大腸がんの検査を徹底解説!種類・方法・費用・痛み・年齢・検査結果までわかる

今回は…
大腸がんの検査
について、お話ししていきたいと思います。
大腸がんの検査には、便潜血検査や大腸内視鏡検査などがあり、それぞれ目的や特徴が異なります。
「どんな検査を受けるの?」「痛みや費用はどれくらい?」と疑問を感じていませんか。
この記事では、大腸がんの検査方法・種類・費用・対象年齢・検査結果までわかりやすく解説します。あなたが必要な検査を理解するために、ぜひ参考にしてください。
大腸がんの検査で知っておきたい2つの基本|検診と精密検査の違い
大腸がんの検査を理解するためには、まず「検診」と「精密検査」の違いを知ることが大切です。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 大腸がん検診は症状がない人の早期発見を目指す検査
- 精密検査は便潜血陽性や気になる症状の原因を調べる検査
大腸がん検診は、主に症状のない人を対象として、がんの早期発見を目指すものです。一方、精密検査は、検診で異常が疑われた場合などに、その原因を詳しく調べるために行います。
あなたの健康状態や検査結果によって、必要な検査は異なります。 それぞれの目的と役割を理解し、適切な受診につなげましょう。
大腸がん検診は症状がない人の早期発見を目指す検査
大腸がん検診は、自覚症状がない段階でがんの可能性を調べ、早期発見・早期治療につなげるための検査です。
早期の大腸がんは症状が現れないことも多いため、体調に問題がなくても定期的に検診を受けることが重要になります。
日本では、症状のない40歳以上の男女を対象に、年1回の便潜血検査(2日法)が推奨されています。
便潜血検査は、2日分の便を採取し、肉眼では確認できない微量の血液が混じっていないかを調べる方法です。
一般的に自宅で採便でき、身体への負担も比較的小さいという特徴があります。
ただし、検診を受ければ必ず大腸がんを発見できるわけではありません。
血便や腹痛、便通の変化などがある場合は、次回の検診を待たずに医療機関を受診してください。
あなたの健康を守るためにも、定期的な検診と、症状に応じた適切な受診を心がけることが大切です。
精密検査は便潜血陽性や気になる症状の原因を調べる検査
大腸がんの精密検査は、便潜血検査で陽性と判定された場合などに、大腸がんやポリープの有無を詳しく調べるための検査です。
便潜血検査で陽性になったからといって、必ず大腸がんが見つかるわけではありません。
出血の原因には、大腸ポリープや炎症なども考えられます。
精密検査では、主に大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が行われます。
肛門から内視鏡を挿入して大腸の内部を直接観察し、必要に応じて組織を採取して調べる方法です。
また、血便や便通の変化などの症状がある場合は、検診結果にかかわらず医療機関を受診し、医師の判断に基づいて必要な検査を受けることが大切になります。
特に注意したいのは、便潜血検査で陽性となった場合、もう一度便潜血検査を受けても精密検査の代わりにはならないことです。
あなたが陽性と判定された場合は、自己判断で放置せず、必ず精密検査を受けてください。
大腸がんに関連する5種類の検査|方法とわかることを比較
大腸がんの検査には複数の種類があり、それぞれ調べる内容や目的が異なります。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 便潜血検査|便に含まれる微量の血液を調べる
- 大腸内視鏡検査|大腸の内部を直接観察する
- 生検・病理検査|採取した組織からがんの有無を診断する
- CT・MRI検査|がんの位置や広がりなどを調べる
- 血液検査・腫瘍マーカー|診断や経過観察を補助する
大腸がんの検査は、すべてが同じ目的で行われるわけではありません。
便潜血検査は主に検診に用いられ、大腸内視鏡検査や病理検査は病変の確認・診断に重要な役割を果たします。
また、CT・MRI検査などは、がんの広がりを調べる際にも活用されます。
あなたが検査を受ける際には、それぞれの特徴と役割を理解しておくことが大切です。
便潜血検査|便に含まれる微量の血液を調べる
便潜血検査は、便に混じっている目に見えない微量の血液を調べる検査で、大腸がん検診の基本となる方法です。
大腸がんや大腸ポリープなどがあると、病変から出血する場合があります。
便潜血検査では、この出血の有無を確認することで、大腸に異常が存在する可能性を調べます。
