大腸がんとは?初期症状・原因・検査・ステージ・治療方法をわかりやすく解説

今回は…
『大腸がん』
について、お話ししていきたいと思います。
「血便が出たけど、
大腸がんだったらどうしよう…」
「大腸がんと診断されて、
これからの治療や生活が不安」
あなたは悩んでいませんか?
大腸がんについて正しく知ることは、必要以上に怖がらず、適切な行動を考えるための第一歩です。
この記事では、大腸がんの初期症状や原因、検査、ステージ、治療方法から治療後の生活までわかりやすく解説します。
22歳で大腸がんと診断された私自身の経験も交えながら、あなたの疑問や不安に寄り添ってお伝えします。
大腸がんとは?最初に知っておきたい3つの基本
この章で扱う主なポイントは、以下のとおりです。
- 大腸がんとは大腸に発生するがんの総称
- 大腸がんの初期症状・前兆と注意したい体の変化
- 大腸がんの原因・リスク要因と遺伝との関係
大腸がんについて正しく理解するには…
『どのような病気なのか』
『どんな症状が現れる可能性があるのか』
『発症には何が関係しているのか』
まずは、3つの基本を押さえることが大切です。
大腸がんは、早期には自覚症状がないこともあるため、症状の有無だけで判断することはできません。
まずは大腸がんの基本を知り、あなた自身や大切な人の健康について考えるための基礎知識を身につけていきましょう。
大腸がんとは大腸に発生するがんの総称


大腸がんとは、大腸に発生するがんの総称で、大きく『結腸がん』と『直腸がん』に分けられます。
国立がん研究センターの『がん情報サービス』でも、大腸がんを『結腸がん・直腸がん』として扱っています。
大腸は消化管の一部で、食べ物から栄養が吸収された後の内容物から水分を吸収し、便を形成して排泄へつなげる役割があります。
その大腸にある細胞ががん化し、増殖していくことで大腸がんが発生します。
『大腸がん』と聞くと、1つの病気のように感じるかもしれませんが、がんが発生した場所や進行度などによって、検査や治療の考え方は異なります。
そのため、大腸がんと診断された場合は『大腸がんだった』という情報だけではなく、発生した場所やがんの広がりなどについて、しっかりと主治医から説明を受けることが大切です。
大腸がんの初期症状・前兆と注意したい体の変化


大腸がんは、早期の段階では自覚症状がほとんどないことがあります。
そのため、『症状がないから大丈夫』と自己判断せず、検診を受けることが大切です。
国立がん研究センターによると、進行すると血便や下血、便秘・下痢、便が細くなる、残便感、おなかの張りなどが現れることがあります。
また、慢性的な出血によって貧血を起こし、めまいなどにつながる場合もあります。
国立がん研究センター
注意したい主な体の変化として、次のようなものがあります。
- 便に血が混じる、便の表面に血が付着する
- 便秘や下痢など便通が変化する
- 便が以前より細くなる
- 排便後も便が残っているように感じる
- おなかが張る
- 体重が減る
- 貧血に伴う症状が現れる
ただし…
これらの症状があるからといって、大腸がんとは限りません。
別の病気でも似た症状が現れる可能性があるため、症状だけで判断するのは避けましょう。
血便や便通の変化など気になる症状が続いている場合は、『きっと大丈夫』と放置するのではなく、医療機関に相談することが重要です。
早期の大腸がんでは、自覚症状が乏しいという点も踏まえ、体からのサインと検診の両方を大切にしてください。
大腸がんの原因・リスク要因と遺伝との関係


大腸がんは、1つの原因だけで発症する病気ではなく、生活習慣や加齢、遺伝的な要因などが関係すると考えられています。
国立がん研究センターの資料では、大腸がんの発生要因として飲酒や肥満、赤肉・加工肉の摂取増加などが挙げられています。
また、大腸がんの中には遺伝的な要因が強く関係するものもあります。
代表的なのは…
・リンチ症候群
・家族性大腸腺腫症(FAP)
です。
ここで注意したいのは、『大腸がん=遺伝する病気』というわけではないことです。
一方で…
若くして大腸がんを発症した場合や血縁者に大腸がんなどの患者がいる場合には、遺伝性腫瘍の可能性について医師から詳しい確認を受けることがあります。
私自身も20歳のときに大腸に1,000個以上のポリープが見つかり、その後22歳で大腸がんと診断されました。
この経験については別の記事で詳しくお伝えしますが、若いからといって大腸の病気と無関係とは限りません。
気になる症状や家族歴などがある場合は自己判断せず、必要に応じて医師へ相談することが大切です。
大腸がんの検査・ステージ・治療について知っておこう
この章で扱う主なポイントは、以下のとおりです。
- 大腸がんの検査から診断までの流れ
- 大腸がんのステージ1~4と転移・再発の考え方
- 大腸がんの主な治療方法|内視鏡治療・手術・薬物療法
大腸がんが疑われた場合には、検査によってがんの有無や状態を確認し、診断後はがんの深さやリンパ節・ほかの臓器への広がりなどを調べたうえで治療方針が検討されます。
治療方法はすべての患者さんで同じではなく、がんの進行度や発生部位、全身状態などを考慮して選択されることが基本です。
検査や『ステージ』という言葉を聞くだけでも、不安を感じることがあるかもしれません。
この章では、医師から説明を受ける際にも理解しやすくなるよう、検査・ステージ・治療の基本的な流れを順番に整理していきます。
大腸がんの検査から診断までの流れ


