今回は…
私の闘病日記vol.7
『紹介された総合病院へ』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に
何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.7
『紹介された総合病院へ』
をお話していきたいと思います。
手術を受ける覚悟
2018年11月29日
大腸癌宣告を受けた次の日。
朝、目が覚めると同時に昨日のことを思い出した。
そうだった、、
私昨日、癌宣告されたんだっけ…
全然信じられないけど。。
昨日起きたことが全て嘘だったらいいのにな。
そもそも何でこんなことに…
とにかく今は病気のこと、癌のことは何も考えたくない。
だけど気が付くと頭の中は『癌』のことでいっぱい、そればかり考えていて。。
不安。
怖い。
これから先、
どうなっちゃうの…?
もうこれ以上、誰も何も言わないで…
自分の心がボロボロに壊れていく。
つらくなって泣きそうになるのを堪えて、自分に“大丈夫、きっとなんとかなる”、そう言い聞かせた。
せっかく優しくて良い先生に出会えたと思ったのに、また病院も変わっちゃうし先生も変わるなんて。
またスタート地点に戻ってしまったというか、リセットされたというか…
一からまたやり直し。。
私、、
乗り越えられるのかな……?
他の重い病気に比べたら私は初期の癌だし、治療さえ受ければ良くなるのかもしれないけど、、
やっぱり『癌』って言われると、さすがに怖くて。。
それにパパと自分の状況が重なって、私もパパみたいに…
そう考えてしまったり。。
当分の間は、定期的に内視鏡検査で大きくなったポリープを取ってもらっていればいいと思っていた。
自分が癌になるとか、そんなのあるはずないって…
絶対ありえないって。。
それに突然、癌だなんて言われてもどうしたらいいのかわからないよ。。
大きい病院を紹介されて、入院や手術をしなきゃいけないくらいだったら、もう1年に何回でも内視鏡検査やってもいいから、なんとか大腸全摘をしなくてもいい方法はないのかな…?
もっともっと普段の生活の中で、いろいろなことに気をつけていたら、今回の結果は違っていたのかな…?
でもこれ以上、一体何に気をつけたらいいのか正直分からない。。
どれだけ願っても現実は変わらないし、もう頑張るしかないんだよね。
大きい病院で入院とか手術するなんて想像すらしたくないけど、乗り越えなきゃいけないんだよね。
それに…
『家族性大腸腺腫症(FAP)は、将来大腸全摘の手術をしなきゃいけない』
前に先生にそう言われていたから、どうせいつか手術しなきゃいけないんだったら、今手術しておいた方がいいのかもしれない。
嫌なことは、さっさと先に終わらせておいた方があとで楽だし。。
なんでもプラスに良い方向に考えないと、自分がダメになってしまうようで怖い。
無理やりポジティブシンキング。
前向きな思考、肯定的な考え方で過ごせたらどれだけいいか。。
癌になったけど手術さえすれば、きっとこれからも変わらずに生活できるはず。
手術さえすれば、これから先も生きることができる。
手術さえすれば生きられるのに、生きられる方法があるっていうのに…
…
どうしようもなく
死にたくなった。
いくら考えても解決することではないし、考えたって仕方ない。
“手術しなきゃいけなくなった”
ただそれだけのこと。
これから起こるであろう、悪い未来を想像すればするほど怖くなるのはわかっている。
もう先生の話も何も聞きたくない。
自分の病気のことなんか、何も知りたくない。
自分がこれからどうなるのかも…
どうして…?
なんで私、病気なの…?
何だか悔しくて、つらくて、苦しくて。
今すぐにでも逃げ出したくて。
誰か助けて…
泣いても喚いても仕方ない。
そんなことをしたって、現実は何一つ変わらないのだから。。
それでも…
手術を受ける覚悟を
決めなきゃいけない。
どんなに厳しい困難にも立ち向かう覚悟を。
もう現実から逃げることはできない。
そして…
大腸癌を宣告されてから5日後。
紹介された病院へ、家族と一緒に行くことになった。
ドキドキの初診
大腸癌宣告を受けてから、5日後。
2018年12月3日
これから私はどうなるのか…
不安で不安で仕方なかった。
だけど…
いつものように平常心を保ち、あまり深く考えないようにした。
家族と一緒に電車に乗って、先生から紹介された大きい病院へ向かう。
電車の中って、いろいろな人がいるけど…
これから仕事へ行くのかスーツを着ている人だったり、友達に会いに行くのか、オシャレな格好をしてスマホの画面をじっと見つめている人だったり。。
この電車に乗っている人たちの中で『病気』や『癌』と診断されたことがある人は、自分以外にどれくらいいるんだろう…?