日本の大腸がん検診では、一般的に「免疫便潜血検査2日法」が採用されており、異なる2日間に便を採取する方法が用いられています。
主な特徴は以下のとおりです。
- 自宅で便を採取できるため、身体への負担が少ない
- 内視鏡を挿入する必要がない
- 通常、特別な食事制限を必要としない
- 採取した便は指定された方法で保存・提出する
ただし、便潜血検査だけで大腸がんの有無を確定することはできません。
がんが存在していても出血していない場合があり、検査結果が陰性になる可能性もあります。
あなたが便潜血検査を受ける際には、検査の特徴と限界を理解し、毎年の定期検診を継続することが大切です。
大腸内視鏡検査|大腸の内部を直接観察する
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から細長い内視鏡を挿入し、大腸の内部を直接観察する検査です。
便潜血検査では確認できない大腸の粘膜の状態を詳しく調べられるため、大腸がんや大腸ポリープなどの発見に重要な役割を果たします。
検査では、事前に下剤を使用して腸内をきれいにしたうえで、直腸から盲腸までを観察します。
異常が疑われる部分が見つかった場合には、必要に応じて組織を採取したり、ポリープを切除したりすることも可能です。
主な特徴は以下のとおりです。
- 大腸の内部を直接観察できる
- 小さなポリープや病変の発見に役立つ
- 必要に応じて組織の採取やポリープの切除ができる
- 検査前には食事制限や下剤による準備が必要になる
一方、検査中にお腹の張りや痛みを感じる場合があり、まれに出血や腸に穴が開く穿孔(せんこう)などの合併症が起こる可能性もあります。
痛みが心配な場合は、鎮静剤の使用について医師に相談することもできます。
あなたが大腸内視鏡検査を受ける際には、検査のメリットだけでなく、準備やリスクについても理解しておくことが大切です。
生検・病理検査|採取した組織からがんの有無を診断する
生検・病理検査は、大腸内視鏡検査などで見つかった病変が、がんであるかどうかを詳しく調べるための重要な検査です。
大腸内視鏡検査でがんが疑われる部分を発見した場合、必要に応じて組織の一部を採取します。
この処置を「生検(せいけん)」と呼びます。
採取した組織は、病理医が顕微鏡で詳しく観察し、がん細胞の有無や病変の性質を調べます。
これによって、大腸がんの確定診断につながります。
また、内視鏡でポリープや早期のがんを切除した場合には、切除した組織を病理検査で確認することもあります。
この検査では、がんの深さや切除した範囲の状態なども調べ、追加の治療が必要かどうかを判断するための情報を得られます。
なお、病理検査の結果が判明するまでには、一般的に数日から数週間程度かかります。
あなたが生検や病理検査を受けることになっても、それだけで大腸がんと確定したわけではありません。
検査結果が出るまでは自己判断を避け、担当医から詳しい説明を受けることが大切です。
CT・MRI検査|がんの位置や広がりなどを調べる
CT検査・MRI検査は、大腸がんの位置や周囲の臓器への広がり、リンパ節やほかの臓器への転移などを調べる画像検査です。
主に大腸がんが疑われる場合や診断が確定した後に、病気の進行状況を確認し、治療方針を決めるために行われます。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
| 検査方法 | 主な特徴 |
|---|---|
| CT検査 | X線を利用し、肺や肝臓への転移、リンパ節などの状態を調べる |
| MRI検査 | 磁気を利用し、特に直腸がんの周囲への広がりや肝臓の病変などを詳しく調べる |
CT検査は比較的短時間で広い範囲を撮影でき、MRI検査は目的に応じて特定の組織や病変を詳しく評価する際に役立ちます。
なお、通常のCT検査とは別に、大腸CT検査(CTコロノグラフィ)という検査もあります。
これは、大腸にガスを入れて膨らませ、CTで撮影した画像から大腸内の病変を調べる方法です。大腸内視鏡検査が難しい場合などに、精密検査として検討されることがあります。
ただし、通常のCT・MRI検査だけで大腸がんの有無を確実に診断できるわけではありません。
小さな病変などは確認できない場合があるため、必要に応じて大腸内視鏡検査や病理検査などと組み合わせて診断します。
また、造影剤を使用する場合は、アレルギー歴や腎機能などについて事前の確認が必要です。
あなたがCT検査やMRI検査を受ける際には、検査の目的や注意点について担当医から説明を受け、十分に理解しておきましょう。