大腸がんが疑われる場合は、大腸内視鏡検査などで大腸の状態を確認し、必要に応じて組織を採取して病理診断を行うことが重要です。
大腸がん検診では便潜血検査が用いられますが、便潜血検査だけで大腸がんを確定診断するわけではありません。
一般的には、便潜血検査で陽性となった場合や、血便など大腸がんを疑う症状がある場合に精密検査が検討されます。
大腸内視鏡検査では、肛門から内視鏡を挿入して大腸内部を観察し、病変が見つかった場合には組織を採取して、がん細胞の有無などを詳しく調べます。
大腸がんと診断された後は、CTやMRIなどを用いて、がんの広がりやリンパ節・ほかの臓器への転移の有無を確認する検査が行われます。
こうした情報をもとに進行度を判断し、1人1人に適した治療方針が検討される流れです。
検査の種類や順番は症状や状態によって異なるため、実際に検査を受ける際は、目的や結果について担当医から説明を受けることが大切です。
大腸がんのステージ1~4と転移・再発の考え方


大腸がんのステージ(病期)は…
- がんが大腸の壁に
どの程度深く入り込んでいるか? - リンパ節への転移があるか?
- 肝臓や肺など
離れた臓器への転移があるか?
これらの情報をもとに判断されます。
一般的にステージ『0』~ステージ『4』に分類され、数字が大きくなるほど、がんが広がっている状態を示します。
大まかな考え方を整理すると…
ステージ『0』
がんが粘膜内にとどまる段階
ステージ『1~2』
主に大腸の壁への広がり
ステージ『3』
領域リンパ節への転移
ステージ『4』
肝臓や肺、腹膜などへの
遠隔転移が認められる状態
ただし…
実際のステージは、より細かく分類されるため、数字だけで状態を判断することはできません。
また、治療後に一度確認できなくなったがんが再び現れることを『再発』といいます。
大腸がんでは、治療後も必要に応じて診察や検査を受け、再発の有無などを確認していくことが重要です。
ステージは、治療方針を考える重要な情報ですが、同じステージでも病状や治療方法は1人1人異なります。
インターネット上の数字だけで将来を決めつけず、検査結果について主治医から詳しい説明を受けることが大切です。
大腸がんの主な治療方法|内視鏡治療・手術・薬物療法


大腸がんの治療は、がんの進行度や発生した場所、患者さんの全身状態などを考慮して選択されます。
主な治療方法には、内視鏡治療・手術・薬物療法などがあり、必要に応じて複数の治療を組み合わせることもあります。
早期の大腸がんで、リンパ節転移の可能性が低く内視鏡で切除できると判断された場合には、内視鏡治療が選択肢となります。
一方で…
内視鏡治療が適さない場合や、がんがより深くまで広がっている場合などには、がんのある腸管と周囲のリンパ節を切除する手術が検討されます。
薬物療法は、手術後の再発リスクを下げる目的や、切除が難しい進行・再発大腸がんの治療などに用いられます。
使用される薬には、細胞障害性抗がん薬のほか、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などがあり、がんの遺伝子変化などを調べたうえで治療薬を検討する場合もあります。
治療法にはそれぞれ適応があるため、『大腸がんなら必ずこの治療』というものではありません。
病状、期待できる効果、副作用や生活への影響について主治医と確認し、納得したうえで治療方針を考えることが大切です。
大腸がんと診断された後の生活と向き合い方
この章で扱う主なポイントは、以下のとおりです。
- 大腸がんの治療後・手術後の生活で知っておきたいこと
- 若くても大腸がんになる?22歳で診断された私の経験
- 大腸がんを経験した私があなたに伝えたいこと
大腸がんと診断された後に気になるのは、治療方法だけではありません。
『手術後はどのような生活になる?』
『これまでのように暮らせるかな?』
そういった不安を感じる方もいるでしょう。
治療後の経過や生活への影響には個人差がありますが、治療後も定期的な診察や検査を受けながら、自分の体の状態に合わせて生活を整えていくことが大切です。
ここからは一般的な医学情報に加えて、22歳で大腸がんと診断された私自身の経験も交えながら、治療後の生活や病気との向き合い方についてお伝えします。
大腸がんの治療後・手術後の生活で知っておきたいこと


大腸がんの治療後・手術後は、体調や手術した大腸の部位・範囲などに合わせて、少しずつ日常生活を整えていくことが大切です。
退院したからといって、すぐに以前とまったく同じ生活に戻さなければならないわけではありません。
特に手術後は…
・排便回数が増える
・便が軟らかくなる
・便秘になる
など…
排便習慣が変化することがあります。
食事についても一律に『これを食べればよい』と考えるのではなく、医師や管理栄養士などの指導を受けながら、体調を確認して調整していくことが重要です。
仕事や運動への復帰時期も、治療内容や回復状態によって異なります。
また、大腸がんでは治療が終わった後も、再発や体の状態を確認するために定期的な診察・検査が行われます。
通院が続くことで不安になることもあるかもしれませんが、治療後の経過を確認する大切な機会でもあります。
私自身も大腸全摘手術を経験し、その後も検査を受けながら生活しています。
治療後の体の変化は人それぞれだからこそ、ほかの人と比べすぎず、あなた自身の体調を見ながら生活を整えていくことが大切だと感じています。
若くても大腸がんになる?22歳で診断された私の経験


大腸がんは年齢とともに罹患率が高くなる病気ですが、若い世代でも発症することがあります。
そのため、『まだ若いから大腸がんになるはずがない』と年齢だけで判断することはできません。
私の場合、20歳のときに大腸内視鏡検査を受け、大腸に1,000個以上のポリープがあることがわかりました。
その後、22歳のときに大腸がんと診断され、大腸全摘手術を受けています。
もちろん、これはあくまでも私自身の経験であり、すべての若い人に同じ経過が当てはまるわけではありません。
若年で大腸がんを発症する背景にはさまざまな要因があり、家族性大腸腺腫症(FAP)やリンチ症候群など、遺伝的要因が強く関係する大腸がんも知られています。
だからこそ、年齢だけを理由に体の変化を軽視しないことが大切です。
血便や便通の変化など気になる症状が続いている場合や、家族歴について心配なことがある場合には、自己判断せず医療機関へ相談してください。
大腸がんを経験した私があなたに伝えたいこと


大腸がんについて調べている全ての方に私が伝えたいのは、正しい情報を知ることと同じくらい、1人で不安を抱え込みすぎないことが大切だということです。
私自身、22歳で大腸がんと診断され、大腸全摘手術を経験しました。
病気がわかったときや治療を受けるときは、これから自分の生活がどうなってしまうのか、不安になることもあると思います。
実際の治療やその後の経過には個人差があるため、私の経験がそのままあなたに当てはまるわけではありません。
それでも、同じ病気を経験した1人の人間として伝えられることはあります。
私は手術後もさまざまな体の変化と向き合い、現在も定期的に検査を受けながら生活しています。
そして…
病気を経験したからといって、毎日の楽しみや自分らしく生きることまで諦める必要はないと感じています。
もし今、あなたが血便や便通の変化などを心配しているのであれば、インターネットの情報だけで、
『絶対に大腸がんだ…』
『まぁ大丈夫でしょ!』
そう決めつけず、医療機関に相談してください。
すでに大腸がんと診断されている方には、主治医と相談しながら、1つずつ必要な治療や生活について考えてほしいと思います。
このサイトでは、私が実際に経験したFAPの診断、大腸がんの告知、大腸全摘手術、退院後の生活、回腸嚢炎、現在の検査などについても詳しく記録しています。
医学情報だけではわからない『実際に経験した人の話』を知りたいときに、私の記録があなたにとって1つの参考になれば嬉しいです。
まとめ


大腸がんについて知ることは、必要以上に病気を怖がるためではなく、あなた自身や大切な人が適切な行動を考えるために大切です。
この記事のポイントをまとめます。
- 大腸がんとは、結腸や直腸など大腸に発生するがんの総称です
- 早期の大腸がんでは自覚症状がほとんどないことがあり、血便や便通の変化などが現れる場合もあります
- 大腸がんには生活習慣や加齢など複数の要因が関係し、家族性大腸腺腫症(FAP)やリンチ症候群など遺伝的要因が強く関係するものもあります
- 検査によってがんの状態や広がりを調べ、ステージや全身状態などに応じて内視鏡治療・手術・薬物療法などが検討されます
- 大腸がんの治療後も、定期的な診察や検査を受けながら、自分の体に合わせて生活を整えていくことが大切です
私自身、20歳で大腸に1,000個以上のポリープが見つかり、22歳で大腸がんと診断され、大腸全摘手術を経験しました。
しかし…
病気や手術を経験した後にも人生は続いていきます。
もしあなたに血便や便通の変化など気になる症状がある場合は、インターネット上の情報だけで自己判断せず、医療機関へ相談してください。
すでに大腸がんと診断されている場合には、病状について主治医から説明を受け、納得しながら治療やその後の生活について考えていくことが大切です。







