今回は…
私の闘病日記vol.9
『手術前検査』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に
何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.9
『手術前検査』
をお話していきたいと思います。
下剤パーティー
大腸内視鏡検査から2日後。
やっと大腸内視鏡検査が終わったと思ったら、休む暇もなく次は注腸検査(下部消化管造影検査)。
検査前日の夕食は、18時までに済まさないといけないとのことだった。
18時って……
まだ夕方じゃん。笑
めっちゃ急いで食べた。。笑
やっぱり検査前日の夜は落ち着かない。
それに今まで注腸検査なんてやったことないし。。
不安でしかない…
そして、この日の夜。
下剤(マグコロール)を飲まないといけないことになっていた。
でも!!
今回は2リットルではなくて…
250mlの”ミニ”マグコロール。
2リットルの下剤みたいに粉を溶かす手間もなく、ペットボトルみたいな形をした容器に入っているから、そのまますぐにでも飲めるようになっていた。
2リットルに比べたら飲むのは楽勝、、
なはず。笑
学校の給食に出ていた牛乳(200ml)より少し量が多いくらい。
そう考えるとね、結構いけそうな気がする。笑
それでもやっぱり下剤を飲まなきゃいけないと思うと、すごく憂鬱で。。
また下剤。
もう飲みたくないよょ…
今回で下剤を飲むのは最後にしたい。。
昨日、ミニマグコロールは冷蔵庫に冷やしておいたから、だいぶ飲みやすくはなっているとは思うけど、、
もうここまできたら、頑張って飲むしかない…!!
気合いと勢い、大事。。
そして…
早速、250mlのミニマグコロールを飲んでみると…
ゴクゴクゴクゴク…
めっちゃ味が濃いぃぃ!!
ポカリ味を通り越して、、
なんて言ったらいいのかわからないけど…
例えるなら、まずくした100%のぶどうジュースみたいな。
味が濃い&酸味が増して、ポカリ要素が全くないような。。笑
でもポカリ風味も少し隠れているような、、
うまく例えられないけど、そんな感じ。笑
同じマグコロールだけど、またちょっと味が違う。。
それから、ミニマグコロールを順調に飲み進めていくと、あっという間にボトルの中は空っぽになった。
無事、完飲……!!
ミニマグコロール制覇!!笑
無事に全部飲むことができて、とりあえず安心。
ミニマグコロールならみんな簡単に飲めると思う。。
私でさえ全部飲めたから。笑
内視鏡検査のたびに、2リットルなんて飲みたくないもんね…
そして、寝る前。
『ピコスルファートナトリウム』も飲まなきゃいけないことになっていて。。
いやもう本当、最近下剤だらけ…
ひとり下剤パーティー。。笑
コップの中に水を入れて、ピコスルファートナトリウムを垂らして…
これもね、変に甘い風味がして結構不味くて。
水面に油みたいなのが浮いたりして、、
思い出すだけで、ちょっと吐き気してくる。。笑
そして…
気合いを入れて、一気に飲み進めていく。
ゴクゴクゴクゴク…
…
アァ…
ヤバイヤバイヤバイヤバイ…
もう、、
吐きそう……!!
相変わらず、、気持ち悪い。。
水のようで水じゃなくて、甘い風味がして…
飲み始めて数秒後。
無事、完飲……!!
ミニマグコロール同様、、
ピコスルファートナトリウム制覇!!笑
これで検査前に飲まなきゃいけない下剤は、一通り全て飲み終わった。
私、、頑張った。。笑
注腸検査
そして、ついに…
注腸検査当日。
またまた電車で1時間半かけて病院に到着。
放射線検査のエリアへ向かって、受付を済ませた。
ささっと検査済ませて
早く帰りたい…
もう検査ばかりで、、疲れたよょ。。
受付を済ませてから約10分後。
「櫻根さん、それでは検査室に案内しますね〜」
と放射線技師から言われた。
思ったよりも
早く呼ばれた…!!