血液検査・腫瘍マーカー|診断や経過観察を補助する
血液検査・腫瘍マーカー検査は、大腸がんの診断を補助したり、治療の効果や再発の可能性を確認したりするために行われる検査です。
一般的な血液検査では、貧血の有無や肝臓・腎臓の機能などを調べ、患者の健康状態を把握します。
大腸の病変から慢性的に出血している場合には、貧血が認められることもあります。
一方、腫瘍マーカー検査では、がんに関連する特定の物質が血液中にどの程度含まれているかを調べます。
大腸がんで使用される代表的な腫瘍マーカーは以下の2つです。
- CEA: 大腸がんなどで数値が上昇することがあり、主に治療効果の判定や経過観察などに使用されます。
- CA19-9: 大腸がんを含む複数のがんで上昇する場合があり、診断の補助や経過観察などに利用されます。
ただし、腫瘍マーカーの数値だけで大腸がんの有無を判断することはできません。
早期の大腸がんでは数値が上昇しないこともあり、反対に、がん以外の病気などが原因で高値を示す場合もあります。
そのため、早期発見を目的とした一般的な大腸がん検診の代わりにはなりません。
あなたが血液検査で異常を指摘された場合は、数値だけで判断せず、必要に応じて大腸内視鏡検査や画像検査などの結果と併せて、担当医から詳しい説明を受けることが大切です。
大腸がんの検査はいつ受ける?年齢・症状・家族歴から考える3つの目安
大腸がんの検査を受けるタイミングは、年齢だけでなく、症状や家族歴によっても異なります。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 40歳以上は年1回の大腸がん検診が基本
- 血便や便通の変化がある場合は年齢を問わず医療機関へ
- 若い人でも家族歴やFAPがある場合は個別の検査相談が必要
日本では、症状のない40歳以上の人を対象に、年1回の便潜血検査による大腸がん検診が推奨されています。
一方、血便や便通の変化などがある場合は、年齢に関係なく医療機関への相談が必要です。
また、家族性大腸腺腫症(FAP)などの遺伝性疾患がある場合は、若い年代から検査が必要になることもあります。
あなたの年齢だけで判断せず、症状や家族歴も考慮して適切な検査につなげることが大切です。
40歳以上は年1回の大腸がん検診が基本
日本では、症状のない40歳以上の男女を対象に、年1回の大腸がん検診を受けることが推奨されています。
大腸がんは初期段階では自覚症状が現れないことも多いため、健康だと感じていても定期的な検診が重要です。
一般的な大腸がん検診では、2日分の便を採取する「免疫便潜血検査2日法」が用いられます。
検査によって大腸がんの可能性を調べ、必要に応じて精密検査につなげる仕組みです。
大腸がん検診を受ける主な方法には、以下があります。
- 自治体のがん検診: 市区町村が実施する検診
- 職場の健康診断: 企業や健康保険組合などが提供する検診
- 人間ドック: 任意で受診する健康診断
費用や申し込み方法は、自治体や実施機関によって異なります。
なお、血便や便通の異常などがある場合は、年齢に関係なく医療機関への相談が必要です。
あなたが40歳以上で、これまで大腸がん検診を受けていない場合は、定期的な受診を検討しましょう。
血便や便通の変化がある場合は年齢を問わず医療機関へ
血便や便通の変化などの症状がある場合は、年齢に関係なく医療機関を受診することが大切です。
大腸がんは40歳以上で発症する人が増えますが、20〜30代などの若い世代でも発症する可能性があります。
そのため、「まだ若いから大丈夫」と自己判断することは避けましょう。
特に注意したい症状は以下のとおりです。
- 血便: 便に血液が混じる、便の表面に血液が付着する
- 便通の変化: 便秘や下痢が続く、排便回数が変化する
- 便の形状の変化: 以前より便が細くなる
- 腹部の症状: 腹痛やお腹の張りが続く
- その他の症状: 原因がはっきりしない貧血や体重減少
ただし、これらの症状は大腸がんだけでなく、痔や炎症性の病気などによって起こる場合もあります。
症状があるからといって、必ず大腸がんというわけではありません。
気になる症状がある場合は、消化器内科などを受診し、必要な検査について医師に相談してください。
また、便潜血検査で陰性だった場合でも、症状が続いているなら次回の検診を待つ必要はありません。
あなたの体に普段と異なる変化が現れたときは、年齢や過去の検査結果だけで判断せず、早めに医療機関へ相談しましょう。