自分が『癌患者』だなんて思いたくない。
この現状を信じることなんて、もちろんできない。
健康っていいな…
元気っていいな…
病気じゃないっていいな…
今まで22年間生きてきた中で、こんなふうに思ったことは一度もなかった。
20歳の時に家族性大腸腺腫症(FAP)っていう病気を診断されて、ずっと通院はしてきたけど、、
私、元気だったし。。
半年ごとに内視鏡検査をするのは大変だったけど、私、、
めっちゃ元気だったよ……
普通に元気に過ごしていたのに、癌になったなんて信じられると思う…?
やばい…
泣きそう……
涙が溢れてきそうなのを必死に堪える。
大丈夫、きっと大丈夫。
なんとかなる、、よね…?
そんなことを考えていたら、あっという間に病院の最寄り駅に着いた。
駅から5分程歩いたところで、ついに…
病院に到着……!!
とうとう来てしまった。。
病院の中へ入ると…
先生や看護師さん、患者さんがいっぱいいた。
まぁ、病院だから当たり前なんだけど。。笑
自分がこの病院で入院や手術をすると思ったら、一気に怖くなってきた。
どうしよう…
私、、やっぱり無理……
緊張や恐怖からか、思わず足がすくんだ。
でも、もう現実から目を背けることはできない。
諦めるしかない。
そう思った。
先生からもらった紹介状を受付の人に渡して、診察券を作ってもらった。
受付の人は、
「外科外来へ行ってくださいね〜」
と言った。
外科、、ですか……
なんて言ったらいいのかわからないけど、ショックというか。。
外科のイメージがもう『The手術』っていうか『お腹を切る』っていうイメージが強くて。。笑
そして…
そのままエスカレーターに乗って、外科外来へ向かう。
広くて綺麗な病院だなぁ、なんて思いながら歩いていく。
外来の待合室に着いたあと、また受付を済ませて呼ばれるまでひたすら待つ。
っていうか、、
混みすぎなんですけど…
待合室は、患者さんたちで溢れかえっていた。
自分の受付番号が呼ばれるまで、家族と話をして待つことに。
それからどれくらい時間が経ったのかわからないけど、ずっと待っていても呼ばれる気配は全くなく…
予約をしていないからかな、、?
まだかな、まだかな…
もう早く
家に帰りたい……!!
すると…
やっと自分の受付番号が電子掲示板に大きく表示された。
わっ…
呼ばれた……!!
一気に緊張感が増す。
椅子から立ち上がって、指定された番号の診察室に入った。
チャラ男先生との出会い
診察室のドアを開けて中に入ると…
男性の先生が椅子に座って待っていた。
首元を見ると、、
結構チャラめの
ネックレス。。笑
お互いに軽く挨拶を交わして、椅子に座るように促された。
えっっっと……
そのネックレス、、
もうね、こうなるとネックレスにしか目がいかないというか。。笑
待って待って、ちょっとそれはさすがに…
チャラすぎるよ、先生。笑
ちょっと、、不安です。。
ということで、これ以降『チャラ男先生』と書いていきます。笑
そして…
チャラ男先生からいくつか質問された。
・今の症状
・家族構成
・既往歴など
約2年半の間、内視鏡検査でポリープを取ってもらっていたことなど、今までのことを細かく伝えた。
それから…
やっぱり1番伝えなきゃいけないことは、パパのこと。
30代で大腸癌に罹患して、亡くなったこと。
私は確実に遺伝だと思うけど、パパの両親に関しては何もわからなくて。
パパのママは、若い年齢で亡くなっていて、多分病気、、だったのかはちょっとよくわかっていないというか。。
パパのパパは、今どこにいるのかどうしているのかは、わかっていないみたいで。
生きているのかさえわからない。。
もちろん私は、パパの両親には一度も会ったことがないし。。
どういう人かもわからない。。
もうね、わからないことだらけ…
話を戻しまして…
チャラ男先生が言うには、どうやら今日は手術の日程を決めるのではないらしく、、
大腸全摘手術をする前に、何日かに分けていろいろな検査をしなきゃいけないとのことだった。
その検査の予約だったり、あとは、、いろいろ話を聞いたり。
手術前に様々な検査をする理由について、チャラ男先生は、
「他の臓器に病気はないか、転移はしていないかなどを調べるためです」
と言った。
手術前に何の検査を受けるのかというと…
【今日受ける検査】
・採血
・レントゲン
・呼吸機能検査
・尿検査
【明日以降受ける検査】
・大腸内視鏡検査
・胃カメラ
・注腸検査
・造影剤CT
・甲状腺エコー
・PET検査
こう見ると、結構ある。。笑
今までやったことのない検査もするということで、少し不安になった。
しかもまた、、
地獄の大腸内視鏡検査……
本当、最悪でしかない。。
そして…
「初日の今日は、採血やレントゲン、呼吸機能検査と尿検査をしていただいて…」
とチャラ男先生は言った。
えっっっ……
今日4つも検査するの…
どうやら今日この4つの検査を受けたあと、結果を聞いたら家に帰ることができるらしい。
もうこれは速攻で検査終わらせて家に帰ろう…
それから診察室から出て、それぞれ検査するところへ行き、順調に検査を終わらせていった。
1番大変だったのは、呼吸機能検査。。
私、この検査本当に苦手すぎて。笑
フゥーーーーーーッッッッ!!!!!
