今回は…
私の闘病日記vol.39
『ドレーンからの大量排液事件』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、人生を生きていれば誰もが悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』をしてしまう人だっています。
何か、もう、消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で全部『摘出』してしまったので、日常生活でも不便なことが多い。
(病気がなくて健康な人は、いいなぁ…)
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.39
『ドレーンからの大量排液事件』
をお話していきたいと思います。
新人看護師のお勉強会
手術から9日後。
いつも通り、お昼ご飯を食べ終える。
すると、
病室に、看護師さん数名が入ってきた。
その中には、
前回の入院の頃からお世話になっている看護師さんと、
まだナース服が着なれていない、新人と思われる看護師さんが数人いた。
新人看護師さんのお勉強会を、何故か私の病室ですることになったみたいで。。笑
どうやら今回の内容は『身体抑制』のお勉強らしい。
実際に、私が何をするとかそういうわけではなく、
ただベッドの上に座って、お勉強会をしているのを見ているだけ。。
ちょっと気まずい。。笑
何をしてていいのかわからなくて。笑
ベッドの下に何か敷いて、それを踏むとサイレンが鳴るとかなんとかで、
自分にはさっぱり意味がわからなかったけど、
これも、お勉強の1つなのかぁとか思いながら、その姿を眺めていた。
すると、
ベテラン看護師さんが慌てた様子で、病室に入ってきた。
(次はなに…!?)
すると、看護師さんは
「なんだ…お勉強会だったのね!」
「”櫻根さんの病室で身体抑制”って書いてあったから、何かあったのかと思ったよ!」
と言われた。
約30分くらいかな?
お勉強会は、無事に終了した。笑
病棟の日常
この頃は、4月ということもあって、
新人看護師さんが、ベテラン看護師さんから
業務内容などを教えてもらっている様子を、よく見かけるようになった。
1人のベテラン看護師さんにつき、約2人の新人看護師さんを連れて、
一緒に回診などに来ていた。
(新人さん、大変そうだなぁ…)
そう思いながら、病棟内をお散歩していると、
少し遠くの方で、胸毛先生が歩いているのを見つけた。
気付かれないように、そーっと隠れようとしたものの…
胸毛先生がこっちに気付いてしまった。
(あ、、やべっ…)
ついに、目が合ってしまった。笑
すると、
案の定、胸毛先生は手を振ってバイバイしてくる。
顔が引き攣りそうになるのを抑えながら、
笑顔でお辞儀をして、なんとかその場を凌いだ。
(はぁ…)
ため息。。笑
そのまま自分の病室に戻った。
ベッドの上でゴロゴロしていると、同じ病室に新しい患者さんが入院してきた。
その患者さんの声が…
アニメの『銀魂』に出てくるハタ王子にすごく似ている。笑
わかる人にはわかるはず。笑
笑いが止まらん。。笑
ドレーンからの排液
術後9日から、ドレーンから信じられないほどの排液が漏れ始めた。
出てくる排液の量が多すぎて、ドレーンの切り口にガーゼを当てていても、
すぐに、ガーゼがビショビショになってしまう。
それも、服にも染み込んでくるほどだった。
あの時、ドレーンを中途半端に切らないで、
そのまま、点滴スタンドにかけておいていたら、
こんなに大変な思いをしなくても済んだのに。。
(もう!!胸毛先生…!!)