【関連記事】私の闘病日記vol.1〜FAP診断編〜『初期症状』
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若い人でも家族歴やFAPがある場合は個別の検査相談が必要
家族に大腸がんを経験した人がいる場合や、家族性大腸腺腫症(FAP)などの遺伝性疾患が疑われる場合は、40歳未満でも医師への相談が重要です。
大腸がんの発症には遺伝的な要因が関係することがあり、特にFAPやリンチ症候群などの遺伝性疾患では、若い年代から大腸がんのリスクが高くなる場合があります。
FAPは、大腸に多数のポリープが発生することが特徴で、10代からポリープができ始めるケースもあります。
そのため、FAPと診断された人や発症リスクのある血縁者では、通常の大腸がん検診とは異なる検査計画が必要です。
特に、次のような場合は医療機関への相談を検討してください。
- 親や兄弟姉妹などに大腸がんを経験した人がいる
- 家族にFAPやリンチ症候群と診断された人がいる
- 若い年代で大腸ポリープを多数指摘されたことがある
ただし、家族に大腸がん患者がいるからといって、必ず遺伝性疾患があるわけではありません。
あなたに必要な検査の種類や開始年齢、検査間隔は、家族歴や健康状態などによって異なります。
気になる場合は消化器内科や遺伝性腫瘍の専門外来などで相談し、必要に応じて遺伝カウンセリングを受けることも選択肢になります。
大腸内視鏡検査の4ステップ|予約から検査後までの流れ
大腸内視鏡検査を受ける際には、事前の準備から検査後の注意点まで、一連の流れを理解しておくことが大切です。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 受診する診療科と検査予約・事前説明
- 検査前日・当日の食事制限と下剤の準備
- 検査当日の流れと所要時間
- 検査後の注意点と結果説明までの流れ
大腸内視鏡検査では、事前に食事制限や下剤による腸内の洗浄を行い、検査当日に大腸の内部を詳しく観察します。
検査後の過ごし方や結果説明の時期は、鎮静剤の使用や組織採取の有無などによって異なるため、医療機関の指示に従うことが重要です。
あなたが安心して検査に臨めるよう、予約から検査終了後までの基本的な流れを順番に解説します。
受診する診療科と検査予約・事前説明
大腸がんの検査を受けたい場合は、消化器内科や胃腸内科、内視鏡内科など、大腸の検査に対応している医療機関を受診することが基本です。
便潜血検査で陽性と判定された場合や、血便・便通の変化などの症状がある場合は、医師に相談して必要な検査を検討します。
大腸内視鏡検査は予約制の医療機関が多く、検査前に診察や説明を受けるのが一般的です。
事前診察では、主に以下の項目を確認します。
- 現在の症状や過去の病歴
- 普段服用している薬やアレルギーの有無
- 検査前の食事制限や下剤の服用方法
- 鎮静剤の使用希望や検査に伴うリスク
- 検査当日の来院時間や注意事項
特に、血液を固まりにくくする薬や糖尿病の薬を使用している場合は、必ず事前に医師へ伝えてください。
自己判断で服薬を中止せず、医師の指示に従うことが重要です。
あなたが検査を予約する際には、お薬手帳や過去の検査結果などを準備しておくと、診察がスムーズになります。
検査前日・当日の食事制限と下剤の準備
大腸内視鏡検査では、大腸の内部を正確に観察するために、検査前日から食事制限や下剤による準備が必要です。
腸内に便や食べ物の残りがあると、小さなポリープや病変を発見しにくくなる可能性があります。
検査前日は、白米やうどんなどの消化の良い食事を中心にし、海藻類・きのこ類・食物繊維の多い野菜などは避けるよう指示されるのが一般的です。
検査当日までの基本的な準備は以下のとおりです。
- 検査前日: 消化の良い食事を取り、指定された時間以降は食事を控える
- 下剤の服用: 医療機関から処方された下剤を指定された方法で服用する
- 検査当日: 朝食を取らず、腸管洗浄液などで腸内をきれいにする
腸管洗浄液は、自宅または医療機関で服用し、排便を繰り返して大腸内を洗浄します。
なお、食事制限の時間や水分摂取、下剤の種類・服用量は医療機関によって異なります。
自己判断で変更せず、必ず事前の説明に従ってください。
あなたが安心して検査を受けられるよう、準備方法を確認し、不明点があれば事前に医療機関へ相談しましょう。
【関連記事】私の闘病日記vol.3〜FAP診断編〜『壮絶な下剤との闘い』
