今回は…
私の闘病日記vol.41
『待ちに待った退院』
をみなさんにお話ししたいと思います。
前回のお話を読んでいない方はこちらから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

そして。
私と同じ病気で悩んでいる方。
または。
大切な家族に私と同じ病気に
かかってしまった方に向けて、
少しでも勇気になればと思っています。
そして。
私みたいに病気ではなくても、
人生を生きていれば、誰もが
悩みを抱えて生きていますよね。
仕事で抱えるストレスに、
人間関係のトラブル。
将来に不安を抱える人や、
お金で困って毎日の生活が息苦しくて…
中には『自殺』を
してしまう人だっています。
何か、もう、
消えてしまいたくなる気持ち。
私もそういう感情になった時あったので、
少し分かる気がします。
でもね…
正直に言えば!!
もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、
元気な状態であれば…
私は、
あなたが『羨ましい』です。
だって…
私は22歳の時、大腸を手術で
全部『摘出』してしまったので、
日常生活でも不便なことが多い。
病気がなくて健康な人は、
いいなぁ…
と思うことも多いです。
でも!
人の悩みに、
大きいも小さいもない。
そんな風にも思います。
私みたいに『体』に問題を抱えてる人、
それに体は元気だけど『心』に
何かを抱えてる人。
いろいろな人がいるけど、
『生きてる』ってことは、
本当にラッキーなんだよ。
そんな当たり前なことに今回、
あなたが気づいてくれたら嬉しいです。
私の闘病日記
では、ここからは、
私の闘病日記vol.41
『待ちに待った退院』
をお話していきたいと思います。
りなさん退院
2019年4月14日。
『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』
術後13日経過。
朝。
この日は…
りなさんの退院日。
“りなさん”って誰だっけ?
そう思った人は、この回のお話を読んでね!

『2.りなさん』を読んでね!
退院、、いいなぁ…
やっぱり羨ましい。。
朝ご飯を食べ終えたあと、ベッドから起き上がって、りなさんの病室に向かう。
昨日の夜りなさんに会った時、何時頃に退院するのか聞くのを忘れていたため、早歩きで。。
どうかお願い…
まだ病室にいて!!
そして…
りなさんの病室の前に到着すると、、
人が、、たくさん。。
りなさんの家族やお友達、、かな…?
病室の中には、たくさんの人たちがいた。
結構賑やか。。
すると…
「あっ!!あゆちゃん!」
りなさんが病室の外にいる私に気が付いた。
「退院おめでとう〜!!」
と伝えると、
「ありがとう〜」
「でも明後日に外来あるから、その時また病棟に行くね!」
と、りなさんは言った。
それから少し立ち話をして…
「じゃあ、、もう行くね!」
と、りなさんは言って、
「またね〜!!」
と、お互い手を振り合ってバイバイした。
いいなぁ。。
私も早く退院したい…
自分の病室に戻る途中、退院のことで頭いっぱいになった。
軽くホームシック。。笑
りなさんが退院した、ということは…
毎日消灯時間前に、ナースステーション前にある椅子に座って開催していた、りなさんとの女子会ももうできない、ってことか。。
何だか急に、急激に寂しくなってきた。
ひとりぼっち、になったような感覚。。
いつもりなさんがいてくれたことで、私の心はりなさんに支えられていたことに、今になって気付いた。
自然とため息がこぼれる。
どうしようか、、今日から。。
とりあえずコンビニへ行って、何か好きなものを買ってこようか…
元気を出すためにも、美味しいものを買って食べて、、
それしかない。。
そう思って、そのまま病室から出て院内にあるコンビニへと向かった。
外来エリアに到着すると、まだ4月だからか空気が少しスーッとしていて結構肌寒い。
外来で来た患者さんに紛れて、コンビニでお買い物。
何を買おうかな。。
とりあえずスイーツは必須。。笑
それからお菓子も。
ご飯は時間になれば病棟で出るから、それらはいいとして…
あまり食べてしまうとお腹いっぱいになっちゃうし、そうすると病棟で出るご飯が食べられなくなっちゃうから、、
それはちゃんと考えて買わないと…
それから約10分後。
結果。
お菓子&チーズケーキ購入。
食べられるって、、
本当に幸せだね…
改めてそう思います。。
術後13日経過したこともあって、もう普通に何でも食べられるし、入院前と同じくらい元気。
コンビニで無事、お菓子とチーズケーキを購入して、そのまま自分の病室に戻った。
夜ご飯の時間になるまでに、お菓子とチーズケーキを平らげ…
それでもまだ、、
お腹すいた……
何だか元気になってから、暴食が止まらない。笑
そして…
この日あたりから、元々ストーマがあったところの傷、というか縫ってある糸がチクチクと痛痒く感じるようになってきた。
早く抜糸したい!!!
それにしても、、
一体誰が抜糸してくれるのかな。。
ストーマがあった傷の抜糸ということは、やっぱり主治医(大腸外科)?
でも…
今回の手術入院は、膵臓メインだから胸毛先生(肝胆膵外科)が抜糸するのかな?
