今回は…
私の闘病日記vol.22
『術後のレントゲン撮影』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に
何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.22
『術後のレントゲン撮影』
をお話していきたいと思います。
病棟からレントゲン室へ
2019年2月6日。
手術から2日後。
この日の朝、
「今日は、レントゲンを撮りに行くことになっていますからね〜」
と、看護師さんから言われていた。
病棟からレントゲン室まで、まだ歩いて行ける自信はない。
歩くのがつらくて。。
痛みは変わらず、倦怠感も変わらず、今の私は生きているだけで精一杯。
そして…
お昼頃。
「櫻根さん、レントゲンに呼ばれたので一緒に行きますよ〜」
と言いながら、日勤担当の看護師さんが病室の中に入ってきた。
手元を見ると、車椅子を持ってきてくれてホッと一安心。。
『レントゲン室まで歩いて行く』なんて言われたらどうしよう…
って、ちょっと心配だったから。。
早く1人でも自由に動けるようになりたい。
いつになったら、痛みもなく歩けるようになるのかな…
先が見えない、全く。。
完全に治るまで時間がかかるとしても、地道に頑張るしかない。
いつかまた普通に過ごせる日が来るはずだから。
そして…
看護師さんに手伝ってもらいながら、ベッドから車椅子に移動した。
自分の体から、管がたくさん繋がれていることにまだ慣れない。
点滴やドレーン、尿の管、お尻の管…
それにしても、、
邪魔でしょうがない。笑
いつになったら取れるのかな…
まだまだ先は長そう。。
背中を起こす時、ベッド脇に足を出す時、車椅子に移動する時、、
その時々、休憩を挟まないと体がもたない。
ただ車椅子に移動するだけなのに時間もかかるし、ものすごく疲れる。
体が元気な状態だったら、移動するだけでこんなに疲れることもないし、1人でも困ることなんてないのに。。
やるせない。
悔しい。
思い通りに動かすことのできない、私の体。
嫌気がさす。。
そのまま看護師さんに、車椅子を押してもらって病棟を出た。
すると…
病棟が暖かすぎるせいか外来のフロアがすごい寒く感じた。
寒すぎる……
車椅子に乗っていると、周りの人の背がすごく高く感じた。
普段車椅子に乗ることがないから、今まで気づかなかったけど…
みんな自分の足でちゃんと歩いていて、羨ましい。。
そして…
ついにレントゲン室の前に到着。
やっと着いた……!!
病棟からここまで長い道のりだった。。
すると…
「レントゲンが終わる頃、また迎えに来るからね!」
と看護師さんは言った。
レントゲンが終わったら、放射線技師が病棟に連絡してくれるとのことだった。
ということで、一旦看護師さんとはここでお別れ。
レントゲン撮影
その場で、少し待っていると…
「櫻根さん、こちらにどうぞ〜」
レントゲン室から出てきた放射線技師はそう言いながら、後ろから車椅子を押して中へ入ると、
「今回は、立ったまま撮るレントゲンと寝たまま撮るレントゲンがありますからね〜」
と、放射線技師から説明があった。
待って、待って、待って、、
ちょっと待って。
そんなサラッと。。
簡単に言うけどさ、、
横になるの、すごく大変なんだからね……!?
それでまた起き上がる時、更に大変なんだからね……!?
私1人じゃ、横になれないんだけど、、
手伝って、、くれるかな。。
でも、この強烈な痛み…
ちょっとでも動くと強烈に痛むこの体を、どう手伝ってもらって検査台に横になったらいいのか。
どうしよう。。
不安すぎる……
でも、もうここまできたら仕方ない。
そんなことを考えていたって、レントゲンは撮らないといけないんだから。。
もし横になるのを手伝ってくれなさそうだったら、、
自分から
頼むしかない……!!
