようやく私にもこの時が来た。

胸毛先生曰く…

このまま合併症もなく過ごすことができれば、あと5日後には退院できるとのこと。

5日後、、デスカ……

あと5日もここで過ごさなきゃいけないのね。。

そう思ったけど、あと5日間の入院生活楽しもうと決意した。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.39
『ドレーン大量排液事件』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.40
『もやし先生との再会』

私の闘病日記vol.40〜膵腫瘍手術編〜『もやし先生との再会』 今回は… 私の闘病日記vol.40 『もやし先生との再会』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話を読んでいない方...

ぜひ、読んでね!!

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最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように