今回は…
私の闘病日記vol.31
『回腸人工肛門閉鎖術・
膵腫瘍核出術』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.31
『回腸人工肛門閉鎖術・
膵腫瘍核出術』
をお話していきたいと思います。
手術日までの過ごし方
2019年3月31日(日)
手術前日。
ついに、明日は手術。
ずっと待ちに待ったこの日。
学生時代に誰しもが経験したであろう、ワクワクとドキドキが入り混じる、テスト前のあの変なテンションを思い出させるような不思議な感情に陥った。
とにかく今は1分1秒でも早くストーマを閉鎖して、びらんの激痛地獄から解放されたい。
そのために今日まで頑張ってきた。
でも、やっぱり…
手術は怖い。
いざ手術が目前に迫ると、やっぱり怖くて。。
乗り越えなければいけない第二試練。
第一試練の大腸全摘手術もなんとか乗り切ったんだから、今回の手術もきっと大丈夫。
…
だと思いたい…
実際、手術がうまくいくという保証はない。
“絶対”もない。
私にできることは、ただ祈ることだけ。
あとは…
無事に手術が終わるように『大腸外科』の主治医や『肝胆膵外科』の胸毛先生を信じることのみ。
って、、
なんか暗くなっちゃったけど、元気になるための手術なんだから、前向きに考えないと…!
今日は手術前日ということで、ご飯は出ないかと思いきや…
入院した日から手術前日の夜まで、ご飯はしっかり出た。
明日朝イチで手術だけど、食事制限とかしなくていいのかな…?
でも特に『食べちゃダメ!』とか言われてないから大丈夫か。。
これをいいことに院内のコンビニに行って、ぷっちょとかお菓子、甘いスイーツなどなど、、
こっそり買って、病室でひとりプチパーティーみたいなのを開催していました。。
あれから結構年数が経ったということもあり、もう時効ということで…
今回ここで、皆さんに曝け出しました。笑
そして…
入院中あるあるということで、もうひとつ。
同じ病室に入院している患者さんのイビキがひどくて眠れない……!!
これは入院したことがある人みんな経験したことがあると思うんだけど。。
大部屋で入院している限り、この問題は避けられない。
それでも私が毎回大部屋を選ぶ理由は…
寂しくないから!!
個室だと完全に1人だけの空間っていう感じがするから、寂しがり屋の私には大部屋で入院する方がちょうどいいのかもしれない。
例え同病室の患者さんのイビキが酷いとしても…
それと更にもうひとつ。
必ず病室に1人はいるちょっとお節介な、おばあちゃん患者、またはおじいちゃん患者。
これはね、、
約50パーセント、、
いや、70パーセントくらいの確率でいると思うのよね…
現に私も、前回大腸全摘の手術入院をした時にいたの。。
ちょっとお節介というか、悪く言うと迷惑行為をしてくるおばあちゃん…
勝手にカーテンを開けてきたり、入ってきたと思ったら机に肘をついて永遠に続く長話。
ロックオンされたら、もうお終い。。
でも!!
今回の入院では、同じ病室にそういう患者さんはいないから、ゆったりのんびり過ごすことができた。
特に手術前は、ひとりになりたいことが多いから…
周りに気を配っている余裕なんてないし、自分のことで精一杯。
手術の日までは、病棟内をお散歩をしたり家族や先生、看護師さんたちとお話ししたり…
みんな優しくて、話をしている時間が結構楽しくて。
入院中の楽しみのひとつである、病棟内での唯一のコミュニケーション。
前回入院した時は、手術前の前処置で2リットルの『ニフレック』(下剤)を飲まなきゃいけなかったから、それがもう大変でつらくて…
2リットルも飲まなきゃいけないなんて、これ以上大変なことってないよね。。
それに比べて今回は下剤は飲まなくていいし、手術の日までは特にやることもなく…
気持ち的にはとても楽だったし、有意義に過ごすことができた。
アルジネードウォーター再来
夜。
前回も手術前日の夜と当日に飲んだ『アルジネードウォーター』。
このドリンクを今回は…
今夜…2本
明日(手術当日)の朝…2本
2本ずつ飲まなきゃいけないとのこと。
『アルジネードウォーター』とは?
手術後の回復を早くする。
アルギニン、亜鉛、銅などの成分が含まれていて、創傷治癒に役立つ。
ちなみに前回は…
手術前日の夜…1本
手術当日の朝…1本
どうして今回は2本ずつ…?
前回よりも飲む本数が多くなったということは、それってつまり…
つま、、り。。
…
どういうこと、、でしょうか……?笑
今回の手術の方が体への負担が大きいから、、とか…?
やっぱり『腹腔鏡手術』と『開腹手術』の違いなのかな。。
それに2本くらいなら飲むのは楽勝。
1本125ml。
味もポカリみたいで飲みやすいし、看護師さんが冷蔵庫で冷やしておいてくれたから割とスムーズに飲むことができた。
そして…
無事、2本完飲!!