私が実際に大腸内視鏡検査を受けた際、下剤を飲むことに苦労した経験を詳しく紹介しています。検査前の準備がどのようなものなのか、当事者の体験を知りたいあなたにおすすめの記事です。
検査当日の流れと所要時間
大腸内視鏡検査の当日は、腸内の洗浄状態を確認した後、内視鏡を使って大腸の内部を詳しく観察します。
一般的な検査の所要時間は20〜30分程度ですが、ポリープの切除や組織採取を行う場合は、さらに時間がかかることがあります。
検査当日の基本的な流れは以下のとおりです。
- 受付・体調確認: 医療機関で受付を済ませ、体調や腸内の洗浄状態を確認する
- 検査の準備: 検査着に着替え、必要に応じて鎮静剤などを使用する
- 内視鏡検査: 横向きになり、肛門から内視鏡を挿入して大腸の内部を観察する
- 検査後の休憩: 鎮静剤を使用した場合は、十分に回復するまで休む
検査自体は比較的短時間でも、下剤による前処置や検査後の休憩を含めると、半日程度かかる場合があります。
特に、医療機関で腸管洗浄液を服用する場合は、準備に数時間必要になることもあるため、時間に余裕を持って予定を立てましょう。
あなたが検査を受ける際には、予約時に来院から帰宅までの所要時間を確認しておくと安心です。
検査後の注意点と結果説明までの流れ
大腸内視鏡検査が終了した後は、検査中に行った処置や鎮静剤の使用状況に応じて、適切に体を休めることが大切です。
特に鎮静剤を使用した場合は、眠気や判断力の低下が残る可能性があるため、検査当日の自動車・バイク・自転車の運転は避けてください。
また、ポリープの切除や組織採取を行った場合は、出血を防ぐため、一定期間は飲酒や激しい運動などを控えるよう指示されることがあります。
検査後に注意したいポイントは以下のとおりです。
- 食事: 検査内容に応じて、医師から指示された食事を取る
- 運動: ポリープ切除後などは、指定された期間の激しい運動を控える
- 体調: 強い腹痛や大量の出血、持続する出血がある場合は、速やかに医療機関へ連絡する
検査結果については、内視鏡で観察した範囲の所見を当日説明されることがあります。
一方、生検やポリープ切除で採取した組織の病理検査には、1〜3週間程度かかる場合があります。
結果説明の時期は医療機関によって異なります。
あなたが検査を受けた後は、医師から説明された注意事項を守り、指定された診察日に結果を確認しましょう。
大腸がん検査の費用で押さえたい2つの違い|検診と保険診療
大腸がんの検査費用は、検査の目的や種類、健康保険の適用状況によって異なります。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 自治体の大腸がん検診と人間ドックの費用
- 精密検査・大腸内視鏡検査の保険適用と費用の目安
自治体が実施する大腸がん検診は、公費によって費用の一部または全部が負担される場合があります。
一方、人間ドックは原則として自費ですが、勤務先の補助制度などを利用できることもあります。
また、便潜血検査で異常を指摘された場合や、症状があって医師が必要と判断した場合の精密検査は、健康保険が適用されるのが一般的です。
あなたが検査を受ける際には、費用だけでなく、保険適用の条件や追加料金の有無も確認しておくことが大切です。
自治体の大腸がん検診と人間ドックの費用
大腸がん検診の費用は、自治体が実施する検診を利用する場合と、人間ドックなどで自主的に検査を受ける場合で異なります。
自治体の大腸がん検診は、検査費用の一部を公費で負担しているため、比較的安い料金で受診できることが特徴です。
日本対がん協会によると、自治体の大腸がん検診は、一般的に数百円〜1,000円程度の自己負担で受けられ、無料で実施している自治体もあります。
費用の違いは以下のとおりです。
| 検診方法 | 費用の目安 |
|---|---|
| 自治体の大腸がん検診 | 無料〜1,000円程度が一般的 |
| 人間ドック | 検査内容や医療機関によって異なる |
| 人間ドックの追加検査 | 検査の種類によって別途費用が発生する場合がある |
一方、人間ドックは原則として健康保険が適用されない自費の検査ですが、勤務先や健康保険組合による補助制度を利用できる場合があります。
あなたが費用を抑えて大腸がん検診を受けたい場合は、お住まいの自治体や加入している健康保険組合の制度を確認してみましょう。
ただし、血便などの症状がある場合は、費用の安い検診で済ませようとせず、医療機関で診察を受けることが重要です。
精密検査・大腸内視鏡検査の保険適用と費用の目安
