今回は…
私の闘病日記vol.8
『回復に向かっていく身体』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話の続きになります!
前回のお話を読んでいない方は、下に貼っておくので、ぜひこちらから読んでくださいね!

ぜひ、読んでね〜!
そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.8
『回復に向かっていく身体』
をお話していきたいと思います。
それでは!
ラブラドールの女医さん
2019年2月7日。
手術から3日後。
起床時間と共に、採血を済ませた。
そして…
お昼頃、レントゲンに呼ばれた。
もう車椅子は使わずに、1人でレントゲンを撮りに行けるところまで、体は回復した。
点滴スタンドと共に病室を出る。
最初は、レントゲン室まで1人で行けるか少し心配だった。
途中で具合悪くなったらどうしよう、とか。
でも、病院には誰かしらいるから、その時はその時で、どうにかなるとして…
レントゲン室に行く途中で、迷ったらどうしよう、とか。
さすがにそれはないか。笑
何回か行ってるし。
そして…
それから無事に、レントゲンを撮り終えて、病室に戻ってくることができた。
(よかった…!!)
手術から3日経つと、スムーズに歩けるようになってきた。
病棟散歩に行く前は、管とかを整えたりしなきゃいけなくて大変だけど、
看護師さんに手伝ってもらわなくても、1人で散歩に行けるようになった。
すると…
同じ大腸外科の女医さんが、手術した傷の確認をしに病室にやってきた。
世間話をしている途中、なぜか犬の話題になって、女医さんは
「昔、ラブラドールレトリバーを飼っていたの」
と言った。
私もゴールデンレトリバーを飼っていることを伝えると、話が一気に盛り上がった。
病院の先生って、何だかお堅いイメージだったから、こんなふうに世間話もするんだな、、と思った。
医者も人間だもの。。
(めっちゃ優しいし、いい先生…)
それから病棟を歩いていると、女医さんは会うたびに声をかけてくれるようになった。
夜の睡眠薬
夜、なかなか眠れなかった。
すると…
夜勤担当の看護師さんが、夜の見回りのため病室に来た。
私が起きているのを見つけると、
「あれ…眠れないの?」
と声をかけてきた。
「全然眠れなくて…」
と看護師さんに伝えると、
「ちょっとだけ一緒に、夜の病棟を散歩しようか」
と言ってくれた。
(優しすぎる…けどなんか申し訳ない…)
管や点滴を看護師さんに整えてもらって、一緒に病室を出る。
病室から一歩出ると、昼間よりも薄暗くて静まりかえっていた。
いつも賑わっているナースステーションも、看護師さんは数人しかいなくて寂しい雰囲気だった。
夜の病棟散歩は何だか特別感がある。
一緒に歩いてくれている看護師さんと、何気ない会話をたくさんした。
そして…
看護師さんは仕事に戻って、ナースステーション前にある小さいソファで少し休むことにした。
大きい窓から見える夜景を見ながら、ぼーっとする。
(早く家に帰りたい…)
(みんなと同じように普通の生活がしたい…)
普通が1番幸せ。
健康以上に幸せなことなんてない。
健康第一。
そんなこと昔から思っていた。
思っていたけど、自分が癌になってからは、健康ということがどれだけ大事なことなのか、すごく痛感したというか。。
頭の中でグルグル考えていると、だんだん眠くなってきた。
看護師さんに、
「そろそろ眠れそうだから、病室に戻ろうかな…」
と伝えて一緒に病室に戻る。
看護師さんにお礼を言って、寝る準備をした。
でも…
さっきまで眠れそうと思っていたのに、やっぱり全然眠れなかった。
(ヤバイ…このままじゃ朝になっちゃう…)
すると…
また看護師さんが病室に来た。
「もし眠れないようなら、睡眠薬入れようか?」
と言われた。
(睡眠、、薬…?)