そして…
まずは立ったままのレントゲン。
これは問題なく、ただ立ったままレントゲンを撮って終了。
息を吸って止めるのが少しつらかったけど。。
なんとか無事、スムーズに終了した。
問題は、横になって撮るレントゲン。
すると…
そのまま放射線技師は慣れた手つきで、管や点滴が絡まらないように、慎重に点滴スタンドから外していった。
なんか、、
思ったよりスムーズ……!!
そして…
「じゃあ背中を支えているので、そのまま横になってくださいね〜」
と放射線技師は言った。
そのまま言われた通り、支えられながらゆっくりと検査台に横になる。
痛い、痛い、痛い……
痛すぎて、うまく息ができない。
お腹に少しでも力を入れると、もう激痛で。。
早くレントゲン終わらせて、病棟に帰りたい。。
そして…
息を吸って吐いてを繰り返して、横になるレントゲンも無事に終了した。
また再び放射線技師に手伝ってもらいながら、起き上がって車椅子に移動して…
何をするにも大変。。
全て終わった頃には、もう疲れ果てていた。
待ちぼうけ
放射線技師に車椅子を押してもらって、レントゲン室から出た。
「病棟の看護師さんが来るまで、ここで待っていてくださいね〜」
と放射線技師は言って、レントゲン室へと戻って行った。
やっと、、終わった……
レントゲンの待合室にて、病棟の看護師さんが迎えに来てくれるまで待つ。
早くベッドに横になりたい。。
でも…
それからというものの、いくら時間がたっても看護師さんは一向に迎えに来てくれない。
なんで、、?
どういうこと……!?
近くに時計もないし、レントゲン室から出てから何分経ったのかもわからない。
だけど多分、もう30分以上は待っている気がする。
病棟内と比べて、ここ外来フロアは結構寒い。
痛い、、寒い。。
痛い、、寒い。。
強烈な痛みと猛烈な寒さで死にそう。
膝にかかっているタオルのような極薄膝掛けで、何とか寒さを凌ぐ。
薄いタオル生地だから、全然温かくはないけど…
だけど、何もないよりはマシだった。
さっきまで車椅子に乗った患者さんたちがたくさんいたのに、どんどんみんなレントゲンを撮り終えて、看護師さんと一緒に病棟へと戻って行ってしまった。
次々と病棟へ戻って行く患者さんたちを見送って。。
とうとうレントゲン待合室には、私ひとりになってしまった。
どうして……
まさか…
まさかだけど、、
このまま誰も迎えに来てくれない、、とか…?
誰かに聞きたいけど、周りには誰もいない。
放射線技師も、レントゲン室から出てこないし。。
私は一体、
どうすればいいの……!?
1人で病棟まで戻るしかない…?
でも、どうやってここから病棟まで戻ればいいんだろう。。
職員用エレベーターに乗ってここまで来たけど、、
方向音痴の私には、ここから離れるということは勇気がいることだった。
仕方ない。。
誰かが来てくれるまで、このまま待つしかない。
それにしても、何で誰も迎えに来てくれないの…?
ちゃんと病棟に連絡してくれたのかな…?
どうして、こんなことに…
愚痴が次から次へと溢れてくる。
まさに…
待ちぼうけ状態。
病棟に到着
すると…
遠くの方から、看護師さんがこっちの方に向かって歩いてきて、
「遅くなってごめんね…」
「病棟に戻ろうか」
と看護師さんは言った。
そんな、、
“遅くなってごめん”って、言われても…
だって、ずっと待ってたんだよ。。
痛いし寒かったけど、ずっと…
…
なんて思ったけど仕方ない。。
看護師さんも忙しい中来てくれたと思うから。。
「いえ、大丈夫です…」
と看護師さんに伝えた。
痛すぎる、、寒すぎる……
さっきよりも痛みがひどくなってきて、車椅子に座っているだけでも結構つらかった。
一刻も早く病室のベッドで休みたい。
じゃないと、体が持たない。
看護師さんに車椅子を押してもらいながら、病棟につながるエレベーターに乗る。
病棟までの道のりが、すごい長く感じる。
体がだるすぎてつらい……
そして…
ようやく病室に到着した。
看護師さんに手伝ってもらいながら、車椅子からベッドに移動完了。
やっと戻ってきた。。
ベッド最高……!!
