私の闘病日記

私の闘病日記vol.9『何度も繰り返されるストマ漏れ』

あゆ
あゆ
こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.9
『何度も繰り返されるストマ漏れ』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話の続きになります!

前回のお話を読んでいない方は、下に貼っておくので、ぜひこちらから読んでくださいね!

私の闘病日記vol.8
『回復に向かっていく身体』

私の闘病日記vol.8『回復に向かっていく身体』 今回は… 私の闘病日記vol.8 『回復に向かっていく身体』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話の続きになりま...

ぜひ、読んでね〜!

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、

『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.9
『何度も繰り返されるストマ漏れ』

をお話していきたいと思います。

それでは!

あゆ
あゆ
Let’s go!

初めてのストマ漏れ

ご飯は、ペースト状の流動食から普通食が出るようになった。

ここの病院食は、結構おいしいと思う。

シチューとか肉じゃが、チンジャオロースとか出たり。

あと牛肉の赤ワイン煮…

なんかオシャレ。。笑

病院食って味が薄くて不味いイメージだったから、、

想像とちょっと違った。笑

他の病院のご飯は、どんな感じなんだろう。。

ご飯は入院中の楽しみのひとつだったから、毎食どんなご飯が出るのか楽しみだった。

少しずつだけど、食べられる量もだんだん多くなってきて、確実に元気になってきていることを実感した。

そして…

手術から8日が経って、初めてストマから便が漏れた。。

漏れるなんて思ってもいなかったから、びっくり…

めっちゃ焦る。笑

でも…

幸いなことに、漏れに気付いたのが早かったため、服やベッドを汚さずに済んだ。

漏れに気づいた瞬間、速攻ナースコールを押して、看護師さんに漏れたことを伝えると、

すぐにストマちゃんが病室に来てくれた。

そのおかげで、すぐに処置してもらうことができた。

(あと少し気付くのが遅れてたら、ヤバイことになってたかも…)

初めてストマ漏れを経験して、改めてストマの大変さを思い知った。

それに…

今、ストマから漏れた!!

という感覚は全く無かった。

ちょっとストマ確認してみよう〜

くらいの気分で見てみたら、ちょうど漏れていることに気がついたから良かったけど…

本当にタイミングが良かった、、

(もしずっと気がつかなくて、寝てる時とかに漏れたらどうしよう…)

考えるだけで恐ろしい…

2、3ヶ月の期間限定だけど、何だか乗り越えられる気がしなかった。

早くストマ閉鎖したい…

腹腔ドレーン抜去

手術から9日目。

この日は、お腹に刺さっているドレーンが取れることになっていた。

同じ病室のおばあちゃんも、この日にドレーンが取れると言っていた。

すると…

おばあちゃんの病室に、先生たちがゾロゾロと入っていく。

いつもおばあちゃんの病室には、たくさんの医師たちが入っていくのがわかるけど、

そんな毎回、大人数で来なくてもいいんじゃないか…

なんて思ったり思わなかったり。笑

いいんだけどさ、別に。笑

おばあちゃんは、これからドレーンを抜いてもらうみたいで、病室でよくわからない実況をしていた。

「ドレーン抜く時、全然痛くないね〜」

「痛くはないけど、何か変な感じだね〜」

などなど。笑

相変わらず。。

すると…

自分の病室に大腸外科の先生が来て、ついにドレーンを抜くことに。。

ドレーンはお尻の管と一緒で、皮膚と管が糸で繋がっているようだった。

ドレーンを抜く前に、ハサミで糸をチョキチョキ切ってもらう。

それがチクチク痛くて痛くて…

やっぱり糸を切る時が1番痛かった。。

お尻の管の時よりは痛くなかったけど、苦痛な時間だった。

(もう一生やってほしくない…)

そして…

先生が、

「これからドレーン抜くけど、変な感じがするけど痛くないからね〜」

と言った。

ついに、ドレーンをニュルニュルっと引っこ抜かれる。

体の中に入っていた管は、結構長かった。

(こんな長いものが、自分の体の中に入っていたなんて…)

びっくり。笑

ドレーンを抜く時は、すっごく変な感じだった。

前に看護師さんから言われた通り、たしかに全然痛くはなかったんだけど。。

ただ…

抜く時に、変な感じがすると言うのは本当だった。

自分の想像だけど、多分、お腹に包丁を刺されて抜かれる時の感覚と似ているのかな、なんて。。笑

包丁で刺されたことないから、わからないけど、、笑

ドレーンがニュルニュルと抜けていく時、内臓の間を通って抜かれていくようで、一瞬息ができなくなるような感じがした。

なんて表現したらいいのかわからん。。笑

とにかく変な感じ!!