って筒の中に息を思いっきり吹き込むやつ。
肺が潰れるくらい、最後の極限まで息を吐き続けるやつね。。
うまくできなさすぎて、何回もやり直しになった。。笑
もう二度とやりたくない。笑
そして。
やっと検査終わった…!!
今日やらなければいけない検査を全て終えて、また待合室で呼ばれるまで待つ。
病院内を歩き回って意外と疲れた。
早く呼ばれないかな…
すると、数分後。
電子掲示板に自分の受付番号が表示されて、さっきと同じ診察室の中へ入った。
大腸内視鏡検査予約
チャラ男先生から、今日受けた4つの検査結果を聞く。
「今回受けてもらった検査は、全て異常なかったですからね〜」
とチャラ男先生は言った。
よかった……!!!
とりあえず安心。。
受けなければいけない検査は、残りあと6つ。
全ての検査の予約をとったあと、チャラ男先生から検査の予約票をたくさん受け取った。
検査の内容だったり同意書、注意事項などが書かれた紙の束。
めっちゃたくさんある……
すると…
「検査の結果は僕からではなくて、◯◯先生から聞くことになりますからね」
とチャラ男先生は言った。
へぇ……
そうなんだ、、
まぁいいけど……
ということは、チャラ男先生は私の担当医ではないってこと…?
手術とは関係ないってこと…?
わかんないけど、まぁ、、いっか。。笑
チャラ男先生が言う◯◯先生って、どんな先生なんだろう…
怖い先生だったら嫌だな。。
あと、あまり笑顔のない先生とかだったら嫌だな。。
それから一通り説明が終わったあと、チャラ男先生から、
「看護師から内視鏡検査の説明があるから、待合室で待っててくださいね」
と言われた。
そのままお礼を言って、診察室から出た。
待合室の椅子に座って、看護師さんが来るまで待つ。
すると…
診察室から出たあとすぐに看護師さんが歩いてきて、大腸内視鏡検査の説明が始まった。
「2リットルの下剤を飲まなきゃいけなくて…」
やっぱり、、
そうなりますよね……
『大腸内視鏡検査=2リットル下剤』
もちろん、わかってはいたけどね。。
また、あの2リットルの下剤を飲まなきゃいけないなんてね…
もう本当に、、最悪……
前日の夜に飲む錠剤『酸化マグネシウム』、水に混ぜて飲む『ピコスルファートナトリウム』と、検査当日の朝に飲む地獄の2リットル下剤。
この病院で扱っている2リットルの下剤は、基本『ニフレック』。
ニフレックに関しては、一度も飲んだことがなくて…
全部飲めるか不安。。
だけど!!
ここで看護師さんから朗報。笑
「種類を変更することも可能なので、希望する下剤はありますか?」
と看護師さんは言った。
えっっ!!
下剤の種類選べるの……!?
もうこうなったら、全部飲める自信なんてないけど…
マグコロール一択でしょ!!
とりあえず『マグコロールP』は多少飲むの慣れてるから。笑
あと味もそんなに悪くはない。
激不味い……!!
っていうほどではないからね。笑
それにしても、ついこの前内視鏡検査を受けたばかりなんだけどな。。
また検査をしなきゃいけないのか…
その上、2リットルの下剤も飲まなきゃいけないなんて、これ以上憂鬱なことはない。
看護師さんからの内視鏡検査の説明を受けて、この日はそのまま家に帰った。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.7
『紹介された総合病院へ』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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