大腸がんの精密検査や大腸内視鏡検査は、医師が医学的に必要と判断した場合、原則として健康保険が適用されます。
例えば、便潜血検査で陽性と判定された場合や、血便・腹痛・便通の異常などがあり、詳しい検査が必要と判断された場合です。
一方、症状がなく、本人の希望で健康診断や人間ドックとして大腸内視鏡検査を受ける場合は、原則として自費診療になります。
健康保険が適用された場合の費用は、自己負担割合や検査内容によって異なります。
医療機関が公表している料金を参考にすると、3割負担の場合の概算は以下のとおりです。
| 検査・処置内容 | 費用の目安(3割負担) |
|---|---|
| 大腸内視鏡検査(観察のみ) | 約5,000〜8,000円 |
| 大腸内視鏡検査+生検 | 約10,000〜18,000円 |
| 大腸内視鏡検査+ポリープ切除 | 約20,000〜30,000円 |
※上記は複数の医療機関が公開している料金を参考にした概算です。診察料・採血料・薬剤料・病理検査料などが別途必要になる場合があります。医療機関や処置内容によっては、この金額を超えることもあります。
実際の費用は、使用する薬剤や処置内容、ポリープの数・大きさなどによって変わります。
また、ポリープを切除した場合でも、すべての人が同じ金額になるわけではありません。
あなたが検査費用に不安を感じている場合は、予約時に保険適用の条件や追加費用の可能性を確認しておくことをおすすめします。
なお、便潜血検査で陽性と判定された場合は、費用を理由に精密検査を放置せず、医療機関や自治体の相談窓口に相談することが大切です。
大腸がん検査の結果で確認したい3つの対応|陽性・陰性・異常が見つかった場合
大腸がんの検査結果を正しく理解することは、必要な精密検査や治療につなげるために重要です。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 便潜血検査が陰性でも大腸がんを完全には否定できない
- 便潜血検査が陽性なら再検査ではなく精密検査を受ける
- 内視鏡検査でポリープや病変が見つかった場合の流れ
便潜血検査で陰性と判定されても、大腸がんが存在しないとは限りません。
一方、陽性だからといって必ず大腸がんが見つかるわけではありませんが、原因を確認するための精密検査が必要です。
また、大腸内視鏡検査でポリープなどが発見された場合は、病変の状態によって組織の採取や切除、経過観察などが検討されます。
あなたが検査結果に必要以上の不安を抱かず、適切な行動を選択できるよう、判定結果の意味とその後の対応を詳しく解説します。
便潜血検査が陰性でも大腸がんを完全には否定できない
便潜血検査で陰性と判定されても、大腸がんが存在しないと完全に証明されたわけではありません。
便潜血検査は、便に血液が混じっているかを調べる方法ですが、大腸がんやポリープがあっても、必ず出血するとは限らないためです。
例えば、大腸にがんが存在していても、検査時に出血していなければ陰性と判定される可能性があります。
このように、実際には病気が存在するにもかかわらず、検査で陰性になることを「偽陰性(ぎいんせい)」と呼びます。
そのため、検査結果が陰性だった場合でも、次の2点を意識することが大切です。
- 自覚症状がない場合: 原則として年1回の大腸がん検診を継続する
- 血便や腹痛、便通の変化などがある場合: 検査結果が陰性でも医療機関を受診する
大腸がん検診は、定期的に受けることで早期発見につなげることが重要です。
あなたが陰性という結果を受け取った場合も、それだけで安心しきらず、体調の変化に注意しながら定期的な検診を継続しましょう。
便潜血検査が陽性なら再検査ではなく精密検査を受ける
便潜血検査で陽性と判定された場合は、便潜血検査をもう一度受けるのではなく、必ず大腸の精密検査を受けることが重要です。
大腸がんや大腸ポリープからの出血は、毎日続くとは限りません。
そのため、再び便潜血検査を受けて陰性になったとしても、大腸がんが存在しないことの証明にはならないのです。
国立がん研究センターでも、2日分の便のうち1日分だけが陽性だった場合を含め、精密検査を受ける必要があると説明しています。
精密検査では、一般的に大腸内視鏡検査が行われます。
大腸の内部を直接観察し、がんやポリープなどの病変がないかを詳しく調べる方法です。
なお、便潜血検査で陽性になったからといって、必ず大腸がんであるとは限りません。
痔や大腸の炎症など、別の原因による出血の可能性もあります。
ただし、自己判断で「痔による出血だろう」と決めつけることは避けてください。