でも…

とりあえず、無事にドレーンがなくなって本当に良かった。

どんどん体が身軽になっていく。

嬉しい。。

史上最悪なバレンタインデー

手術から10日後。

もちろん、退院できるわけもなく、、

結局、病院でバレンタインデーを過ごすことになった。

世の中は、恋人たちがキラキラと賑わうバレンタインデー。

う、ぅ、羨ましい、、笑

でも…

病棟は、バレンタインデーとは思えないほど、いつもと変わらない日常。。

まるで、みんなとかけ離れた別の世界にいるように感じた。

それでも唯一、バレンタインデー気分になれたのは、当日の夜ご飯だった。

なんと…!!

ハンバーグにガトーショコラ…!

いつもよりも豪華なご飯だった。

病院食だよ!!

驚き。。笑

(まだ手術して間もない患者が、こんな豪華なものを食べてもいいのか…)

久しぶりに、好きなものを食べることができて、すごく嬉しかった。

そして…

手術してから10日が経った今日、ついにストマが暴走を始めた。

何度も何度も便が漏れて、何度もパウチの交換をしても漏れて、、

この日から地獄の日々が始まった。

漏れて、新しいパウチに交換しても、またすぐに漏れてしまう。。

何回も漏れ続けて、さすがにもう心が折れそうだった。

24時間、漏れていないかの確認。。

そればっかり。

不安、精神的に辛い。

漏れていることに気づいた時の最悪な絶望感。

ムカつく。

イライラしてばっかり。

全然思い通りにいかない。

病室で泣き叫びたくなる。

もうストマの漏れに関しては、どうしたらいいのか全くわからなかった。

漏れる度にナースコールを押して、看護師さんを呼んで、テープを貼ってもらったり応急処置をしてもらう。

ストマちゃんが病室に来てくれるまで、それまで何とか凌ぐ。

だけど…

パウチの上からテープを貼ってもらっても、便が面版からグングンと、潜り込んできてしまう。

(お願いだから、もういい加減止まって…)

泣きそうになりながら祈っても、便は全く止まってくれない。

すると…

ストマ周りの皮膚がチクチク痛痒くなって、赤く荒れてきてしまった。

ついに、びらんができてしまった。。

『びらん』とは?

ストマ周囲皮膚に生じた炎症のこと。
(かぶれ、ただれ)

水様便だと皮膚についた時に、びらんを起こしやすい。

とりあえず、ストマから便が漏れてこないように、看護師さんにテープを貼ってもらって応急処置してもらう。

でも…

時間が経つと、だんだんテープが湿ってきて、便が漏れてきそうになってくる。

(ヤバイ、、もう漏れる…早くストマちゃん来て…)

すると…

病室で泣きそうになりながら待っていると、やっとストマちゃんが来てくれた。

「もう無理だよ…!!もう心が折れそう…」

と、ストマちゃんに訴えると、

「大丈夫、大丈夫!これくらい大丈夫だから!」

(全然大丈夫じゃない…泣きそう…)

ストマちゃんに、急いでパウチの交換をしてもらって、何とか落ち着くことができた。

その日の夜。

いつも通り、病棟内をお散歩していると、回診中の主治医に会った。

「先生…ストマが何回も漏れて、、」

と、ストマの相談をした。

すると…

「そうですか…〇〇さん(ストマちゃん)に相談してみてね」

(相談しても、何回も漏れてきちゃうんだよなぁ…)