明日は約2ヶ月ぶりの手術。
きっとまた痛みとの闘いが始まる。
気合いと勢いで絶対に乗り越えてみせる。
手術当日の朝
2019年4月1日(月)
手術当日。
この日はエイプリルフール。
何かウソをつく気にもなれず、、
この手術自体がウソならどれだけよかったか…
朝6時。
病室の電気がついたのと同時に目が覚めた。
ついにこの日がやってきた。
未だに今日、手術をすることが信じられない。
すると…
病室のカーテンがサーッと開くと、
「櫻根さん、おはようございます〜」
と小声で言いながら、看護師さんが病室の中に入ってきた。
看護師さんの手元を見ると…
アルジネードウォーターが2本。
「ちょっと早いけど、アルジネードウォーター飲んでね!」
と看護師さんは言って、机の上にポンッと2本のアルジネードウォーターを置いた。
全然飲む気になれない。。
紙パックの背面についているストローをむしり取って、スッと差し込む。
ゆっくりとゴクゴク飲み進めていき…
朝から2本飲むのは正直少しつらかったけど、無事にアルジネードウォーターを飲み終えることができた。
それから少しの間、荷物の整理などをして気を紛らわした。
ベッドの上でゴロゴロしたり、スマホを見たり。
それにしても、、
暇すぎる……!!
すると…
カーテンがサーッと開いて、看護師さんが病室の中に入ってきた。
「櫻根さん、もう弾性ストッキングも渡しちゃうね〜」
と看護師さんは言った。
ここで!
“なぜ手術の時に弾性ストッキングを履かなければいけないのか”
調べてみました!
全身麻酔などで長時間動けない状態が続き、手術後もベッドの上で安静にする時間が長くなってしまうと、血栓(血の塊)を作ってしまうことがある。
弾性ストッキングを履くことによって、足の深部にある静脈が圧迫されて細くなり、血液の流れが速くなって滞りにくくなり、血栓ができてしまうのを防ぐことができる。
「弾性ストッキングは、前回と同様手術室の移動までに履いておいてね!」
と看護師さんは言った。
これ、、
めっちゃ窮屈なんだよね……
多分メディキュットと同じような感覚…
メディキュット買ったことないけど。笑
そして…
血圧や体温を測ってもらった。
もちろん血圧も体温も異常なし。
元気そのもの。
今回も前回と同様、朝一番の手術。
8時30分に病棟から手術室へ移動することになっている。
病棟の朝ご飯の時間になると、廊下の遠くの方からブィーンとご飯が運ばれる音が病室まで聞こえてきた。
今日の朝ご飯は、もちろんだけど私は食べることはできない。
前回は術後5日にならないと『飲む』『食べる』ことはできなかったけど、今回は手術からどれくらい経ったら、飲んだり食べたりすることができるようになるのか…
何もわからない。
そんなことを考えていると…
「来たよっ」
家族が病室の中に入ってきた。
それにしてもやることがなさすぎて暇。。
というよりもこれから手術と思うと、何もする気にならない。
家族と話したり、スマホを見たり、弾性ストッキングを履いたり…
弾性ストッキングは、変わらずきつくて履くのが少し大変だった。
これ本当に不快……!!
早く手術終わってほしいな。。
手術室へ移動
そして…
時刻は8時30分。
ついに手術室へ移動する時間となった。
日勤担当の看護師さんが病室に入ってきて、そのままICU病棟に持っていく荷物などを持って…
家族、看護師さんと一緒に病棟を出た。
病棟の廊下を歩いていき、職員用のエレベーターに乗りこむ。
この時、手術に対する緊張はあまり、、というか全くなかった。
“絶対に大丈夫だろう”という確信があったというか、多分手術するのが2回目ということもあったのかな…
手術なんて、早く終わらそうじゃないか!!
って、これくらいの意気だったというか。
そして…
ついに!
手術準備室前に到着。
「ご家族の方は、ここまでで…」
と看護師さんは言った。
バイバイ!!
と手を振って、ママと兄ちゃんに見送られながら手術準備室の中へ入った。
中に入ると…
手術室が番号順にズラーッと並んでいるこの景色。。
前回手術した時のことが一気に蘇った。
何だか懐かしいというか、なんというか。。
周りを見渡すと…
今回も私と同じ日同じ時間に、手術を受ける人がこんなにいる。
みんな、私と同じ。
手術に立ち向かう同士たち。
すると…
「手術室の中では、この帽子をかぶってね〜」
と看護師さんから言われて、髪の毛が出ないように帽子(不織布の緑色の帽子)を深くかぶった。
看護師さんとお話をして待っていると、周りの患者さんや看護師さんが手術室に向かって歩いていくのが見えた。
すると…
「じゃあ私たちも、そろそろ行きましょうかね〜」
と看護師さんは言って、一緒に歩いて手術室へ向かった。
看護師さんと一緒に歩いていくと…
「今回の手術室はこちらになります!」
ついに…
手術室の前に到着。
ドキドキドキドキドキドキ……
ヤバイ。。
心臓がバクバクドキドキ止まらない。
今更もう引き返すなんてことはできない。
でも私は、、
逃げないで立ち向かう!!