そのまま放射線技師の後ろをついて行って、無事検査室に到着。
更衣室で検査着に着替えて…
放射線技師から、注腸検査について説明を受ける。
「お尻からバリウムを入れて、検査台の上で体をくるくる回しながら腸を撮影して…」
なるほど、、
“体をくるくる”ね…
胃のバリウム検査と一緒のような感じなのかな?
やったことないけど。笑
そして…
放射線技師は、
「ではまず最初に、腸の動きを止める注射をしますね〜」
と言って、私の腕に駆血帯を巻いて…
「では、少しチクッとしますよ…」
緊張の一瞬。。
「1,2の3…!!」
チクッ…
痛っっ……
無事腸の動きを止める注射、完了。
すると放射線技師は、お尻に入れたカテーテルから、空気とバリウムを入れて…
「検査中は、お尻から空気が漏れないように、我慢してくださいね〜」
と言った。
えっ…
ちょっと待って、どういうこと…!?
すると…
だんだん
苦しくなってきた…!!
お腹にバリウムや空気が溜まっていくと同時に、次第に苦しくなってきた。
何だか、、
この感じすごく嫌かも。。
そして…
放射線技師は、バリウムと空気を入れ終えると、お尻に入れていたカテーテルを抜いて、
「では、これから体勢を変えながら撮影していきますね〜」
と言った。
それからは、放射線技師からの指示で、体の体勢をいろいろ変えながら撮影していった。
体を仰向けにしたり、うつ伏せになったり、横向きになったり…
体をくるくると回転させながら。。
そして…
検査が始まってから、約20分後。
無事、注腸検査終了。
検査台から降りると、放射線技師から衝撃の一言が。。
「体の中にバリウムが残らないように、この下剤を飲んでくださいね」
と。
また、、下剤……
放射線技師から、下剤の入った小さな紙コップを受け取った。
ここでもまた下剤を飲まなきゃいけないなんて。
想定外。。笑
この短期間で、下剤を飲みすぎているような気がするんですけど。。
とりあえず放射線技師に、
「この下剤、、どんな味しますか…?」
と、恐る恐る聞いてみた。
こんなこと聞く人いないかもしれないけど、とりあえず。。笑
すると…
「水みたいな味、、ですかね?」
と放射線技師は言った。
ほんとに…?笑
“ですかね?”って言われても、、
しかも”水みたいな”って…
これは怪しい……笑
でもまずくても、とりあえず飲まないと。。
じゃないと家に帰れない!!
そして…
紙コップに入っている下剤を、一気に口の中に流し込んだ。
…
ま、、まずい……
全然水じゃないじゃん。。
ピコスルファートナトリウムみたいに、ほのかに甘い風味がして、、
もはやこれ、、
ピコスルファートナトリウムかもしれない…
下剤を全て飲み終えて、すぐトイレに駆け込んだ。
それから何回かトイレに行って。。
この日は無事、家に帰宅した。
今日も疲れた…
でも、やっと食事制限から解放されて嬉しかった。
まだ手術前に受けなきゃいけない検査はたくさん残っているけど、なんとか頑張れそうな気がした。
造影剤CT検査
造影剤CT検査当日。
検査前3時間は絶食のため、何も食べずに電車に乗って病院へ向かった。
病院に着いたあと注腸検査の時と同様、放射線検査エリアへ行き、受付を済ませた。
そして…
放射線技師から、今回受ける造影剤CT検査の説明を聞いた。
・体の断面を撮影する
・造影剤という薬を使用する
どうやら『造影剤』という薬を使うと、より正確に診断ができるらしい。
この説明に加えて、
「造影剤が入っている時は体が熱くなるけど、これは正常な反応なので安心してくださいね〜」
と放射線技師は言った。
“体が熱くなる”って……?
どういうこと……
放射線技師曰く、造影剤を使用することによって、重い副作用が出ることもあるらしくて。
アナフィラキシーショックとか。。
怖いけど、、
仕方ないよね。。
副作用出ませんように…!!