ワカラナイ……
主治医でも胸毛先生でも、どっちの先生でもいいんだけど、、
できれば、、主治医がいいな。。
胸毛先生はちょっと苦手、だから…
不本意な気持ち
夜。
夜ご飯を食べ終えて、ベッドの上でボーッとして過ごす。
病室にいても、やることもないしつまらない。。
病棟内をお散歩するか。。
もう今日からりなさん、、いないんだよね…
ベッドから起き上がって、病室を出た。
夜の病棟はちょっと特別感があって、ナースステーションにいる看護師さんも少人数で、歩いている患者さんは誰ひとりいない。
まるで病棟を独り占めしているような気分になる。
1人で病棟内をお散歩していると…
“ある”大腸外科の先生に会った。
すると…
先生は、
「あれ……」
「まだ退院していなかったの?」
と言った。
いやいや…
私だってね、、
早く退院したいよょょ!?
好きで、まだ入院しているわけじゃないもん…
わかってよ。。
…
と言いたいのを抑えて。。笑
でもね、わかってるの。
先生は悪気があって、こういうことを言っているんじゃないということを。
だからこそ、、タチが悪い。笑
ここは冷静に大人な対応を。
「そうなんですよね〜」
「ちょっとまだ退院できないみたいで…」
「早く退院したいんですけどね〜」
と笑顔で伝えた。
というよりかは、ほとんど苦笑いで。笑
一言二言交わしたあと、先生は病棟をあとにした。
でも、、
本当、先生の言う通りだよね。
まだ退院できていないって、、
特に術後の合併症とかもなかったし。。
もっと早く退院できると思っていたのにな…
早く家のベッドで寝たい。
家で好きなものをたくさん食べたい。
お風呂も時間を気にせずに、ゆっくり入りたい。
病院のシャワーなんて『30分』っていう時間制限が本当に短すぎて。。
はぁぁ……
自然とため息がこぼれる。
もう十分、元気になった。
…はず。。
さすがに病院にいるの、もう飽きてきた。。笑
それでも…
前回入院した時もそうだったけど、今回の入院生活も先生や看護師さんたちとお話しをしたり、何だかんだ楽しく過ごすことができたかなって、、
そう思うんだよね。。
みんな優しい人たちばかりで…
これも一つの思い出。
ここの病院で入院したことは、これから先きっとずっと忘れないと思う。
女子会、再び
2019年4月16日。
『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』
術後15日経過。
この日、りなさんは外来の日。
大腸外科の先生の診察が終わったあと、病棟に来てくれることになっていた。
病室で大人しく連絡を待っていると…
ピロン……‼︎
スマホの通知が鳴った。
『外来が終わったから、今から病棟に向かうね!』
と、りなさんから連絡が来た。
楽しみ!!
早く来ないかな…
ベッドでゴロゴロしながら過ごしていると…
コンコンコン。。
カーテン越しの壁を叩く音が聞こえた。
あっ……!!
来た!!
「どうぞ〜」
と私が言うと、カーテンが横にサーッと開いた。
カーテンが開くと、りなさんがヒョコッと顔を出した。
「やっほーー!!」
「来たよ!!」
と、りなさんは言った。
りなさんとはまだ2日程会っていなかっただけなのに、何だかすごく久しぶりに会ったような感覚だった。
「これあげる〜」
と、りなさんは言って机の上にクッキーをポンッと置いた。
チョコ味とバニラ味の2色のミニクッキー。
美味しそう!!
暴食が続いている私にとって、何と嬉しいお土産。。
どうやら院内にあるタリーズで買ってきてくれたらしい。
「ありがとう〜!!」
「あとでいただくね!」
と、りなさんにお礼を言った。
それから少しお話しをして、楽しい時間を過ごして…
「じゃあ、そろそろ帰ろうかな!」
と、りなさんは言った。
病室から出たところで、
「また連絡するね〜!」
と言って、お互い手を振り合ってバイバイした。
行っちゃった…
やっぱり、、寂しい。。
でも!!
私も早く退院できるように、あと残りの入院生活楽しもうっと!
ストーマグッズの寄付
「櫻根さん〜!!」
この声は……!!
病室のカーテンが開くと、そこには、、
久々のストマちゃん。
『ストマちゃん』って誰だっけ?
そう思った人は、この回のお話を読んでね!

『5.ストマちゃん』を読んでね!
ストーマ閉鎖の手術をしてからは、ストマちゃんと話すことがなかったから、久しぶりに会えてちょっと嬉しかった。
でもどうして今回、このタイミングでストマちゃんが私の病室に来たのかというと…
ちゃんとした理由があった。
それは…
ストーマグッズの寄付。
余っているストーマグッズを寄付することにしたから、それを受け取りに病室に来たとのこと。
ストーマは閉鎖したから、今の私にはもうストーマグッズは必要ない。
使っていない新しいストーマグッズをストマちゃんに渡した。
そして…
ここで、ストマちゃんから朗報が。
ストーマがあったところの抜糸は、どうやら胸毛先生ではなくて主治医かストマちゃんがやってくれるらしく…
よかった。。
安心。
だって、、
また胸毛先生にやってもらったとして、何かまた問題が起きたら嫌だなって。。
抜糸だから大丈夫だと思うんだけどね。笑
そして…
しばらくストマちゃんと世間話をして。。
「また外来の時会うかもね〜」
とストマちゃんは言ったあと、バイバイと手を振って病室をあとにした。
明日は…
ついに退院日。
この日をどれだけ楽しみにしていたことか…!!