そして…
自動ドアが開くと手術室の中には、手術着を着た人がたくさんいた。
前回と変わらず、手術室の中は結構広くて明るい。
ここで日勤担当の看護師さんとはお別れ。
「またね〜!」
と言いながら看護師さんは手術室から出て行った。
行ってしまった……
私もこのまま病棟に戻りたい、、
けど。。
大丈夫、私ならきっとまたすぐ病棟に戻れる。
手術が終わって、そのあとICU病棟に1泊して痛みや苦しみに耐え続けて、そうすれば…
って、、
先が長すぎる。。
というかそもそも、こんな風に考えるからダメなんだ…!
ただこの部屋で眠ったあと、ちょっと雰囲気が重苦しいところで一晩お泊まりして、そのあとまたすぐ一般病棟に戻る。
そんな難しいことでもないし、大変なことでもない。
とりあえず今、私はここに数時間寝に来ただけ。
そう自分に言い聞かせる。
すると…
手術着を着た先生から、
「こっちこっち!!」
「椅子に座って待っててね〜」
と言われて、そのまま椅子に座って少しの間待っていると…
「では、何個か質問するから答えてね!」
と先生は言った。
どんなことを聞かれたのかというと…
・名前
・生年月日
・手術内容
・麻酔方法
【手術内容】
・回腸人工肛門閉鎖術
・膵腫瘍核出術
【麻酔方法】
・全身麻酔
・硬膜外麻酔
と答えた。
前回の手術の時よりも、手術室は少し賑やかだった。
手術着を着た先生たちもとても優しくて、周りの看護師さんもフレンドリーな感じで。
この雰囲気、、
めっちゃ安心する!!
むしろなんだかワクワクするというか、変にテンションが上がるというか。。
手術頑張れる!!
もうこの勢いで今すぐ眠らせてくれ。。笑
そして…
そのまま手術台に案内されて横になった。
温かい。。
前回と一緒で、手術台に横になると背中がポカポカ温かった。
耳を澄ませると、かすかに小さな音量で音楽が流れている。
初めての硬膜外麻酔
ポカポカな背中、かすかに流れる音楽、先生や看護師さんたちの楽しそうな話し声…
私、これから本当に手術するのかな。。
なんて思わせるような周りの雰囲気。
さっき手術室に入る前、心臓が飛び出るんじゃないか、と思うくらいドキドキしてたのに、今は打って変わってめっちゃリラックスしてるんだけど…
もしかしたら、そう思わせてくれるように周りが気遣ってくれているのかもしれない。
すると…
「先に硬膜外麻酔をしていきますね〜」
と言われた。
ソウダッタ……
硬膜外麻酔のこと
完全に忘れてた。。
背中を局所麻酔して管を通じて鎮痛薬を入れる、あの硬膜外麻酔。。
というか、、
全身麻酔で眠ったあとにやるんじゃなくて…?
意識ある中での背中に注射。。
これは、、
ヤバイやつかもしれない!!
一気に恐怖感に襲われる。
手術台の上で横を向いて膝を抱え込む体勢、そして海老のように背中を丸めた。
「では、まずは背中を局所麻酔していきますね〜」
「ちょっとチクッとしますよ…」
次の瞬間、、
痛っ……!!
背中に鋭い痛みが走った。
数秒後。
局所麻酔が効いてくると、背骨の隙間から細いチューブを入れていく。
待って、待って、待って。
コワイィィィィ……
もちろん痛いわけではないんだけど、例えるなら…
肩甲骨に拳でグリグリやられた時の『うっ』ってなる、あの感じに似ている。。笑
なんて言ったらいいのかわかんないけど…
もう硬膜外麻酔は怖いからやりたくない。。
回腸人工肛門閉鎖術・膵腫瘍核出術
そして…
硬膜外麻酔の準備も完了、血圧計や心電図の電極シール、人差し指の爪先にパルスオキシメーターを付けられた。
続けて、点滴のルートをとる。
また前回と同じように何回も穿刺されるかと思ったけど、今回はルート一発で成功した。
よかった……
ルート一発成功感謝感激。。
あとはもう全身麻酔で眠るだけ。。
すると…
酸素マスクを口元に装着され、出てくる微量の空気を吸いながら、そのまま数秒間眠くなるまでじっと待つ。
無事にストーマ閉鎖できますように。
膵腫瘍も核出手術で済みますように。
そう祈りながら眠りについた。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.31
『回腸人工肛門閉鎖術・
膵腫瘍核出術』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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