あなたが便潜血検査で陽性と判定された場合は、症状がなくても放置せず、早めに医療機関へ相談して精密検査を受けましょう。
内視鏡検査でポリープや病変が見つかった場合の流れ
大腸内視鏡検査でポリープや病変が見つかった場合は、病変の大きさ・形状・位置・がんの疑いなどを確認し、必要に応じて切除や病理検査を行います。
大腸ポリープには、がんになる可能性があるものと、がんになる可能性が低いものがあります。
そのため、ポリープが見つかったからといって、必ず大腸がんと診断されるわけではありません。
検査後の主な対応は以下のとおりです。
- 病変の観察: 内視鏡でポリープの大きさや形状、表面の状態などを詳しく確認する
- 組織の採取・切除: 必要に応じて生検を行い、切除可能なポリープはその場で取り除く場合もある
- 病理検査: 採取・切除した組織を顕微鏡で調べ、病変の性質やがんの有無を確認する
- 今後の方針決定: 検査結果に応じて、経過観察・追加の内視鏡治療・手術などを検討する
ただし、大きなポリープや切除が難しい病変については、後日改めて治療を行う場合があります。
また、病理検査でがんが見つかった場合でも、病変の深さや切除の状態などによって、その後の治療方針は異なります。
あなたが検査でポリープを指摘された場合は、病変の特徴や病理検査の結果、今後の検査・治療方針について担当医に確認しましょう。
なお、ポリープを切除した後は出血などの合併症に注意し、食事や運動について医師から指示された制限を守ることも大切です。
【関連記事】私の闘病日記vol.6〜大腸癌宣告編〜『大腸癌宣告』
私は22歳のとき、切除したポリープの病理検査で悪性のものが見つかり、大腸がんと診断されました。
当時の診断結果を聞いた瞬間の気持ちや、その後の出来事を詳しくお話ししています。実際に大腸がんと診断された人の経験を知りたいあなたに読んでいただきたい記事です。
大腸がん検査への不安を減らす3つのヒント|経験者の視点から考える
大腸がんの検査を受ける際には、痛みや検査結果への不安を感じることがあります。
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 大腸カメラの痛みが怖いときは鎮静剤や検査方法を相談する
- 若くして大腸がんを経験した櫻根あゆの体験談
- 検査への不安を抱えたままにせず医療機関に相談する
大腸がんの検査に対する不安を軽減するには、検査の流れや負担を正しく理解し、気になることを医師に相談することが大切です。
私自身も20歳で大腸に1,000個以上のポリープが見つかり、22歳で大腸がんと診断された経験があります。
あなたが検査への不安を整理し、自分の健康を守るための一歩を踏み出せるよう、経験者の視点も交えながら具体的な対処法をお伝えします。
大腸カメラの痛みが怖いときは鎮静剤や検査方法を相談する
大腸内視鏡検査に痛みや苦しさへの不安がある場合は、鎮静剤の使用や苦痛を軽減する検査方法について、事前に医師へ相談することが大切です。
大腸内視鏡検査では、内視鏡を挿入する際に腸が伸びたり、観察のために腸内へ空気や炭酸ガスを送り込んだりすることで、お腹の張りや痛みを感じる場合があります。
ただし、痛みの程度には個人差があり、すべての人が強い苦痛を感じるわけではありません。
検査の負担を軽減する主な方法は以下のとおりです。
- 鎮静剤の使用: 意識をぼんやりさせ、検査中の緊張や不安を和らげる
- 鎮痛剤の使用: 必要に応じて、検査中の痛みを軽減する
- 炭酸ガスの使用: 腸内に吸収されやすい炭酸ガスを使用し、お腹の張りを軽減する
鎮静剤を使用しても、必ず眠れる、あるいは痛みが完全になくなるとは限りません。
また、血圧の低下や呼吸抑制などのリスクがあるため、医師による適切な管理が必要です。
さらに、鎮静剤を使用した当日は、自動車・バイク・自転車の運転ができません。
帰宅方法についても事前に確認しておきましょう。
あなたが大腸カメラに不安を感じている場合は、無理に我慢せず、検査前に医師へ相談してください。
若くして大腸がんを経験した櫻根あゆの体験談
私は20歳のとき、大腸内視鏡検査を受けたことで、大腸に1,000個以上のポリープがあることがわかりました。
その後、22歳で大腸がんと診断され、大腸全摘手術を受けています。
私の場合は、家族性大腸腺腫症(FAP)という病気が関係していました。
FAPは大腸に多数のポリープが発生し、若い年代から大腸がんのリスクが高くなる遺伝性疾患です。