このままだと、朝になってしまう。
時間が経っても眠れそうになかったから、そうしてもらうことにした。
少し待っていると…
看護師さんが病室に戻ってきて、手元を見ると注射類が乗ったトレーを持っていた。
点滴から、睡眠薬を少しづつ入れていく。
睡眠薬が入ると…
眠くなってきたような、眠くなってないような、何とも微妙な感じになった。
看護師さんは、
「立ち上がるとフラフラして危ないから、トイレ行く時はナースコールで呼んでね」
と言って、ナースステーションへ帰っていった。
でも…
それから時間が経っても、なかなか眠れなかった。
(すぐには効かないのかな…)
ベッドの上で羊を数えたり。。笑
眠れるように頑張ったけど、結局眠れない。
トイレに行きたくなって、ナースコールを押そうと思ったけど、
わざわざ看護師さんを呼んで、また病室に来てもらうのはさすがに申し訳ない。。
しかも、全然眠くないしボーッとしているわけでもないから、別に1人でも行けるだろうと思い、トイレに行く準備をする。
(睡眠薬入れてもらったけど、全然楽勝…!!)
ベッドの脇に座って、立ち上がる。
すると…
自分でもビックリするくらい、体がフラフラしてその場に倒れそうになった。
看護師さんの言った通り、フラフラして危なかった。
そのまま静かにベッドに横になる。
(やっぱり睡眠薬効いてるんだ…危なかった…)
そして…
ナースコールを押して、看護師さんが病室に来るのを大人しく待つことにした。
看護師さんはすぐに病室にきてくれて、無事にトイレを済ませることができた。
それから…
ボーッと天井を見ながら考え事をしていると、気づいた時にはもう朝になっていた。
ストマちゃんのスパルタ指導
手術から4日後。
この日、初めて自分でストマを交換する日。
手術の傷跡が痛々しい。。
傷をじっくり見たのは、この日が初めてだった。
横に小さく切られた5つの傷。
ストマの位置に切られた少し大きめの傷。
(本当に手術したんだ…)
改めて実感した。
ストマを交換する上で、必要な道具一式を机の上に置いていく。
それぞれの道具の使い方を、特別看護師のストマちゃんから教えてもらう。
ストマちゃんから、
「私はスパルタだからね!」
「教えたあとは、できるまで手は貸さないから!」
とかとか。。
いろいろ言われたけど、気にしない気にしない。。
机の上には…
・ストマパウチ(センシュラ1イレオXproプラス)
・面板を剥がすリムーバー
・清浄クリーム(リモイスクレンズ)
・シール
・専用のハサミ
・ガーゼ
・粉状皮膚保護材
などなど…
たくさん使うものがあって、頭が混乱しそうになった。
ひとつひとつの道具を、どのように使うのか全くわからなかった。
慣れるまでかなり時間がかかりそう。。
ちゃんと自分でできるようになるのか。。
不安でいっぱいだった。
ストマちゃんから、今付けてあるパウチを剥がすところから順番に教えてもらう。
難しいし、交換中に便が出てきたらどうしようという不安。。
とりあえず、めんどくさい。。笑
冬は悲惨かも。
寒いから。。
そして…
教えてもらいながら、やっとストマを交換することができた。
やったことない事とか、慣れない事をするのってすごく疲れる。
ストマは2、3ヶ月の期間限定。
後に閉鎖する予定。
(きっとストマに慣れた頃、閉鎖するんだろうな…)
意外とスムーズに交換できて、ストマちゃんから褒められた。
パチパチ…!!
尿道カテーテル抜去
手術から4日目にして、尿の管が取れることになった。
尿の管を取ってもらうと、すごくスッキリした。
(最高…!!少し身軽になったかな…)
それでもまだ、お尻の管や傷口に刺さっているドレーン、点滴が残っている。
でも…
あと少しの辛抱だと思って、取れるその日まで気長に待つことにした。
管1つ無くなっただけで、少し身軽になった気がした。
それに、どんどん身体が回復に向かっている気がしてちょっと嬉しくなった。
手術から5日後。
やっと体を自由に動かせるようになってきた。
同室のおばあちゃんは、手術が終わってからまた絡んでくるようになった。
その度に嫌な気持ちになるけど、何とか退院の日まで耐えないといけない。
まだ動いたり笑ったりするとちょっと痛いけど、じっとしていれば痛みは全く無い。
このまま頑張ろう〜!!
飲む・食べることの幸せ
手術から5日経つと、口から水分を摂れるようになって、昼から流動食が始まった。
手術が終わってから、ずっと喉が渇いていた。
とにかく、早く何かを飲みたくて仕方なかった。
そして…
手術が終わってから初めて水を飲むと、今まで生きてきた人生の中で1番美味しく感じた。
(水ってこんなに美味しかったっけ…!?)
たった1週間くらいなのに、飲むということがすごく久しぶりのように感じた。
幸せ…!!