早速荷物をまとめて、退院の準備をする。
これが意外と面倒臭くて。。
何気に荷物は多いし、なぜか入院した時よりも荷物が増えたのか、荷物が全てバッグの中に入りきらないというトラブルが発生…
そんなこんなで時間がかかりながらも、退院する準備は無事完了した。
入院生活の思い出
夜。
退院前日の夜もやっぱり何もすることがなく、ただただベッドの上でゴロゴロ。。
どうしようか。
入院生活最後の夜なのに、ベッドの上でゴロゴロしていちゃ勿体無いような。。
最後の病棟散歩、、するか…
というか、、
もうラストなんだ……
最後となると何だかちょっぴり寂しい気もするけど、ずっとこの日を待ち侘びていたわけだから。。
退院できるということは嬉しいことなんだから、寂しい気持ちになる必要なんてない。
元気になった証拠。
ベッドから起き上がって、そのまま病室を出た。
いつものように病棟内を歩いていく。
当分もうこの景色を見ることがないと思うと、やっぱり寂しいね。。
でも…
もうここには戻ってきてはダメ、だよね。
戻るということは、体が元気な状態ではない、ということだから…
出戻りは絶対にしない!!
そう誓った。
そして…
病棟内を10分程お散歩したあと、いつものようにナースステーション前にある椅子に座って今回の入院生活を振り返る。
よくここの椅子に座って、りなさんと女子会したな。。
女子会をしている時、回診のため病棟に来ていた主治医ともここでちょっとお話しをしたり…
なんか、、
すごく楽しかったな。。
それに…
未だに退院できるということが信じられない。
もう明日の今頃は家にいるんだ…
久しぶりの家。
帰るのが楽しみ。
入院をして手術をして、痛い思いだったり苦しい思いをして、、
どうなることかと思ったけど…
ここまで乗り越えることができて、本当によかった。
多分、、
生まれて初めて、こんな大変な日々が続いたような気がするよ。。
つらいことも苦しいこともあった今回の入院生活だけど、もちろんたくさん楽しいこともあったわけで…
病棟内をお散歩している時も、いろいろな人から声をかけてもらったり、お話しをしたり。
想像以上に楽しい入院生活でした。
だからといって、もう入院はしたくないけどね。。
そんな風に、今までのことを振り返っていると…
ナースステーションの方から今回の入院生活で仲良くなった看護師さんが出てきて、私の方に向かって歩いてきた。
すると…
「明日休みで、退院見届けられないから…」
「少し早いけど、退院おめでとう〜!!」
と看護師さんは言った。
嬉しすぎる……
思わず泣きそうになる私。。笑
先生や看護師さんたちと過ごした、ここでの時間。
この病院、この病棟に入院して本当に良かった。
『癌』と診断された時は、どうなることかと思ったから…
先の見えない不安ばかり増していって、もうこのままどうにでもなれって、自暴自棄になった時もあった。
このまま死んだって別に、、
なんて、そう思ったこともあった。
でも!!
周りの人に支えてもらいながら、ここまで頑張ることができた。
“生きよう”って、そう思わせてくれた。
ひとりじゃない。
今もこれからも。
退院
2019年4月17日。
『膵腫瘍核出術』
『回腸人工肛門閉鎖術』
入院してから19日、術後16日経過。
この日は…
待ちに待った退院日…!!
ここまで本当に長かった。。
退院時間前。
時間に余裕ができた看護師さんたちが、病室に来てくれた。
「退院おめでとう!!」
「寂しくなるけど、退院できて良かったね〜」
「外来の時、また病棟に遊びに来てね!」
…
なんだかんだ楽しい入院生活だったな。。
今回の入院でお世話になった人みんなに『ありがとう』って伝えたい。
そして…
「バイバイ!!」
数人の看護師さんたちに見送られながら、ついに病棟を出た。
そのまま外来エリアにつながるエレベーターに乗って、、
1階に到着し、病院の外に出ると…
この感じ、、
懐かしい!!
入院した日は3月下旬で少し肌寒かったけど、今日はもう桜も散りかけていてポカポカ暖かい。
久しぶりに外の空気を吸った。
ちゃんと生きてる。
これからも精一杯生きてみせる。
ということで…
無事、退院しました!!
退院してからは、心の底から笑うことができるようになった。
ということで、今回はここまで!!
最後に…
今回は、
私の闘病日記vol.41
『待ちに待った退院』
をみなさんにお話しました。
いかがでしたか?
次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!
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