そして…
造影剤CTをする前に、別室に案内された。
そこで造影剤のルート確保をするとのこと。
注射、、嫌だな……
気持ち悪くなったら
どうしよう…
すると…
放射線技師は、迷うことなくスムーズに私の腕に針を刺して。。
数秒後。
「はい、できましたからね〜」
と言った。
すごい……
ルート確保一発成功。
よかった。
ありがたや。。
「では検査の順番が回ってくるまで、少し待っていてくださいね〜」
と放射線技師は言って、部屋から出て行った。
それから数分後。
「櫻根さん、お待たせしました」
「検査室に案内しますね〜」
と放射線技師は言って、一緒に検査室の中に入るとそこには…
あっ……
この機械、
テレビで見たことある!!
きっとみんな医療ドラマで見たことがあるであろう、あの大きな筒状の機械があった。
そして…
そのまま検査台に横になって、両腕を上にあげた。
「最初は造影剤なしで、撮影していきますね!」
と放射線技師は言った。
CT検査が始まると、筒状の機械の中に検査台がグィーンと入っていった。
アナウンスに従って、息を吸って、吐いて、を2回程繰り返した。
その後、一旦機械が止まって、放射線技師が検査室に入ってきた。
すると…
「次からは造影剤を使って、撮影していきますね〜」
と放射線技師は言って、慎重に注射器を移動させながら造影剤注入装置に設置した。
それから造影剤注入装置のボタンを操作して…
「今、造影剤を入れていますからね〜」
と、言われた瞬間…!!
体が……
熱くなってきた。。
分かりやすく言うと…
夏の暑さの”暑い”ではなくて、高熱が出た時のような、意識が朦朧とするような感覚の”熱さ”だった。
意識が遠のいていくような、そうでもないような。
何だか不思議。。
造影剤が腕から足の方、頭の方へ回って、全身に行き渡っていくのがわかった。
口の中が苦くなるような、まずくなるような、不快な感覚。
すると…
「体調、お変わりないですか?」
と放射線技師は言った。
「大丈夫です…」
と私が答えると、
「では、検査始めていきますね〜」
と言って、放射線技師はまた検査室から出て行った。
造影剤が体の中に入って頭がぼーっとしている中、息を吸ったり吐いたりを繰り返して、、
無事、造影剤CT終了。
検査台から起き上がって移動する頃には、もう造影剤の熱さは感じなくなっていた。
さっきまで体があんなに熱かったのに…
あっという間に、いつもの体の状態に戻った。
不思議すぎる……
検査の結果、問題ないことを祈りながらそのまま家に帰った。
看護師さんの優しさ
造影剤CT検査を受けた次の日。
約2年半、内視鏡治療のため通っていた消化器内科の病院へ行った。
診断書を受け取るために。
病院の中に入ると…
「櫻根さん!!」
初めてここの病院に来た時から、お世話になっていた看護師さんが話しかけてくれた。
お互い軽く挨拶を交わして…
なんか、、懐かしいな、アットホームなこの感じ。。
看護師さんは、もう全て知っていた。
私が癌になったことも、紹介された病院で手術することになったことも。
もうここの病院に来ることはないんだな…
そう思うと少し寂しい気持ちになった。
先生も看護師さんも、いつも声をかけてくれたり優しくしてくれた。
とてもお世話になった2年半。。
長かったような、短かったような。
すると、看護師さんは、
「絶対に治るから大丈夫だよ!」
「また遊びにきてね!!」
と言ってくれた。
優しいなぁ……
ありがとう…
思わず泣きそうになった。
それから診断書を受け取って、私は病院を出た。
改めて、入院と手術頑張ろうと思った。
前向きに頑張れるような気がした。
甲状腺エコー&胃カメラ
数日後。
まだまだ手術前の検査は続く。。
今回は、甲状腺エコーと胃カメラ。
甲状腺の検査は、あの生温かいゼリーを首に塗る時が少し気持ち悪かったくらいで、何も問題が起こることなく、、
無事、甲状腺エコー終了。
そして、胃カメラ。
内視鏡検査の待合室で、順番を待っていたその時…!!