一般的な大腸がん検診は40歳以上が対象ですが、私の経験からも、若いからといって大腸の病気と無関係とは限らないことを知っていただきたいと思っています。
もちろん、私のようなケースがすべての人に当てはまるわけではありません。
必要な検査や受診するタイミングは、あなたの症状や家族歴などによって異なります。
大切なのは、年齢だけで安心したり、反対に必要以上に怖がったりせず、自分の体の状態を正しく知ることです。
もしあなたが大腸がんの検査に不安を感じているなら、まずは医療機関で相談することから始めてみてください。
検査は、あなた自身の健康を守るための大切な一歩になります。
私がFAPや大腸がんと診断されてから、大腸全摘手術を受けるまでの経緯、現在も続いている定期検査、そして病気を経験して変わった考え方などを紹介しています。
同じような悩みを抱えているあなたに、少しでも希望を届けられたら嬉しいです。
検査への不安を抱えたままにせず医療機関に相談する
大腸がんの検査に不安を感じている場合は、一人で悩み続けず、医師や医療スタッフに気になることを相談することが大切です。
「検査が痛そう」「もし大腸がんだったら怖い」「検査結果を聞くのが不安」など、心配になる理由は人によって異なります。
しかし、検査の目的や流れ、負担を軽減する方法について正しい情報を得ることで、不安を整理しやすくなります。
例えば、検査前の診察では、次のようなことを確認しておくとよいでしょう。
- 検査方法: どのような検査を行い、何がわかるのか
- 痛みへの対策: 鎮静剤の使用や負担を軽減する方法はあるのか
- 検査の準備: 食事制限や下剤の服用で注意することは何か
- 検査結果: いつ結果がわかり、異常が見つかった場合はどうなるのか
また、がんの疑いを指摘され、検査や今後の生活について強い不安がある場合は、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」も相談先の一つです。
がん相談支援センターは、がんと診断されていない段階でも利用でき、無料・匿名で相談できます。
ただし、血便などの症状がある場合や、便潜血検査で陽性と判定された場合は、相談だけで済ませず、必要な診察・精密検査を受けてください。
大腸がんの検査は、あなたの健康状態を確認し、必要な治療につなげるための大切な手段です。
不安を無理に我慢する必要はありません。
気になることを医師に伝え、納得できる説明を受けながら、あなた自身の健康を守るための行動につなげていきましょう。
私自身、現在も定期的な検査を受けながら生活しています。
検査を受けた日の出来事や、通院中に感じたことなどを記録していますので、検査を受ける人の実際の経験を知りたいあなたは、ぜひご覧ください。
まとめ|大腸がんの検査を正しく理解し、必要な受診につなげましょう


今回は、大腸がんの検査について、検査方法・種類・費用・痛み・対象年齢・検査結果まで詳しく解説しました。
最後に、今回の記事で特に重要なポイントを5つ振り返りましょう。
- 大腸がん検診は、症状のない40歳以上の男女を対象に、年1回の便潜血検査が推奨されています。
- 血便や便通の変化などの症状がある場合は、年齢や検診結果にかかわらず、医療機関を受診することが大切です。
- 大腸がんの検査には、便潜血検査・大腸内視鏡検査・病理検査・CT検査などがあり、それぞれ目的や役割が異なります。
- 便潜血検査で陽性となった場合は、再び便潜血検査を受けるのではなく、必要な精密検査を受けましょう。
- 大腸内視鏡検査の痛みや費用、事前準備に不安がある場合は、医師に相談し、十分な説明を受けることが重要です。
私は20歳のときに家族性大腸腺腫症(FAP)と診断され、22歳で大腸がんを経験しました。
だからこそ、年齢に関係なく、自分の体に関心を持ち、必要な検査を受けることの大切さを伝えたいと思っています。
もちろん、検査を受けることに不安を感じるのは自然なことです。
私自身も、これまで何度も検査を経験してきました。
それでも、自分の健康状態を知り、必要な対応を考えるために、検査は大切な役割を果たします。
もしあなたが大腸がんの検査について悩んでいるなら、一人で抱え込まず、まずは医療機関に相談してみてください。
あなたが自分の体と向き合い、これからの毎日を自分らしく過ごしていけることを願っています。
本記事の医学的な説明では、以下の公的機関・医療機関の情報を参考にしています。
※本記事は一般的な医療情報と筆者の体験を紹介するものであり、個別の診断や治療方針を示すものではありません。検査の必要性や方法は、担当医にご相談ください。