前回の入院の時は、ストマの漏れがひどくて、
今回は、ドレーンの排液漏れがひどくて、
もう本当に嫌になっちゃう。。
自分でも対処しても仕切れなくて、結局ナースコールを押す。
数秒した後、看護師さんはすぐに来てくれて、出てくる排液の処置をしてくれた。
でも、次から次へと排液は止まらず出てきてしまう。
(困った、、もうどうしたらいいの…)
この処置を何回も、またかまたかと思うくらい、1日中繰り返した。
親身になってくれない胸毛先生
看護師さんも、もうどう対処したらいいのかわからなくなって、
「胸毛先生に、どうしたらいいのか聞いてくるね」
※実際には、”胸毛先生”とは言ってないよ。笑
と看護師さんから言われて、しばらく待つことにした。
数分後。。
看護師さんが病室にやってきた。
すると、
「そのうち出てこなくなるから、それまでガーゼで止めておいて〜って言われた…」
と。。
まるで他人事のような。。
看護師さんは、胸毛先生のその返答に少しイラッとしたのか、
「いや、こんなに排液が出てきているのに、もうどうしたらいいの!!」
と言いながら、処置を進める。。
手術後のあの吐き気地獄の時だって、
胸毛先生は、最後まで自分から何も原因すら説明しないで、結局それで終わり…
もう終わったこと言っても、仕方ないけどさ。。
愚痴失礼しました。。笑
ナースコールを押して、病室に来てもらって、、
ドレーンからの排液の処置してもらって…
これを1日に、何度も何度も繰り返す。
このお陰と言ったらなんだけど、
看護師さんと話す機会が増えて、自然と仲良くなった。笑
思い出せない”あの顔”
そして一旦、ドレーンが落ち着いたところで、病棟内をお散歩することにした。
いつも通りのコースを歩いていると、
どこかで見覚えのあるようなないような、男性の先生と目が合った。
(なんかどこかで会ったような気が…)
(多分、話したことないと思うけど…)
(でも、、なんか”あの顔”見たことがある…)
思い出せない。。
「私たち、どこかで会ったことありましたか?」
と聞きたくなったけど、
もし初対面だとしたら、結構気まずいし、、
急にそんなこと聞かれた方は、きっとドン引きするよね。笑
だから、そのままスルーしてお散歩した。笑
叫び声の主
夜、消灯時間前。
りなさんと、ナースステーション前にある椅子に座って、
今日の『ドレーン排液漏れ出し事件』の一連をお話しした。
『りなさん』って誰だっけ?
っていう人は、この回のお話を読んでね!
すると…
ナースステーションから近くの病室から、おじいちゃんが出てきて、
「看護師さーーーん!看護師さーーーーん!」
と呼んでいる。
(あれ、この声は…)
よく自分の病室まで、
「看護師さーーーん!看護師さーーーーん!」
っていう声が聞こえたことがあったから、
一体誰が叫んでるんだろう…
と思っていたところだった。
やっと誰が叫んでいるのか判明した。笑
主治医の安心感
りなさんとお話ししていたら、主治医が夜の回診のため病棟にやってきた。
「あ!先生〜!こんばんわ!」
と、りなさんが声をかけると、主治医がこっちまで歩いてきた。
3人でしばらくお話した。
今回、膵臓の手術がなかったら、胸毛先生とも会うこともなかったし、
膵臓メインの胸毛先生がいる手前、主治医が病室に来ることも少ないし。。
病棟で、お散歩している時のタイミングでしか、
主治医に聞きたいことがあっても、聞くことができない。
今回も胸毛先生メインじゃなくて、主治医がメインだったらよかったなぁ。。
そしたらきっと、
手術の後も、吐き気であんなに辛い思いもしなかっただろうし、
ドレーンから排液が漏れて、大変なことにもなっていなかったかもしれない…
そんなこと今更言っても仕方ないけどさ。笑
主治医と話している時に思った。
自分を診てくれる主治医が、先生で本当によかった。
主治医からの安心する言葉1つ1つが、いつも気持ちを楽にしてくれる。
先生。。いつもありがとう。。
しばらく3人でお話しして、主治医は再び夜の回診へと戻って行った。
「じゃあ、消灯時間が近いから、私たちももう病室に戻ろうか!」
と、りなさんが言ったのをきっかけに、バイバイしてそれぞれの病室に帰った。
退院予定日、決定
手術から11日後。
ついに、同じ病室にいたハタ王子が退院してしまった。
もう部屋越しに、声が聞けないと思うと少し寂しくなった。笑
今、入院しているこの病室で、私が1番の古株となった。笑
周りの患者さんは、どんどん入院してきては退院していってしまう。。
すると、病室に胸毛先生がやって来た。
そして、
ついに、退院予定日が決まった。
このまま合併症もなく過ごすことができれば、
あと5日後に退院できることがわかった。
率直な感想は、
あとまだ5日も入院しなきゃいけないんだ…
って感じ。。笑
でも、ついに退院予定日が決まって嬉しかった。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.39
『ドレーンからの大量排液事件』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
↓↓こちらから続きが読めます↓↓
ぜひ、読んでね!!
SNSもやっています!!
・X(旧Twitter)
・Instagram
『櫻根あゆ』で検索してね!
最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。