今回は…
私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
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そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、人生を生きていれば誰もが悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』をしてしまう人だっています。
何か、もう、消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、元気な状態であれば…
私は、あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で全部『摘出』してしまったので、日常生活でも不便なことが多い。
(病気がなくて健康な人は、いいなぁ…)
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけれど、
『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』
をお話していきたいと思います。
朝の採血
手術から3日後。
この日も起床時間になると、病室に看護師さんがやってくる。
起きてすぐに、採血をすることになっていた。
看護師さんが、
「櫻根さん、採血しますよ〜」
と言って、病室のカーテンをシャーっと開ける。
(眠っ…朝から採血、、つらぃ…)
寝起きの採血は、少し辛い。
まだ起きてばかりで寝ぼけている中、腕に注射針を刺されるなんて。。
ちょっと嫌な気分。。
仕方ないんだけどね。笑
朝ご飯に出る流動食も、全部食べることができなかった。
いつ頃から、ちゃんとご飯が食べられるようになるのか…
全く食欲が湧かなくて困る。
痛みとの闘い
お昼の時間。
すると、
急に、手術の傷口が激しく痛み出した。
(痛い…なんで今になってこんな痛みが。。)
しかも、
せっかく少し良くなってきた吐き気も、また出てくるようになってしまった。
(痛すぎるし、吐きそうだし…本当に最悪。。)
大腸全摘した時の傷が小さく済む腹腔鏡手術とは違って、
今回の開腹手術だと、ガッツリお腹を開けられているから、
それが原因で、痛みが長く続くのか。。
わからない。。
ベッドから起き上がれないほど、痛みがひどい。
何なら、手術直後よりも痛い。
病室はとてもポカポカして暖かいのに、
体はまるで凍えるかのように、だんだん寒気までしてきた。
(ちゃんと布団をかぶっているのに寒すぎ…)
はぁはぁ、と息をするだけでも辛くなってきて、
次第に頭がぼーっとしてきた。
とにかく痛みを軽減するために、硬膜外麻酔のスイッチを何回も押したけど、
鎮痛薬が切れてるのか、流れていても全く効果がないのか、
痛みは増すばかりだった。
(なんで、、なんでよ。。)
そこに、看護師さんが病室に入ってきて、お昼ご飯を机に置いた。
でも、
とても食べられるような状況ではなかった。
痛み止めの点滴
これ絶対やばいやつ。。
(もう無理。。耐えられそうにない…)
少しの間、痛みを我慢していたけど、ついに限界がきてナースコールを押した。
すると、
すぐに看護師さんが病室に来てくれた。
声を振り絞って、
「痛くて、、もう無理…」
と言うと、看護師さんは、
「痛み止めの点滴持ってくるね」
と言ってくれた。
少しの時間、頑張って痛みに耐える。
すると、また看護師さんが病室に来て、
中には、真っ白の痛み止めの液体が入った、小さな点滴を持ってきてくれた。
たしか、前回の手術後にも使ってもらっていた痛み止めだった。
名前はわからないけど。笑
点滴スタンドにそれをかけて、痛み止めが自分の体の中に入っていく。
(早く、痛み止め効いてくれないかな…)
点滴スタンドには、この前まで『ソルデム3A』という点滴だけだったのに、
また痛み止めの点滴も増えてしまった。。
せっかく回復に近づいてるような気がしたのに。
また振り出しに戻った気分。。
(痛い…気持ちわる…痛すぎる…)
とにかく、今は痛みさえなくなれば。。
吐き気による食欲不振
さっき看護師さんがお昼ご飯を持ってきてくれたけど、
痛いし、吐き気でご飯に全く口をつけることができなかった。
というか、痛すぎて起き上がることさえ難しい。
ご飯の匂いだけでも、吐き気が増していった。
(早くご飯下げに来てほしいな…)
そう思っていると、
看護師さんが、お昼ご飯を下げに病室にやって来た。
「痛すぎて、全然食べられない…」
と伝えると、
「じゃあ、もうご飯下げちゃいますね〜」
と看護師さんは言って、そのままご飯を持って病室から出ていった。
軽減した痛みと吐き気
痛み止めの点滴も、もうすぐ無くなりそうになっていた。
でも、痛みは全く引かず、頑張って耐えることしかできない。
それにしても硬膜外麻酔が効かなすぎて。笑
もう中に入っている鎮痛薬がなくなっちゃったのか…?笑
本当、謎。。笑
少しでも痛みが引いていくように祈りながら、そのまま目を瞑って寝ることにした。
それから、どれくらい時間が経ったかわからないけど、
痛みがある中、ちょっとだけ寝ることができた。