寝ている時でも、ストマは容赦なく漏れてくる。

だから…

少しでも目が覚めたら、ストマから便が漏れていないことを確認してから、また眠りにつく。

もちろん寝ている時以外にも、ストマが漏れていないかの確認は頻繁にしていた。

止まらないストマの暴走

ストマちゃんは結構な頻度で病室に来てくれて、一緒にパウチの交換を手伝ってくれた。

漏れるたびにいつも病室に来てくれて、、

感謝。。

ありがと…ストマちゃん。。

何度も何度も漏れ続ける原因として、もしかしたら、そのパウチが自分の体と合っていない可能性もあるということで、

『センシュラミオ1』という違う種類のパウチで試したりしたけど、結局漏れることに変わりはなかった。

もしかして、こんなに何度も漏れるのって私だけ…?笑

みんなどうなんだろう。。

ストマの友達が周りにいないから、誰にも聞けないわ…

何度も何度も便が漏れるから、夜もなかなか熟睡できなくて。。

もう心が耐えられないほど精神的に追い込まれて、病室でひとり静かに泣いた。

少しだけね。。笑

ストマは2、3ヶ月の期間限定(その後、閉鎖予定)だけど、

その2、3ヶ月さえもすごく長く感じるし、もうどうしたらいいのか全くわからなかった。

自分でもどうすることもできないし、

何でまた漏れるの?

って何回も泣きそうになったし、

こんなに新しいパウチに替えているのに、何度も漏れ続けることにイライラした時も多々あった。

これから2、3ヶ月の間、1日24時間ずっと、漏れを気にしてばかりの不安な毎日を過ごさなきゃいけないなんて…

これ、本当に慣れるの…?

そんなことばかりずっと考えてしまって、他に何も手につかなかった。

ただ、今わかっていることは、なんとしてでも閉鎖するまでの間、頑張って乗り越えるしかないということ。

それだけだった。

先のことを考えれば考えるほど嫌になる毎日…

そんな日々が少しの間続く。

ただ、漏れ続けて良かった(?)ことが1つだけ。笑

何度も漏れたおかげで、自分ひとりでもスムーズにパウチを交換できるようになった。

成長した。笑

それから、パウチ交換もひとりでちゃんとできるようになったということで、一旦退院できることになった。

家に帰った後のストマのことで不安ももちろんあったけど、とにかく1分でも早く家に帰りたかった。

喜びと不安が入り混じる退院

入院してから15日、手術から12日後。

喜びよりも不安の方が大きかったけど、無事に退院することができた。

よかった…

退院できて嬉しい…!!

今回の入院で、主治医や看護師さんと仲良くなった。

次回の入院は、ストマ閉鎖手術と膵腫瘍の手術。

看護師さんは、

「また待ってるからね!」

と言ってくれた。

同じ病室だったけど、1回も話したことのない女の人から

「退院おめでとう…!」

と言ってもらえた。

握手して祝福してくれた…

優しい。。ありがとう…

ナースステーションにいる看護師さんたちに、一通り挨拶を終えて、病棟を出た。

久しぶりの外の空気。

行き交うたくさんの人たち。

眩しい日差し。

見慣れた駅…

いつも通りの変わらない景色。

自分が病気でも入院や手術をしていても、当たり前だけど世の中は何も変わっていない。

たった15日間の入院だったけど、1年くらい入院していたみたいな感覚だった。

退院できてすごく嬉しかったけど、家から病院が遠いから、何かあった時、すぐに病院に行けるような距離ではないから、

もし家で何かトラブルがあったら…

痛いとか、苦しいとか…

出血とか…

と考えると、少し怖くなった。

入院している時は、何かあった時にナースコールを押せば、病室に看護師さんや先生が来てくれて、

すぐに処置とかしてもらえるけど、家だとやっぱり何かあった時は不安だった。

ストマがあると、動くのも気を使う。

漏れたらどうしよう…

漏れないようにしなきゃ…

漏れて服が汚れたら嫌だな…

とかとか。。

そんなことばかり考えても、仕方ないのはわかってる。

不安なことが多すぎて、もうどうしたらいいのかわからない。

いろいろ心配なことはあるけど、とりあえず退院できて良かった…

でも、ここからが本当の地獄の始まりだった。

 

ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.9
『何度も繰り返されるストマ漏れ』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.10
『悶え苦しむびらんの激痛』

私の闘病日記vol.10『悶え苦しむびらんの激痛』 今回は… 私の闘病日記vol.10 『悶え苦しむびらんの激痛』 をみなさんにお話ししたいと思います。 前回のお話の続きになり...

ぜひ、読んでね!!

最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。

あゆ
あゆ
あなたの人生がもっと素敵になりますように