そのまま横になって休んでいたら、いつの間にか眠っていた。
回復に近づく身体
2019年2月7日。
手術から3日後。
朝6時。
起床時間と共に、看護師さんが病室の中に入ってきた。
「櫻根さん〜」
「採血させてください…」
と、看護師さんは小声で言ってテキパキと採血を済ませた。
い、、痛かった……
起床後すぐの採血にはまだ慣れない。
そして…
ボーッとして過ごしていると、時間は過ぎていき、、
あっという間にお昼頃になった。
ずっと病室にいると、時間の感覚が乱れるというか狂うというか。。
今日は、何月何日の何曜日だっけ…?
って思うことが増えた、、気がする。
すると…
看護師さんが病室の中に入ってきて、
「レントゲンに呼ばれたから、今から行ってきてね〜」
と言われた。
看護師さんと同行せず、それに車椅子も使わずに、1人でレントゲンを撮りに行くことになった。
まだ痛みはあるけど、1人でも歩いて行けるくらいに体は回復していた。
私、意外と回復早い、、かも。。笑
なんて、調子に乗ったことを考えながら、点滴スタンドと共に病室を出た。
よし……
いざ、
レントゲン室へ!!
正直言うと、レントゲン室まで1人で行けるか少し心配だった。
途中で具合が悪くなったらどうしよう……
倒れたら誰か助けてくれるかな……
レントゲン室まで行く途中、迷ったらどうしよう……
とかとか。。
さすがに迷うことはないと思うけど。。
車椅子に乗ってレントゲン室まで行った時は、職員用エレベーターを使ったけど、歩きならそのまま外来の一般の人も使っているエレベーターを使って行けるから、道のりはちゃんとわかっている。
それに、もし向かっている途中で具合が悪くなったりしたとしても、病院にはたくさん先生もいるし、看護師さんもいるから、その時はその時でどうにかなるとして…
まさに『はじめてのおつかい』みたいな気分。笑
それからというものの、病棟を出てレントゲン室まで辿り着き、撮影も終えて、、
そして…
病室に無事帰還。
よかった……!!
手術から3日経つと、スムーズに歩けるようになってきた。
病棟内を散歩する時は、点滴や管を整えたりしなきゃいけなくて結構大変だけど…
でも”大変”というよりは、”めんどくさい”に変わったというか。。
もう看護師さんに手伝ってもらわなくても、ベッドから起き上がれるし病棟内も散歩できるようになってきた。
あとは…
点滴や管が取れるとスッキリするんだけど。。
主治医が言うには、管が全部取れるまで時間は結構かかるとのことだった。
それまで頑張るしかない…
でも正直手術から3日経って、こんなに歩けるようになるなんて思ってもいなかったし、この調子なら2週間ぐらいで退院できるのも納得というか。
今の目標は…
2週間以内に
退院すること……!!
すると…
「櫻根さん〜」
とカーテン越しから声が聞こえた。
カーテンが開くと、そこには大腸外科の女医さんが立っていた。
手術した傷の状態を確認するため、病室にやってきたとのことだった。
そして…
傷の状態を見てもらうと、
「傷の経過は良好ですね〜」
と、女医さんは言った。
よかった……
安心。。
女医さんと世間話をしている途中、なぜか犬の話題になって、
「昔、ラブラドールレトリバーを飼っていたんだ〜」
と女医さんは言った。
私も今ゴールデンレトリバーを飼っているから、そのことを伝えると話が結構盛り上がって。。笑
病院の先生って、なんというか、、
お堅いイメージだったから、こんなふうに世間話もするんだなぁ、なんて思って。
医者だって人間だもの。。
この日から病棟内を歩いていると、女医さんは会うたびに声をかけてくれるようになった。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.22
『術後のレントゲン撮影』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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