そして、
目が覚めると、
痛みと吐き気は、少しだけ良くなっていた。
(よかった…さっきよりはだいぶマシになった。。)
久々のシャンプー
起きてから、ぼーっとしていると看護師さんが病室にやって来た。
「これから、シャンプーだけしに行こっか!」
と看護師さんは言った。
手術の日から、ずっと頭も洗えていなかったから、もう痒くて痒くて。。笑
看護師さんと病室から出て、
洗面台と湯船の桶がある部屋に入る。
ここは、お風呂なのか。。
お風呂にしては、ちょっと違う気もするし。。
すると、看護師さんは
洗面台の前に車椅子を持ってきて、私がそこに座る。
ごく普通の洗面台に、
自分の頭を下に(お辞儀をするような感じ)入れてそのまま頭を洗ってもらう。
前回の入院の時も洗ってもらったことがあったから、
どんな感じかわかっていたけど、
洗面台に、頭を下に入れて(お辞儀をする感じ)で洗ってもらうから、
全部、お湯が鼻や耳に流れてきて、すごく不快だった。
(お湯が鼻に入って、、苦しい。。)
(耳にもお湯が入ってくる〜〜。。)
でも頭がとにかく痒かったから、洗ってもらって結構スッキリした。
(早く自分で、シャワーが浴びられるようになればいいな…)
苦痛なドライヤー
それから看護師さんは、ナースステーションに戻って行った。
頭を洗ってはくれたけど、どうやら髪の毛は乾かしてくれないらしい。。笑
ナースステーションのドライヤーで、自分で髪の毛を乾かした。
(早く髪の毛乾かして、ベッドで横になりたい…)
乾かしている途中も、車椅子に座っているのにも関わらず、
体がだる重くて、乾かすだけでも少し辛かった。
10分くらいで、ようやく髪の毛を乾かし終わって、病室に戻ってくることができた。
(はぁ〜、、疲れた。。)
それからは、少し病室で休んだり、病棟内をお散歩して看護師さんと世間話をしたり、
お見舞いに来てくれた家族と話したりして過ごした。
ストマ傷の洗浄
夕方。
看護師さんが病室にやって来た。
「ストマがあったところの傷を洗いましょうね〜」
と言われ、看護師さんが
温かい液体の入った注射器を少しずつ押して、傷口を洗っていく。
洋服に温かい液体が付かないように、ガーゼに染み込ませる。
(全然、染みないし痛くない。。笑)
まだ見るからに痛々しい傷なのに、
どうして、ジンジン染みないのか不思議でたまらない。笑
硬膜外麻酔の抜去
手術から4日後。
この日、硬膜外麻酔の管のどこからかわからないけど、謎の液体が漏れ始めた。
着ていた病衣が濡れていたから、気付いたけど…
硬膜外麻酔に関しては、
結構危険なものなのか、脊髄を傷つけると大変なことになるとかで、
看護師さんも慌てて、
「ちょっと胸毛先生に聞いてくるから、待っててね!」
と言って、急いで病室から出て行った。
※実際には『胸毛先生』とは言っていないよ。
ちゃんと名前で呼んでいます。笑
でも、
その時、ちょうど胸毛先生はいなかったみたいで、主治医が病室にやって来た。
硬膜外麻酔の状態を見て、結局どこから漏れているのかはわからず、
「もう術後4日目だし、痛みもなくなってきているから、
硬膜外麻酔を取りましょう」
ということになった。
硬膜外麻酔を入れた時と同じように、
海老のように背中を丸めて、主治医にスルスルと引っこ抜いてもらった。
硬膜外麻酔のボタンが付いている、プラスチックの容器みたいな物も邪魔だったし、
ずっと管が背中に入っていて、違和感が続いていたから、
なくなってすごくスッキリした。
(よかった〜、結構身軽になった…!!)
ソルデム3A抜去
その後、
『ソルデム3A』という点滴も取れた。
点滴によって、腕を気にしながら生活することもなくなって、
きれいさっぱりといった感じになった。
(嬉しい〜〜!!)
残るは、傷口に刺さっているドレーンのみ。
点滴スタンドに、グルグルに巻き付いている。
これはいつになったら抜けるのやら…
まだまだ時間がかかりそう。。
ドレーンが傷のところに入っていると、
うつ伏せで寝れないし(私は完全にうつ伏せ派!笑)、
寝る時も、すごく気を使うからすごく鬱陶しかった。
ドレーンを短くカット
硬膜外麻酔が取れてから、少し時間が経った後、
胸毛先生が病室にやってきた。
「それじゃあ、ドレーンの長さを短くするね〜」
と言った。
そうすれば、ドレーンをお腹から約3cmくらいまで短く切ることによって、
歩くときや行動する時、点滴スタンドと共に歩かなくて済むとのことだった。
胸毛先生が、ハサミでドレーンを短く切る。
チョキン!!
切った先端部分にガーゼを貼って、
排液が漏れ出しても大丈夫なように処置してくれた。
この時は、長いドレーンが短くなった上に、
点滴スタンドも、もう使わなくてよくなって嬉しかったけど、
この処置のせいによって、後から
あんな大変なことになるなんて、、
この時は全く思ってもいなかった。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.36
『再び痛み吐き気との闘い』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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