看護師さんが来て、
「検査で胃の中を見やすくするための薬、これを全て飲んでくださいね〜」
と言われて、液体がたっぷりと入った紙コップを受け取った。
中には透明の水のようなものが入っていた。
前にも胃カメラをした時に何回か飲んだことがあったから、大体わかるけど、、
まずいんだよね。。
やっぱり、、
どこの病院でも
飲まされるんだ。。
それにしても、何だか量が多い気がするような。
少しずつだけどゴクゴク飲み進めて、、
なんとか全部飲みきることができた。
相変わらず不味い………
できれば、、飲みたくない。笑
それから数分後。
「櫻根さん、検査室に案内しますね〜」
看護師さんと一緒に歩いて検査室へ向かう。
検査室の中に入ると…
先生と看護師さんが待ち構えていて、もうすでに検査をする準備は整っているようだった。
準備が早い。。笑
そのままベッドに横になって、血圧を測ってもらったり、パルスオキシメーターを人差し指につけてもらった。
そして…
問題の鎮静剤ルート確保。
私の脆弱な血管の機嫌が悪く、なかなか出てきてくれず…
結局、、
3回目でルート確保完了!!
また何回も刺されてしまった。。
というか、かえってこんな血管で申し訳ないです。。
すると、先生から、
「これから喉の麻酔をしますね〜」
と言われた。
えっ……
喉の麻酔ってなに……?
これは初めての経験。笑
喉を麻酔するって、一体どうやって…?
すると先生から、
「口を大きく開けてね〜」
と言われて、言われた通りに口を大きく開けると…
シュッッッ……
……!?
なんか口の中に
入ってきた…!!
続けて先生は、
「ちょっと苦いけど、少しずつ飲み込んでね」
と言った。
恐る恐る飲み込んでみると…
おえぇぇぇぇぇ…
何これ、、
すっっごい苦い……!!
自然と顔が険しくなるほど、めっちゃ苦くて。
思わず目を瞑ってしまうくらい。笑
苦すぎて一気には飲み込めず、少しずつ頑張って飲み込んでいく。
すると…
全部飲み込んだ頃には、喉が変な感じになっていた。
喉の感覚がなくなっていくような。。
次第に唾液すら飲み込めなくなって、喉が塞がっていくように感じた。
一応息はできるんだけど、うまく息をすることができないというか。。
なんか、、苦しい……!!
すると…
口に内視鏡用マウスピース(エンドリーダー)を装着されて。。
「これから鎮静剤を入れていくから、眠くなっていきますからね〜」
と先生は言った。
すると…
だんだん目も開けていられなくなって、気付いたら眠っていた。
次に目が覚めた時には、もう胃カメラは終わっていた。
かすかに検査室の天井が見える。
もう検査終わったんだ……
看護師さんが大きな声で、
「櫻根さん〜」
と、私の名前を呼んでくる。
はい、はーーい。。
と心の中で返事をする。笑
声をかけられていることはわかるけど、とにかく眠すぎて。。
ストレッチャーで寝た状態のまま、リカバリールームに運ばれた。
それからどれくらい時間が経ったのかわからないけど、、
結構寝てしまったような気がする。
完全爆睡。笑
それから時間が経つにつれて、だんだん目が覚めてきた。
遠くの方から、こっちに向かって歩いてくる足音が聞こえる。
すると…
カーテンがサーッと開いて、看護師さんは
「検査お疲れ様でした〜」
「また待合室の方で待っていてくださいね!」
と言った。
そのままストレッチャーから降りて、フラフラしながら待合室まで歩いて戻った。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.9
『手術前検査』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
↓↓こちらから続きが読めます↓↓

ぜひ、読んでね!!
SNSもやっています!!
・X(旧Twitter)
・Instagram
・Threads
『櫻根あゆ』で検索してね!
最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。