お昼の時間になると、看護師さんが流動食を持ってきた。
「最初だから、ゆっくり食べてね」
と言われた。
だけど…
お腹が空き過ぎて、箸が止まらなかった。
流動食だったから特別美味しいってわけではなかったけど、久しぶりのご飯でついテンションが上がってしまった。
結果…
一気に食べすぎちゃって、後からすごく苦しくなってしまった。。
(少しの量しか食べてないのに、こんなに苦しくなるなんて…)
ずっと数日間点滴だけで、何も飲めない食べれない生活がようやく終わった。
飲める幸せ、食べられる幸せ。
美味しく飲める食べれるって、すごく幸せなことだなと思った。
もう痛みもだいぶ楽になってきた。
食べたり、歯を磨いたり、身の回りの整理整頓、歩くことが入院する前の時と同じようにできるようになってきた。
でも…
流動食を食べ始めてから、ストマのパウチに排泄物が溜まるのが早くなった。
グニュグニュと食べたものがどんどん出てくる。
食べたものが出てくる時の変な感じが、何とも言えないくらい気持ち悪くて全く慣れない。
ついつい、出てくるのをじっと見てしまう。。
(私の体の中、一体どうなっちゃってるんだろう…)
夜に寝ている時も、溜まりすぎて袋が破裂していないか、漏れていないか、不安になってあまりよく眠れなくなった。
寝てもすぐに目が覚めてしまうというか。。
家だとぐっすり眠れるのかな…?
一応、寝不足にはならないように、気をつけているけど。。
手術ってこんなに大変だなんて、思ってもいなかった。
家族も毎日お見舞いに来てくれて、本当に感謝しかない。
自分の体から、臓器が1つ無くなったなんて全然実感が湧かなかった。
『お義父さんと呼ばせて』で暇つぶし
手術から7日後。
ちょうど1週間…!!
『ビーフリード』という点滴をやっと卒業することができた!
これで腕に煩わしいものがなくなった。
点滴が取れたことによって、ご飯を食べる時とか何か作業をする時に、
いちいち腕を気にしなくてもいいということが、すっごい嬉しかった!
(やっと腕が自由になった〜!)
まさに解放されたような気分。。
でも…
相変わらず同じ病室のおばあちゃんは、勝手にカーテンを開けて入ってくる。
しかも、私の机の上に肘をついて話し始めて、、
なかなか自分のベッドに帰ろうとしない。
話も長いし、もういい加減、我慢の限界を感じた。
(でもだからといって、こんなこと看護師さんに相談してもいいのかな…)
私が先に退院するか、おばあちゃんが先に退院するか。。
それしかおばあちゃんから逃げられる方法は、、きっとない。
退院まであと少しだと思うから、それまで我慢しようと決めた。
ストマの交換も、自分1人で順調にできるようになってきた。
入院期間が長くなるにつれて、暇に感じる時間が増えてきた。
そんな時は…
ネットフリックスにあるドラマ『お義父さんと呼ばせて』を観てた。
このドラマ、面白くて。笑
テレビでやっていた時も観てたんだけど、家族も好きでよく観てたなって。。
暇すぎて、病室でひとり笑って見てました。笑
お尻の鋭い痛み
手術から8日後。
この日は、お尻の管が取れる日。
大腸肛門外科の先生が病室に来た。
ちょうどお尻の管周辺が痛み始めていたから、タイミングがよかった。
管とお尻が繋がれている糸をグイッと引っ張りながら、ハサミでチョキチョキ切っていく。
(…!!!すっごく痛い!!!)
皮膚が張り裂けるような激痛が走った。
(早く終わって…もう痛すぎてムリ!!)
ずっと心の中で訴えた。
痛いのを必死に耐えながら、何とか乗り切ることができた。
ホッ…。。
時間的に考えると、そんなに長時間やっていたわけでもなさそうだった。
でも…
まさに長時間に及ぶ、鬼のようで地獄の時間だった。
まるで拷問。。
そういう時って、すごく長く感じるよね。。笑
(次の手術の時もお尻の管あったら嫌だな…)
次回の手術に不安になりながらも、とりあえず繋がっていた管が1つ無くなって嬉しかった。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.8
『回復に向かっていく身体』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
↓↓こちらから続きが読めます↓↓

ぜひ、読んでね!!
最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。